miss_youの観てきた!クチコミ一覧

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おおばんぶるまー

おおばんぶるまー

サルとピストン運動

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2011/09/28 (水) ~ 2011/09/29 (木)公演終了

満足度★★★★

無題142
んー、ブルマー全開とは思いませんでした。ブルマーには、2つの種類があります。美しいものとそれほど美しくないもの(表現を抑えました)。男女各2名。1時間前に開場。是非、前列でご観劇ください。テーブルが2つと椅子。お話の間の着替えは照明を落としておこないます。着替えない役者さんは、何か踊ったりしますが、暗いので目を凝らさねばなりません。シーンごとの役の切替が面白い。携帯のシーンはアドリブだった(予定外)のでしょうか。お客さんは女性のほうが多かったです、念のため。

ネタバレBOX

女■盛り、■撮、スカート■くり、ブルマー裁判、リアル・アン■ンマンなどなど(■は会場でご確認を)、どれも笑ってしまいます。

夫婦の意識のずれ、カラダとココロのすれ違い。30秒くらいのショートコント。ブルマーは恥ずかしいのか、そうでないのかを問う法廷劇(笑)。墜落中の飛行機の中での親友との会話。歌あり、ダンスあり。人生、基本はブルマー。といっているようです。
Headline News

Headline News

空(utsubo)

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

無題141
ちょっと早めに行きましたが、入れてくれました。入って左が舞台。正面をみると鏡ですね。客席からは右になりますが、ほぼ全面。舞台には四角枠が2つ(大小)吊られていて、赤、緑などに点滅しています。ずいぶん客席との間があります。時間は約55分。開演、ぞろぞろ、9人が座布団を持って…舞台に向かって座ります。ひとり、又はふたり、舞台に上がり、基本、日本語で話します。ゴーヤ、忍者、寺山修司、司馬遼太郎、ヒゲ…。他には、英語のスピーチと後方に字幕、男女混声の歌。豊かな表情、身振り手振り。お芝居ではないし、なんだったのか…やっぱりそれぞれの方の視点が面白いと思う。不思議な時間でした。

ネタバレBOX

皆さん、どのような方なのか、来日した動機とかなにもわからず終演。そのあたりえお紹介した当パンがあればと思うのでした。また、終盤かなり蒸暑く感じました。
ENTER

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劇団ドアのぶ。

シアターシャイン(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

無題140
平均的なニート家族のお話。舞台は、手前に兄の部屋、奥、上段に家族の部屋。どうも衣装の着こなしが不自然(何か狙いがあるのでしょう)。上段で演技中、兄は下で座り続けます(照明落として)。これが苦手でして、舞台の上にいるのかいないのか曖昧なものは…ちょっとダメなのです。背中だけでも演技はできるでしょうが、なかなか。あまりに平均的なお話でした。

ホットパーティクル

ホットパーティクル

ミナモザ

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/09/21 (水) ~ 2011/09/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題139
こちらも最後の最後で。開場後しばらくは空席が目立ちましたが、あれよあれよという間に椅子を追加しています。舞台上手、移動用のクルマ、バンパー、ハンドル、座席。壁には白い文字「2011年9月27日」。白い道が下手につながっています。道を挟んで客席。まっすぐ目を向けると反対側の方と目があってしまいます。1月の「エモーショナルレイバー」に続いて2作目。佐藤さんは「15Min」「劣る人」に続き。

ネタバレBOX

3.11を題材にしたもの。かもめマシーンの萩原さん(ですよね?)がいらしてました。福島で「ゴドーを待ちながら」を演っています。

戦中「8.6」「8.9」、戦後「1.17」「3.11」、人の手によるものであれ意思のない自然によるものであれ、災害は時と場所を選ばず、それを扱ったものはたくさんあり、本作もその一つ。

クルマの音、照明、風の音。スクリーンに映る日付と場所、私のココロ。携帯電話でのやりとり。カラオケ、ホームレス。多くの日常がそこにあります。日常には、ひとりひとりの距離があります。その幅を測るモノサシの目盛りもみんな違います。

