miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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読書劇 テロならできるぜ

読書劇 テロならできるぜ

オフィス再生

秋葉原アトリエ「ACT&B」(東京都)

2013/09/06 (金) ~ 2013/09/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題814(13-253)
19:30の回(曇)。19:00受付、開場。入って右が客席、ベンチシートに座椅子4列。最前列、その目の前、全面に白い布、BGMにしわがれた歌声のフォークソング、足元に透明のビニールシート。上手にテーブル(これは前回みた「二十歳の原点」でも使っていたような気がします)、卓上ライト、飴、ガン(銃)、「テロならできるぜ銭湯は怖いよの子供達」。19:30開演、強烈なオープニング~21:01終演。濃厚な舞台、散らばった舞台、ヘヴィ(メタル)なBGM、あまりに異色。
喫煙シーンあり。

ネタバレBOX

劇中、「Child in Time」が流れる、スタジオバージョン、DP第二期。

囚われている有刺鉄線、鳥かごのようであり、釣鐘のようでもあり。

さらに赤い糸が巻かれるのは何かを象徴しているようにみえる。

子は賽の河原で石を積む、親はいつまでも想う。

書籍(知?)を積み上げると何が出来上がるのだろうか。

オープニングの2枚目の「幕」に真っ赤な文字が重なり、地の底から照らされているような灯りに浮かび上がる翳、文字を追う灯り、翳がうごめく。



トルツメの蜃気楼

トルツメの蜃気楼

<火遊び>

GALLERY LIPP(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1974(16-264)
19:30の回。

19:00受付、開場。

ここは2回目(2015/8)。

入って左と奥にL字の客席、道路側に舞台、もうひとつLの角も舞台になってデスクが置かれている。役者さんはすでに座っている。
編集プロダクションで行われている「校閲」のお話し。
※文書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること(wiki)。

「Fire pRay ―秋津悠理のためのリサイタル―(2013/6@悠玄)」以来の2作目。

今駒ちひろさん(本年3作目)が出ているので観に来ました。
黒沢佳奈さん「サイキックバレンタイン(2011/2@ミラクル)」。
佑木つぐみさん「伯爵のおるすばん(2013/10@サンモール)」。
金子優子さん「タケルのミコト(2015/2@BOX)」他。

印刷(文字)物に囲まれたオフィス、登場人物に共通点はなさそうだし、仲がよいのでもない。事業のこと、夢のこと、過去のことなどが浮かんでは沈んでいるよう。

椅子を引きずる音が繰り返される。

嬉しいことはひつともなさそうな世界、それが蜃気楼なのだろうか。

羽とままごと」

羽とままごと」

劇団晴天

SOOO dramatic!(東京都)

2016/11/23 (水) ~ 2016/11/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1971(16-261)
19:30の回(晴、寒波か)。

18:50受付(整理券あり)、19:00開場。

コンクリートに囲まれた倉庫のようところにこたつ、ベッド、ソファ、テーブルが離れ離れに。入って奥にひな壇席、たぶん満席。

19:26前説(90分)、19:33開演~20:57終演。

こちらは初めて、ここも初めて。

かなり歯ごたえあるお話でした。「これはこういうことか?」→「いやいや違うんじゃないか」と自問自答しながら少しずつ輪郭がはっきりしてくるのが後半に入ってから。「この倉庫」を会場としてどういう「家」として設定しているのかと勘違いな方向をみていました。見えているものが物語でどういう意味を持っているのかいろいろ考えてしまうのですが結局考える必要などありませんでした。まずは素直にみましょうということでしょうか。

言葉遊びは少々苦手、よくある話しではない話はとても面白く、なんといっても役者さんたち好演。

※暖房が入っているのかいないのかだいぶ寒さを感じました。

過去の作品では

浅場万矢さん「動物たちの冬(201 2/11@せんがわ」「男装音楽劇 くるみ割り人形(2016/3@ウエスト)」「それから(2016/4眼科画廊)」「ケムリ少年、挿し絵の怪人(2016/6@吉祥寺)」。
本山歩さん「三鷹の化け物(2011/9@星のホール」「男装音楽劇 くるみ割り人形」「㐂(よろこび)2012/5@BOX)」「ドブ、ギワギワの女たち(2013/3@AiiA」「木(2013/8@サンモール)」。
白石花子さん「劇王 天下統一大会2015 東京予選(2015/1@ミラクル)」」「楽屋(2015/3@眼科画廊)」「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」。
西島大輔、角田悠さん「ザ・シェルター(2016/5@絵空箱)」。
鈴木彩乃さん「男装音楽劇 くるみ割り人形」。

