miss_youの観てきた!クチコミ一覧

1201-1220件 / 2395件中
10978日目の鏡

10978日目の鏡

おちないリンゴ

小劇場 楽園(東京都)

2014/05/22 (木) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

無題1116(14-155)
13:00の回(晴、暑)。12:30受付、開場。いつもの右…一番奥にしました。全面白、2面の壁に収納棚、引き出しには洋服が乱雑にかかり、床に白い木製の箱、紙袋。

13:05前説(開演したら帽子を脱いで下さい、110分)、13:06(別れの曲)開演〜14:56終演。

5つのエピソード(黒川さん3、坂本さん2)。

「劇作家女子会」は2013/6@王子以来。関連では、オノマさんの「わたしのお父さん」を芝原さん「コマイぬ」で観ました(2014/2@森のテラス)。「趣向」の本公演は来年ですね(「旧体」の再演も)。

今思い返すと、とても面白いお話だったと思うのですが、観劇中、どうも入り込めませんでした。演出によるのか(セリフにやや難あり)、役者さんとの相性か。また、右後方のご婦人…後半になってボールペンをカチカチ…左後方の紳士は膝の上の鞄をトントン…。挟み撃ちに会いました。

シアター21フェス vol.96 "春編"

シアター21フェス vol.96 "春編"

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/05/25 (日) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1115(14-154)
18:00の回(晴)。17:30受付、開場、満席。18:02前説(90分)、19:06開演~19:25終演、10分の休憩あり。

片さんを初めて見たのは、「TRACE」The Bambiest(2013/9@セッションハウス)で、鮭スペアレ(客席には中込さん)の「かあいい日本~ごどーちゃんの居る77の風景~(2014/2@LE DECO)」を観たときに少しお話し、そのとき本公演のことをお聞きしました。本作では、お子さんができたということで、動きはありませんでしたが、catatsuをはじめ7つの演目はどれも個性的で、改めていろいろな身体表現があるものだと思うのでした。

「喉元〜」:見た目「妖精」とは思えない、目の周りに大きなクマ、白い唇、口元に赤く見えるのは血か…血が不足しているのか、病気か、動きが鈍い。上半身を覆っているのはパンストではないだろうか…暖かいのか、動かない眼球、血圧を測り、お客さんに数値を読んでもらおうとするが、言葉(ほとんどうめき声)は通じない(笑)

「sakura」:淡い桜色、柔らかい動きが乙女の気持ちを現しているようでした。

「罪と安堵と手術室」:黒と深紅が渦を巻く、大きく、小さく。

「バカのアホ炒め」:上手にアコースティックギター(チューニングあってる?)、下手に椅子、白い塊。激しい舞の後は…ギターを手に弾き語り…「ニンニクの匂い」…?…お客さんからアンコールの声がかかる。ダンスの巧さとギターの覚束なさが好対照。

〜18:40 、休憩、18:53〜

「ふと来る」:メインは矢嶋姉妹。白い衣装に頬には丸く桃のような印、何処かの秘境、新種の鳥類を観ているようで、その習性は臆病なのか神経質なのか、スキップが好きな様子。お子さんができた片さんは、お腹に花。

「GAME」:身体はつながり、猛スピードで展開。

「低気圧ガール」:赤い頭巾かと思ったらセーター。身体のライン(直線)が美しい。

19:23終演、チーム紹介で終了。

スーザンナ・マルガレータ・ブラント

スーザンナ・マルガレータ・ブラント

オフィス再生

APOCシアター(東京都)

2014/05/23 (金) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1114(14-153)
19:30の回(曇)。18:53会場着、受付(受付順の整理番号)、19:00開場。

入ってみると、右に客席(パイプ椅子にザブトン)、左の舞台には全面、白い布。長身、黒づくめの男が立っていて、怪しげな手招き...。BGMではしわがれた声が「ぶっとばすぜ!」とがなり立てている。

19:30開演~21:24終演。「二十歳の原点」「テロならできるぜ」(@ACT&B)、本作で3作目。

血の赤、毛細血管のような赤、闇の黒、傲慢さの白、揺らめく炎、鼻をつく臭い、筋を描く閃光、死の代償は死。

絡みつく悲劇、客席に迫る演者、赤い三角錐が触れれば切れるような鋭利さをみせ、血の海に突っ込んだような手がなまめかしく動く。

石影さま、京都行くってよ

石影さま、京都行くってよ

秦組

小劇場B1(東京都)