J.Lennonは、ビートルズのメンバーとしては好きだけど、ソロはほとんど聴かない。「イマジン」は「何か」のときにかかる定番。好きではないんだけど、今夜、ちょっとだけ見直しました。

意図的に重くならないように仕立ててあるのか、意外とすんなり見ることができました。これは私信なのでしょうか。面白い型だと思いました。終盤高く積み上げた図書は(背中が反対側だったので自信なし)原発関係。床下在住の顕史郎さんとの会話は自問自答、自己との対話、葛藤、のようにもみえます。

平山さんの背中は「デビルマン(漫画のほう)」だと思うんだけど、実は深い理由があるのだろうか。

じっとうずくまって理路整然とした筋道を整える時間があったら、まずは、声を出すこと、出し続けることが大切なのだと思いました。
ハリーポタ子【5年ぶりの東京。たくさんのご来場、ありがとうございました。】

ハリーポタ子【5年ぶりの東京。たくさんのご来場、ありがとうございました。】

石原正一ショー

シアター711(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★

無題138
チラシそのものはずいぶん前からみていて、結局、楽日での観劇となりました→ソラ豆の片山さん、「15Min」「血で血を洗う」で気になっていたので。邦楽はほとんど聴かないので元ネタを知らないものばかりだったのですが、けっこう楽しくみることができました。※かかった曲ではっきりわかったのは「Achilles Last Stand」、ここでZeppelinがでてくるなんてどなたの選曲なんでしょうね。こんなに勢いのあるお芝居はみていて気持ちいいですね。

【兎団10】StarDustTales

【兎団10】StarDustTales

兎団

アトリエファンファーレ東池袋(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題137
池袋駅から歩いて、行き過ぎてしまいました。戻ってみると看板が出ていました。入り口前で少し待ちます。この劇団は初めて、劇場も初めて。受付を済ませ入ってみると、かなり狭い舞台。いつものように前の席へ。ざっと見渡すと、頭上にミラーボールがあるだけで、あとは真っ黒。前説で(恒例ということだそうで)女性おふたりの歌とダンス。携帯電話についての注意でした。自ら宴会芸ですと言いながら退場。「観たい!」に書いたのはアシモフの「銀河帝国の興亡(このタイトルは創元社版)」と光瀬龍さんの著作のものです。ということがわかる人っていなさそうなのですが、SFとなると間口が思いっきり広くなるのでした。椅子の上には、年表と星の位置図。ル=グウィンもラリー・ニーヴンも、SFやファンタジーは独自の世界を創ってきました。光より早いニュートリノを観測、というニュース。今夜は物理学とSFと壮大な叙事詩。いろいろな道具が目を楽しませてくれます。野田さんがおっしゃったように「SFは絵」なんですね。モニターのパルス、騎馬戦の馬。「美しく青きドナウ」は「2001: A Space Odyssey」からでしょうか。斉藤さんと少しお話しできてよかったです。次回は3月ですか、風姿花伝は昨日行ってきました。その前は11月ですね。予定に入れておきます。詳しい感想は後程。

ネタバレBOX

狭い舞台だと思っていたのは大間違いで、奥がありました。

第一部:世代間宇宙船ですね。人工授精で世代をつなぎますが、ちょっと違うシチュエーションの映画では「クローン」でした。人間が住むことができる惑星を探して、こうなるとスペースオペラです。3000年も船体がもつのかというのはあるにしても、「らしさ」がよくでていたと思います。男性と女性について(原則、全員男性)の設定は、よく考えたなぁーと思いました。

第二部:こちらは「スターウォーズ」なみのスケール。カタカナ名がたくさん出てくるのでどんな関係にあるのかちょっと混乱。ちなみに「スターウォーズ」は第一作からロードショーで観ていますが、これも帝国だとかいろいろあって、観ている最中は(敵か味方か)よくわかりませんでした。