甘い感情

甘い感情

キミエドリ

サンモールスタジオ(東京都)

2012/07/06 (金) ~ 2012/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題414(12-157)
13:00の回(晴)。12:32受付、開場。12:15頃着いたので入口扉前で待ちます。珍しく扉は開いていました。どこかに受付時間を書いたものがないかなと、中に入ってみると、喫煙コーナーにいた方が「30分前から」というのでそのまま待つ…並んでいるのは10人位でしょうか…12:30になっても誰も来ません…、12:32、勝手に降りて「受付いいですか?」と聞いて…ようやく受付。開演10分遅れはみなさん書いていらっしゃる通りで、追加席が出るわけでなし、開演時間過ぎた前説で「おタバコは」はないと思います。※余談です:「超<集客力>革命」人気美術館が知っているお客の呼び方(蓑豊著)、を読んでいます。こんなタイトルは嫌いですが、書いてあることは、当パンに、主催/演出家のお二人が書いていることと大きな違いはありません。ただ、スタッフ陣がそれを自身のこととして受けとめ、実行したかどうかだと思います。開場時間、開演時間を宣言しているのだから、説明責任あるのでは?
13:11開演〜15:25終演。

舞台、現代アート(デザイン)と古風な趣き(素材)を感じ、照明の使い方、BGM、どれも好み。ただ、2つのソファ、PCがちょっとそぐわない気がしました。

複数のお話が並行/平行して、よく見えない部分(特に前半)が多く、また、みなさんほとんど同じトーンなので整理できないまま時間が過ぎて行きました。当パンに役名+簡単な役柄紹介があるとありがたいです(登場人物の関係が理解しやすいので)。

評価:難しいです…Q:みてよかったでしょうか。A:はい、とてもそう思います。

7/9追記:本作の前にみた競泳水着(2回目のほう)もそうだったのでしょう、今の「自分」と、重なるもの、感覚に染み込んでくるもの、奥底から引きずり出されるもの…それは一つのセリフかもしれない、役者さんの表情かも、笑顔、泣き顔、諦め、混乱、屈しないこと、這い上がること、いろんなもののなかではっきりとしないけど大きな振動となって伝わってくるもの、そういったものがあるんだな、と。なので評価しました。

NYということはこれでおしまい?

ネタバレBOX

不思議なもので、終盤、ぐぐっと情感が伝わってくるようになり、もし、このあと予定(会社へ…)がなければもう一回みていました。

最近、時間に追われているせいか、そのときの「気持、気分」によって、みているものに対する反応が相当違っていることを自覚しています。みているとき、終わってからの電車のなか、一晩おいた翌日、でも微妙に違ったみえ方をします。

今回、2回みたら…そう思いました。映画では、ロードショーの次にDVDで、という機会がありますが、お芝居では、「そのとき」とDVDとでは別物…、美術展での原画と図録との違いみたいなものでしょうか。

懸命にもがいても指先からこぼれてしまうもの、しっかり握っていたのに突然崩れてしまうもの、否応なく足に絡みついてくるもの。そうであっても、なんとかするしかないと…

時間が流れているはずのに、その感覚がなく、いつも同じ場所、同じ時間のように錯覚してしまいましたが、それぞれの終わり方(まずは前に進む)、今の自分によくあいます。

男子校にはいじめが少ない?

男子校にはいじめが少ない?

趣向

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2016/11/11 (金) ~ 2016/11/12 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1968(16-258)
19:30の回(曇)。

ここ「のげシャーレ」は二回目、 岩渕貞太さん、北川結さん、小暮香帆さんのダンス公演「斑(ふ)」2016/2。

18:30受付(チケットはなく、当パンがチケット代わり)、19:05開場。王子の時にはチケットに番号を書いてくれたのにここではなかったので受付順の入場ではありませんでした(なぜ?)。

ひな壇の客席(ベンチシート、一部パイプ椅子)。

舞台には王子と同じく9つの椅子(箱)とそれを囲む白い枠、中空にも白枠。違うのは、左右に楽器、下手にキーボードとギター、上手にはドラムスとベース、周辺に機材。舞台手前に2つ、モニター(?)が客席に向けて置いてあります。アコースティックからエレクトリックな世界に代わったような印象。楽器群が照明に反射。

