「熊」 「附子」 公演情報 森崎事務所M&Oplays「「熊」 「附子」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    伝統の持つ底力
    すでに書かれているとおりで、チェーホフを狂言に翻案した「熊」と、
    伝統狂言演目「附子」の2本立て。

    それで、チェーホフもそこそこ面白かったのだが、
    やはりちょっと語調が違うなとか、多少違和感を持ったのも確か。

    それを明確に感じたのは、後半の「附子」が始まってすぐのこと。
    やはりピタッと台詞が納まっている感じ。
    何が「納まっている」かというと、台詞回し自体ももちろんのこと、
    声の能楽堂内での響き、所作、筋の運びのテンポ・・・
    まあ「全て」なのですよね。

    もちろん、私自身、狂言はそれほど観てはいないわけで
    (それでも多少は観ていますが)、
    こんなことを言う資格はないのかもしれませんが。

    もちろん、「新作」にチャレンジされることもとても結構ですし、
    そのことを否定するつもりもありませんが、
    ある意味、素晴らしい「伝統」を背負ったものほど、
    「新作」作りは大変だなあ、と思った次第でした。

    それから、「附子」に似た話では「棒縛り」があって、
    こちらの方が視覚的にも面白いかな、と私は思いますし、
    また、外国人にも人気のある演目と聞いています。

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    2011/08/22 00:13

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