miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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ある日、ぼくらは夢の中で出会う

ある日、ぼくらは夢の中で出会う

劇団ピアチェーレ

Ito・M・Studio(東京都)

2016/11/12 (土) ~ 2016/11/13 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1965(16-255)
14:30の回(快晴)。

14:00受付、開場(靴を脱ぎます)。

いつものように入って右、ひな壇。

舞台には長テーブルに椅子が4脚、黒電話が客席を向いて置かれています。

(たぶん)10作目、1年ぶりの外部公演。

作者の高橋いさをさん(日芸だったんですね)のお名前は初めて、「劇団ショーマ」という劇団名は知っていましたが未見。

開演前、「Englishman In New York」「Honky Tonk Women」「Only a Northern Song」、Elvis Presleyなどどこから出てくるのか馴染みある曲が流れています。

14:25前説、14:30開演の挨拶~16:04終演。

本作、1983年初演、とあるので30年以上前ですね。「傘張り」という言葉を聴くのはものすごく久しぶり。

ヤナカ刑事役の谷中理沙さんは、どんどんリズミカルに、長台詞をものともせずノッてくる様子が好感。そういった意味では、前半、動きが少ないので全体に(コミカルな感じ)テンポをあげてもいいのではないかと感じました。

この劇団は2012/4に初めて観て「学生演劇」というものに興味を持つきっかけとなった劇団です。次の学生演劇体験が「日芸」の生活図鑑「凹(2013/9)」、白昼夢「ラフレシア(2013/10)」あたりなので随分空いています。学生さんなので世代交代が行われ、それも楽しみのひとつです。ピアチェーレは決して大きな劇団ではありませんが、毎回観に行きたいと思う劇団です。生田キャンパス(読売ランド前))まではなかなか行けませんが都内であればだいたい大丈夫。

ということで、また次回作で。

お披露目~お金編~

お披露目~お金編~

日本コメディ協会

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1964(16-254)
15:30の回(晴)。

14:52会場着、受付、15:01開場。

横長の和室(畳、襖、木のテーブル、座布団)、下手にトイレットペーパー、開演前の写真撮影可、15:27前説、会長挨拶、なぞかけ、開演~17:34終演。

3年目だそうですが、初めて。岩井美菜子(劇団人間嫌い)さんが出るというので観に来ました。

30分X4作品、「お金」がテーマなのでその展開(粗筋)は特に意表をつくものではなかったように思いましたが強引な話しの展開、シーンの奇怪な編集、えぐり返す欲...などを、重くならないように人情味をまぶした演出はなかなか面白いものでした。シチュエーション設定の妙ですね。

10の銃と10の自由

10の銃と10の自由

tea for two

小劇場B1(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1963(16-253)
14:00の回(快晴)。

13:12受付(整理券あり)、13:30開場。L字の客席(クッションあり)、舞台をみると円形。右側に座ります。赤い角柱が10(低)、中央にも1つ(高)。

13:50前説(100分)、14:04前説(大根さん)開演~15:46終演。

冒頭シーン、なぜか大根さんも出ていて、けいこ風景が...(なるほど!)。

前回はもう少しで閉館となる@キッド・アイラック「瞳を閉じて、られるか(2016/2)」、下北沢では「人数の足りない三角関係の結末(2013/10@劇小)」でした。

韻を踏んだようなタイトル、終盤になってわかりました。

息を吸うことさえ躊躇う緊張感、突きつけられる敵か味方かの二者択一。それが文明の礎であり、生き残るための知恵比べか化かしあいか。

坐った位置がちょうど西尾さんの近くでした。大岡さんはいつにもまして大奮闘、役名が振るっている。

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』

ドラマ>リーディング『近・現代戯曲を読む』

Minami Produce

ルーサイト・ギャラリー(東京都)

2016/11/03 (木) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1962(16-252)
14:00の回(快晴)。

13:20会場着、なにげなく門を入ろうと奥をのぞくと女性がひとり立っている。どういうわけかこの建物と実に似合った雰囲気を漂わせていたので、一瞬固まる。声をかけられると吉水さんでした。出ていらっしゃるのは知っていましたが、あまりにも「絵」になっていたので思考が止まりました。