19:30、前説、奏者、チューニング、開演~21:00終演。

パンドとマイクによる音響効果は抜群でとてもクリアな印象を受けました。

9人いるのに8つの枠、大きさや高さはみな違う、「9-1」で8人、ひとりにひとつの枠にみえる。

エイリアンはどこにいるのだろう。
なぜエイリアンとチャリンコだけが違っているのだろう。
竹蜻蛉だけが白枠に手が届いたのはなぜだろう。

みな「定め」

床には大きな境界にもみえる枠、その白枠は超えるべき壁か。

椅子を吊り上げたのは、自らの足で立ち上がるためなのだろうか。

高校生には見えないのにみな不安を抱えながらも生き生きしている。

「自転車」の大川さん。「りんごりらっぱんつ(2010/11@サンモールS)」で初めて観たのですが全然「変わっていない」。

お名前でよーく調べてみると
飯塚ゆかりさん「地下鉄(2012/5@SENTIO)」「迷迷Q(2014/4@アゴラ)」。
伊藤昌子さん「チェインソング(2012/12@駅前)」。
中谷弥生さん「ゾーヤ・ペーリツのアパート(2016/7@ウエスト)」「寄り添い支える(2014/5@絵空箱)」「森の別の場所(2013/11@風姿花伝)」。
窪田優さん「Q体(2011/5@KAAT)(2015/2@KAAT)」「星の結び目(2011/12@アゴラ)」。
関森絵美さん「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS(2015/1@KAAT)」「プラスチックプール(2015/9@空洞)」「「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」。
清水那保さん「11のささやかな嘘(2011/7@みゆき館)」「VOICE(2014/11@ストロボカフェ)」。
三澤さきさん「ユメミルヘヤ 他3篇(2012/5@RAFT)」「遺作(2013/8@RAFT)」「ツヤマジケン(2014/7@王子)」「キスミー・イエローママ(2014/8@OFFOFF」他。

燦々

燦々

てがみ座

座・高円寺1(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1967(16-257)
19:00の回(曇~雨)。

18:40会場着(全席指定)、座席はB列からで2列目でした。

18:57(前説、アナウンス、130分)、19:03開演~21:11終演。

王子小劇場で初めて「てがみ座」を観てから(2011/4)5年半。劇団員の方の客演作もできるだけ観に行き、今年は前作(3月)と本作で2本、会場、演出ともだいぶ違った作風。

絵を観に行くというと、国内のものでは特定の作家さん(ホキ美術館の写実画、マンガ原画展、また観たい池口史子さんは洋画だけど)は観ますが
「浮世絵」の原画をじっくり観たことはなく、常設展で展示されていてもほとんど素通り。

会場の広い空間にたなびく薄い白布、具体性を抑えた清楚な美術が私の乏しい想像力ですら刺激する。

北斎は名前しかしらず、最近のニュースで「シーボルトが持ち帰った絵」というのを聞いてフーンと思っていたらちゃんと本作の中にも出できました。観劇後、書店に北斎コーナーがあったので手にとって見るとナルホドーと感ずるものがありました。

11月22日、両国に「すみだ北斎美術館」がオープンするそうで、シアターXに行ったときにでも観に行こうと思う。

広い舞台、日芸の中ホール(江古田)、伝承ホール(渋谷)、スペース・ゼロ(新宿)なども広い空間で様式美と強く息づくものを感じる。

舞台上の役者さんの動きを観ていながら、コンテンポラリーダンスに近いものを感じる。

てがみ座の作品には、群集が駆け足に近い歩きで時の流れを作るシーンが出てきますが、今観に行っている神奈川県の高校演劇発表会(11/19-20が県大会)、神奈川総合高校「この国をさがして」にも同じようなシーンがでてきます。単に役者が右に左に移動するのではなく「この国」が大きく動いてきた軌跡を描いていました。

まさに「人に歴史あり」

次は1年先...初演から今に至る間に少しは賢治の世界に触れることができましたが、まだまだこれから。

新版 青森県のせむし男

新版 青森県のせむし男

劇団 風蝕異人街

ザムザ阿佐谷(東京都)

