- 愛が枯れている -
COoMOoNO
キッドアイラックアートホール5階(東京都)
2016/10/06 (木) ~ 2016/10/10 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1943(16-233)
20:00の回(曇)
19:40着、受付。19:47開場、19:57役者が入って開演~21:04終演。
今回の公演は「この会場」への思いがたっぷりと入ったもので過去の作品に比べて温度(受ける感覚)設定が高めのように感じます。椅子とベンチとベランダ、唯一色づいている消火栓表示灯の赤、開放された空間を行き来する声と都会の音。
B1Fブックカフェ槐多、1Fホール、3F-4Fギャラリー、5Fギャラリーと全フロアを体験したのと(たぶんこの)COoMOoNO公演が最後になると思うので、締めくくりとしてはとてもよかったと思っています。キッドではこの公演が最後。畑中研人さん、植村梨紗さんは初めてCOoMOoNOを観たときのおふたり。
12/31閉業。いろいろ思い出します。
「Oleanna -オレアナ-(2016/8)」ミキミキ・コネクション
「なんともないわきゃない(2016/7))」COoMOoNO
「-孤独なフユーシャの無想-(2016/6)COoMOoNO
「- 卑屈になって眠れたらサケ -(2016/4) 」COoMOoNO
「瞳を閉じて、られるか(2016/2)」tea for two
「遠い町 知らない町 でも、誰かの故郷」~浪江町と南相馬市、避難地域の今~(2016/1)」tea for ONE
「- 私たちはまだ -(2015/11)」COoMOoNO
「潮/通過(2015/9)」Q市街+シニフィエ
「ヒグマ春夫の映像パラダイムシフト vol.67(2015/6)}工藤響子
「持続可能な恋(2015/5)」tea for two
「歩行船(2015/3)」桐朋女子演劇部69期黄色70期赤
「レパートリーシアター(2015/3))」COoMOoNO
「another9~ルール変更に伴う注意事項について~(2014/12)」tea for two
「- きばらし -(2014/12)」COoMOoNO
「- 月波 -(2014/10」COoMOoNO
「トイレはこちら(2014/9)」2014多摩美術大学大学院卒業制作
「ただいま会見中(2014/5)」演劇ユニット「ダブルエッジ」
「- And I -(2014/4)」COoMOoNO
「53k.a.n.a's wonder world vol.2(2014/1)」
「Délire à deux — うはごとをふたりで(2013/11)」d’UOMO ex
「人数の足りない三角関係の結末(2013/10)」tea for two
「東京ナミイ帰国Live!!(2013/7)」
「- しがない -(2013/6)」COoMOoNO
「シカク、シテン、シカイ、、(2012/4)」木村愛子
「氷中の星(2011/11)」木村愛子
等々。
ベランダがあって、質素な会場、直接外と通じている、そんな会場が他にこの会場に代わって...どこかあるか。
今後、明大前に来ることがあるとすると「明大」キャンパスの公演(いままで1回だけ)か、「宇宙舘」はまだやっているのだろうか。
古民家だと庭に出られますが作風にあわないか...