資料が詰まっているダンボールをうまくつかったり、客席後方から登場したり、
歌があったり。

教授と助手のコンビがとてもいい案内役。

11月の公演、「やわらぎホール」。ここは、ポかリン記憶舎の公演で行きました。
もっともエントランスでの公演でしたので、「ホール」は未見。
沼辺者

沼辺者

浮世企画

ワーサルシアター(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題136
開場、左が舞台、右が座席。2列目以降が高い位置に設置してあります。左側からボコボコという温泉のような音、右からは湯煙。薄暗いなか、沼と小屋がぼんやりとみえます。決してリアルな作りではないけど、お話の世界は伝わってきます。明るい外の世界から、徐々に目がなれて、物語への準備が整います。座席は、中央からやや左の範囲がお勧め、沼がよく見える場所。※小屋の屋根上でもお芝居ありますので、あまり左ではなく。宮本さん、「プラすマイなす竹」「可愛い怪物」、3作目でした。

ネタバレBOX

女の子は、河童なんでしょうか?きゅうり好きだし、口とがらせているし。舞台が左右に広いのですが、セリフがないときも、照明があたっていないときもチャンとお芝居をしていました。動きのある方向、声がする方向、動きでも後から動いた方向、人はそちらに意識を向けるものですが、今日はこの子が気になってよくみていました。

他の役者さんもそうだった。

こういったお芝居をみることができるから…やめられないんだな、きっと。

暗転、爆音。ミサイルが落とされます。そうとう大きな音でした。明るくなると女の子が沼の淵に立っていて「その後」について語ります。結局、たいしたことなく、ミサイル沼ができました、とさ。女の子の正体は最後まで明らかにされません。私は、観劇後、天啓か…河童だと思いつきました。青森県の古牧温泉にはカッパ沼があるのです。

あらすじは他の方が書いていらっしゃるので割愛。

最後、二人の悪女が、しめしめやったり、なんて口調で話をしているのを聞いて、あれっ、こんなおわり方…、と思ったら、女の子に誘われ、引きずり込まれ、沼の奥深くへ、目の前でリアルに水没です…「タイタニック」で水に飲み込まれる乗船客たち…ソックリそのまま。

まっとうに生きている者は一人もいません。Happyなものはひとつもなく、沼はこれからもひとの心を映し続けるのでしょう。

観劇前は、沼→おでん沼くらいのイメージしかありませんでしたが、キャラクターが持つ謎の部分がお話の展開を期待させ、どうんなるんだろうとドキドしながらみることができました。
流れ星のつくり方

流れ星のつくり方

演劇集団RK

池袋GEKIBA(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/26 (月)公演終了

無題135
最初に受付のことを。こりっちから予約したけど名前がなかった(何回目だろう)。予約完了の返信メールは9/22に届いている。今日は9/24。昨日、一昨日、もれはなかったのか、今日が初めてなのか。劇団にとって予約客っていうのは大切にすべきものじゃないのかな。今までどんな芝居をみている人なのかとか気にはならない…?ということで感想(面白かった)は後にするけど、苦情を先に。もう一つ。照明が客席側に向いているので多少眩しい(席によるのかも)。

『南東の風 やや強く』 『この どうしようもない 1日の終わりに』

『南東の風 やや強く』 『この どうしようもない 1日の終わりに』

いわたかproduce

シアター風姿花伝(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

無題134
◆この どうしようもない 1日の終わりに:
池袋にいたので、時間的にちょうどよい初めての風姿花伝へ、当日券での観劇。舞台が高く、とても一番前の小さな椅子ではみにくいだろうと2列目に座ります。みると屋上のようで、手すりのようなものがあります。舞台下、上手には共同トイレ。

上(屋上、マンション?)と下(公園?)の2箇所でお話がすすみます。短編集のような設定ですが、全体をまとめたものはなさそう。どうも私にはあわなかったようで、面白さがわかりませんでした。

日常使わないようなフレーズで会話。2人、3人の芝居の組み合わせ。ある1日のなかでのそれぞれのお話ではないみたいだし、ではどこからどこへ時間が過ぎ行ったのかがわからず。恋人同志が結婚したこと、夫の症状が改善していること、などから時間が経過したんだなとわかります。淡々と進行、盛り上がる様子もなく終演。この後みたお芝居も上と下という設定でした。どうもこれがダメなのかも。

母語を醸す

母語を醸す

カトリ企画ANNEX

MODeL T(東京都)