昼の部にきました。14:03開演~15:13終演。

芝原弘さん「あの日からのみちのく怪談(2016/9@しあん)」他
小林唯さん「あなたのひとみにうつらない(2016/10@ミラクル)」他
柴田淳さん「赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み(2014/5@眼科画廊)」
村田望さん「空中散歩とメンソール(2015/5@戸野廣)」他
屋敷真優子さん「ドアを開ければいつも」の演出助手
黒澤多生さん「うたうたゆたう(2016/4@YORU)」他

夜の部なので観ていないのですが、
もなみのりこさん「だいなし(2015/1@王子)」他
吉水恭子さん、最近では「庚申待の夜に(2016/8@楽園)」他多数。

ここルーサイト・ギャラリーは、南さんの「はなのいろ【水仙/桔梗】(2012/11)」が初めてで、その後「劇団まるおはな「水辺のデッサン(2013/4&2015/4)」、そして本作。

天候に恵まれ暖かさを感じる。

階上に上がると雨戸が閉まっていて薄暗い...桟敷席(座布団)3列と椅子席1列)。2作とも思わずホロリとさせられる作品で、テキストを読む、というのではなく普通のお芝居に近いものでした。「星にリボン」は夜、「日射し」では雨戸を開け、青い空が見えるなかで。

本格的な冬の前に暖かさに満ちた2作品。

ビハインド スコアボード

ビハインド スコアボード

コボルテ

高田馬場ラビネスト(東京都)

2016/11/05 (土) ~ 2016/11/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1961(16-251)
18:30の回(晴)

18:00受付、開場。2列目のベンチシートに座ります(ちなみに最前列は椅子席)。満席、近くを見回すとほとんどの方が学生さんらしい。

横幅いっぱいの凝りに凝ったセットには閉塞感が漂うが、唯一「外」を感じるのはSEで流れている「応援」。

黒い壁と汚れた床、ビールケースに数字が書いてあるボード、カウント表示、サイレン、「回」の表示、何に使うんだろうと思った雑巾、冷蔵庫、流し。

ここは競泳水着「許して欲しいの(2014/2)」以来。早稲田の学生会館には時々行くのにこちらは滅多に...でしたが、笠浦静花(やみ・あがりシアター)さんがでるというので観に来ました。「バケホーダイ/月(2016/1@東演)」から3作品を観ていますが、3打席連続満塁本塁打級の出来栄え、その笠浦さんが「役者?」というので観に来ました。

で、よーく過去観た作品を調べてみると。
劇団PaPrikaの「さよならシンデレラ/σ^2=1(2011/9@LE DECO)」に加藤睦望さん、「ふくすけ(2013/2@駒場小空間)」に笠浦さんが出ていらっしゃいました(すみません、覚えていませんでした)。

18:25前説(アナウンス)、18:32開演~20:06終演。

変化のない日常が続く「裏側」にあっても、人は多くのものを抱えざるをえないし、「正直であること」だけでは生きて行けない。

比較的淡々と進むお話、逆転サヨナラにはならない現実。でどういうわけかアメリカの(色に例えると灰色の)青春小説を感じました。表舞台に立つことができる者とそうなれないことが痛いほど分かっている者でしょうか。

美術も音響も臨場感を盛り上げていたと思います。

次回は2月@駒場小空間とのこと、都合がつけば。※先月、劇団遊馬「僕、怒られるのが好きなので」を観に行ったら周りに綺麗な建物ができていて時の流れを感じるのでした。

男子校にはいじめが少ない?

男子校にはいじめが少ない?

趣向

王子小劇場(東京都)

2016/11/02 (水) ~ 2016/11/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1960(16-250)
19:30の回(晴)。

18:28受付(半券に整理番号を書いてくれます)、19:02開場。

最前列はミニ椅子。舞台には小さな木の椅子(3X3)。床にはそこを広く囲むように足幅より広い白枠。上の方に白い木枠が8つ吊ってある。

19:27前説(オノマさん、80分)、19:02開演~20:51終演、21:26トーク終了。

2014/11@青少年センターでのリーディング公演から2年。間に、2016/5「趣向ジュニア『大阪、ミナミの高校生』」@同会場と今年は神奈川県の高校演劇大会を観に行ってます(横浜の地区Dブロック、中央大会を観に行き、県大会も都合がつけば)。

