miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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ヴォイツェク

ヴォイツェク

戯曲勉強会ビオロッカ

ART THEATER かもめ座(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1035(14-074)
14:00の回(快晴、暖かい)。13:30受付、開場。真っ黒な舞台、上手、床に白い布、数枚重なっている様子。椅子席(座布団)5列、13:56前説(遅れている客待ちで5分押し、75分)、14:05開演「昔々、あるところに…」〜15:20終演。

「ヴォイツェク」を観るのは2回目。ttuが理髪店(だから理髪店だったのか?)2階で演ったのは昨年11月、この公演、演出/出演の石見さんも観ていたそうです。

ttu…刺激に満ち、仕掛けやダンサーの起用、そもそもが普通の会場ではないという(過去の作品でもあった)状況での公演。

対して「戯曲勉強会」の作品は、闇、水墨画のような濃淡だけの舞台、6人の登場人物のうち5人が同じ衣装(みな男物)で、黒、グレー、照明も抑え気味で、鬱積した心理状態のように見えます。あまりBGM、SEを使わず(とはいえ、使い方は工夫されている)、各シーンの以前に、語られる言葉が意味を持ち、物語を積み上げてゆくような構造になっていない(ように感じます)。

石見さんにお訊きすると、翻訳では「全集(2011年鳥影社版)」が良いのでは、ということでしたが地元の図書館にはなかったので、河出書房新社版を予約、500ページ以上あるので通勤時間では無理。

という状況ですので感想らしいものは書けませんが、あえてこの作品に取り組まれたこと、いろんな苦労があり、たくさん試行錯誤されたことを思わずにはいられません。

評価はよくこの戯曲に挑戦したものだ…ということで。

※いつか、「サラ・ケイン」の作品を採り上げて欲しいなと思います。

取り急ぎ。

ネタバレBOX

雑記(メモ)です。

マリー以外、ほとんど同じ衣装(男はサスペンダー)にしたことに何か意図が…誰もが「彼」でありえるから…か、その反面、それぞれの役どころの際立ったところが見えにくくなったような気もする。


歪んだ窓枠は作品自体?

林檎、蜜柑、チーズ、ソーセージでできた赤ん坊…(を食べるのは)…

電飾…

パンフレットの内容がよく、参考になりました。欲を言えば、もともとが断片的なものなので、粗筋、全体の解説などがあるとよかったかも。

やっぱり原作を読んでみましょう。


月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

月見草一夜 ツキミソウヒトヨ

soulstory

遊空間がざびぃ(東京都)

2014/03/14 (金) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1034(14-073)
19:00の回(曇)。18:30受付、開場。ここは久しぶり、入ってみると周りが暗幕で覆われていてだいぶ印象が違います。入口側が客席、ベンチシートと椅子席(ひな段)、下手に卵型で妖しげな明りを放つもの、やや上手に「柱(ここも暗幕で覆われています)」。

18:55前説(アナウンス)、トイレ待ちでややおし、19:05開演~20:30終演。こちらは初めてで、風戸さんが出ていらっしゃるので観に来ました。ADの組。4話の朗読と各話毎のダンス。命が時を超え、姿(生態)を変え、何度となくめぐり合うお話。

朗読がガイド役となり幻想的な舞がよりいきいきと伝わってきます。BGMは録音されたものですが、和太鼓は実奏、力強く感じられ、衣装や仕掛もとてもよい雰囲気を醸し出していました。

ようやく風戸さんのダンスを観ることができました、次回は7月の公演で。

月を泳ぐ魚

月を泳ぐ魚

etecolza

LIFT(東京都)

2014/03/13 (木) ~ 2014/03/16 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1033(14-072)
19:00の回(強い風と雨)。18:30受付、開場。

入ると床に「穴」があって地階が見えました。此処はたぶん4回目ですが、初めてです。下から見上げると吹き抜け状態です。階段側が客席で、ベンチシートに椅子席(4列)、少々窮屈、満席模様..みなさん日芸の方か??