2011/09/23 (金) ~ 2011/09/23 (金)公演終了

満足度★★★★

無題133
開場すると、すでに4人の方はスタンバイ完了。
入り口入って左側が客席、右、壁際が作家の皆さんの席。
壁沿いに椅子が4席、読むときにはここに座ります。

ロロ、青☆組は公演を、乞局、こゆび侍は他の劇団での客演をみました。
今回、作家によるリーディングということでもっぱらイベントとして
面白そうだなと思いみにきました。

こういうのははっきり書いちゃったほうがいと思うのですが、
吉田さんを除いて、とても上手いとは....。
目をつぶれば情景がまざまざとはならず、たどたどしい
朗読でした。13:00の回でしたので、お店の外は明るく、
車やバイクの音、犬の鳴き声が聞こえますし、晴れてくれば
室内も明るくなります。夕方~夜のほうがいい雰囲気ではなかったのかなと
思いました。

13:00になって時計が一つ鳴り開始。
お話は、これも正直に申し上げると...面白くなかったです。
ぷいと出て行った父親が突然帰ってきても受け入れられず
また出てゆくが...。(今の感覚では)そりぁあ、普通そうでしょ。
そんな身勝手な父親なんて、と思ってしまいました。

ところが、朗読している姿をみるのは、意外と面白かったです。
吉田さんは役者そのもの、他の3人は自信なさげ。それでも
始まってしまったものは最後までやりとげないと。

約50分で終了。その後アフタートーク。
このメンバーによるリーディングの後で、
とても贅沢な設定です。
shelf(SENTIOで観ました)の矢野さんも質問

さよならシンデレラ/σ^2=1

さよならシンデレラ/σ^2=1

劇団PaPrika

ギャラリーLE DECO(東京都)

2011/09/22 (木) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

満足度★★★★

無題132
旗揚げ公演初日@LE DECOです。実は他の公演でみたいものがあってどちらにしようか迷っていました。で、「旗揚げ」という点に惹かれての観劇です。結構早めに着いたので階段で待っているとスタッフの方が出てきて椅子を勧められます。パンフをいただき、サイト上の開演時間が違っていたので、という説明をしてくれました。こちらが認識していたのと間違いはありませんでしたが、ぜひこれからもこういった姿勢を続けていただきたいと思いました。開場するとすでに女優さんが3人...柱にもたれて寝ています(もちろん演技です)。入って左側(トイレのあるほうですね)が正面席なのでこちら側がいいです。お客さんはみな若い方々で完全に浮いてしまいました。2本立て、間に10分間の休憩、その間で舞台が変わります。1話目、なかよし女性3人の成長記。2話目...これは表現が難しいです...見ず知らずの女性に「お母さん」だといわれた若い女性の困惑記、ハチャメチャです。おもしろいのか、おもしろくなかったのか、よくわからない90分でした(21:00終了)。細かいところは後程。

ネタバレBOX

■さよならシンデレラ
陽奈(ひな)、千夏、美知の順に座っています。会場の周囲、天井にも
毛糸でしょうかクモの巣(WWWのW?)のように張り巡らされ、
3人の足首、手首にもそれは結び付けられています。

開場時から開演までほとんど動きません。
ときどき気怠そうに少し目を開け、
また微睡みます。床には柔らかそうな布が敷かれていますが、
冷えるんじゃないかなと余計な心配をします。

3人の爪は白、衣装も白系。これはシンデレラのイメージでしょうか。

前説があり、2本立てで、休憩10分を含め終演21:00。
今日はカメラ撮影あり。

スタッフがでてきて、階段においてあった「布」を床に敷きます。
3枚を横に広げ、ほぼ床全体を覆います。3人は素足だということと、
白系で統一した設定なのだろうと想像。

3人は小学生から大学生まで成長するようです。シーン切り替え時に
照明がかわります。その時間の移り変わりが少しわかりにくかったのですが、若いお客さんには、自身の身近な会話に近い内容なので、
これでもいいのかなとも思いました。
恋の話、仲たがい。