雑感

男子校が舞台。実際の高校生とはだいぶ違って見えているはずなのですが、そうでもないかな、と思うところもあります。

高校演劇は、昨年の川越地区とあわせても10作品くらいしか観ていませんが、そのどれからもたいへんよい印象を受けました。

「Q体」のときも感じましたが、本作でもやっぱり「All's right with the world」とはならないなぁ、と思いました。

8月に観た「1999年の夏休み」@横浜国大の劇団三日月座も全寮制の学校のお話しでした。

成長の一過程、同じこと/違うこと、時には残酷な剣となって突き刺さる。

等しいことなどひとつもない海でもがき、おぼれる。すがるものがあるかもしれないし、ないかもしれない。それは努力の賜物なのか、生まれついた運なのか。

宇宙人の靴はなぜ白なのか(リーディングのときもひとり色違いだった)。

また、横浜で。

和田華子さんは「奇跡の年 ANNUS MIRABILIS(2015/1@KAAT)」を観ていましたが、なんといっても9月の「サイタマ・フロンテージ(@東武アーバンパークライン車両内)」の公演が異色で、終演後はホームでちょっとお話というシチュエーション。

トキグスリ、売ってます。

トキグスリ、売ってます。

青山学院大学演劇研究会

青山学院大学(青山キャンパス)(東京都)

2016/10/29 (土) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1959(16-249)
13:00の回(曇)。

最近、大学の公演に行く回数が増えました。最近ですと、上智(四谷)、東大(駒場)、学習院(目白)、早稲田(早稲田)。日芸(江古田)はダンス。

キャンパスでは「青山祭」、激混み。正門はいると両側が屋台の通り道、アメ横なみの混雑。

12:33受付、開場、会場は221教室。桟敷+ベンチシートで4列、奥から座るように案内があり、満席。教室だからか個別空調は使えないらしい、パイプで天井近くに照明を設置。正面は白、両サイド黒のシンプルな会場。

12:45/12:56前説(60分)。

13:01開演~14:02終演。

「あらすじ」通りのファンタジー&青春物語。

青山学園高校演劇部と某製薬会社。昔々読んだ「秋元文庫」などのジュブナイルSFのような懐かしさ。

高校演劇の大会をめざす高校生たち。ちょうど9月から始まった神奈川県の大会を観ているところで、横浜地区大会Dブロック、中央大会と通過した神奈総は11月に県大会。関東大会に行けるか...。そんなこともあり、青学の演劇は初めてですがとても面白く観ることができました。

原野さんにお訊きすると、実質的な処女作とのこと。

喪う、ということはいつも辛いものです。「友人に忘れ去られることの死」...トーマの心臓ですね。多感な世代の葛藤が、多少急ぎ足な気がしながらもうまくまとめてあったのではないかと思います。

「薬」の効用についてまことしやかに語るのは野暮な気がするのでなんですが「ラベンダー」によってという例(筒井康隆さん)もあり、(由来等に)もうひと工夫あれば説得力が増したのではないかと思いました。

だいぶ早めに着いたのですが(並ぶ列の指示がなかった)事前に位置を決めて人の流れを確保しておいた方がよったと思いました。

また、これは個人的なことになりますが、劇中、歌詞ありの邦楽が流れるのは好みでなく(セリフ以外のコトバは不要)、インストゥルメンタルで情感を表現してほしかったかな。

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

Modern Dance Performance~ロンド・カノン形式による創作~

日本大学藝術学部演劇学科

日本大学藝術学部 江古田キャンパス(東京都)

2016/10/28 (金) ~ 2016/10/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1958(16-248)
13:00の回(晴)

12:18受付(整理券あり)、12:30開場。12:50前説(アナウンス、135分、10分休憩あり)。13:00開演~13:58、14:10~15:15終演。

この「ロンド・カノン形式による創作~」は2013年から続けてみています。

今年は、ダンサー14名による14作品。当パンをみるとこれは3年生の「時間的課題」テーマのようです。

いつも静かな中に躍動感があります。大きく、高さもある舞台に舞うダンサーは美しい。

至極滑稽亡者戯

至極滑稽亡者戯

HYP39

ART THEATER かもめ座(東京都)

2016/10/26 (水) ~ 2016/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1957(16-247)
19:00の回(晴)。

