miss_youの観てきた!クチコミ一覧

2001-2020件 / 2395件中
工場の娘

工場の娘

東京女子収集

中野スタジオあくとれ(東京都)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題301(12-054)
13:00の回。1時間勘違いしていた…ので会場へ直行、12:40着、1列目座布団、以降ベンチシート、かかっている音楽は歌謡曲のようで知らないものばかり、舞台は「三角形」が基調になっています。テーブルも椅子もコートハンガーにも「三角形」、赤、青、緑、黄。13:06開演〜14:54終演。#1なので旗揚げ公演なのですね。リレー形式というフォーマットは初めて、確かに第3章の展開は強引なようで、よくありそうで、そこに行っちゃいますか…と思うんだけど、お芝居は面白かったし、役者さんも好感持てるし。

ネタバレBOX

北〜中央〜南へと想いを追いかけて行く工場の娘、他者への干渉をいっさい禁止する規則、彼女を巡る工場の同僚や怪しい組織、賞金ハンター、みているのは夢、幻想、それともバーチャルな世界だろうか、3章目はかなり強引だと思うけど…それは長い長い時間だったのか、うたた寝のひとときだったのか…手作り感いっぱいの小道具がとても良い。いたるところに見える「三角形」は折鶴の最初のひと折り、そのひと折りに込めた祈りは何だろう…一面の「花」に囲まれ踏み出したのだろうか…表情がいい、良い余韻。

新聞模様の食器?、段ボールの丘や街、列車、焚き火と野菜と魚(鯛?)、白い布を使ってシルエットでの描写、いろいろ工夫している。
奴婢訓

奴婢訓

演劇実験室◎万有引力

シアタートラム(東京都)

2012/02/12 (日) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題300(12-053)
19:00の回。指定席、19:01場内アナウンス~19:06開演~21:10終演。本公演、観てみようかなと思っていたところ開座の方からご案内をいただいたので観劇。開座のアトリエ公演(@森下)に七生さんが出演、サイトをみますと「万有引力」は1983年旗揚げ、私が芝居らしい芝居をみたのは、1985年、江守徹さんの「キーン」が初めて、このから、なんとなく劇団の名前は知っていました...で今日まで未見。

また、J・A・シーザーという名前は「月蝕歌劇団」で知っていて、1986年7月「帝国人形病院(@東演パラータ、演出:高取英)」を観ています。

何日に行くか決めかねていたので、座席は「トラムシート」、なんとか腰をかけての観劇。最後列=舞台から一番遠い、のですが、舞台が一望できて、ほんの少しの「動き」でも気が付きます。最初、人形が置いてあるのかと、目を離していたら動いていた!舞台は6段くらいの高低があって、最後列より高い位置があります。

開座の皆さんが出演していらっしゃるということなのですが、遠い&お化粧&衣装でなかなかわかりません、そんな中、岡庭さんだけはすぐわかります。

寺山さんの作品は観たことがなく「寺山修司に愛された女優(新高さん)」を読んで、いつかは..と思ってもいました。

などなどいろいろあって初めての観劇。

ネタバレBOX

大きな舞台、先月「乱歩の恋文」を最前列でみたのですが、最後列からでも大きい舞台でした。劇中、役者さんが目の前を歩いたり、巨大な「靴」が通ったり、本物のネズミも。セリフが少し聞き取りにくいところ(でも肉声とマイクを使い分けて聞きやすくはなっていました)もあったけど感覚への刺激は十二分。

会場の両サイドには立ち見のお客さん、1列ずつ入って来て階段、1段ごとに案内されていました。「トラムシート」からみると、ちょうどすぐ先に庇があって、舞台最上段にかかってしまうので少し屈み込むようにみます。

寺山修司さんの舞台は書物の中の写真でしかみたことはなく、三沢の記念館に行ってみたいと思いながらも未だ実現せず、ようやくの「万有引力」、これも「開座」からの案内がなかったら行ったかどうか怪しそう、座席指定のものはあまりみないので…特に、この土日の公演はなかなか決めきれず、直前の申し込みになってしまいました。

川崎109/IMAXで「アバター(3D)」をみたときに劣らない「視的」な刺激、青い闇のなかで蠢く集団、衣装の切り替え、ヘヴィーな音楽、普通に立っていることのほうがずっと少ない者たち、用途がわからないイロイロな道具やマシーン、縦/横の大きな動き、座席に迫り来る集団、次はもっと前で。
それでも、あたしたちは歩き続けるのさ!

それでも、あたしたちは歩き続けるのさ!