仲が良い3人、ちょっと行き違いができたとき、それでも3人は「つながって」います。それぞれの「糸」でつながっている3人は、どこに歩いて行っても「つながって」います。.それを小さなハサミで切ってしまうシーンがでてきます。つながりを断ち、別の道を歩みだすということなのか...それをまた結びなおすことによってつながり続けるということなのか。

「糸」は電話にもなり、紙コップの糸電話。携帯ではないけど、これはつながっているという表現なのでしょう。

「切れない糸があったら」、それが乙女が望む成長なのか。
シンデレラに別れを告げるというのは、おとぎの世界から旅立つということなのか。

■σ^2=1 聞いたけどなんて読むか、忘れました。
突然女の子の前に現れた「お母さんは」似ても似つかない人相風体。会場内で大きな笑い声が上がったのは関係者だから?
男性が演じているので、笑う場面なのかも、と思いながらも,この程度では笑えないのです。。一番ありえなさそうな設定にして「お母さん」だから面白い、ということを狙っているのかな。無理やり家に連れて行かれると、お父さん、弟と言い切る者がいます。どうやらお父さんは不倫中。なぜこんな家族になっているのか、よくわからないまま、女の子はナイフにみたてた人参で刺され、息絶えてしまいます。また別の「娘」を物色するお母さん...END

ということなんだろうと思いますが、こっちは面白くありませんでした。「****(あえて伏字)」、シモネタを何回絶叫してもつまらないだけ。
弟が着ていたのは女性用のシャツ...左前じゃなかった?

※満足度はシンデレラの分。




死ぬほどに愛して

死ぬほどに愛して

荒馬の旅

プロト・シアター(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/20 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題131
とても面白かったです。面白いというのも、普段、お芝居をみたり、映画をみたりしたときのものとはかなり違います。基本、みたことがないもの。お芝居のしめくくりのシーンが本で読んだのとそっくりだったとか、他のお芝居でもみたことがあったりすると(←実話)よさも半値八掛け二割引。どちらの作品が先にできたというのではなく、先にみたほうの勝ち。その次は、結局、二番煎じかと思ってしまいます(意図した/しないにかかわらず)。幸い、ダンス系のものをみた回数がとても少ないので、今のところどれも楽しくみることができています。今日は雨模様でした。やはり時間前に着いてしまったので、傘をさして待っていると、受付前だが中で待つようにとおっしゃってくださるではありませんか。前の時とはずいぶん違います。やはり、入り口側が座席、奥が舞台。黒い椅子が6脚。三方の壁には衣装、赤い靴などが架けられています。あとは何もありません。内容は「説明」のとおり。身体のカラミは、エロティックだったり、ひたすら走りまわったり、しっとり踊ったかと思えば、一発張り手。今夜は最終、終演後乾杯がありました。内容はまた追記させてください。それにしても男性陣にとっては相当キツイのではなかったかと思います。

ネタバレBOX

前説が終わって...なかなか始まらず、空調の音だけが聞こえてきます。しばらくしてみなさん登場、男性、上は白いシャツ、下は黒。最初はいろいろ位置を変えて、椅子を持ってきて座ったり、客席に近づき質問。バッグはグッチなのか、独身なのか、血液型は...など。「あ~」声を発します。「カタツムリ~」と歌う女性。カラダを絡ませる男女。男は指示します、「志ん生」「座れ」「泣け」「ケツみせろ」「寝ろ」「ささやけ」、女性3人は一生懸命従います。この場面は終盤、男女が立場をかえて再現されます。声を出すというよりは唸っています。何人も唸ると読経のようでもあります。壁にぶち当たる男、バケツ(鉄アレイが入っている)を持って走る男、目隠しした女が歩き回る、男性の顔を確かめるように撫でまわします、女性が男性のシャツを脱がす、女のカラダに耳を近づける男、全裸になり椅子に座る女、椅子の上に座り脚を露わにして男を誘う女、女たちは歌います、一人で、みんなで。

こんな様子が続きます。カラダと意識が絡み合う...。
空のハモニカ

空のハモニカ

てがみ座

「劇」小劇場(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題130
初日に続いて2回目です。席もほぼ同じ、出入口側、前列。お話の筋はわかっているので、今度はお芝居の流れに遅れることなくみることができたように思います。