2014/05/21 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1113(14-152)
19:00の回(曇/雨)。18:37会場着、受付。全席指定で入って右がA~D、メインのほうはE~Lあたりまで(なぜかI列はない)。19:00前説(森山さん、100分)、
19:05開演~20:47終演(ダブルコール)。

おしん役の森山さん、「真田十勇士(2014/4@萬)」に続いての時代物です。「らん」は観ていませんが、チラシは覚えていました。

「エンターテイメント時代劇」とあるように笑い声が絶えない100分でした。お手軽なスピンオフなどではなく、ひとりひとりの(役柄)個性がしっかり出ていながら、どこか滑稽な人たち。L字型の客席、どちらのお客さんにもよ~くみえるようなポジョン替え、Live(即興、アドリブ)感あふれた作品で楽しいことこの上ない。後方に座ったので客席の様子が見えます。肩を震わせたり。口元を抑えたり...そりぁ、これほど楽しいのだから...。

森山さんは清楚な衣装がよく似合い、前作で大きな敵に向かう荒々しい姿とは違うキャラクターでした。おみつ役の平山さんも小柄ながら(なぜドナドナなんだろう)、元気いっぱいの意気込み。

『ただいま会見中』

『ただいま会見中』

ダブルエッジ

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2014/05/20 (火) ~ 2014/05/23 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1112(14-151)
20:00の回(曇、風強い)。19:23受付、19:25開場。入って右が舞台、会議室テーブルが2つ繋げてあり、右端には「禁煙」のプレート。そうです、よくある会見用の質素な設定。

客席は最前列にミニ椅子が横幅いっぱいに、その後ろ3列は普通のパイプ椅子、満席。

19:53前説(70分)、20:00開演~21:08終演。

冴えない週刊誌記者が若手デザイナーの会見に絡んでくるドタバタ劇。最近話題になった「会見」のパロディ(笑う!!)、持ちつ持たれつの二人の関係がとても明るく楽しく描かれています。

こちらは初めてで、役者さんおふたりも初めて(好感度高い)。ふと観ようと思って前日深夜に予約メールを送ったら、日にち変わって45分後に返信が届きました。

【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】

【無事終演しました】荒川、神キラーチューン【ご来場ありがとうございました!】

ロ字ック

サンモールスタジオ(東京都)

2014/05/14 (水) ~ 2014/05/25 (日)公演終了

無題1111(14-150)
19:30の回(曇)。19:30の回、18:45受付(整理番号券あり)、19:00開場。舞台手前ソファ、下手にドア、上部に感謝状、後ろの高い位置にカラオケルーム、上手天井からモニター、客席寄りに学校の机と椅子。

19:30前説(100分)、劇中、埃が舞うのでマスクの用意あり、開演〜21:16終演。8作目になりました。「上」と「下」との関係がもうひとつよくわからないまま終わってしまいました。いつものように熱量は感じたのですが…。

すみません、邦楽は聴かないのでカラオケのシーンでは……?…でした。

Parting

Parting

ELTEN

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/05/17 (土) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1110(14-149)
19:00の回(晴)。18:30受付開場。18:51前説(アナウンス、70分)、19:07にも前説があリ、なんと続いてカウントダウンで開演~19:08終演。

「Ribbon(2012/4@HOPE」を観ていて2作目です。1作目は正直なところよくわかりませんでしたが、本作は力強いだけではなく、随所にコミカルなものを織り込んであり、とても充実した1時間でした。

大竹さんは「童貞キューピット(2014/1@王子小)」、「ラフレシア(2013/10@明石)」..高橋さん、四戸さんも。

國島さんは「月を泳ぐ女(2014/3@LIFT)」。

折原さんは「回転磁石」の「透化石恐竜の夢~(2013/1@新生館」「人皮の本と舞い天狗(2014/3@シャイン)」もあって4作目。

で、実は制作の平岡さんも「生活図鑑」を入れて4作目。途中まで

あなたのはなし

あなたのはなし

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2014/05/18 (日) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1109(14-148)
14:00の回(快晴、暑)。13:30会場着、受付、開場。

2012/4の新歓公演「MOMOS」からで6作目。当時の脚本、演出、出演、スタッフ陣が今春卒業、世代交代しての初めての公演。

椅子とテーブル、その間に赤い線。13:58前説(40分)、開演〜14:36終演。オーディションに来た女性と面接役の作家との対話、作家の過去の作品を演じて見せることによって作家に変化がおきる。