Performed GUILTY

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/02/17 (金) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題299(12-052)
14:00の回。13:30受付とあったので、その少し前に会場へ、時間になっても声がかからず、関係者らしき方が精算したので聞いてみると受付しているとのこと…目の前で待っていたんだし、他にも待っている方がいらっしゃるのに案内がないのはどうかと思うので、敢えて先に書いておきます。

14:04「時間が押してしまいまして」という挨拶に続いて開演~15:54終演。「10月某日、18:00」、都会の一夜と夜明け、二人の女性の彷徨、歩行(2/20追記:ここは尾崎翠風に)、探し物の旅、振り返りの時間かも。

さて、内容は後ほど…、で、ちょっと気になって(びっくり)いること、ハンマースホイ(メジャーな画家だとは考えていなかったので)、一瞬聞き間違えかと思ったほどです、2008年、国立西洋美術館の展覧会には2回行きました。1回みて、すぐもう1回みに行った画家は、ハンマースホイ、コロー、池口史子さんくらいか。同美術館に行くとき、必ず常設展のハンマースホイ(コローも)をみに寄ることにしています。ゴッホやフェルメールじゃなくてハンマースホイなのは、こだわりがあるからなのかと思うのですが…。

ネタバレBOX

今日も会場は満席、1列目はミニ椅子、2列目からベンチシート。先日みたお芝居では、終盤、猛烈に暑くなったのですが、今回はそれほどでもなく。舞台は白い箱が4つ、奥には都会のシルエット、チラシとは少し違うものの正面に聳えているのはどこかのタワー。

初めてその劇団のお芝居をみるとき、なかなか入り方がつかめないことが多いのですが、本作、突然な出会いが、実はちゃんとした意味があったというのはラストでわかるような流れになっていて、私もお話が進むにつれすっと馴染んでくるようになりました。

合間に入る、凸凹のやり取り、これがなんとも間が抜けたというか、実はよく考えられているようで、とんだキャラクター同志の応酬、これでもかというツッコミとギャグのダメだしが愉快でした。

劇中で読んでいたのは、オノ・ヨーコさんの「grapefuruit juice」ですね、これもどなたかの愛読書なのか...

星空のレストラン、リンダ&ジョニー、痛む股関節、サンタナの「哀愁のヨーロッパ」はライヴのもの...「ロータスの伝説」紙ジャケットを買ったけどちゃんと聴いていないことを思い出す、三日月が夜空にかかり、3:07には願いを、願うはなんでもない日常と家族、3年後の再会を約し、夜は明け、陽はのぼりはじめ、ふたりは帰るためにまた歩く、ここから新宿まで3時間、それでも歩き続ける。

終演後、瀧口さんにご挨拶をさせていただく、とても気さくでパワーのある方、予約メールにお返事をいただいたお礼をします。

ともいさん、ひげ太夫にでていらっしゃることをお聞きし、確認すると「崑崙クジャク(@王子小劇場)」をみていました。
僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

僕らの心象風景における、いくつかの考察【公演終了いたしました。ご感想お待ちしております。】

Minami Produce

新宿眼科画廊(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/21 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題298(12-051)
19:30(A)の回。19:01受付(整理券あり)、階段が狭いし、受付後並ぶと、あとからきたお客さんが続いてその列に並んでしまいます。人の配置ができなければ看板に大きく書いて(受付は階段下へ、とか)、わかりやすい位置に置いておくのが親切。19:10開場~19:34床のシートを剥がし、ドア部分に暗幕、場内暗くなり開演~21:08終演。

南さん&だてさん、「とても個人的な」「バータイム」に続いて3作目。だいたいこの劇場(1Fだったけど)は「とても個人的な」が初めてだったので、時はひとつ廻り、おふたりの作品では、ほぼ約1年ぶりになります。

ふりかえると、3作とも「繰り返す」こと、それは「やり直す」ということが中心にあったのではないかと思い始めました。

やろうと思ってもできなかったこと、やってもダメだったこと、あとで気がついたこと、気がつくことがなかった多くのこと、そしてゆっくりと忘れてゆくこと。

SFの世界では「if」や「バラレル」などのシチュエーションがよく採りあげられ、湖面の波紋が広がってゆくように、自分の手を離れて世界は動きます…闇よ落ちるなかれ…と。

ネタバレBOX

■雑記
フロント席=パンフが置いてある席、自由席=正面の箱になっている席、なんですね。敷かれているシートに沿って、入り口から見て左側の丸椅子に座ります(座蒲団あり)、座ってみると「とても個人的な」もこんな位置だったと気づく、コの字型客席配置、なので反対側にもお客さんがいらっしゃる、結構縦長の舞台、奥の床にはグリーンのフラフープ(?)、天井から透明な裸電球、合間にラップ風のセリフと動き、舞台の両サイドに並び順番に正面へ、横から見ていると役者さんが重なって見えなかったり、後ろ姿になったりしますがとても近くでみることができる。結婚してからは左手の薬指には指輪があった。
夢の中で現実を再世するというお話、過去へ遡って「こうあってほしい」「こうあるはずだった」世界へ近づこうとする、でもこのことを肯定するということは「今」に対して「No」ということになるのではないかと思う。「パターンA」と「パターンB」…可能なその無数の組み合わせ、己の決定には己自身が責任を持つ、が、そう言い切ってよいのか...この世の中。