みすゞ宛のはがきの字が綺麗だったこと、舞台の片隅に置かれた折り紙は、結構長く置かれていたこと、こんなことから、役者さんたちの表情、目、口元、声、手、見えるもの、聞こえてくるもの、作品そのもの、すべてに、またあらためて引きつけられました。

もう一回みようかと悩むことは滅多にありませんし、それでも、大抵は「みたことがない」ほうに魅力を感じ、そちらに行ってしまいます。

今回、自分としては、きっとこちらになるはず、と内心わかっていても直前まで決めないでいましたが、みなかったら必ず後悔する、ということだけはわかっていたように思います。

CD,DVD、映画やTVはまたみることができます。LIVEはそうではありません。先日、なぜお芝居をみるのかと問われました。いままで数多くのロック・コンサートへ行きました。1回だけのもの、4日続けてみたもの。どれもその時、その場所だけのものです。そのコンサートの海賊盤を聴いても、ホントに聴いているのは自分の耳で聴いていた音。今夜も、そんな思いでした。

ネタバレは、まったく余談です。

ネタバレBOX

余談:予約した本はまだ順番待ち。

このメンバーで、尾崎翠の「第七官界彷徨」をベースにしたお芝居をみてみたいと強く思うのです。
夏でメロス

夏でメロス

劇団うえのの本

atelier SENTIO(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

無題129
メロスを採りあげた作品、3つ目。ここで普通のお芝居をみるのは初めて。メロスと劇団の上演とを重ね合わせ、「待つ」と「待たせる」をみせていただきました。舞台は、劇団のアトリエという設定。受付時に手渡された半券は図書貸出票になっていて、本の題名は「夏でメロス」、借りている人の名前は、役者さんたち(筆跡が異なるのはみなさんが書いていらっしゃるから?)、オシャレな半券です。セリフは絶叫調、あわせるように動きも荒っぽい。ここらは、みていて大丈夫なときとダメなときがあります。今回は、少しくどく感じました。主役であり、作家である男を待つ劇団員、出前に来た女優志望の高校生、かつて公演を前にして脱退した役者、妹が劇団員という兄。とにかく自分たちでできることをやろうと、即興で話を創ってゆく。このあたり面白くみました。特に、セリフと自分達の気持ちとをまぜこぜにしてぶつけ合うシーンはよかった。

Mr.Moonlight ミスタームーンライト<月光旅人>

Mr.Moonlight ミスタームーンライト<月光旅人>

K-BOX company

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

無題128
外で待っていて蚊に刺されました。開場して前列に座ります。ここは2回目ですが、天井が低く視界に入ってくるのと、壁が「木(目)」なので気を緩めると現実に戻ってしまいます。観たい!を書いたときに書かなかったのは「ビートルズの曲ですか?」。結局、そうでしたが、お話の本筋とはあまり関係ないと思いました。たしかに、冒頭、月の光には不思議な力がある、というシーン、万葉集「天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ」が紹介されたり、月の魔力に引き込まれます。でも、ビートルズはラヴ・ソングだし、本作品は生きるということなのかなと思ったので。今、読んでいるのが「ツナグ(辻村深月著)」。死者と生きている者とをつなぐ「使者(ツナグ)」、5つのお話(お勧め)。

ネタバレBOX

どうしても、演技が説明調になり、3ケ所から頻繁に出入りするのでなおさら。
復讐の一念にとりつかれた兄、それを思いとどまらせようとする事故死した「妹」。この対比が最初わかりにくく、もっとファンタジー寄りだったら楽しめたかなと思いました。もし、多重人格...という疑いがあり、この方向で進めるんだったらもっとややこしいことになっているはずだし、脚本があわなかったみたいでちょっと残念でした。亀山さんはよいガイト役でした。樹里という役柄、直前になってピンときました。それまでは不思議な役だなと感じていましたが、ここはグッときました。

結城役の池田さん、足を痛めました?
私はよく図書館を利用します。そういえば、図書館を舞台にしたお芝居ってみたことがないなぁ、と思いました。
女のキモチ

女のキモチ

類類

劇場HOPE(東京都)