ギャラリーだと窓が開けられる(ところもある)
キチジョウジギャラリー(井の頭公園)
「parabolica- bis(浅草橋)」は一番雰囲気があいそう
「LIFT(早稲田)」
「王子スタジオ1」
「cafe MURIWUI(祖師谷)」
Hear to STEP
Baobab
元・こどもの城 前(東京都)
2016/09/24 (土) ~ 2016/09/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1942(16-232)
雨のため予定の16:30開演が18:30に変更。18:10会場前に行ってみると、まだ雨降る中、崎山莉奈さんリハーサル中。お客さんは傘を差しながら。
18:30、ようやく雨が止む。Baobab開演~青山通りの歩道橋にメンバー。先日観た吉祥寺公演のエッセンス。広場にはまだ雨水が残っている。こどもの城は白いフェンスで囲われ、かろうじて薄暗い上部がひっそりと外観をみせている。
4組のパフォーマンスはfacebookで観ることができる。
立ち見で観る等身大の公演、観客の後ろを行き交う車のライト、白いフェンスに観客の影が何重にもゴーストのように映りゆらゆらと揺れている。こどもの城からBaobabを観に来たかのよう。
Baobabはこれからツアーにでる。次の公演はいつだろう。
広くてすてきな宇宙じゃないか
学習院大学演劇部 少年イサム堂
学習院大学富士見会館401 演劇部アトリエ(東京都)
2016/09/21 (水) ~ 2016/09/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1941(16-231)
19:00の回(雨/曇)。
18:30受付、開場、ベンチシートひな壇。正面にドア(茶色)、まわりはタイル模様(白)とシンプル。
キャラメルボックスは1回しか観たことがなく、これから観ることはないだろうと思うので、こういった学生さんの公演はとてもありがたいです。
18:35/45/55と正確に前説(アナウンス)、19:00舞台上、おふたりの前説、開演~20:02終演。
4月の「あゆみ」が初めてで、2公演目。
おばあちゃん(林加奈枝さん)、グリコ(土井可南子)のおふたりが生き生きと描かれ、軽快なテンポで周囲を巻き込んでゆく展開がとても巧く演じられていたように思います。
本作はよく採りあげられる作品のようで、「メリー・ポピンズ」になぞらえるものが多くありましたが、私は母の面影を残す「日傘の女」(上品さや純真さ)を感じました。無理のない演技、おちついた語り口、孫を想う(機械の)心、他の役者さんも芯の優しさを喪わない演出は観ていて気持ちの良いものでした。
地下アイドル失踪事件
人間嫌い
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2016/09/22 (木) ~ 2016/09/24 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1940(16-230)
14:00の回(雨)。初日。
エレベータ前に貼り紙あり、受付開始時間までここで待つように書いてありますが上に上がる人多し。
13:32スタッフの方が下りてきて受付開始の案内。
パイプ椅子+クッションの客席。
舞台は楽屋、コートハンガー、ベンチ、掃除機、テーブル、メモパッド、扇風機、弁当、ペットボトル、歌舞伎揚げ。
約1年半ぶりの「人間嫌い」公演。初めて観た実験スタジオ第1回公演 「わるくないもん」は2014/11...本作で4公演目。
その時の高校2年から今は大学1年。1年間のお休み期間を経て、趣も変わっての(もっとも、岩井さんは客演公演「Silver Vine」を観ています)第一回本公演。
藤田さくらさんは「わるくないもん」「雨乞いの唄(2015/4@STUDIO543)」ですね。
洋楽(主にHeavy,Metal,Progressive)以外は滅多に聴かないので、「アイドル」とは程遠いのですが、まったくの偶然、演劇から発生した「ことのはbox」が9/21付で活動終了。柄にもなくライブに行ったはいいものの一番後ろで観ていたのが4月。
そんなことがあり本作でのお話はどうなるのだろうと興味津々。
13:56前説(75分)..前説中は音楽を止めている。
14:05開演~15:22終演。
4人のキャラクターは被ることなく個性的、持ち色のようにアイドルへの想いも違っていて、それがぶつかってしまう様子がよく描けていました。
これも、ちょうど読んでいる「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」では4人がバラバラになってもなお最高のアルバムを創りあげた様子が生々しく記されています。ライブのシーンではそのことが重なって見えるのでした。
リモコン、おにぎりはちゃんと間違える理由があったので感心。
DEEP BLUE(再演ver)
上智大学劇団リトルスクエア
上智大学四谷キャンパス11号館505教室(東京都)
2016/09/22 (木) ~ 2016/09/23 (金)公演終了
満足度★★★★★
無題1939(16-229)
17:00の回(小雨)。
16:30受付、開場。四谷キャンパス、11号館。この会場は初めて。
入って窓側に椅子席、廊下側に3脚の椅子がありここが舞台。
「劇団リトルスクエア」は 「籠の中(一年生公演 2013/3) 以来。
上智大学は、この劇団と「ヅカ★ガール」...先日観た「サバト」@梟門の照明スタッフに本作の脚演出村岡律子さん、そして「SophiaModernDancers」の3団体を観ています。
大学3年生という将来の「選択」に迫られる同世代の心情を素直に描いた作品。
岐路にきてしまったときの痛み、どこまでも平行する人生。
すれ違いは徐々に加速し元に戻ることない。大人になるということはそういうことなのか。