「女性(マーサ)役」の中澤さん(演出でもあり)が大熱演。正直なところメンバーが代わってどうだろう…という気持ちがありました。オープニングでは照明を絞り、女性の不安な内面をみせつつ、作家はなぜか自分の作品を信じていないような素振り。その後、笑いを散りばめながら、二人の関係が暖まってゆくところなど、構成も良く出来ていると思いました。

手元にある(図書館で借りた)「ニール・サイモン戯曲集Ⅱ」の「名医先生」を開くと第一幕(六場)、第二幕(2場)、第三~五幕という構成で、本作の基になった「オーディション」は第二幕、7ページの小品。

よくここまで膨らませたことかと思う。

客席には卒業メンバーがいらして、やはり社会人となり雰囲気が違っているように感じました。

次は秋公演ですね、待ち遠しいです。

余談ですが、このスタジオ、前作を観終わって(今更でしたが)調べてみると、「TOKYOハンバーグ」が旗揚げ公演として使っていました(2006/11)。先日、大西さんたちとお話しする機会があったので当時のことなどお訊きしました。そんなつながりがあったことも縁。

みにきて!

みにきて!

劇団やりたかった

東京アポロシアター(東京都)

2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1108(14-146)
19:00の回(晴)。18:30受付、開場(2F)。此処は、2013/8「d’UOMO ex machina」の公演を観て以来で2回目。

2週間前、下北沢の「B1」で某劇団を観た帰り、駅の横、おひとりで寸劇をやっていらっしゃるのを横目に一旦通りすぎましたが...結構気になっていて、しばらくしてから戻ってみようと思って..まだやっていらしたら「観に行く」、そうでなければ..ということでようやく当日となりました。

下手から、キッチン、冷蔵庫(上に食パン)、小さなテーブル(卓上コンロ)、ティッシュ、テープカッター。

19:03前説、開演~20:41終演。微妙な緊張感が漂う女子3名、劇中劇、「You're so Cool」、SNS、大根、素うどん、白菜、おいしい牛乳、日本酒、パンにたっぷりのジャム、ソクラテスの弁明、パルテノン(のことかな?)、来週が本番...観に来てくれる?


脚本がいろいろ飛躍するので少々戸惑いましたが、お客さんが大勢入ってよかったと思います。

次回は11月。取り急ぎで印象を

ネタバレBOX

さて、少しおねがいごとを(まったくの個人的な感想です)

もっとお話のテンポを重視して「流れ」を絶やさないように。

3人の間に「距離感」があるような設定だと思うのですが、なぜそうなのか、それでも鍋を囲むのはどうしてなのか、長い友達付き合いなら、鍋に日本酒、くらいはわかっているのでは?

同じように、包丁で指を切った時の反応をみていると、登場人物にまったく共感できなくなると思う。

ねぎを買いに行ったのに買ってこない理由(無責任というのとは違うと思うけど)がよくわからない。

弁論の「台」は舞台上でもいいと思う。

「弁明」の位置づけが不明。

劇中劇ならば、もっとニュアンスを変え、別人になりきるくらいのスピーチでないと間延びした感じがしてしまうし、もっとカットできるはず。


4時48分サイコシス

4時48分サイコシス

笛田宇一郎演劇事務所

テルプシコール(TERPSICHORE)(東京都)

2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1107(14-145)
19:30の回(曇、風が強い)。18:50受付、ロビー開場、19:00開場。入って右に客席(ひな壇)、左が舞台で、下手から、病院用ベッド(白いフレームだけ)、赤い木枠その、向こうにはチェロ、椅子と譜面台。天井にはベビーカー、点滴スタンド、椅子が宙吊り状態。床面斜めに薄いグリーンのシート。

前説なし、19:31男がひとり登場、首を回し客席を眺め、歩を進めるがゆっくりと半歩ずつ、ゆっくりと...開演~20:34終演。

ネットで注文した「舞台芸術08」はすぐ届き、事前に戯曲を読むことができました。3回目の「4時48分サイコシス」となりました。

黒田さんはやはり「Aftershock(2013/12@LIFT)」に出ていらした方でした。

戯曲を読んだ印象...とても冷静な分析...だが、直後に自殺。舞台上の6名、黒田さんは「サラ自身」だとして他の5人はというと、やはりサラなんだろうなと思う。ダンス・舞踏が3名、奏者と唄い手各1名。