白い「箱」が3つ、白いカーテン、正面奥は薄地。

18:50前説..平岡さん。平岡さんは、生活図鑑の「凹」、白昼夢「ラフレシア」と本作で3つ目。篠原さんは「小宇宙」を観ていたのですぐわかりましたが、國島さん=「アコ」、加賀さん=「ムツ」という配役でしたでしょうか。

19:06開演..雨音~20:11終演、雨は弱まっていました。

小学生の女の子3人、今の3人。殻を砕き、自分と世界とを認識し飛び立つその時、自我との対話。

未知のものに対する怖れ、迷い、戸惑い...記憶の片隅にその痕跡が残っているかどうか、という自分には少々眩しい内容でしたが、わからないというものではありませんでした。

スカーフの巻き方で役柄に変化をもたせていましたが、もっと大胆にやってもよかったのでは。

篠原さんの「描画(大胆さ)」は面白かったです。

次の生活図鑑、lulu(セッションハウスの「D ZONEフェス」はすでに「プロジェクト大山」を観ていて他の作品もできるだけ観ようと思っています)も行けるようでしたら。

ネタバレBOX

3人とも似たような衣装だったので、実は「ひとり」なのではないかと思ったりしました。迷い悩む「自分」に語りかける「理性」と「感性」のような構図を。これはいくらなんでも考えすぎですかね。
鰐の小説

鰐の小説

しずかちゃんフィルムズ

下北沢ReadingCafeピカイチ(東京都)

2014/03/12 (水) ~ 2014/03/13 (木)公演終了

予約メールに返信がありませんでした
ので念のためお知らせいたします。gmail宛て送信、以前、他の劇団で同じようなことがありましたが、その時は単なる確認忘れでした。返信がないのは予約不成立だからとも思えず、それはそれで何かあるでしょうし…ですので、観てはいませんがご連絡まで。

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

ココロノキンセンアワー演劇部

タイニイアリス(東京都)

2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1032(14-071)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。昨晩に続き2回目です。過去公演写真を見ると舞台の様子が違ってきています。本作では震災によって押し流された瓦礫のような「東北の新聞(実物)」。今夜戻るとおっしゃっていたので新宿から高速バスだったのでしょうか。3/11(火)14:46、ビルの外を眺めていました。そこにあるのは穏やかな日差し。この日、このみなさん、この作品、それをもう一回観ておきたいと思って来ました。

ネタバレBOX

原作を読んでみてからと思うのですが、男の子を産むためなのであれば、すぐに「あれ」して、「鍋」「埋葬」してしまうのはどうしてでしょう。
「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

「カレー屋の女」 2013→2014ツアー

ココロノキンセンアワー演劇部

タイニイアリス(東京都)

2014/03/10 (月) ~ 2014/03/11 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1031(14-070)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場。

舞台床にはくしゃくしゃになった新聞が敷き詰められ、中央に大型の寸胴鍋(チラシのイラスト)。周囲にテーブルや椅子らしきものの形が見えますがすべて新聞紙で覆われています。

Alice Festival2013のひとつとして上演。この企画、昨年の7月から続いていて、私は11月にサラ・ケイン「Phaedra's Love(英語劇)」を観ました。

波の音が聞こえる中、19:01前説(初めての東京公演、ブラックコメディ、90分)~20:36終演、アフタートーク(佐々木久善氏、西村博子氏、茅根利安氏)~21:16終了。

エプロン姿のコミカルな動きで始まった本作品、徐々にこの「島」の妖しさ、不気味さが現れてきました。

公私にわたって東北との関係があり、3年前、高層階にいたためでしょう、窓の外に見える隣のビルが大きく揺れ、歪んでいたのをはっきりと覚えています(ビルが折れると思いました)。ほんの短い間、やっと繋がった携帯から聞こえてくる声はこちらに心配をさせまいとする内容でした、「大丈夫だから」と。アフタートークでも、他人を気遣うお話があったように。

交通機関は機能せず、自席でネットの映像を眺めるだけの自分。舞台の床に放置された、見向きもされなくなった新聞(情報媒体)、もう意味を持てないと言っているように見えます。