18:20会場着、外で待っていると声をかけられ受付、18:30開場。チケットはポイントカード(髑髏のスタンプ)になっていた...。

舞台、鯨幕と黒い椅子。最前列はベンチシート。2列目からパイプ椅子。18:45/18:57前説、喪服姿(105分)。19:00遅れているお客さん待ち。

19:05開演~20:56終演。

当パンがないなぁと思いながらよーーくみると「あの世ブロードウェイ 店内のご案内」....やられました。

こちらは初めてですが木村みちるさんが「主役だーっ!」というので観に来ました。木村さんは「爆弾魔メグる(2014/11@王子)」「アダムの肋骨(2015/4)」、遠吠え「ころころころ(2015/2@荻窪小)」...表情豊さんも、「大型(2016/8@すみだ)」と本作で5作目。

他の方も確認してみると、かなり観に行ってました。

三森あかねさん「増殖島のスキャンダル(2011/12@Site)」に出ていらしたのですね。
市川賢太郎さんも「大型」、「ノミの心臓(2015/2@711」。
小関えりかさん「この流れバスター(2015/4@吉祥寺)」「フラワーシャーベット(2014/6@楽園)」「あのっ、先輩...(2014/4@高円寺1)」。
三國谷花さんは出演ではないものの「わたしたちのからだは星でできている(2016/7@青少年センター)」。
畑中実さんは初めてですが1月に妖精大図鑑「初夢 -hatsuyume-」@花やしき(観に行きます)、とありびっくり。

「地獄八景亡者戯」は2012/12@タイニイアリスで慶應のミュージカル版を観たことがあります。

当パンは天冠をつけた写真(背景は黒)なのになぜかみな幸せそうな表情。

何かを創る/生む/...そのできたものを/できつつあるものを...知っている人たちに/知らない人たちに...観て/聴いて/何かを感じて...欲しいということ。そのときの達成感/喪失感/挫折感/などなど。

お話は重すぎることなく、観ている自分にも多々「思い当たるふし」がちろちろと流れている三途の川、地獄を巡り、たどり着くのは「原点」。激中、金色の髪の少女(→「Sister Golden Hair(America)」は嘆き、叫び、のた打ち回りながらより遠くを/近くをよく見ることができるようになり、また歩き始める。いいじゃないか!

次は「遺言」で。

第55回神奈川県高等学校演劇発表会

第55回神奈川県高等学校演劇発表会

全国高等学校演劇協議会

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2016/11/19 (土) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1956(16-246)
観ることができたのは、

■10/9(日)横浜地区大会Dブロック(県立神奈川総合高校)
神奈川大学附属「アンノウ」
中央大学附属横浜「志望理由書」
県立神奈川総合「この国をさがして」 ※

■10/22(土)横浜中央大会(横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ)
県立横浜平沼「JOKER」※
横浜隼人「神さま事情」
青山学院横浜英和「トリコロール」
県立神奈川総合「この国をさがして」※

神奈総の公演を観に来ました。

昨年、埼玉県の大会でオノマさんの「Q体」を芸術総合高校が演じていて、凄いなぁと思い、今年は神奈総がいる神奈川県にしてみました。ちなみに地区大会の審査員にかもめマシーンの萩原さんがいらっしゃいました。

神奈総として演じるのは「M&D(ミュージカル&演劇部)」。この大会が初めてですが意外と卒業生の公演に接する機会があり、主宰、役者、ダンサー、制作等々。在校時に公演を観たのは「人間嫌い」の岩井さん。

「この国をさがして」は2回観たのですが、ほとんど素に近い舞台で、現役高校生がこんなにもみごとに演じているのを観ることができるとは思いもしませんでした。「ヒノモト」の衣装の色が現すもの、コーラス、群衆シーン:てがみ座でよく使われるのですが遜色なく、当パンも綺麗にできている。

他の高校のみなさんも、一部の高校しか観ることができませんでしたが、とても新鮮で素直に「よかった」と言えるものばかりでした。

飢餓陣営・道成寺

飢餓陣営・道成寺

ゲッコーパレード

旧加藤家住宅(埼玉県)

2016/10/20 (木) ~ 2016/10/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1955(16-245)
18:00の回(曇)

17:25受付、中へ。

「與田のこけし展」が開催されていて、各部屋、2階や風呂場、キッチンと廻ってみる。棚をみると調味料に擬態しているのか、小さなこけしがなにげなく並んでいる。

「アンティゴネー(2016/4)」から始まった「戯曲の棲む家」シリーズも4作目。毎回、使う部屋を変えてきていて、本作では1階全部を使った、出入り自由な空間でどこもが舞台であり、客席である「旧加藤家」。