しおり役大坂理冴さん、みなみ役島田由樹子さんの対比がよくできています。
思わず口にしてしまう言葉と、ずっと深いところにある想い。
セリフのなかにひとつだけひっかかる(たしかにそうだけどこの作品には相応しくない)ところがありましたが、時間の経過を現す照明の切り替えも効果的、使われている楽曲は「いかにも」と思う選曲でしたが雰囲気を壊すことはなかったように感じました。
「パラレルワールド」とラストの人生の歩みはいい演出だと思いました。
次回11月、観に行こうと思います。その前に「Snow White」SophiaModernDancersを観る予定です。
月と老人
語りと和楽の芸人衆 かたりと
東京都指定名勝 旧安田楠雄邸庭園(東京都)
2016/09/17 (土) ~ 2016/09/17 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1938(16-228)
19:00の回(曇)。
18:40受付、開場。
ここは2回目、1年前「みちのく民話」、今回は南側の庭をみる位置。
廊下に箏と椅子。ガラス戸を少し開けると虫の鳴き声、19:01開演、山田さんの箏~19:20、北原さん~20:01終演。
演目は。白石一郎さんの「月と老人」。
外の庭はすっかり暗くなり、少し風が入ってきます。冷暖房設備がないのでありがたい。
江戸時代、お話の舞台、そのときも風は木々は緑の葉を揺らしていたでしょう。
表情、速さ、声音で、情景や老人の爽快なしたたかさを呼び起こす北原さん。
今夜は生粋のカープファンであるという山田さんの唄を聴くことができました。
門をくぐり、見上げた夜空の丸い月は雲に隠れるところでした。
サバト
ヅカ★ガール
【閉館】SPACE 梟門(東京都)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/13 (火)公演終了
満足度★★★★
無題1937(16-227)
14:00の回(晴)。
受付予定時間の少し前に着き、しばらくして受付(スタッフに野宮さん)開始、13:31開場。部屋、ソファが2つ、左右の壁には蜘蛛の巣、密室のような雰囲気。
14:03小田急線遅れのため少し開演を待つ、14:09開演~16:06終演。
片山歩美さんと石黒徳子さんは楼蘭の「グロテスク(2014/3@東演)」が初めてでシックスペース「吟遊演舞/オロチ(2014/9@pit)」では金子翔一さんが参加、最近では「森海ノ魚(2016/3@日暮里ARTCAFE百舌)」。寿里さんはもちろん白昼夢の公演で。
「ヅカ★ガール」は「のばらのばらのばら(2012/7@上智大)」が初めて。
娼館を舞台とした退廃的な雰囲気のお話がおどろおどろしい結末に向かってゆっくりと崩れてゆくようでした。
Wiki。「サバト (Sabbath、Sabbat) とはヨーロッパで信じられていた魔女あるいは悪魔崇拝の 集会。魔宴、魔女の夜宴・夜会」とのこと。Sabbathといえば「Black Sabbath」こういう意味だったのですね。
本作の魔女は老婆ではない。魔性なのでしょう。
菓
坂田有妃子
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2016/09/14 (水) ~ 2016/09/15 (木)公演終了
満足度★★★★
無題1936(16-226)
19:30の回(曇)
19:00受付(1ドリンク)、開場。
19:29ダンサー客席後方より現れ~20:35終演。
非常に単調(シンプル)であるが時間の流れが違うように感じます。
いや、すでに時間などないのかもしれません。
隔絶された空間で偶然にも接する砂粒のような4つの粒子。
触れ合うのも偶然、離れるのも偶然。
時には激しく衝突したり、連星になったり
宇宙の、星の誕生あたりもイメージしてしまいました。
坂田有妃子さん、笠島智さんは初めて。
尾花藍子さんは「DANCE NEST more vol.4(2016/7@RAFT)」演出・振付「フレームの日々が過ぎるまで(2015/6@セッションハウス)」「ダンスがみたい!新人シリーズ13(2015/1@d-倉庫)」。
石和田尚子さんは「「シアター21フェス vol.102秋(2015/11@セッションハウス)」幽玄音楽劇「ロミオとヂュリエット」(2015/2@小金町)」「ダンス花vol.19(2013/9@セッションハウス」(The Bambiest)「The Swing of Sympathy(2013/7@Neuro Cafe)」。
調べると、「菓」とはお茶うけなど食用とされる果実。
波に洗われる砂、風になびく木々の葉、川底を転がる石ころ、遠い宇宙の軌道を進む彗星、磯に潜むものたち。イメージはどこまでも拡がる。
いつか
ねこのした
新宿眼科画廊(東京都)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1935(16-225)
19:30の回(曇)
19:10開場、4人は自習なのか...メモを回して何か書き込んでいる。
19:20前説、丁寧な語り口でよく聞こえる。
19:30チャイムが鳴り、開演~20:22終演。
20:24~20:32アフタートーク。
以下、思ったことなど。
戯曲を斜め読みし、2回目となると見えてくることや聴こえてくるものがありました。
もし、もう少し大きな会場だったら4面囲い或いはコの字にしたでしょうか。また、客席に対して斜めに設置すれば役者さんたちの表情がもう少し見えたのかな(?)と思いました。シーンによっては手前の人(背中)に隠れて向こう側の人も見えない..など
音楽の使い方は今回気がつきました。ここもせっかくなので観客が気づくきっかけがあってもいいかなと思ったのですが、もしかして1回目で気がつかなかったのは私だけか?