これは伝奇モノ…でいいのかな、面白かったので、原作を図書館で予約しました。

ネタバレBOX

雑記(観劇メモ)

常に煮込み続けている鍋、カレーの匂いが届く。

男がいない小さな島の住人、それは多くの家族を喪ったことなのか…

男がいないのに妊娠している女…雨の中、闇の中で遺体を埋める男(と言っていいのか)…殺される理由をあれこれ考えながら観ていると、嫌でも鍋が目に入ってくる。

猟奇的だけど、結構あっけらかんとしている。

もしかしてフユ子は(男)調達役?
『Spring』

『Spring』

Reciters 朗読会

ラ・グロット(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1030(14-069)
19:00の回(晴)。18:38会場着、当日券でBチーム。

前田さんは「トツゲキ倶楽部」「ノーコンタクツ」「C2」。松本さんは、なんと(記憶曖昧ですが)「プールプールプール(2011/@タイニイアリス)」に出ていらしたのですね、観に行きました。最近では「salty rock(2013/10@兎亭)」。東谷さん、松山さんは「C2」、尾辻さんは初めて。

此処は3回目で、12月に「女中のクリスマス」という朗読劇を観ました。

朗読会は随分前からやっていらっしゃるのですね。

18:52前説(70分)、19:02開演〜20:20終演。

暖かくされた会場、ひとあし早い桜の花、奥に階段を配し、朗読者はここに腰を下ろします。白いシャツ、黒のベスト、パンツ、パンプス、紐タイ(ニコニコマーク?)。

出会いと別れ、灰色の冬景色がさまざまに色づき、命が芽生え、語り出す、5つの「声」が優しくもあり、厳しくもある「春」を聴かせてくれました。目に映らずとも桜の花びらが舞う夜でした。

詩、小説5編。

ダイフク様の信ジ方

ダイフク様の信ジ方

ミュージカルサークルEM

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1029(14-068)
16:00の回(晴)。ややおして15:38受付開始、開場。1階の階段前に受付開始までここに並んで待つように…という案内があるものの、開けてあるのか閉じているのか中途半端な状態。なので早めに来た数人は会場入り口で待ち、それ以外のお客さんは下で待つことに。受付開始時に誰かが下へ行くのだろうと思っていましたが、そうではなかったのでスタッフの方に声をかけました。入口(特に建物そのもの)から受付が見えない場合、スタッフが張り付くか、時々様子を見に来るかしてはいかがでしょうか。

こちらの劇団、「地獄八景亡者戯(2012/3@タイニイアリス)」を観ていて2作目。ここから派生して「カルメン(2014/1@相鉄本多)」、ここで演出助手にお名前が載っている高野さん作演出。

ミュージカルは滅多に観ないのですが、公演の案内をいただいた高野さんの写真(赤いストラト…ピックガード、ピックアップ、ノブまで真っ赤だそうです。ちなみに私のストラトは、ラージヘッドタイプのアンティグア・フィニッシュ)がとてもよかったので観に来ました( ̄O ̄)。

椅子には座布団。ちょっと不気味な舞台セット、下手に並ぶ白い筒状もの(卒塔婆っぽくもあり)は下への方が黒く汚れ、上手は真っ赤な矢倉、提灯、銀色に輝くのは髑髏、客席左右にカメラ。16:01前説(90分)、開演〜17:54終演。

この髑髏から「クリスタルスカル」を連想、「シアワセ村」に集まった者たちの再生のお話、歌とダンス。この御神体のごとき髑髏に忘れてしまいたいものを封じ込め、村の一員として生活を共にする。ここに、すでに死んでしまった幽霊と自殺のためやって来た女性が絡み、再生の原動力となる。

ネタバレBOX

誰もが経験するであろう挫折、狂い始めた歯車はなかなか元には戻らない、救いを求める者、求められる者…ジーザスから転用されたシーンが挿入される。

調べてみたら、初めて四季「ジーザス」を観たのは、1987/4@日生劇場でした(エルサレム版2回、江戸版1回、その後を合わせて10回位くらいでしょうか)。また、5月には「CATS」がありました。