「説明」にあるように、役者さんがひとりもいない開演時間。外で話し声、ひとがわらわらと入ってきてこのお話しが開演~19:40頃終演。

照明などのセッティング中に「飢餓陣営」が始まり、間に「自由研究の発表」コーナー(のようなもの)があり、「道成寺」へ続く。どちらも「人形」をつかった演出。

光田圭亮さん、福地ひかりさんは初めて。

役者さんが通ればカラダをずらし、椅子に座っても肩をすぼめる会場に不思議な、幻燈のような妖しい(物語の中の)命を感じます。

ほとんど照明が当たらない、キッチンの奥、風呂底、階段の上...ちょっと想像するといくつもの眼が瞬きせずこちらを見ているような....。

それでも茹でたて、炊きたて、揚げたての美味しさを満喫することが出来ました。

玄関に本棚があり、P.K.ディック「地図にない町」がなにげなく表紙を上にぽつんと置いてありました。ディックといえば「SF」。でもこの本は「青背」ではなく、日常から離れたファンタジー的な作品だったような記憶があります。76年に文庫として出て、買ったのは少し後のことではないかと思います(すでに絶版?)。

もう一冊、「トーマの心臓」。萩尾望都さんはSFから入り(「11人いる!」)、たくさん読んだ漫画家さん。5月、吉祥寺に「萩尾望都SF原画展」を観に行きました。

次は12月!

ありえたかもしれない発表

ありえたかもしれない発表

H-TOA

gallery to plus(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1954(16-244)
10:00の回(晴)。

少し早く行くと既に長蛇の列...が、客層が違う。向かいのパチスロに並んだ人たちで、なにやら抽選?

開演10分前集合、代金精算、階段を下りしばし待つ。と、おもむろにPCで打ち上げシーン(スペースシャトル)をみせられる。

ドアの向こうに入ればお客さんは「異星の客」となっていました。

~10:52終演

頭部が銀に光るなんとなく人型の存在がじっと立っていて時々ぎこちなく反応する。コトバを発するのではなく、音階で。

「B級」テイストあふれたSFの怪作。最近、続けて読んだ影響か「C.D.シマック(SF作家)」の味がする。

おおきな話を身近に語る。図解が「SF」の「S」っぽさを巧く支えているように感じました。

里見羊さんは、アムリタ「Q体(2015/6@プロト・シアター)」、「我がギャング はじまりへ(204/12@空洞)」...峰松智弘さんも。その峰松さんは「脱衣する蛹(さなぎ)(2014/8@大隈講堂)」、「; mo0ment(2014/8@楽間)」。

『戯曲見本市~HONPO COLLECTION~』

『戯曲見本市~HONPO COLLECTION~』

戯曲本舗

nakano f(東京都)

2016/10/14 (金) ~ 2016/10/16 (日)公演終了

満足度★★★★

無題1953(16-243)
19:00の回(晴)。

18:00受付してもらいブロードウェイへ、18:45戻って2階に上がる。案内された席へ。階段を背に演者用の椅子、相対してびっしり客席。
ここは2年ぶりくらい(ロ字ックの「渇望」)。

19:00開演~20:34終演。

井草さん、村田さんというおふたりのダンサーがリーディング公演に?と思ったので観に来ました。

当パンのプロフィール欄に「桜美林」とあったので納得。市橋朝子さん「MAN IN WOMAN(2015/12@明石)」。川島啓嗣さん「女/生/徒(2013/4@gallery園)」。

夏に上演されたらよかったなぁ、と感じつつ、客席との間がもう少しあるとリーディングらしくゆったりと状況を思い巡らせながら聴くことができたように思います。

選抜新人舞踊公演

選抜新人舞踊公演

(社)現代舞踊協会

渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール(東京都)

2016/10/20 (木) ~ 2016/10/21 (金)公演終了

満足度★★★★★

無題1951(16-241)1952(16-242)
両日とも19:00の回(曇)。

18:00過ぎ、2列で整列。18:30開場。

去年も観ているので2年目になります。

両日とも17演目(15人のソロ、2人、4人)、途中に15分休憩あり。
20日 19:05~19:53、20:10~20:50
21日 19:01~19:43、20:00~20:45