2013/08/10 (土) ~ 2013/08/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題786(13-214)
14:00の回(少し雲)、風が止むと猛烈に暑い、とにかく暑い。13:20会場着、受付(半券に整理番号を書いてくれます)、13:32開場。特に予定していたのではなく、何となく前日深夜に予約メール…だからなのでしょうか受付に名前がありませんでした。ザムザは約1年半ぶり。劇中、カミナリが聴こえましたが音響だと思っていましたし、照明も落ちたそうですが気づかず。そんな雰囲気に満ちたお話でした。こちらは初めて、14:02前説(70分、遅れているお客さんありで、5分おし)、14:06開演〜15:21終演…外は豪雨。

ネタバレBOX

(手前側)真っ赤な柵で仕切られた舞台、下手に黒い学生服が案山子のように立っていて、その足下には上半身を露わにした白い女性が二人、一人はゆっくりと身をくねらせ、一人はじっとうずくまる。壁に和服、破れたセーラー服などがあり、暗めの照明、提灯を使った演出、狐の面、柵の向こうで身じろぎせずに息を潜める者。張り詰めた空気がとても心地よく、また都内で公演があればみたいと思います。

夕方、通りかかった古本屋で文庫本を発見するも…1,500円。
本科(56期生)発表会『女の一生』

本科(56期生)発表会『女の一生』

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2016/11/13 (日) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1966(15-256)
13:00の回(快晴)。

12:10受付(予約順に整理番号あり)、12:32開場、赤(優先)、青と黒(5人ずつ)。最前列はベンチシート、2列目から椅子席。会場入口に「2時間45分 13:00-14:40、14:50-15:45」と貼り紙があったので2列目の椅子席に座ります。

演劇研究所に「本科」というのがあり近々公演があると教えていただいたので、予約初日に電話するもなかなかつながらず(昔のぴあみたいだ)、なんとかつながったときは30分くらい経っていたでしょうか「28番」でした。

本科の昼間部の回、劇団ピアチェーレ(昨日、代々木上原のIto・M・Studioで1年ぶりの公演を観ました)出身の山下智代さんを観に来ました。2年8ケ月振りになります。

帰宅し調べると相当な作品。それでも普通だったら観に行かないのですが、
山下さんが在籍しているから観ることができたのは「縁」でしょうか。

一幕ごとに役者さんが代わるのでちょっと混乱。にもかかわらず、お話の緊張感は途切れることなく、「一生」を描ききったようです。明治~大正~昭和、事件と戦争の時代。

本科総出のようでしたが実にいきいきとした若い世代の力作。

1富士、2鷹、3TABATHA!! ~Dianna COMPLEX~

1富士、2鷹、3TABATHA!! ~Dianna COMPLEX~

TABATHA

UPLINK FACTORY(東京都)

2016/01/14 (木) ~ 2016/01/14 (木)公演終了

満足度★★★★★

無題1719(16-009)
20:00の回(曇)。

19:28受付、19:32開場。

板張りのフロア。壁際に若干の椅子席。多くのお客さんは床座り。正面スクリーンに過去(かなり古い)の正月TV映像が低画質で流れる。

20:00、客席後方から闖入、このシーンですでに客席は笑いで盛り上がる。メガネの4名が所狭しと笑いをまき散らしながら駆け抜ける超快作~20:51、1部終了。21:03~21:16お客さんも一緒に楽しく踊る第2部。

「FIESTA!!〜わたしのメキシコ〜(2014/11)」に続く底抜けに明るいダンス。セッションハウスでもあったように会場内外を走るは、獅子&虎舞、もちろんセーラー服などサービス満点。

こぼれる私、拾うあなた

こぼれる私、拾うあなた

Body Act Theater

神楽坂セッションハウス(東京都)

2014/03/22 (土) ~ 2014/03/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1044(14-083)
19:00の回(曇)。18:30開場、小さなテーブルと6つの椅子。中央の椅子には「Body Act Theater」の文字と足形。19:02前説(60分)、19:05開演~19:57終演。椅子に座った女性が手にしているモノ...読書、編み物、泡だて器とボウル、じょうろと花、ネックレス...。カップをカチャカチヤさせ...男と女が登場...。真面目になればなるほど面白くなつてゆくパフォーマンス。懐かしい映画を観ているような雰囲気を感じました。


男子校にはいじめが少ない?

男子校にはいじめが少ない?