1回目、お客さんから男子学生の心情変化に関する質問がありましたが、やはりやや強引な展開に思えました(何かちょっとした誤解がきっかけで...というほうが観ていて自然かも)。
学生さん+役者さんという混合チームだそうで、なのに実に自然なやりとり。話しだすタイミングや口調、速さも。
壁に沿って立っているのは、出ハケに時間がとられないのと、教室に残っている学生との関係が維持されているように感じられ、よかったと思いました。
他の芝居でもこの演出(客席の指定の椅子に座ることもあり)はたまにあり、もしかすると私がこのパターンを好きだからかもしれません。
横浜国大(@三ツ沢上町キャンパス)、東京理科大+家政大(@バビロン)、高校演劇部の同期(@兎亭)、いずれも最近初めて観た学生さんたち。
みな個性的でまっすぐ、次の公演も観たいと思うのでした。
いつか
ねこのした
新宿眼科画廊(東京都)
2016/09/09 (金) ~ 2016/09/13 (火)公演終了
満足度★★★★★
無題1934(16-224)
19:30の回(曇)。
時間前会場着、30分前受付ですが、待っていると先に受付をと声をかけていただく。20分前予定通り開場。対面式の客席、入口側と奥、その間に教室(4人分の机といす)。
奥に座ります。
4人は座っている。中学なのか、高校なのか、劇中、一言しか語られない。
学生服、上履き。
19:20前説(50分、定刻開演)、19:30開演〜20:22終演、20:36トーク(競泳水着上野さん)終了。
仮に3年間として、約1,000日。大きくなって振り返ってみるまでは、特別な日などない日々の繰り返し。
今日も明日も...卒業してからも。変わるのは「大人」になってからだといつも先送りする。
でも、寄せては返す波でさえ、少しずつ浸食してゆく力を持っている。
意識しないまま変わってゆく、すべては変化するか忘れてしまうか。
専修大学の演劇は初めてです。こりっちで過去公演をみると「生田キャンパス」とありますね。生田というと「日本女子大学」があり、ここの劇団ピアチェーレをよく観ていました。会場は主に代々木上原でしたが、学園祭の校内公演を観に行ったことがあります。
最初に観たときの主要メンバーは当時3年生で、卒業後ふたりは文学座(演出、俳優)に、ひとりは他の2人とユニットを組んでいろんなことにチャレンジしています。たまたま内容がSFだったので観に行ったのですがとてもよい内容でした。
こちらの公演も特に理由があったのではなく、どうも学生さんらしいというので観に来ました。
自然体の演技、一部、話し(会話)が並行するところがあり、教室の喧騒はこうだったのかな、と思ってみたり。
成長に従い「個」が強まる。「個」なのか「我」なのか。
受付~終演、アフタートークまで大変丁寧な運営でした。
「米とりんご」
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2016/09/11 (日) ~ 2016/09/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
無題1933(16-223)
20:00の回(曇)
19:45会場着、受付、19:53開場、20:09開演~21:07終演。
アップデイトダンス No.32(2016/2)の再演(No.39)。
鰐川枝里さんのソロ(初日)。
珍しく日曜日スタート。
チラシとは違って全身「黒」。多様な楽曲と共生しているようなダンス。
大きく息を吸い、吐く。
光跡を伴い早く大きく動く振付、ゆっくりと呼吸を整えるような落ち着いた振り、スローテンポからアップテンポへ、艶やか、滑らかな転調。
決してストイックではない。
じっと見つめる1時間。
終演後、お客さんに語りかける爽やかさよ。
靴屑の塔
Baobab
吉祥寺シアター(東京都)
2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1931(16-220)、1932(16-221)
9/9(金)19:30の回(曇)、18:50会場着、受付(整理番号あり)、19:00開場。19:14前説(アナウンス)、19:35前説2ではなく開演~20:58終演、21:05~21:26トーク終了。