ノイズ、言葉になる以前の叫び、カラダの否応のない動き、不協和音、不安げな動作...。

正面を見続ける黒田さん(サラ)、端正な顔立ち、その視線の先には自分自身(5名)がいて、さらに客席を埋める数十人もサラの意識のなかにいたのではないかと思うのでした。

登録「カテゴリ」は演劇となっていますが、ダンス/舞踏要素が強い作品です。

調べてみると入間川さんと井上さんは別の作品で共演していらっしゃいました。また観てみたいなと思います。

シスターストロベリー

シスターストロベリー

劇団きのこ牛乳

吉祥寺櫂スタジオ(東京都)

2014/05/15 (木) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1106(14-144)
19:00の回(曇)。18:30受付、開場。最前列は座椅子。正方形の一段高くなった舞台が4つ(中央がメインで大きく、下手に2、上手に1)。中央にはちゃぶ台、下手奥にはシャワーがみえます。客席誘導はフジタさんご自身。こちらは初めてですが、フジタさんと田中さんは劇団肋骨蜜柑同好会で2作観ています。BGMはクラシック。

20:34終演。


「説明」にあるように、男が帰ってきたとき何が起こったのか...というお話。ホントにイヤな(しつこい)奴が続々と出てきて憎たらしい匂いをまき散らす...が...よーーーく聞いていると必ずしも100%おかしいことを言っているわけではない。

そう思い始めるころ、また、やな奴が出てくる。出口、捌け口がない者たちの苦悶する様が巧く演じられていました。

田中さんは今まで観た2作とはまったく違った役柄で、全身黒色は喪服のイメージ、一目で「ムショ帰り」とわかる男役の安藤さんの苦しみに歪んだ表情や嶋谷さんの怪しさ..みなさんとてもよかったです。

6月の「つぎとまります・初夏」でお会いしましょう。

箱の中の4人

箱の中の4人

B.LET’S

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/05/13 (火) ~ 2014/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1105(14ー143)
19:30の回(晴)。5階です。予約メールには「開演45分前受付」とありましたが、実際は、開場少し前に名前の確認、19:00、順に受付でした。L字の客席、舞台には会議室テーブルと椅子。4階とは違って黒が基調。19:32前説(75分)、19:34開演〜20:46終演。「春の遭難者」からで2作目。

「前作」:キトキト企画(江間さん)の公演に土田さんが客演していらしたこと&TOKYOハンバーグの光藤さんが客演するということもあり観に行きました。「本作」では江間さんが客演ですね。

かつての同僚、家族的な絆、事件、離散、5年間、ぎこちなさ、告白、不審感、猜疑心、敵愾心、来訪、宥和、懈怠…そして「ふりだしに戻る」。

物語を織りなす感情のグラデーション、小さな波紋が音を立てて流れゆく、空(雰囲)気が急変する、(おそらく)リアルな75分、観客には聴こえない姿のない男の声、ただ「輪」を重ね、時が積み上がる。

お話の展開が絶妙なタイミングであること、役者さん自身が指揮者となって変調を誘うところなど静かな会場内にみなぎるものを感じてしまいます。

4人のなかで、そんなに「総支配人」が占める位置が大切なのかは計り知れませんが、それでいいのか...という思いを引きずりつつ幕が引かれます。

永島さんは前作に続いて、高橋さんは初めてでした。

TOKYOハンバーグ公演、永島さんと土田さん、観に行きましょう。

おやすみカフカ

おやすみカフカ

ttu【2017年5月末解散】

STスポット(神奈川県)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1104(14-142)
14:00の回(快晴)。13:42受付、13:45開場。舞台奥、ドア(木)枠、そこから客席手前まで赤い絨毯、丸電球が幾つも天井に、眺めると小さなミラーボールまである。13:59前説(90分)〜15:35終演、15:44〜山田さんのトーク〜15:55終了。

「カフカ」…「変身(1915)」しか読んでおらず、それさえもほとんど覚えていない。突然の変態はカネゴンみたいなものだったのか…。

当パンに「出典」として短編、日記や、劇中流れる「夢の中へ(←唯一知っていたのはこれ)」などの記載。

コラージュ、切片、再構成。

vol.1「海は、いま、このとき、あなたの、左手にある。(2011/12@ROCKET CAFE)」デュラスから観ていて、その後もメルヴィル、太宰、ビューヒナー、カフカ…と接点のない作家ばかりでしたが、着想、構想がとても興味深く、いつも観に来てしまいます。「ヴォイツェク」を読もうと全集を借りたら、「初稿1」から「再稿」まで5編あるうえに、本そのものが重く、通勤時間では難しい。