みなさん学生なので役どころの「年齢」表現には苦労されたと思いますが、こういう設定にしたのは何故でしょう。「コーラスライン」も挫折や様々な人生が語られますが、等身大に描いていると思います。

髑髏からは邪教が連想され、本来純真であった村民が崇めるものとしては…どうだろう。もっと自然(森、河…でもいいだろうし)なもので、かつて日本にあったと思わせるようなしきたり、か、今なら原子力のようなものとか。

優子役の加藤さんの歌(声質、音量、聴きやすさ)はとても良かったです。衣装がお一人だけグレー(色らしい色ではない)だったのは理由があったのか…
「植木鉢と筋肉痛」「女子会中継」

「植木鉢と筋肉痛」「女子会中継」

劇団 楽

JOY JOY THEATRE(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1028(14-067)
13:00の回(快晴)。12:40会場着、受付、靴を脱いでスリッパに履き替え。パイプ椅子席(3列)。此処は初めて、こちらも初めてですが「劇団ピアチェーレ」(日本女子大)浅賀さん作ということで観に来ました。

高校のOGが集まっての公演。「筋肉痛」というのは成長する時の「悩み」「苦しさ」なんだろうと、途中から思いました(もしかしてずれてます?)。「鉢」からどんな芽が出るのか、どのように育てたらいいのか…。

4年生はもうすぐ卒業、社会への扉はいつも夏への扉(ハインラインから借用)、というわけにはいきませんが、楽しい女子会で余裕で管を巻くことができるようになって欲しいと思います。

★5は今までのお礼とこれからの期待を込めて。

開演前、客席後方からの照明の場合、自身の影で手元がくっきり暗くなり(*_*)当パンなどが読みにくくなることがあるので、ちょっと工夫していただけるとありがたいです。

以下、雑記

ネタバレBOX

ハモネプ「さぁちゃんち」YouTubeを観ました。楽しそうです。ちなみに私が(Live)観たことがあるのは「Ensemble Planeta」。ちょうど「romance 愛のロマンス」が出たあたりだったでしょうか(会場は、六本木stb139)。「主よ、人の望みのよろこびよ」「カノン」「アヴェ・マリア」の3曲はいまでもよく聴きます。

爆笑アカペラではチャイコフスキー「1812 Overture」がお薦め。
http://www.youtube.com/watch?v=8lZ5Yez0Hec

学生の頃、自分の中で何かが育つ..などどは考えておらず、なんとなくその後を過ごしてきました。こうやって一つの公演を実現するためにいくつもの課題を解決してきたことと思います。それは貴重な経験であり、人生の糧なのだと思っています。

またどこかでお会いできれば。
斑(ふ)

斑(ふ)

岩渕貞太 身体地図

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1027(14-066)
15:00の回(晴)。14:15受付(1階入口には案内がなかったので数分前、4Fに上がりました)、14:30開場。入り口側からみて逆ハの字型の客席、ベンチシート(1列)、椅子(2列)のひな壇。

小暮さんを観に来たのですが、遡ってみますとニチジョの「ぴちぴち~(2011/5)」、「涙の球体(2013/9」..この作品は第2回セッションベスト賞を受賞、「遥かエリチェ」はチケット完売で断念。

15:05照明が明るくなり3名登場、軽く体を動かします。その後暗くなるにつれSEが入り、色も青~赤へ...3人とも距離をおき、ゆっくり、無言~16:02終演。ダンサー同士の接点はあまりなくSEも短いものが何パターンか入ってくるのですが...普通の生活音みたいなもの。ときおり轟音(滝のような雨音)、スピーカーを変え、音が回ります。ほとんど床に横になることもなく、不思議な時間でした。

「斑」という言葉…違った色が所々混じっている、色に濃淡がある、ぶち、ある現象が現れたり現れなかったり、など調和が取れていない様を現しています。本作も、揺れている3人がはっきりと何かを語っているようではなく、それでもお互いを意識していないようでもない空間。流れる雲、絶えることのない川、舞い続ける風。