9/11(日)17:00の回(曇)、16:42会場着、開場済み。17:05開演~18:28終演。
Baobabは「-W-(2013/3@ST)」が初めて、少し間があって「Marina bay Sans(2015/6@PRUNUS)」「或いは、熱狂。(2016/3@あうるすぽっと)」。
最初は1回だけのつもりが千秋楽にも観に来ました。2015/10に「PUPAⅡ」を観に行ったときもそう。
空間全体が響く重低音にはなかなか出会えませんが、本公演では武者震いするほどの音量。昔々、ヘヴィメタルバンドの来日公演に行けば耳を劈く大音量に身を浸すことが出来ました。イヤホンではなくカラダで聴く音。
桜美林らしいマシーンのように鋭利で重々しい振付、あるいはふと吐息がもれそうなシーン、色とりどりの(10の)ピースは大きな渦の中でもひとつにまとまることはないのに深い底からイメージが浮かんでは消えてゆくようでした。
よく観ている方(過去公演も含め)に加え、
久津美太地さんは初めてですが照明スタッフにお名前を見つけました。
「ダンスがみたい!18 2016/8@d-倉庫)」「それから(2016/4@眼科画廊)」「ミモザ(2015/11@Deluxe)」「指切った。(2015/4@セッションハウス)」「出口なし(2015/4@d-倉庫)」「Manhattan96 REVUE(2015/2@d-倉庫)」「ダンストライフル(2014/12@d-倉庫)」「おつまみダンスvol.2(2014/11@pit)」他..と多いですね。
福原冠さんは「ハムレット(2014/8@あうるすぽっと)」「ストレンジャー彼女(2012/3@雑遊)」「うさ子のいえ(2011/6@水天宮)」。
直近では、傳川光留さん「ケムリ少年、挿し絵の怪人(2016/6@ここ)」、中村駿さん「「ダンス花 アドバンス(2016/9@セッションハウス)」。
YOKOHAMA Ammonite Night
妖精大図鑑
STスポット(神奈川県)
2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1930(16-220)
19:00の回(降ったりやんだり)。
18:30受付(お菓子がチケット)、開場。
ベンチシート席、奥から詰めてと言われますが好きなところに座ってしまいました。舞台手前は全面大きな「布」で覆われ、ところどころ開いている「穴」から中が見えます。
19:02前説(いや...ここでもうラジオ番組は始まっている)~20:16終演。
「妖精大図鑑」:「喉元何かが行き来。耳元爽快(2014/5@セッションハウス)」「空飛ぶ帽子(2015/1@Liberty めっけ!)」「StepUp vol.57 "夏編"(2015/7@セッションハウス 」」「糠床 -nukadoko-(2015/12@秘密基地)」「Pretend(2016/2@セッションハウス」。これとは別枠で「ぬちょぉ…(2014/7@眼科画廊)」、「議題:ギタイ(2015/1@711 めっけ!」は古澤さんのソロ。
ちなみに「めっけ!」では3公演を観ていて「言風景」が3つ目。サラ・ケイン「4.48サイコシス」の朗読とあったので観に行きました。先日まで気がつきませんでしたがこの作品の「ボディートレーナー」が齊藤コンさんで、最近2つ(どちらも高谷さんと)ダンス公演を観ています。
今年はダンスも芝居(「赤鬼」2016/7@上野毛鏡の間)も好調な多摩美。
当パンが「番組表(兼配役表)」になっている(日付が違ってますね?)。基本、古生物。現代でも生存しているつわものもいる。ショートショート+コント的展開+歌+ダンスと盛りだくさん。外装は自家製...沢山の脚、甲羅、貝などが乗っている。ときどき「人間」もでてくる、ヘンな大人や言うことを聞かない小学生。
水族館に行った気分で太古の生物の知られざる生態を観察しましょう。
ひなあられ
演劇ユニット「みそじん」
シアター風姿花伝(東京都)
2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1929(16-219)
19:30の回(曇)