観たことがあるのは、藤井友美さん、鷹栖歩莉さん、寺崎ゆいこさん(&大西彩瑛さん、土屋葵さん、宮本悠加さん)、他にも何人かいらっしゃいました。


1演目、3分~4分くらいでしょうか。大きな空間にひとり。衣装と少しの照明、音楽。それ以外は自身の肉体と振付が作品を創りあげています。創意工夫。みなさん、それぞれはっとするシーンがありました。

それでもおどって

それでもおどって

プロジェクト大山

シアタートラム(東京都)

2016/10/21 (金) ~ 2016/10/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1950(16-240)
17:00の回(曇)。

16:40会場着(全席指定)。

当パンに3年ぶりの「トラム」「新作」とあります。

2013「ファンタジー」からということになりますが、「オオヤマニック(2014/3)」「TRIPLE BILL 『P小山』(2016/2)」@セッションハウス、「をどるばか(2015/12」@BankART、「はてしない物語(2016/4)」@六行会、「DANCE×Scrum!!!(2016/3)」@あうるすぽっと。と観てきたのであまり間が空いたようには感じないのですが、大音量(座席がビビる)できたので感激。


17:05開演~18:38終演、トーク18:44~19:10(石渕聡さん)

客入れ、童謡(唱歌)は誰に向けてなのだろう。水の中から生まれたダンサーはいつにもまして動く。わざと水たまりで跳ねさせるような歩き、ぴくぴくした振り、のけぞり気味の姿勢に、竹とんぼなみの高速回転。

汽車がちょこまかと床を駆ける。言うことをきかない汽車は青いスーツの巨人が奈落へ突き落す。

3ステしかないのでリピートできず。

ワルキューレ <新制作>

ワルキューレ <新制作>

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/10/02 (日) ~ 2016/10/18 (火)公演終了

無題1949(16-239)
17:00の回(晴)
16:30着、受付、中へ(1階8列)。
17:02開演~18:10、18:59~20:29、21:05~22:21。5時間20分!!

キース・ウォーナー演出、「ジークフリート(2010/2)」「神々の黄昏(2010/3)」。伊香修吾演出「ワルキューレ(2010/4)」、そして今回の「ワルキューレ」。

本格的なオペラはこれに加えて、ウィーン国立歌劇場「ばらの騎士」「フィガロの結婚(1986/4)」くらい。とにかく「高い」のでまず観に行きませんが「ニーベルングの指環」だけはなんとなく好きなので。

ところが...斜めで廻る舞台はすこし薄い(チープな?)印象、第3幕のSFっぽい美術や炎は「・・・・」。

ほとんど動きがないのと斜めなのでやや不自然なところが興を削いでいるように感じました。

歌と演奏の良し悪しを聴き分ける耳を持っていないのですがライブで楽器の音を聴くのは新鮮。

それにしても同時期のウィーン国立歌劇場「ワルキューレ」S席63千円とは...

海に騎りゆく人びと

海に騎りゆく人びと

ホロロッカ

新宿眼科画廊(東京都)

2016/09/30 (金) ~ 2016/10/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

無題1947(16-237)、1948(16-238)
10/2(日)14:00の回(晴)13:36受付、開場 14:00開演~14:58終演。
10/4(火)20:00の回(曇)19:32受付、開場 20:01開演~21:01終演。

ホロロッカ4公演目(「へそにたまるのは呪い~(2015/5)」から続けて観ています)で、初めて原作(J.M.シング)のある公演でした。

もちろん「シング」という作家について知るところはなく、予習なしで観に来ました。

手前が客席、水が滴る音が聴こえてきます。実際に水を使った演出で、舞台奥には小さな家のようなもの...(本物の)流木、手前にテーブルと椅子、水があるのに乾ききったような印象。

かなり照度を落としたうえに衣装が黒い(喪服)のでなおさら闇に半分溶けたような演出。抑揚の薄い会話に侘しさが募る。

ダンサーの勅使川原さんの作品も明と暗との境を曖昧にし(闇のほうが圧倒的に強い)亡霊のような存在にみえるものが多く、なかにはほとんど無音のものも。

役者の前にいる眼窩だけの頭蓋骨のような存在とそれを支えている喪服の女。曖昧さを埋めようと意識が回転しようとするが、なぜかするりと抜けてしまう輪郭を喪った時空。

観劇後、図書館で原作を借りました。「シング選集(戯曲編) 海に騎りゆく者たち ほか」恒文社刊。遠い、凍てつく異国の風景をイメージするのは難しいのですが、少しずつ読んでいるところです。