追記:北川さんは、「ご多分にもれず、ふつう。(2012/3@ST)」で観ていました。

UDC13th「13sun-愛燦々-」

UDC13th「13sun-愛燦々-」

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/03/08 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1026(14-065)
19:00の回(晴)。18:28開場、19:01前説(120分、途中10分の休憩)、19:08開演~20:08、休憩、20:19~21:11終演。

このUDC...University Dance Crossは3回目。「UP!(2012/3)」「TIME(2013/3)」。14大学、62名。各校、合同、全員。さすがに全員出てくると特大の運動会のようなノリ。

ダンサーたちの楽しそうな顔をみているだけでも元気になれます。ひとりひとりのことは覚えられませんでしたが、きっとこの中からまた観ることになるダンサーがでてくるのだろうと思うのでした。

1演目はそれほど長いものではなく、暗転してすぐ次のチームと交代するので拍手をするタイミングがありませんでした。せっかくの晴れ舞台、友人たちも大勢来ているようでしたので時間をとってもよかったのではないかと思いました。

東 京<reprise>

東 京<reprise>

THE TRICKTOPS

王子小劇場(東京都)

2014/03/07 (金) ~ 2014/03/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1025(14-064)
19:30回(晴、頭上高く、今夜は三日月)。19:00受付...(「Island」の津金さんが受付していらしたのでビックリ)、開場。「八幡山」から「東京駅」へ場所を移しても人の繋がりを描く巧さに変わりはありませんでした。内容は「Story」の通り、2階建ての舞台、1階右「カフェ」、左「インフォメーション窓口」、2階「東京駅、5番線ホーム」。

19:22前説①(言葉遣いがとても柔らかく好印象、105分)、19:34前説②(佐渡さんですが、今夜はユニフォーム姿ではありませんでした)、上演中のスマホなどの明りがどういうものか実際に暗転させ実演、そのまま開演~21:22終演。

夢を抱き、希望を胸に東京へ来る者、巨大な街に飲み込まれまいと帰る決心をする者、生きる意味を問う者、降る雨のせいか幸せを感じることができない男と女、ベンチに置き忘れた傘、シーンによって照明を変え、見えるか見えないかというぎりぎりの部分に静かに佇む女は何を想う。

商店街のみなさんが、また違った面を見せてくれました。カフェ、インフォメーション窓口で語られる(接客)セリフがリアルで絶妙、ワイパーや雑談のSE、ホームのアナウンスは本物そのもの。不器用な男女を描いた秀作。終演後台本を購入。

ごきげん!?アキラ

ごきげん!?アキラ

骸骨ストリッパー

ザ・ポケット(東京都)

2014/03/06 (木) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1024(14-063)
19:00の回(曇)。18:15受付、18:30開場。18:35会場着(全席指定)。座席は後方でしたが観やすい位置でした。場内各所で「生徒さん」が誘導、「入学おめでとう」と声をかけられます。

舞台はマンガ的でカラフルなイラストの学校、校門、校舎、二宮象、よくみると異形のものまで。

トイレから戻ると舞台上、男女おふたりがお客さんとやりとり。19:02キンコンカンコンで応援団による前説~21:17終演、途中休憩はありませんが、20:14プレゼント抽選会。

こちらは初めてで、霊子(ダブルキャスト)役で渡辺みかさんが出ていらっしゃるので観に来ました。みかさんは「開座」でよく観ています。

「不動明アキラ」「悪魔(でびる)さん」「黄色のシャツ」とくれば誰のことかすぐわかります。学園を舞台にし、悪魔と戦う...至る所で笑ってしまう、楽しいお芝居でした。客席の間を駆け抜け、会場全体を使い切っての2時間強。

終わりよければすべてよし(おかげさまで無事に幕を降ろすことが出来ました。ご来場、誠にありがとうございました。)

終わりよければすべてよし(おかげさまで無事に幕を降ろすことが出来ました。ご来場、誠にありがとうございました。)

THEATRE MOMENTS

調布市せんがわ劇場(東京都)

2014/03/05 (水) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1023(14-062)
19:30の回(小雨)。19:03開場、椅子席(ひな壇)、中央奥に、白い木枠でつくられたもの(3つの部分で構成)があり、それぞれの枠に透明のビニール。