趣向

王子小劇場(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1960(16-250)
19:30の回(晴)。

18:28受付(半券に整理番号を書いてくれます)、19:02開場。

最前列はミニ椅子。舞台には小さな木の椅子(3X3)。床にはそこを広く囲むように足幅より広い白枠。上の方に白い木枠が8つ吊ってある。

19:27前説(オノマさん、80分)、19:02開演~20:51終演、21:26トーク終了。

2014/11@青少年センターでのリーディング公演から2年。間に、2016/5「趣向ジュニア『大阪、ミナミの高校生』」@同会場と今年は神奈川県の高校演劇大会を観に行ってます(横浜の地区Dブロック、中央大会を観に行き、県大会も都合がつけば)。

雑感

男子校が舞台。実際の高校生とはだいぶ違って見えているはずなのですが、そうでもないかな、と思うところもあります。

高校演劇は、昨年の川越地区とあわせても10作品くらいしか観ていませんが、そのどれからもたいへんよい印象を受けました。

「Q体」のときも感じましたが、本作でもやっぱり「All's right with the world」とはならないなぁ、と思いました。

8月に観た「1999年の夏休み」@横浜国大の劇団三日月座も全寮制の学校のお話しでした。

成長の一過程、同じこと/違うこと、時には残酷な剣となって突き刺さる。

等しいことなどひとつもない海でもがき、おぼれる。すがるものがあるかもしれないし、ないかもしれない。それは努力の賜物なのか、生まれついた運なのか。

宇宙人の靴はなぜ白なのか(リーディングのときもひとり色違いだった)。

また、横浜で。

和田華子さんは「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS(2015/1@KAAT)」を観ていましたが、なんといっても9月の「サイタマ・フロンテージ(@東武アーバンパークライン車両内)」の公演が異色で、終演後はホームでちょっとお話というシチュエーション。

 す き  と お り

す き と お り

miel(ミエル)

スタジオ空洞(東京都)

2014/07/30 (水) ~ 2014/08/05 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1192(14-240)
19:30の回(晴)19:00受付、19:11開場。

金崎さんは4作目…「プラシーボ(2012/2@上野)」「朝日一家の挑戦状(2013/1@吉祥寺」「ティティプー見聞録(2013/12@POO)」。miel(ミエル)としては初めてです。

L字の客席、奥に座ります。白い布、白い箱(椅子)、入口近くにオフィス用の回転椅子。19:28前説、19:32開演〜21:06終演。白い衣装でまっすぐ立っている姿は、聖火式のような厳かさ。ダンス〜各作家の作品。

終演後、「構成表・キャスト表」が配られ、それをみながら台本を購入することができます。

石井さん「とても個人的〜(2911/3@眼科画廊」〜「眠る男(2014/6@絵空箱)」など多数、古市さん「沼辺者(2011/9@ワーサル)」「荒野1/7(2012/8@DECO」、与古田さん「星読み騙り(2012/10@「劇」)」「癒し刑(2013/8@王子)」、齊藤さん「フリキル(2011/9@Site)」、「時々は、水辺の家で(2013/12@眼科画廊)」。

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2016/10/28 (金) ~ 2016/10/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1958(16-248)
13:00の回(晴)

12:18受付(整理券あり)、12:30開場。12:50前説(アナウンス、135分、10分休憩あり)。13:00開演~13:58、14:10~15:15終演。

この「ロンド・カノン形式による創作~」は2013年から続けてみています。

今年は、ダンサー14名による14作品。当パンをみるとこれは3年生の「時間的課題」テーマのようです。

いつも静かな中に躍動感があります。大きく、高さもある舞台に舞うダンサーは美しい。

ヴォイツェク

ヴォイツェク

ttu【2017年5月末解散】

酒井理髪店 2F スペース(東京都)

2013/11/22 (金) ~ 2013/11/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題908(13-337)
19:30の回(晴)。焼き鳥屋(いい匂いが…)の隣、入口前で待ちます。19:13受付、19:15開場、狭い階段を上がり、案内された奥の席に座ります…「物件」の図面でいうと、右上。内部は「バートルビー」の時のようなつくりで…何もないただの部屋、窓を暗幕で覆うわけでもなく、窓の外はむき出しの街、階下から話し声が聞こえます。階段上がった左側にテーブル、ラジカセ、Mac、ハンドベル、E.ギター、アンプ。床の真ん中に白線のヒト型、3辺の壁際に客席、チラシでみると、右から時計回りで左側、中央の柱まで。「Vol.4」とありますがイベント参加作品を含め5作目です。
5月の福岡公演は行けなかったものの、今夜は出演された木村さんも客席に(ちょっとお話)、木村さんはダンサーで2011/5(@デイ・プラッツ)から、6〜7回みに行ってます。Vol.1〜3に出ていらした岩崎さんもダンサー、5月にpit北/区域の公演へ行きました。
公演前にいただいたメールに寒い可能性…とありましたが、一部のシーンで(演出上)そう感じることがありましたが概ね良好でした。
19:31前説(70分)、19:35開演〜20:53終演。「ヴォイツェク」は未読、本公演、ますます異色。