7月に「この村に泥棒はいない(ガルシア・マルケス)」:GalleryNIW、演出:守山真利恵さん。出演:鎌田紗矢香さん、むらさきしゅうさんを観ました。気候も風土も違うのにそこにいるのは滅びへの道を歩まざるを得ない人々ではなかったか。

マルカジット、マーカサイト

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やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1946(16-236)
17:00の回(曇)。

16:32受付、開場、初日に観ているので2回目、千秋楽、この回も満員。17:01開演~18:32終演、2列目に座ってみました。

初日は怒涛の展開についていくので精一杯でしたが2回目では、加えて実に見事な構成と役者さんの熱演に改めて芝居の面白さを実感。

オープニングの曲(1955年にヒット)は、先日読んだ「ザ・ビートルズ・サウンド 最後の真実」でも少し触れてあり、そのビートルズのレコーディング風景は、偶然さえも(2回目でも信じがたいこの繋がり)呼び込む様が生き生きと描かれていました。90分のなかに盛り込まれたエピソードに無駄はなく、楽曲の使い方も巧い。夢から醒めたあとのオチも見事。

本作のオープニングは宇宙時代とロックの時代の到来を象徴しているようでした。

「火星」といえば「火星年代記(ブラッドベリ)」「異星の客(ハインライン)」「火星の砂(クラーク)」「スターレッド(萩尾望都)」...そして本作。


LOVE LETTERS ラブ・レターズ

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GRAPES KITASANDOU

GRAPES KITASANDOU(東京都)

2016/10/08 (土) ~ 2016/10/08 (土)公演終了

満足度★★★★★

無題1945(16-235)
19:30の回(曇)

JR代々木駅前でポールダンスのイベント、しばらく観て、会場へ。ジャズクラブ&ライブハウスという所には行く機会がなく、入ってみると赤を基調としたつくり、(膝高)ステージには木目のスタインウェイ。床の板目とよく似合っています。木目は日比谷のスタインウェイサロンで観たことがありますが聴くのは初めて。その横には椅子が2つ、マイクスタンド。

前説(10~15分休憩ありで120分)、19:35開演の挨拶~21:57終演。

みなさん初めて。演出の神山さんは「Oleanna -オレアナ-(2016/8@キッド・アイラック)」で素晴らしい作品をみせてくれたばかり。

この作品は何度も上演されている、とありました。

「手紙」という形式を通じて相手と心を通じ合わせること、ほとんど会うことのない「相手」と手紙の「相手」。小さな行き違いからの展開。ピアノとセリフのタイミングが巧く、どんどんふたりの世界に引き込まれてしまいした。

「オレアナ」といい、本作といい世の中にはこんなに感動できる脚本があるんだなと...あらためて。

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やみ・あがりシアター

こった創作空間(東京都)

2016/10/07 (金) ~ 2016/10/10 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1944(16-234)
19:30の回(曇)。

19:00受付、開場。初日、かなりのお客さん。左右対称(出入口あり)の部屋、テーブルと円柱の椅子。

客入時に流れているのは「宇宙」にかかわるもの、楽曲もそうらしい。19:27前説、開演(かなり洒落ている)~21:00終演。

加藤睦望さん「座敷父さんと未来少女(2015/10)」→「バケホーダイ/月(2016/1)」からで3作目。

SFでOldなロックです。ウルトラQ的にアンバランスな展開。最近「ウルトラQの精神史」を読んだのですが、その中の作品として紹介されても違和感ないくらいの「日常」からの崩れ具合でした。

お話の面白さ×演出×役者さんの個性。真顔で展開されればされるほど可笑しくなる。

それにしてもオープニングには腰を抜かすほどビックリ、よくこういうつながりを思いついたものです。(リアルタイムで聴いたのではないけど)懐かしい曲は誰の選曲だろう。※ちなみに「Aloha from Hawaii」は観ていました

SFの基礎的な部分はしっかりと押さえ不思議な「力」、大宇宙の謎がお話をぐっとおもしろくしていたように思います。

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