同じ路、既知の行動、そのラインを踏み越え無限へと歩みだす。人が生きる=「人生」はその繰り返しなのではないか、ループから抜け出し、先頭に立つということが。

ドクター・ペッパーは、実は人気商品だったんだろうか。

余談ですが、「実はこうだった」でちょっと思い出したのは、映画「500日のサマー」、2つのシーン(本人の思い込み&現実)を同時にみせたところ。

サッカー選手という設定はちょっと厳しい…お二人とも小柄ですし、違うスポーツや技術的なもののほうがよかったかも。

個人的には…過去でのやり直しはNGだと思っているのでした。
高襟上海凱旋公演 無花果キネマ

高襟上海凱旋公演 無花果キネマ

高襟〜HAIKARA〜

BankART Studio NYK(神奈川県)

2012/02/16 (木) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題297(12-050)
20:45の回。20:00会場着、ちょっと迷い海側に行き過ぎたので、戻って、グルッと回って、会場へ、特に案内があるわけでもなく勝手がわからないまま中に入って待つ、いろんな本がある…けど、なんとなくな感じ居心地が良いとは感じない。入口、両側に3台のモニター、右、先日みたARICAの映像、安藤さんですね、どうもこの会場 案内が不親切。普通、お芝居なんかだとスタッフさんがいて、押しているならその旨を、また、待つ場所とか聞かれる前に説明するんだけど、と思っていたら、どうも今夜はスタッフが少ないとか…。
20:30ようやくエレベータで3階へ、降りて右…ずっと右、ドアを開けて外に出て左折、奥まで行ったところが会場。
遅い時間に横浜、結構悩みましたが、高襟、公開リハーサルまでみにいって、凱旋公演をみないわけには…と小雨降る港にやって来ました。黒い海、光る波頭、向こうにはランドマークタワー、観覧車、色とりどりの明かり(ここまでで、東京。家までまだまだ)。
「悦楽晩餐舞踏会」が、初めての「観てきた!」だったので、そろそろ1年。リハーサルのときよりずっと広い舞台、真っ赤なハイヒール。やっぱり来てよかった。

ネタバレBOX

なるほどー、変な建物だと思ったら元銀行だったんですね。やけにだだっ広いコンクリート剥き出しの壁、暖かさなどちっともありません、高い天井には空調、パイプ、照明、錆付いた窓、誘導灯が中途半端な高さ(確かにわかりやすいけど)に、受付から(ほどよい広さの)赤い布の道があって、スタッフの方に誘導されて奥の座席へ。舞台と大きな円柱を挟んで、4箇所、椅子席がそれぞれ2列ずつ、どこでも条件は同じだと思いますが、入口から見て、①手前側:登場シーンが正面に見えます。奥側だと後を振り返ることになりますが、椅子の間隔があるので苦にはなりませんし、近くでみることができます。②奥側:ラスト、薄闇の中、海に向かってひとりひとり(入口から)退場するシーンが見えます。開場すると壁に映像が映っていますが、開演するまでのものなのでこれが見やすい位置にしようとする必要はありません。

20:56前説、ゴトンゴトンという音が聞こえてきます、電車の音が聞こえてくる映画館とか劇場とかありますが、ここは海だし…すると明かりがおち開演〜22:14終演。

正面…入って奥、真っ赤な…裾が数メートルありそうなドレスみたいな…で、その裾が何本にも分かれていて、タコですか?確かにタコウインナーにもみえます。そこから手、足がゆっくりと、くねくね、4人登場、静かな歩み、しばらくして1人登場、これで5人(順番はお楽しみ)。同じ衣装と赤いハイヒール(デザインは違うようです)。

リハーサルのときとは大違い、あ〜、こうなったんだ…、おーっ、やはり凄いな…きちんと揃っている、なんて思い出しながらみていました。客席の間まで入ってきたり、お客さんの膝に座ったり、凄まじい「食事の闘い」があったり、舞台を縦横に、円く走り、迫り来る眼力でお客さんを圧倒、後半、どんどんスピードが上がります。

最後はひとりずつ、赤いハイヒールを履いて、退場…(奥側の席から)ずっとみていると、まるで暗い海に還って行くようでした。

親タコから生まれた子タコは仲良く遊んだあと、海に旅立ちましたとさ…メデタシなんて。
Tralfamadoria-トラルファマドリア-

Tralfamadoria-トラルファマドリア-

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2012/02/11 (土) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★★

無題296(12-049)
17:00の回。ちょっと早く着いたら親切に中で待っているようにと、16:30受付、下へおりて開場(7分前)まで待ちます、なかに入ると左手が舞台、すでにやや下手に立っていて、始まるまでずっと同じポーズ、座布団席1列と椅子席、目の前マイクスタンド(マイクはありません)が倒れていて、何やら、花びらのようなものがついています、バドミントンのシャトル、羽の部分でした、上手の上部にスクリーン、奥の壁は白い布で覆われています。17:01開演〜17:42終演。スクリーンに下手奥のPCで描かれた「線」が映し出され、その線に沿って動きます。直線、ジグザグ、曲線、円、だんだん早くなります。