2011/09/15 (木) ~ 2011/09/18 (日)公演終了

満足度★★★★

無題127
及川さんとSETの久下さん。お二人が出演ということで観劇。久下さんは初めてなのですが、昔、お芝居をみはじめた頃、SETも何作かみた(「リボンの騎士」が最初)ことがあったので。もちろん、生、及川さんも初めて。約70分の二人芝居。舞台はマンションの一室。TV、冷蔵庫(いろはす、ビール…)、テーブル、ソファ、ラック。DVD…松田優作のBOX、「勝手にしやがれ」「俺たちに明日はない」「ロリータ」などのタイトル。CDラジカセ、書籍「城あるきのススメ」「沈まぬ太陽(たぶん全巻)」、大小のだるま、ウクレレ、お酒、コーヒーカップ。壁には大相撲番付表。フローリングに濃い茶のカーペット。下手奥はバスルームにキッチン…上手奥は寝室らしい。こんな部屋に男と4年間同棲していた女。帰宅すると、女がソファに座っている。どうやって入ったんだ?

ネタバレBOX

もちろん一番前。及川さん、やはり綺麗ですね。

お芝居が始まり、暗闇の中でオレンジのひかり。誰かが冷蔵庫を開けている。黒いシルエット。髪が長い女だ。てっきりこの部屋の主かと思ったら…。帰ってきた、ホントの主が。

なぜ、どうやって入ったのか聞くと、アッサリと種明かし、合鍵。へっ?見ず知らずの女がなぜ。女はチェーンを持ち出し玄関から出られないようにする。終始にこやかな及川さん、テンパっている久下さん。このパターンでお話が進みます。同棲していたおとこが、実は結婚していて、子供が3人、もう一人生まれる予定。久下さんが騙された1号、及川さんは2号(たった1夜のことなのに興信所を使って全て調査済み)。共同で殺害を計画するも実行せず。当パンに、及川さん=静、久下さん=動と書かれていましたが、どちらも気は強そう、で、おとなの魅力的がいっぱい。次回もきっと。

個人的には、このお二人で笑えるお芝居がみたいなと思いました。

落花生は皮をむかないで食べる派なんですね。
OKICHI

OKICHI

アブラクサス

劇場MOMO(東京都)

2011/09/15 (木) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

無題126
裏の公園ではお祭りの真っ最中、18:00からはオヤジバンドのライヴ、1曲目、One After 909。会場内まで聞こえてくるかと思いましたが、大丈夫でした。「お吉」、名前しか知りませんでした。終演後ウィキペディアで学習...なるほどなるほど。知っている人がみるのと、私のようにぶっつけ本番の場合と相当差がでるのかなと思いました。劇中、エピソード間のつながりがよくわからないまま最後まで行ってしまいました。開国→役人→唐人→身を持ち崩す。また、間が持たないところもあり、もう少し短縮するか、動きをつけるか。じっと座っているのをみていても芝居だとは思えませんでした。時代を遡るほど生活感を出すのが難しくなってきます。衣装の汚れ具合(毎日洗濯はしないでしょうし)、当時の日常的な言葉、定型的な言い回し。こういったものは、そのほとんどがTVや映画によってパターン化されています。照明も、一日の時間の移り変わりがだせるといいと思いました。

テノヒラサイズの人生大車輪2011

テノヒラサイズの人生大車輪2011

テノヒラサイズ

南大塚ホール(東京都)

2011/09/17 (土) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題125
むちゃくちゃ面白かった!眼にウルルだし、笑っちゃうし、アイデアに関心するし、こっちだって客席で大車輪さっ!