気になったので帰ってから確認すると、小川さん、shelf(2013/6@d-倉庫)でみていました。

ネタバレBOX

双方向の「会話」ではなく、意思疎通のための「身体言語」でもなく、状況を補完するための「音」や「光」でもないもので満ちた48.55㎡。

白線にあわせ重なるカラダ、広がる6本の腕..6本の腕の持ち主は三面六臂の阿修羅像...ゆえに、此処は修羅場なのでしょう。

付きまとうノイズ、繰り返すこと、従うことによってのみ過ごすことができる日常。

消えては現れる個体、此処は何だったのでしょう。視界に異質を持ち込もうとしているのか、「階段」の先は地獄ではないかと思えてくる。引きずりこもうとする俗世間の声、ノイズ。

不思議、混乱、異形...そして刺激的な空間と時間でした。

至極滑稽亡者戯

至極滑稽亡者戯

HYP39

ART THEATER かもめ座(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1957(16-247)
19:00の回(晴)。

18:20会場着、外で待っていると声をかけられ受付、18:30開場。チケットはポイントカード(髑髏のスタンプ)になっていた...。

舞台、鯨幕と黒い椅子。最前列はベンチシート。2列目からパイプ椅子。18:45/18:57前説、喪服姿(105分)。19:00遅れているお客さん待ち。

19:05開演~20:56終演。

当パンがないなぁと思いながらよーーくみると「あの世ブロードウェイ 店内のご案内」....やられました。

こちらは初めてですが木村みちるさんが「主役だーっ!」というので観に来ました。木村さんは「爆弾魔メグる(2014/11@王子)」「アダムの肋骨(2015/4)」、遠吠え「ころころころ(2015/2@荻窪小)」...表情豊さんも、「大型(2016/8@すみだ)」と本作で5作目。

他の方も確認してみると、かなり観に行ってました。

三森あかねさん「増殖島のスキャンダル(2011/12@Site)」に出ていらしたのですね。
市川賢太郎さんも「大型」、「ノミの心臓(2015/2@711」。
小関えりかさん「この流れバスター(2015/4@吉祥寺)」「フラワーシャーベット(2014/6@楽園)」「あのっ、先輩...(2014/4@高円寺1)」。
三國谷花さんは出演ではないものの「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」。
畑中実さんは初めてですが1月に妖精大図鑑「初夢 -hatsuyume-」@花やしき(観に行きます)、とありびっくり。

「地獄八景亡者戯」は2012/12@タイニイアリスで慶應のミュージカル版を観たことがあります。

当パンは天冠をつけた写真(背景は黒)なのになぜかみな幸せそうな表情。

何かを創る/生む/...そのできたものを/できつつあるものを...知っている人たちに/知らない人たちに...観て/聴いて/何かを感じて...欲しいということ。そのときの達成感/喪失感/挫折感/などなど。

お話は重すぎることなく、観ている自分にも多々「思い当たるふし」がちろちろと流れている三途の川、地獄を巡り、たどり着くのは「原点」。激中、金色の髪の少女(→「Sister Golden Hair(America)」は嘆き、叫び、のた打ち回りながらより遠くを/近くをよく見ることができるようになり、また歩き始める。いいじゃないか!