始めての劇場公演。いままでは、カフェ、何もないビルの一室、民家、理髪店2階…、予め他の目的のために用意された空間を異物である人(作者、演者、観客)と物語で造り変え埋めてゆく、そんな過程が面白かった。空想の物語のための空間ではなく、日々の営みのための空間であった所。

一旦。

3 crock

3 crock

演劇集団 砂地

吉祥寺シアター(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

無題1103(14-141)
14:00の回(晴)。13:35会場着、受付(全席指定)。何もなさそうな暗い舞台。13:53、14:02前説(アナウンス、120分)、14:03下手、3Fから男がひとり階段を下りてくる〜16:03終演。

小瀧さん、尾崎さんが出ていらっしゃるので観に来ました。4作目です。

予習を怠ったため、お話の背景、登場人物はどんな関係なのか、なぜこんなに暗いのか…わからないまま終演。帰路、ネットで確認するも、時すでに遅し。

実質、最後列だったこと、異様に暗いので表情がみえないこと(小瀧さん、尾崎さんは声でもわかるけど)、セリフが拡散するので役者さんのポジションによっては聴きにくいこと、格闘シーンは歌舞伎を模しているのか、遠方から観ていると散漫なこと、などが気になりました。

当パンに歌舞伎のみどころやあらすじがあったら随分違っただろうと思いました。不勉強ですみません。

赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み

赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み

キ上の空論

新宿眼科画廊(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/21 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1102(14-140)
19:30の回(曇/小雨)。19:10会場(1階)着、受付(一歌さん、当日券で)。入って右が客席(2列)、左側にも椅子がたくさん…カップルが一組、寄り添ってスマホの画面を見ている…女性がひとり誰かを待っているのか、どこか寂しげ。

「キ上の空論」2作目です。19:30前説(中島さん、80分)、19:33開演〜20:53終演。

斉藤ゆきさんは多分7作目、初めて観たのは「想い出パレット(2010/12@ラビネスト)」…この公演には真嶋さん、馬渕さんも客演。他に「グッドモーニング・ブルーバード!(2011/2012)」やリジッターの作品でも。

時間は、前に後ろに移転、冒頭、何度も繰り返されるシーン、幾つものグループが離れ、近づく。そういうことだったのか…そう思わせる構成が心地よかった。ぜひ、ネタバレなしでご覧を。

ネタバレBOX

神戸行きの夜行バスが事故に遭い乗り合わせた二人は亡くなった…風俗嬢、大学受験に合格した女性。この二人を中心に物語が相互に絡み、溶け合いながら展開。冒頭の繰り返されるシーンは少しずつ形を変え、終盤、各ピースの焦点がピタリと合い、物語の鼓動が大きく聴こえてきます。1作目の時もお話の構造が面白かったのですが、本作でも…そういうことだったのか…と。
シアター21フェスStep Up vol.52 "春編"

シアター21フェスStep Up vol.52 "春編"

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/05/11 (日) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1101(14-139)
18:00の回(晴)。17:25受付、17:30開場。18:04前説(90分、10分休憩あり)、満席、18:06開演~19:35終演)。Nect、藤井さんは、昨年、此処で観ました。

5チームとも個性にあふれ見ごたえがありました。「ボレロ」の最後に歓声が聴こえるのでアバド指揮の盤でしょうか...

サバイバーズ・ギルト

サバイバーズ・ギルト

ナイスコンプレックス

駅前劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1100(14-138)
19:30の回(曇)。19:03受付、開場。舞台は「ハイツ木蓮」の一室。下手から、TV、食器棚、ラジカセ、冷蔵庫、レンジ...キッチン。玄関、下駄箱、隣室への扉、襖。中央に木製テーブル、薄い絨毯、畳部屋。どこにでもありそうな木造アパートで、どこも経年を感じさせる色合い。

SE:車、カラス、犬、救急車、話し声、(たぶん)5時になり流れる音楽、さまざまな生活音。

19:25男が現れ一言...。

正面上部に字幕(前説、お菓子は何を食べているのか気になるので禁止...)。
19:31開演~21:45終演。

ハイツ木蓮は管理人室を含め6戸、そこで営まれる13人の人生が描きこまれた作品で、もう一回観ることができないことが唯一の悔やみ。前2作とは趣が違っていて、ひとりひとりの心模様が6戸の空間に満ち、重なり合ってゆく様が自然に観ている者の想いとひとつになってゆくようでした。