大柄なダンサー、動きがダイナミックで、手、脚、カラダの動きで回りの空気も大きく流れてゆくように思えます。

時間にして約40分とショートバージョンでしたが、最後「アリガト」と言った時の表情はとても爽やかでした。

恋は闇/LOVE IS BLIND

恋は闇/LOVE IS BLIND

ARICA

イワト劇場(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題295(12-048)
19:30の回。18:53受付(整理番号付)、19:10開場〜19:33奏者&操演者登場〜20:48終演〜21:34アフタートーク終了。初めてみたのでビックり。

ネタバレBOX

イワトは約7ケ月ぶり、入ってみると舞台は一段低くなっています。ほぼ正方形の大きな舞台、膝下くらいの高さ、十字に板が渡されています、幅は、そうですね、両足を揃えたくらい。縦の板、奥に椅子、赤い紐が手前の天井に延びていて、オウム(木製)がいます、みると鳥かご、ペットボトル、枕(?)、トースター、黒電話…、奇妙なものがぶら下がっています。下手から、キーボードのようなものに沢山の紐が繋がっています、ドラム、スーパーの袋のようなもの、上手、ギターにアンプ、その右…チェロっぽいものと、EUBでしょうか。どちらかというとエレクトリックな音やノイズが(効果音的に)使われていました。

安藤さんは、背名から吊られ、後の椅子と天井のレールを通して繋がっています、重量が調整されていて、板を蹴るとカラダがゆっくりと持ち上がり、また降りてきます。

聞こえるか聞こえないかほどの囁き、これをオウムが繰り返す、スピーカーボックスをかぶり拡声された声で叫ぶ、天井からものが降りてくる(紐で操っています)、演奏はハードになる、ものが一斉に落ちる…

とても不思議な世界。アフタートークではギリシャ悲劇などのお話しで興味深いものでした。
いっぽんの木【終演しました!ありがとうございました】

いっぽんの木【終演しました!ありがとうございました】

空間交合〈アサンブラージュ〉リジッター企画

pit北/区域(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題294(12-047)
13:00の回。12:00受付(整理券なし)、12:30開場~13:05開演~13:54終演。今夜、東北地方某市出張のため移動しなければならないので近いところで...と選択しました。今日も、入って左側の席、舞台上にはなにもありません、オブジェのようなものもないです。

舞台に10人登場、大縄跳びを始めますが、縄はなく動きで現します。その後もずっとセリフとカラダ、照明と音楽とで情景を表現、10人の役者さん、衣装が同系色、一人であるようにもみえ、特定の個人ではない「多くの人びと」のようにもみえました。

そのなかでひとりが演じる「緑色の一本の松の木」...これは「陸前高田市」になぞらえたものですね、7万本のうちの1本。この松(男性)は劇中、舞います、ひとりですが、松の周りではさまざまな生活、父と息子、母と娘、姉と妹、医師と患者、男と女、ひとつの命の誕生からもうひとつの命の終わりまで。松はずっと見続けているようです、青い地球ではなく緑の地球が。

全員が動く、一人だけが動く、ゆっくりと動くシーン、繰り返されるシーン、柔らかい照明、床をみると大きな木の木漏れ日のような模様。

とても優しいお話、長い人生、どこかで経験してきたことばかり、そして「また」と言って、明日がくるのでしょう。

約50分と長くはない時間でしたが、終わってとても清々しい気持ちになりました。

佐藤美佐子さん、「マジッアワー」、「増殖島のスキャンダル(こっちは2回みました...)」に続き3作目、馬渕史香さん、「思い出パレット」に続き2作目でした。

ネタバレBOX

追記(23:55)。東北某市のホテルです、チェックインしてTVをつけチャンネルを回していると、NHK Eテレで「坂本龍一…奇跡の一本松の声とは」という番組をやっていました、途中からでしたが、一本松が風に吹かれてたてる音を録音、その波長をみながら教授が作曲しているようでした、一本松そのものは保護断念となってしまいましたが、芝居をみた日、東北で、一本松、に関する番組を観る…ちょっと不思議な気持ち。
渡辺美帆子企画展「点にまつわるあらゆる線」

渡辺美帆子企画展「点にまつわるあらゆる線」

青年団若手自主企画 渡辺企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/02/05 (日) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★