よくかかっているインスト曲は、映画『TRUE romance 』の『You're So Cool』(HANS ZIMMER)。ヴォネガットの「タイタンの妖女」アマゾンでみたら、ハヤカワSF302、そうとう昔です)は文庫が出てすぐに買ったけど、そのままになってる。

ネタバレBOX

開場15分前頃に着きましたがもう受付は始まっていました。しばらく立っていると、スタッフの方がわざわざ「パイプ椅子」を持ってきてくださいました。

今日も最前列(1番前は座れないようになっているので、2列目から)に座ります。舞台上、7脚のパイプ椅子が置いてあり、また頭上からも吊られています。

暗転、真っ赤なつなぎを着た男女が、さるぐつわをされ、椅子にくくりつけられている。それだけの舞台で様々な人生模様が語られるんだから、そのレベルは尋常じゃない。1人1話の話、それがなにも繋がってはいないんだけど...この後お話は、ソウキマシタカ…やられた。皆さんもご覧になってぜひ確かめてください。

パイプ椅子がこんなに表情豊かだったなんて驚きです。普段、椅子を運んだりするとガチャガチャするけどそんなことはなかった。丁寧に扱い、出来上がったものは一目でそれとわかる。それにちゃんと動くんだ。
悩殺ハムレット

悩殺ハムレット

柿喰う客

シアタートラム(東京都)

2011/09/16 (金) ~ 2011/09/25 (日)公演終了

無題124
逆立ちしてもシェイクスピアはダメなのでした...。アフタートークを聞いてなるほどと思いだしたのは「桃尻語訳枕草子」...春ってあけぼのよね!

「露出狂」「愉快犯」に続いての観劇。もちろん「乱」とセットで。今回は冷凍庫の中のようなお芝居で、熱さは感じませんでした。B列ほぼ中央でしたので、役者さんはよく見えます。、新良さんの胸元に目のやり場に困り、唄の場面ではやっぱりうまいなと思うのでした。深谷さん、今まで以上のテンション。

9/21:台風の影響で移動できず「乱痴気」断念。帰宅するのに5時間かかりました。

ネタバレBOX

ここや吉祥寺シアターで、シンプルなセットで、大きく空間を取っている場合、セリフが薄まって聞き取りにくくなります。最前列でしたので何を言ってるのかわからないということはありませんでしたが、役者さんごとに聞こえやすさ(声の質によると思います)に差がありました。深谷さんは、輪郭がはっきりしていて、ハイトーンになっても声が細ることなく聞き取りやすいです。

隊列を組んだり、立ち姿をキメたり、目に映るシーンは美しい。ハムレットは、ケネス・ブラナー、ケイト・ウィンスレットの映画をみただけで、細かいところは忘れてしまいました。
興す人々

興す人々

劇団熱血天使

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2011/09/14 (水) ~ 2011/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題123
「天下御免」というTVドラマがありました。ちょうどそんな味わい。これがつまらないお芝居だったら…ブチキれていたかも。なぜって…1時間前(18:30)受付ってあるのに、そのような様子もなく、下から上がってきた方に聞くと…45分かららしいですよ、という(他人事のような)回答、最近多いナ。遅れることじゃなくて、自分達が劇団のメッセージとして発信したこと(受付/開始時間)にはじめから責任はもちません、悪しからず、という発想がわからない。それともこの回だけだったのかな。

ネタバレBOX

で、受付ですが、とても良い感じのお二人(…いや、ホントに)。名前を告げると他の方(同じ名字)と間違えられる、滅多にない名前だと思っていたので、なぜか動揺する。

ここは2回目でしたが駅につくまで気がつきませんでした。受付が狭いため、チケット裏に(整理)番号を書いてくれたので外で待ちます。諭吉らしく1万円札を模した図柄、さすがに透かしはありません。

開場し前列へ、これは座椅子ですね、けっこうフカフカです。

舞台は広い畳の部屋。昨日に続いて和風コース、前説によると時間は1時間50分。

セミの鳴き声で始まります。2つの位牌。この場面と「適塾」が入れ替わりながらお芝居が進みます。温もりにあふれたお芝居、お話そのものも役者さんも。

舞台転換の合間のダンス(お二人)ですが、私(だけかな?)は大好き。片足でもカラダがブレないし、衣装が動きに連れて広がる、羽衣の舞のようでした。決して広くはない舞台で、いろいろ小道具が置いてあったり、役者さんが通ったりしながらのダンス…なんかとても得をした気持ちです。

会場奥の壁、HAL9000にみられているように真っ赤に光っているのは消火栓表示灯?これは消しちゃいけないんですね…せめて黒い布で覆ってとも思いましたが、席によっては気になるのでは…。

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