18:45受付、19:00開場。
舞台は喫茶店、こげ茶色の床や壁、テーブルに椅子。カウンター5席、テーブルが3つ、正面に大きなガラス窓、その少し汚れた先には隣家の塀がみえる。
カウンターの左端に雛飾り。シンプルながら時間や喧騒から取り残されたような雰囲気。
椅子には厚めのクッションがあり快適。
19:28前説(アナウンス、115分)、19:33開演~21:28終演。
女優さん10名。みなさん観たことがある方ばかり。「ドアを開ければいつも」に出演していらした方に加え、関根麻帆さんは「シュレディンガーの猫たち(2015/4@サンモール)」。土屋咲登子さんはよく観ていて「プラスチックプール(2015/9@空洞)」「楽屋(2014/5@EARTH+GALLERY)」「短篇集:ノスタルジア(2014/7@APOC)」「グッドモーニング・ブルーバード!(2011/6@ポケット)」。
また、本作での印象が(いい意味で)違う西山水木さんは「愛、あるいは哀、それは相。(2016/3@「劇」)」「地を渡る舟(2015/10@イースト)」。
4人姉妹(ドア開け)が3人になるものの、入ってくるお客さんにかき回されながら姉妹が支えあうという設定に親しみと懐かしさを感じ、絵に描いたような「Happy!」なお話しではないかもしれませんが、自分もこの喫茶店のお客さんのひとりになったような気持になることができる作品でした。
さて、姉妹のなかではやはり次女が一番しっかりしているものなのでしょうかね。
余談
・予約完了メールには
※開場は開演の1時間前です。
※チケット記載の整理番号順にご入場頂きます。
※整理番号は当日受付順になります。
とありましたが、経験的に
1.メールのこの部分は結構違っている
2.1時間前開場というのはスターパインズカフェくらい(飲食できる)
1時間前「受付」というのはある。
3.受付順以外で整理番号が付されるのは、「予約申込順」、「振込」「**会員」優先くらい
なのでできるだけ自分で確認するようにしています。
あとお願いですが「上演時間」を。
『TEDDY』
ねくすぽすと
上野ストアハウス(東京都)
2016/09/01 (木) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1928(16-218)
14:00の回(晴)
13:00受付、13:30開場(受付順に呼ばれる)。
レンガアーチの黒い穴、上の階は家、ドアに窓、階、サイズを小さくしてあります。
13:48前説①(100分、撮影可シーンあり)~オープニング13:53。前説②14:01(アナウンスここでは90分という案内)、開演~15:41終演(結果的に挨拶終了まで100分)。
ミュージカル/音楽劇というと、最近では「こりっち」で「東京」「ミュージカル」をキーに検索してみると4頁めに本作、9頁めにMono-Musica「音楽劇「三月兎の会」2016/7@ワニズ」、20頁めにミュージカルサークルEM(慶應)「成れの果て(2016/3@バビロン)」くらい。以前は来日公演などにも行きましたがそれもずっと大昔のこと。
こちらは初めて。身体演出:池上明杜さんはシックスペース「吟遊演舞/オロチ(2014/9@pit)」から観ていて、最近ではセッションハウスのダンス公演(2016/4)」、ひとりじゃできねえもん「Silver Vine(2016/4@王子)」、「デザインフェスタ vol.43(2016/5@ビッグサイト)」など。
河合国広さん、矢野愛果さんもシッペの公演で。
冨士枝鈴花さんは、楼蘭の「グロテスク(2014/3@東演)」からで、etecolza「薫風(2015/3@きいろろ)」「カリヤド(2016/4@4バビロン)」。
大人になる前の不思議な一夜か、夜明け前のひと時か、それともまどろみの中か。少々照れくさく万華鏡のように移ろうシーン。一方では、少女を主人公にした児童小説を読んでいるような清涼感(読後感)。
「白」「黒」のおふたりは衣装(足の先まで)こそ同じですが、キャラクター的には、劇中、守る/守られる、導く/導かれる、という関係にあるように思え、その関係が最後には対等なものになる(大人への一歩のようにみえる)。