いつものように「飴」をいただきました。今夜の佐川さん「髭面」。開演前の準備でお客さんにアンケート...これは「空っぽの騎士」でもありました、何に使うのかはお楽しみ。

19:31前説コーナー(ここを入れて約100分)~21:17終演。「観たい!」に書きましたようにシェイクスピア(とか、チェーホフとか...)は苦手で、「柿喰う客」のシリーズもダメでした。それでも初日の今夜、観に来たのは「カルヴィーノ」の作品がとんでもなく面白かった(2011/10)からです。

「笑い」の部分では場内こらえきれず。ダンスシーンではみなさん拍手。スピード感あふれた流麗なパフォーマンス、前回は「トイレットペーパー」でしたが、今夜は(「白」という点では同じ)...幾何学模様が綾取りのように変幻し、感情がその合間に流れ込むかのようです。キャストが多いのですが、決して雑多な雰囲気にはなりません。

本作、タイトル通りに「終わりよければすべてよし」では終わりません。急に日が陰ってしまったような展開も秀逸。

万華鏡を覗き込んでいるような不思議な世界、何もない舞台に立ち上がったシェイクスピアの世界、それは忘れ難き世界。


せんてい

せんてい

ポーラは嘘をついた―Paralyzed Paula―

プロト・シアター(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1022(14-061)
12:00の回(雨)。11:33受付、ややおして11:44開場。此処は随分来てなくてちょっと迷ってしまいました。2011/9、白米少女「riverbed sleepless summer」荒野の旅「死ぬほどに愛して」以来(のはず)。

「余白(2013/5)」からで3作目、学生会館外の公演。1回目がもひとつわからなかったのに近かったでしょうか…終始薄暗い舞台、下手、テーブルに椅子、ワイン(ボトル)、グラス。上手、真っ白なバスタブ。中央壁際、観葉植物。11:57前説(60分)/12:04、12:05開演〜13:06終演。
シュール…筋があるのかないのか、椅子から立ち上がらない女性客、料理を出すだけのウエイター、毛布を被って臥せる病み男、風呂掃除の女…

ちょっと要整理なので、ひとまずの印象。



酔・海神別荘

酔・海神別荘

HyouRe Theatre Company

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/01 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1021(14-060)
15:00の回(曇)。案内によると30分前受付開始ですが、スタッフが待機しているのでもなく、少し前頃から数名の方がエレベーターで上がってゆく。14:27、下りてこないので上がって良いと判断し4階に着くと受付開場していました。スタッフに下で待っている旨伝えましたが、並ぶところ(会場入口)と受付が離れている場合、時間前にスタッフが説明しに来るか(此処でのニチジョのダンス公演はそうしています)、案内があるまで待つように掲示するかして頂きたい。

中央に舞台、入って左右に椅子席、2列ずつの雛壇で対面式、入口側が正面らしく、手前と左右に、プラスチックの板、上に帆立の貝殻が1枚ずつ。天井より紐が吊らされ床に敷いてあるシートのようなものの四隅に留められています。黒い布で覆われたかなり大きなモノが奥の壁際に。ドリンク(アルコール類も)、軽食のサービスがあり、(温かいものが欲しかったので)コーヒーをいただきます。14:45貝殻を回収、前説(100分)、15:02役者さん3名登場、奥の黒いモノ中へ、15:07開演〜16:48終演。

泉鏡花には馴染みがなく1度「天守物語(1917)」を観たことがあるだけです。本作(1913)、青空文庫を見るも言い回しが難解。床に敷かれていたのは蚊帳、プラスチックのプレートは2枚合わせになっていて、片方にマヨネーズ、ケチャップで「絵(城のようにみえる)」を書き、もう1枚を折り重ねぎゅっと押し付け宙吊りに。