次は「遺言」で。

ペルセポリス

ペルセポリス

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2016/01/28 (木) ~ 2016/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1734(16-024)
14:00の回(曇)。

13:25会場着、受付(全席指定)、13:30開場。

席の前後が狭く一旦座ると身動き困難。「ペルセポリス」イランの世界遺産、マルジャン・サトラピ著「ペルセポリス」に激励されて、とサイトにあります。

こちらは3公演目...「赤と白(2013/11@セッションハウス)」「新・赤と白(2015/3@B1)」。日芸の公演から観ている藤谷さん(5公演目)が前作に続いて出ているので観に来ました。

14:01前説(105分)、14:05開演~15:53終演。

爆弾が落ち、人の背丈より高い本のページがバラバになる。イランから女性がやってくる。刑事が2人いる..ここは修道院らしい。

2人の女性が旅をしながらいろいろなシーンに出会う。現実なのか、記憶なのか、かつての夢だったのか。コミカルで暖かい演出、ついくすくすっと笑ってしまう、ひょうきんな役者さんたち、ダンスシーン(思わず笑う)、歌(ここでも笑う)。

パックンちょ

パックンちょ

劇団K助

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/08/04 (火) ~ 2015/08/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1556(15-245)
19:30の回(曇)。

18:45受付、整理券あり、19:00開場。

前回が「ゼロイチ(2010/12@エコー)」なので4年半ぶり。「ドアを開ければいつも(2014/10から)」を観ている天乃さん客演ということで観に来ました。

入って左に客席(椅子席+クッション)、舞台には小さなテーブルと椅子2つ、なぜか奥の壁に脚立。

19:32前説(80分)、19:38開演~20:56終演。

ネタばれ厳禁なのでぜひ会場でご体験ください。久しぶりに笑ってしまいました。

ローヤの休日

ローヤの休日

ゲキバカ

王子小劇場(東京都)

2011/03/16 (水) ~ 2011/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

還るところは
女囚バージョンを観ました。緩急つけ話は進み、そのなかで少しずつ「ずれてゆくもの」を感じていましたが、それはラストにたどり着くまでに必要な一歩一歩だったようです。両手にそっと包み込んだ「花」。最後に還って行ったところで安らぎを得ることができたのでしょうか。間に織り込まれた笑いも楽しめました。

誰そ彼時の雨

誰そ彼時の雨

10・Quatre

シアター風姿花伝(東京都)

2014/03/19 (水) ~ 2014/03/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1048(14-087)
14:00の回(曇、強風)。13:00受付、13:30開場。こちらは2作目(草莽の剣)、前回でも書きましたが、漢人さんが「水辺のデッサン(2013/4@ルーサイトギャラリー)」に出ていらして、好印象でしたので観に来たのがきっかけです。

「和風」のさっぱりした舞台、屏風にもみえそうな白壁の仕切り、上手に階段、客席左寄りに通路。14:00前説(140分)、14:04開演〜15:45本編終了、〜16:09「show time」終了。

邪智暴虐(「走れメロス」から借用)の殿、暗躍する敵/寝返る味方、刃と刃、鋭く切り込まれる、素早いカラダの動き、複雑な剣さばき、畳み掛ける展開。

写真撮影可のショー・タイムではそれぞれの役者さんにシャッターチャンスがあり、それはそれは楽しいイベントでした。

踊り上戸~夏~

踊り上戸~夏~

HOLIDAYS

ザムザ阿佐谷(東京都)

2016/08/20 (土) ~ 2016/08/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1913(16-203)
14:00の回(曇) 熊×ド(13:00受付、13:35開場)、
14:03開演~14:53、15:02~15:50終演。
19:30の回(曇) P×H(18:30受付、19:00開場)、
19:37開演~20:30、20:42~21:30終演。

2公演セット券で同日観劇。

熊谷さんは初めて。

ドドド・モリも初めて。
小野彩加さん「DANCE NEST more vol.4(2016/7@RAFT)」「はてしない物語(2016/4@六行会)」「ΑΩ(201/12@空洞)」他

PINK BLUEは「大漁(2015/12@EARTH)」。
中原百合香さん「開座」のアトリエ公演で。星野琴美さん「ダンス専科2013/3@セッションハウス)」。水野愛子さん「天廻物(2013/2@711)」。

HOLIDAYSは「show window(2011/10@王子1)」からで6作目。
うえだななこさん「不在のD(2013/1@参宮橋)」

ネタバレBOX

1演目45分、10分休憩をはさんで2部構。どの作品にも「セリフ」「寸劇」「歌のコーナー」がありましたが、まったく違和感ありませんでした。緩急変幻自在、いろいろ取り揃えられた内容、ちょっとドキドキする衣装、随所に笑い~楽しい!!

劇中、ティッシュ配りが乱入、ちゃぶ台が中を飛び、おやつにスイカ、突然チェーホフも出てくる。

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