個人的には客席側をもっと暗くしてもいいのではないかと思いました。
あの日からのみちのく怪談
コマイぬ
古民家ギャラリーしあん(東京都)
2016/09/04 (日) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★★
無題1927(16-217)
14:00の回(晴)。
13:30受付、開場(お菓子とラムネ)。
庭が下手側となり正面壁沿いに3つの椅子、上手にアコースティックギター、下手にヴァイオリン(既に弾いています)。
飲食、撮影(周りの迷惑にならないよう)自由。ラムネを開けるのが「怖い」人は芝原さんがさくっと開けてくれます。
コマイぬは「花束を渡すのは誰だ?(2013/3@FIND」「「明日は天気」「わたしのお父さん」(2014/2@森のテラス)」「親戚の話(2015/10@asagoro)」と4作目。
お盆は過ぎてしまいましたが「霊を祀る」11のちいさなお話しが、語り、器楽、衣装に引き寄せられ、ちょっと立ち寄ったかのような古民家しあん。ラムネの冷たさと甘さがのどを潤し、記憶を刺激し、5年前のことを思い出し、振り返り、また前を見ようとする約100分ではなかったかと思います。
演者(役者&奏者)はみな白い衣装。
演奏曲の中に「Blackbird」がありちょっと嬉しくなりました。あの鳴き声は何を使っていたのでしょう。また白黒の小さな鉄琴のような楽器は音板の長さがみんな同じに見えました。
東日本大震災と朗読。
tea for twoが「遠い町 知らない町 でも、誰かの故郷」~浪江町と南相馬市、避難地域の今~朗読」という公演を2016/1にキッド・アイラック・アートホールで行いました。朗読は西尾早智子さん。ギャラリーに展示された写真を見ながらの朗読。今の風景、新しい街としかみえないのにもう人が戻ってこないかもしれないところ...。
雨の日と月曜日のレヴュー
劇団回転磁石
シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)
2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了
満足度★★★★
無題1926(16-216)
17:00の回(晴〜曇)。
16:25会場着、もう並んでいる方が(日差しを避けて1列に)。16:30受付、開場、コの字(各2列)の舞台。
市松模様の舞台にポールと台座、赤いソファ、ミラーボール、輪になっているのはひものれん?
こちらは3回目、「透化石恐竜の夢、プリズムの目玉(2013/1@新生館)」「人皮の本と舞い天狗(2014/3@シアターシャイン)」、今回も芝村薫さんが出演していらっしゃるので観に来ました。
初めての方が多く、
伊織ジュンヤさん「天皇ごっこ~母と息子の囚人狂時代~(2015/8@APOC)」。
折原啓太さんは「ラフレシア(2013/10@明石)」が初めてで数作。
芝村薫さんは先日「白昼夢 盆外公演(2016/8@南千住)」を観たぱかり(今年、白昼夢で3作)。
ポールダンスは年に1回くらい観る機会があり、今年は浅草ゆめまち劇場「MONSTER」5月公演でエアリアルシルク、ポールダンスの空中戦がありました。その「ポールダンス指導」として齋藤優衣さんのお名前があったので調べてみると「Ribbon(2012/4@HOPE」ですね。あとは「リーディング公演「終のほとり/引力の撮影」(2014/12@ぶな)」。
比較的広いアクティングスペースにポールを配し、そこをカヌーのようにすり抜けるので広さとスピード感が保たれ、(コの字の)横から観ていると前後の動きも活発でした。
お話しはとてもまっすぐで「こうなるんだろうなぁ」そのままでした。ですので、最後、工場のところにあまり驚き(意外性)がなく、「あれれっ?」という感じが残ってしまいました。何かもの凄いことが潜んでいるのではないかな...と期待していました。
歌とダンスはショー仕立ての作品らしく、床の模様、照明、衣装も綺麗でした。
白いシャツにサスペンダー、横浜国大(三日月座)「1999年の夏休み(2016/8)」とも通ずる透明感(もちろん映画版とも)。
タイトルに何か隠されていたのだろうか?