劇中。衣装を変え、スピーカーからのセリフに被せたり、変化をつけていました。

内容は、ほとんどわかりませんでしたが、不思議な体験でした。

出だし、おひとりつまづきかけたのは、ちょっとどうも…いただけませんでした。


RAKUDA

RAKUDA

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1020(14-059)
17:00の回(雨)+打ち上げ参加。4年生最後の公演、最後の演技。役者さん、スタッフのみなさんありがとうございました。

前作が相当苦労したので「ラクな」作品をということだったそうですが、いやいや、等身大の女子大生、元気なことでは若い者に負けはしないスーパー老女、どういうわけか二足歩行をする動物/昆虫たち、さらには謎の絶食生物から妖怪まで登場。

浅賀さん、山下さんの横顔だけの演技、目線、おいしそうに食べるシーンも印象的。だまし絵の「婦人と老婆」のように二つのシーンを途切れることなく入れ替えていて面白かったです。

3人集まった時の「会話」の弾けっぷりはなかなか爽快。話は飛びに飛んでナスカ高原まで行ってしまうのでした。地上絵の不思議と深海の謎が個人的には親しみを感じた部分で自然科学系の本を読むときの「ときめき」にも近いもの。

この会場、4回目。外で待っている時、斜面の引力に抵抗しながら見ていて気がついたこと、ここは「伊藤さん(Ito)」のスタジオ(&住居?)…サイトの公演記録を見ていて…やや!「(2008/6)命を弄ぶ男ふたり」にTOKYOハンバーグ(主宰)大西さんのお名前…2006/11に此処で旗揚げ、私が同劇団を観始たのが2011/5の「髪結う時」から…何かの縁を感じます。

また寒さが戻ってしまった2014/3/2(日)、あらためて、ありがとうございました。

※追伸、「劇団楽」はたぶん、3/9(日)13:00の回で。
映像、画像、台本等希望。

オオヤマニアック

オオヤマニアック

プロジェクト大山

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1019(14-058)
14:00の回(雨)。14:04開演~14:58終演。昨晩の公演に続いての2回目ですが面白さは増すばかり。約60分、間断ない高水準の演技、シリアスの中の可笑しさ、スピードと柔らかさ&優しさ(古家さん)、途中噴き出したのはオマケかな。ダンスの面白さが詰まった高品質パッケージでした。

オオヤマニアック

オオヤマニアック

プロジェクト大山

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1018(14-057)
19:00の回(雨)。18:25受付、18:30開場。BGMは春を呼ぶような優しい曲調。19:02前説(60分)、19:05開演~19:58終演。5作目、今までは、@Tトラム2回、@スパイラルH1回、@あうるすぽっと1回と大きめの会場でした。

ここセッションハウスで間近にヒョコヒョコするところを観るのはなんともフレッシュ。出ハケですら見逃せず、わらわら出てきては自然と一体になっている。
音楽のノリもよく、笑いがちりばめられ、一瞬たりとも見逃せない超快作。で、もう一回観に行くのでした。

RAKUDA

RAKUDA

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2014/02/28 (金) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1017(14-056)
18:00の回(曇)。17:30受付、開場、入って右に客席。この劇団は日本女子大学の現4年生が2010年に立ち上げた劇団で、今回はその4年生の卒業公演でした。2012/4「MOMOS」から観ていて5作目になります。メンバーのひとりである浅賀さんの客演を横浜まで観に行ったのは2013/6。その浅賀さん作のお芝居が「劇団楽」の公演として3/8~9まで行われるそうなので日程を調整してみます。

17:58前説、18:03開演~19:06終演。6章からなる一大ヘンテコ旅行記...。

身を寄せ合うように3人の老婆、薄暗い中、大きく身を曲げた姿、顔は見えず寒さに凍える。マクベスの3人の魔女のごとく不気味なはずが入歯だとか差し歯だとか呟いている...こんなシーンから始まり、若い3人のペルーへのはちゃめちゃ冒険譚が続くのでした。

ラクダ、アルパカ、働き蜂、ダイオウイカ(深海展行きました)、ダイオウグソムシ、河童などなんでもありの勢い。肩の凝らない、爽やかさが伝わってくるのは役者さんの持ち味。

次の世代(3年生)でどう成長するか、これも見どころかと楽しみに。

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