無題293(12-046)
13:00の回。渡辺さんは3作品目、3つともずいぶん違っています。ここは初めて、地下鉄から地上に上がると住宅地っぽいところに出て方向を見失う、少し歩いて目印を見つける、早く着いたので周辺を歩く、陽が暖かい、図書館を見つけたので開場時間までみて回る、12:45受付開場(荷物、コートを預ける、軽装の方が動きやすいです)、中では渡辺さんがお客さんをお迎え、床、壁、天井いろんなものがあります、日記、鍵、福笑い、ペットボトルに入った水、吊らされた紐(その長さがポイント)、レゴ、ガチャガチャ、地図、台本…やや奥には「彼女」の部屋、昔風に言えば四畳半、ベッド、テーブル、本棚、緑色のカーテン、でも三方はスクリーンでそれぞれの四隅の間から「彼女」を見ることができます…が、自由に開け閉め可、ビデオカメラがあってその映像が映されます、さらにその奥、牢屋のような部屋に男。写真撮影可(携帯ですとカシャッと音がするので、デジカメのフラッシュなしがいいいかも、で、遠慮する必要ないです)、飲食可。「彼女」のための「彼女の全ての」ものを見聞きする時間。

ネタバレBOX

こういった場所、自分を固定しない場合、個人的に一番面白いのはスタッフや観客だったりするのですが、LEDECO「増殖にんげん」が完全フリー。シアターグリーンでの谷賢一さんの結婚式にも移動が自由な時間がありました。観るだけではなく、観られているという意識(気にしすぎでしょうが)にちょっとした緊張感が伴います。日常、歩いていても、電車に乗っても、お店に入っても(…店員さんの視線はありますね)、みんな「風景」や「背景」だったりするのです。

様子を伺いながら、前にでようか、向こう側に回ってみようか…慣れてくると動きが活発に。あと、何となく隅の方に腰掛けたり。

四畳半というとまずは「おいどん」ですが、「彼女」の部屋にはさるまたけなど生えていません、カラフルな雑貨に囲まれ日記をつける。

前半、後半、似たようなシーンが繰り返されますが、大きく違うのが「うどん」の有無、2回目は実際に食べていますね。

コインを置いてゆく男、フィンをつけパタパタ音をさせ歩く女、転がる男、アイドル志願の女…あり得ない組み合わせが会場を満たしています。

劇中、ほとんど瞬きしないことがありましたが、お聞きしたところ特に意識した演出ではありませんということでした。

起きて、日記をつけて、客がきて、寝て…「家路」が1日の終わりの合図ですね。

博物館や絵画展のように、自分のペースで行ったり来たり、繰り返しみたり、ですね。


コルトス脳信号

コルトス脳信号

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新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/02/10 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

無題292(12-045)
19:30の回(初日)。18:55会場着、受付〜19:40開演〜21:22終演、その後、ちょっとしたイベントがあるということでしたが帰宅。満席で、途中からかなり暑くなります(先日のゴールデン街劇場なみ)、明日から「上演中暑くなります」って前説で言ったほうがいいかも(「ゴ」ではそうしていました)。少し手前寄りに舞台が設定されていますね、もっと奥行きがあったように思うけど…役者さんは左右、奥の3箇所から出入り、開演すると、映像を交えた役者紹介あり、音楽は轟音でも邦楽のようです(古い洋楽だったら…)、もっと重低音寄りだったらなお良し。

ネタバレBOX

開場後、舞台中央にあった「赤の椅子」、何かを暗示しているのかなと感じていて、劇中では、これは車椅子なのか思っていて、そうではなかったのですね。最近、何作か、お話しの背景(ルール)をつかみ損ね、最後までよく解らないままということがありました。本作、普通に考えたらあり得ないものばかりですが、どこかで「今」と繋がっていないと、取っ掛かりがないままファンタジーです、で終わってしまうように感じました(←私の場合)。

登場人物たちが何によって突き動かされているのか…,なぜドラッグなのか、この世界、(どんな意味においても)進化なのか没落なのか。

世代の違いも観劇に影響するだろうと思っていますし、劇団がイメージした顧客のターゲットから外れることもあります。旗揚げ公演の「次」、もっと理解を深めることができればと思います。

ではまた、その時に
@出張先のホテルにて
ハローワーク

ハローワーク

国分寺大人倶楽部

テアトルBONBON(東京都)

2012/02/08 (水) ~ 2012/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★

 無題291(12-044)
19:00の回。指定席なので18:35会場着、受付、入場。場内は暗く、ミラーボールが回っています。前2列はパイプ椅子(C列、D列)で段差なし+座布団なし、E列から会場の椅子で段差あり。目を凝らしてみると、どこかの事務所らしい、下手から、消化器、箒、背の高いキャビネット、テーブルとソファ、作業机と椅子(4脚)、黒いゴミ箱そして出入口、開ければすぐ隣の建物、奥の壁には月間スケジュールボード、古そうなパーソナルコンピュータ、王子とはまたずいぶん違った舞台。 「ホテルロンドン」からなので3作目。