常役の佐藤さんは「国語の時間(2013/2)風琴工房」「新しい等高線(2014/3)ユニークポイント」でも観ていて、いつも強烈な個性を感じます。

久しぶりの正宗さん、小学生らしさがよく出ていました。

ネタバレBOX

客席右も舞台だとは思っておらず、巧いこと構成(構図)していると感心。

各部屋の転換時に摩擦を生じさせることなく進んで行くのも構成のよさによるものなのでしょう。

いつの間にかカレンダーがかかっていた。

「ネグレクトー育児放棄」杉山春著を読んだのは随分前のこと。

ギターは…ちょっと残念。

まず邦楽は聴かないので「ミスチル」わからず。

やっぱり紅林さんはいいな。
ベアトリーチェ・チェンチの肖像

ベアトリーチェ・チェンチの肖像

ノート株式会社

シアター1010稽古場1(ミニシアター)(東京都)

2014/05/09 (金) ~ 2014/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1099(14-137)
18:00の回(晴)。17:15受付、17:26開場。入って左が舞台、右にパイプ椅子席。
イーゼルと椅子だけの舞台。こちらは初めて。フェルメールの絵は数点観たことがあり、「私はフェルメール 20世紀最大の贋作事件」他、何作か読みました。

ベアトリーチェ役のLIVさんは、2009年「LIVE MOON」でデビューしたときCDを聴きました...シンフォニック・メタルあたりを聴いていた頃でした(Nightwishなど)。

18:04前説(20分の休憩込みで150分)、教会の鐘が鳴り響き開演~19:04、19:26~20:45終演。内容についてはウィキペディアを参照。

画家が男性(肖像画)モデルに語って聞かせる「絵」の物語。シンプルな舞台装置。5/2日~3日、豊橋で行われた『朗読劇「ベアトリーチェ・チェンチの肖像」』の東京公演。灯りを絞った空間で行われるおぞましい行為が高い緊張感の中で展開、とても力強いものでした。

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

バカにふりそそぐ木漏れ日の温度

GORE GORE GIRLS

王子小劇場(東京都)

2014/05/08 (木) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

無題1098(14-136)
19:30の回(曇)。19:05受付、開場。舞台にはテーブルと椅子。19:26前説(75分)、19:32開演〜20:46終演。「モンドセレクション」というのは、なんとなく聞いたことがあるものの、意識したことはありませんでした。

ネタバレBOX

モンドセレクション、お笑い芸人、両立と板挟み、極みと排斥。

前半は「モンド」に魅入られたものたちの濃い世界、終盤はその世界からの脱却劇。

「モンド」でなくとも成立するパターン、個人的にはピンときませんでしたが、お隣の方(女性)はとても楽しそうでした。

「たかが菓子」にこれほどまで…と(ちょっと冷めながら)思ってしまうかどうかでしょうか。

セリフにも(説明)がありましたが、非モンド菓子を食べるシーン。唐突で、「知っている」うえで戦いを挑んでいる…というニュアンスが観客に伝わっていたのでしょうか。

雨宮さんは「籠の中(2013/3@上智)」を観ていました。
寺山修司「青森県のせむし男」フェスティバル

寺山修司「青森県のせむし男」フェスティバル

die pratze

d-倉庫(東京都)

2014/04/29 (火) ~ 2014/05/12 (月)公演終了

満足度★★★★

無題1097(14-135)
19:00の回(曇)。18:20会場着、受付、18:30開場。18:43ギターを持った男が客席後方より登場「FARM:β」〜19:23、「FARM:α」〜20:19。休憩。「初期型」20:30〜21:29終演。休日出勤の帰り道、(高襟)今村つぐみさんが出ていらっしゃることと、花房徹さんは舞踏「開座」の公演で観たことがあり、立ち寄ってみました。先日観た2団体よりずっと開放的。どちらも初めて。「初期型」の方は、男版ひげ太夫風、全裸(但し男限定)の理由不明。

率直な感想です…「青森県のせむし男」を採り上げた理由がわかりませんでした。とても面白いのですが、それは「お話」ではなくパフォーマンスの方でした。

このページのQRコードです。

拡大