ハムレット
ゲッコーパレード
旧加藤家住宅(埼玉県)
2016/08/26 (金) ~ 2016/08/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
無題1924(16-214)、1925(16-215)
「戯曲の棲む家」3公演目、8/30(火)、8/31(水)、各19:00の回、60分。
1.「アンティゴネー」東向き(海外)
2.「戸惑いの午后の惨事」南向き(国内)
3.「ハムレット」北向き(海外)
「贅沢貧乏」のアパート公演はアパートの住人と町のお話。
こちらは他人の「(同時代的)生活感」を、言葉(原語)が通じないこともある「異質な時場」をみせてくれる。
「台所」という生活の生々しい場所が舞台。狭いが効率的な空間の上から下まで。テーブルの周りにはあらゆるものが置いてあり、場(横)がなければ重ねられる(縦)典型的な日本の家。
僅かな原作との接点、その接点とさえ大きくずれてゆく「芝居」。たとえば...蕨に「尼寺」はないし、亡霊もでないだろう。マヨネーズがきれかかっているのなら線路を渡ったスーパー(昔、よく買い物に行っていた)へ行けばいい。
それでも「家」は戯曲を指し示す。そして役者はそれに従う運命にある。
場の持つ磁力と対立する戯曲とのアンバランスがこの公演の魅力ではないかと思っています。
ダンス花 アドバンス 1st stage part1
セッションハウス
神楽坂セッションハウス(東京都)
2016/09/03 (土) ~ 2016/09/03 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1923(16-213)
19:00の回(曇)
18:30受付、開場。お客さん(ダンサーの方も)多い。
19:08開演~20:42終演。
8月後半、、象の鼻テラス「ダンス縁日 DANCE ENNICHI」、東京都美術館「ZEN展」、ザムザ阿佐ヶ谷「踊り上戸~夏~」と普段とは異なる会場(空間、周囲、雰囲気、お客さん)での公演が続いて、フル装備の会場はなんだか久しぶり。
音楽、照明、観に来ていらっしゃるお客さんが全然違うというのも新鮮な体験。
Nect「Wall(2015/12@セッションハウス)」「おんなのさが(2015/7)」「shut(2014/5)」。
水越朋「U / M(2016/7@RAFT)」「KisamaAlternative × 水越朋(2016/1@神保町試聴室)」「Tinnire(2015/11@ここ)」「-W-(2013/3@ST)」。
デルトーカ「醒めるほどに舞い堕ちる Hidden in Frequency(2015/9@ここ)」。
悪童'sのおふたり「カラダモアソブ(2015/1@ここ)」「GAME(2014/@ここ)」。
デルトーカで映ったのは「パンセ」124「われわれは事物を別の面から見るばかりではなく、別の目でもって見る。だからそれらの事物が同じように 見えるわけがない」。
縦と横、2つの平行する(すなわち決して交差しない)道。歩く男と這う女、上下に流れるデジタルのイメージ、鏡像の衣裳、背中のデザイン、冷え冷えとした寂寥感。
異星人のような(Nect)、唯一の生命体のような(水越さん)、異次元空間のような(悪童's)振付は拡がり(深まり)を感じるものでした。
大型
3.14ch
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2016/08/25 (木) ~ 2016/09/03 (土)公演終了
満足度★★★★★
無題1922(16-212)
14:00の回(晴)。
13:15受付(整理券あり)、13:30開場、入ると國枝さん。2回目なので90度左回り、正面に滑り台という位置。
14:04開演~15:25終演、台本を購入(かなり理解がすすむ)...タランティーノ氏にサインをいただく!
1回目はとんでもない展開に眼を開きっ放しでしたが、2回目は細部~全体までをじっくりと。
(衣装+演出)×役者さん、きっと何度観ても飽きないと思いました。今日も「ビキニ割」の方(女性では小野寺さん、一般の方?男性客も)。
最期のシーン、地球が映り、膝を抱えたフミカはそっと水に浮かべられる...このシーンを真正面に観て「2001年宇宙の旅」...スターチャイルドが重なってみえました。
水中、水を吸った衣装、身体的に相当な負荷がかかっていると思いますが、文字通りひとりひとりが全力で演じている姿は見応えがあります。