で、見上げると左右の高い位置にモニター…後藤さんが映っています。どこかの部屋でひとり、手持ち無沙汰な様子、カメラは固定されていて手前に来ると上半身はみえません。

登場人物のひとりひとりに焦点をあて積み重ねてゆく構成でした。

ネタバレBOX

前2作は観客の姿が目に入る座席設定だったけど、今回は、普通の「舞台」と「客席」(@BONBON) 。なので舞台の上はきっちり作り込まれています、いかにも何世代も前のPC、壁の汚れ、紙を貼ったテープの跡、ピカピカなものなどひとつもなく、開園後行われる「朝礼」も馴れ合いの場と化しています、毎日同じことの繰り返し、でも、その裏側ではいろいろな事情が渦巻いていて、一見穏やかな職場関係にもひたひたと忍び込んでくるのでした。

暗転時、左右のモニターに「CASE1」宮本恭子、宮本友里恵、のようにこれから始まるお話の主人公が表示され、続いて「部屋の様子」が映ります、録画された画像ですね、開演前の後藤さん、Live中継かと思いましたが違ったようです。

みんな大きなものを抱えています、抱えきれず、少しずつ漏れてくる様子が丁寧に描かれています。

これを抱きながら寝ると「いい夢」をみることができるアザラシの枕、2つのエピソードがとてもよいのです。これから生まれてくる娘、高校生、亡くなった妻、当時のまま。照明を落とし、ゆっくりとした会話。当パンには、女A、Bとしかありませんが、「おまけ」では豹変しちゃいます…

で、いつもの「おまけ」ですが、今回、少し物足りなく感じてしまいました…
プラシーボ

プラシーボ

LUG HUB

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

 無題290(12-043) 2回目
19:00の回。18:30会場着~19:05開演~21:07終演。日曜に続いて2回目です。今夜はやや右の席、ですので見え方が多少違ってきます(斜めにみていたのが横顔になったり、前後が入れ替わったり)。同一公演を2回みるというのは年間通しても数回、普段はどちらかというと同じ演目より、違うものをみたいという気持ちのほうが強いのですが、どうしてももう一回、と惚れ込んでしまうことがあります、今夜はそんな夜。

舞台は回り、時は巡り、想いでは薄れ、人は老いる、「あの時に…」という想いすら喪われ、また巡る。

とにかく、みなさん巧く、一度通してみているので、なおさらその感を深めます。預言、輪廻、人生の選択、選択の意思、時間を盗られる、散りばめられた言葉たち、実はお話の骨子ともなっていたのでしょう。重ねられた世代、想いを伝え、伝えられ、理解し合おうという気持ち、いいお話でした。

2回目なので評価していませんが、前回と同じです。

せいし

せいし

はぶ談戯

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/02/07 (火) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★

289(12-042)
19:30の回(初日)。18:45受付(整理券あり)、19:00開場、入ると「田園」が聴こえてきました。「新世界第二楽章」…かすかに音が止まる箇所、開演19:35〜21:10終演。開場直後は寒くないという程度、スタッフの方が「暑くなりますので…」と言っても「ふ〜ん」としか聞いていなかったら…後半、ホントに暑くなりました。お隣さんとの間に余裕はないので準備は開演前に。決して広くはない舞台、黒と白に色分けされたシーンが繰り広げられます。左右に設置された壁は白い布で覆われ、中央奥には一段高くなった出入り口、役者さんは3箇所から出入り。場面転換の際、壁に映るのはどの「せいし」かは劇場でご確認を。

ネタバレBOX

正視、静思、性子、精死…なるほど、あて字でもいろいろ当てはまりそうです。こちらの劇団は初めて。最前列はミニ椅子、2列目のベンチシート、真ん中の足下に機材があり、ここだけ前のミニ椅子がありません。前の方でみたいけどミニ椅子はちょっとという方向け、お隣さんとも余裕あり。

暗転、目の前に葬儀の場面、白い「壁」に黒い布が垂らされ白黒に、女性3人、男性2人が並んでいます(この場面、終盤で再現されます)。

白:白服の男がふたり、古い高層住宅の屋上から下を覗き込んでいる、もちろんただ寛いでいるわけではない、一人は飛び降りようとし、もう一人は、ここではやめろと言う。
黒:黒服の男2人が飲んでいる、もう一人現れて、3人は同級生。葬儀屋の社長、殺し屋、そして死神…左手に黒い手袋握手をし、あっちの世界へ導く(どうやら公務員のようらしい)。
白:モテるためのセミナー、精子バンク…
こうやって白黒つけながらお話が進みます。

黒手袋(左手)の死神と白手袋(右手)の誕生屋、異性愛と同性愛、女性に縁遠い男たちの「せいし講座」、男と縁がなさそうな女。とっても濃いお芝居でした。

私はゲームをやらないのでこれに絡んだシーンはよくわかりませんでした。

せいしにも戦争があり「精子戦争」(ロビン・ベイカー著)、今、「20代女性がSEXをしてない」(杉浦由美子著)を読んでいます...「精子バンクを推奨する女」の考えはちょっと面白かった。
『ZIPPY』 ジッピー

『ZIPPY』 ジッピー

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/11 (土)公演終了

満足度★★★★

無題288(12-041)
19:00の回。18:40会場着、受付(整理券あり)すぐ開場、19:07開演~21:10終演。
今回も中央に座ります、前回同様幅広の舞台、雰囲気もよく似ています。慣れないソファに腰を掛けていると、役者さんが目の前で手すりに上るから、と注意あり。お話はちょっと分からない部分(なぜこのシーンがあるのか...など)があったものの、大音量のクラシックと時折聴こえてくる「外」の音楽、何にもまして役者さんたちの怒涛の勢い、これは好みだし、次回も行くでしょう。

ネタバレBOX

正面をみていると左右が見えない、3ケ所で芝居が行われるので、ときどき(場面転換など)見逃す。クラッシックが大音量で流れる…轟音はとてもいい、コンサートホールではこのように聴こえないしCDをイヤホンを介して聴いても振動は伝わってこない。此処はそういった場所なんじゃないかと思う。舞台から放射される熱を感じましょう。

最初、ロボットかと思いました防護服仕様だったわけですね、途中、核戦争か細菌戦かとも想像するも、普通のひとがいるし。

バンド(左)、ジッピー(中央)、???(右)という配置、左右は首を回さないとみえません、暗転すると様子が変わっていたり、目の前に役者さんがいたり。

化粧をする、防護服を着る、部屋に閉じこもるなどいろんな関係。右腕にサイコガンかと思ったらそうではなかった、なぜ銀行を襲い、金をばら撒き、死を選ぼうとしたのか…肝心なところが解らず、ことの展開に驚く。

前列ソファに座っていると役者さんが目の前にいても「壁」があって、腰から下が見えない、通路みたいな席のほうがいいかも。

(いい意味で)B級SFっぽい衣装がその理由を聞くと悲しいものにみえてくる、現実の世界でも見えない衣があるのだろう。

ドクター・ペッパーは滅多に飲まないなぁ。

左、壁に掛かっていたのはGibsonかな。
プラシーボ

プラシーボ

LUG HUB

上野ストアハウス(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題287(12-040)
19:00の回。18:00受付(指定席)、18:30開場〜19:03開演〜21:05終演。舞台中央に大きな円板(これが回転し舞台転換)、その上には白い木枠とベッド、頭上にも木枠が吊されていて、こちらは一部が欠けています。客席は普通のパイプ椅子で、座布団がないので、お尻が痛くなるかも。登場人物たちの関係と時間が重なり合っています。舞台装置、役者さん、お話、どれも素晴らしく、できたらもう一度みたい…、で、予約してしまいました。

※少し入り組んだ筋になっているので台本の販売があると嬉しいです。

ネタバレBOX

ほんのちょっとした疑問が実は意味を持っている、遊園地のコーヒーカップのように「円」が動くたび、自在にカタチを変えてゆく登場人物たち、衣を一枚脱いだらその下に複雑な模様のもう一枚があるかのようなお話、舞台の前後左右を存分に使った演出、そして役者さんがとても素敵。

ダメなものはダメ…確かにそう思うこともたくさんあったか…でも、行って、見て、聞いて、触れてみて、語ってみて、読んでみて…なにかひとつ手に取ることができるものがあれば…だから今日も歩く。

路地裏シャンメリー

路地裏シャンメリー

演劇集団RK

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

無題286(12-039)
13:00の回。12:30受付&開場、パイプ椅子、ここは初めて、天井が低いですね。前作のコメントで追記すると書いておきながらサボっていたのが申し訳なく、今回、2回目の観劇。どうも前作の印象と大きく違っているので混乱する、13:03開演〜14:12終演。今度はちゃんと追記します

ネタバレBOX

場所、路地裏。時、クリスマス。祖父の死…ハッピーな気持ちが一転して、謎を。でもなさそう、お話全体を司るルール(お話の背景)が解らないので、この人は何を一生懸命やっているのかピンときませんでした。テンションが高いのは構わないのですが、ずっと高いのはずっと普通であるのとさほど変わりがありませんし、途中の「?」たちが最後に集まり、謎がいっぺんに氷解するよう筋道をつけておかないと、振り返ってみて取りこぼした「?」ばかりが目につき、欲求不満だけが残ってしまいます。
舞台には箱しかないので。よほど丁寧に話を組み立てないとどんなシーンなのか解らなくなります。「シャンメリー」はクリスマスのお話だからとして、「路地裏」は何を意味していたのでしょう。
もっとストレートなお芝居がいいです。今回は、役者さんではなく、脚本と演出があわなかったのだと思います。※これって、私個人の印象なので、読み方で勘違いしていたらすみません。

舞台中央奥、窓付き3段BOXみたいなものはなんだったのか…
『桔梗ブロッサム』

『桔梗ブロッサム』

市ヶ谷アウトレットスクウェア

BAR COREDO(東京都)

2012/02/04 (土) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

無題285(12-038)
20:00の回。1時間前開場とありましたが少し遅れました。これは難しい。受付で図面を見せられ配置されている「布陣」を選ぶように言われる。すぐには位置関係がわからなかったのでピアノの位置を聞く、なるほど、で、いつもの場所にする、入って左。あとから考えるとここは合戦の場だったのですね、で、信長がいて。入ると、6-7人いたでしょうか、スタッフ、役者さん、中央にテーブル(2つ)、紫のクロス、ピアノと奏者、周囲の壁面には家紋。お話のきっかけを掴み損なってしまい、何が何しているのか最後まで解らず、どなたかご覧になった方がまとめていただけるとありがたい。21:00終演。

ネタバレBOX

椅子に座って3人、フードを被ってうつむき加減、ほとんど動かず、立っているのは3-4人、左胸に名札、フードは背中に垂らしている。おひとりだけ「衣装」らしい姿で、注文を聞いている、開演まで、飲み物・食べ物注文可、女性が注文すると「姫がご所望じゃ」、全員で「お目が高い!!」、もちろん男性は「殿」、食事代は終演後テーブルごとに精算。ここまではみえている通りで、20:01前説〜20:05突然踊り出す男3+女2、「ブロッっっつサ〜ム!!」。

さて…。1時間ほどのお芝居で、ピアノの演奏もあって、会場も役者さんを間近に見ることができて、と、よい条件は揃っている。これで話が解らないというのは如何なものかと反省。当パンをちゃんと読まなかったからだろうか、正直、「こりっちの説明」を読んでもSFなのかと思うくらいで、とっかかりにはならなかった。
仮名手本吉原恋心中

仮名手本吉原恋心中

東方守護-EAST GUARDIAN-

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/02/03 (金) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

284(12-037)
12:30の回。三鷹に早く着いたので三鷹市美術ギャラリーで「フェアリー・テイル展 妖精たちの物語」をみる、11:50会場着、受付してしばらく待ちます。12:00開場~13:49休憩~14:00後半~14:48終演、15:03~15:11レビュー。
華やかな舞台、艶やかな衣装、奥に遊郭内の廊下があるだけ、後半、大きな屏風がでてきますが、質素な舞台設定、照明は色鮮やか。赤、白、青たくさんの色の役者さんたち、一方で当時遊女たちが恐れていた梅毒、親との別れ、添い遂げることができない男と女。いい雰囲気で観劇できました。レビューではガラッと変わって凛々しい立ち姿。

ネタバレBOX

初めてみるとき、いろいろなものが新鮮に思えます。ここは2回目で、舞台も浅草東洋館ほどではないので、グぐっと前の方で。近いと衣装も映えます。全員女性のお芝居は何作かみていますが、今までのものとは趣が違って、動きが比較的ゆっくりめ。衣装も役柄によって選ばれているのでしょうが、すみませんそのあたりの知識はありません。草履、素足、ブーツ、わたしは、雑なスニーカー履きでない限り履物にはあまり拘りがありません。

アブニール夢見ヶ丘~壁一枚の物語~

アブニール夢見ヶ丘~壁一枚の物語~

ユーキース・エンタテインメント

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2012/02/02 (木) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

283(12-036)
16:00の回、昨晩、予約しようとしていたら24:00を過ぎていたので当日券で、15:45会場着、当日券ありとのことでしたのでお願いする、空いているのは最前列くらいで、あとからその前にも小さな椅子がでました、満席。終わってみると、あるマンションの部屋(3つ)でおこったお話(3つ)、16:05開演〜17:07終演。どれもいい、笑いと涙、終わって外に出たとき、ちょっと寒さが和らいだかなと感じたのは気候のせいだけじゃないよ。続く

ネタバレBOX

①言葉のやりとりと、立場の転換(形勢逆転)が面白く、そのタイミングが巧い。②男女間の気持ちのずれと再び正面から向き合う姿。③捨てられた女性、爆弾作り中で電卓を押し込んで完成、友人との諍い。最後にそれらの関係が閉じ、終演。

結構笑いましたし、役者さんの演技は自然で、感情がよく現れていました。
墓場、女子高生

墓場、女子高生

ベッド&メイキングス

座・高円寺1(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/05 (日)公演終了

満足度★★★★

無題282(12-035)
19:30の回。18:50着、受付(全席指定)、19:00開場、19:36開演~21:24終演。「高円寺1」は初めてです。舞台は墓場…ここでも既視感はあるものの、ハッキリとは思い出さず、開演、墓石の上に…、でようやく思い出しました(!!)、昨年4月、ENBUゼミナールの卒業公演(@笹塚)でみたお芝居ですね。かなり違っていましたが、前回、私がNGだったシーンは残っていました、そのとき書いたように、そうしなくてはならない理由がないのであればみたくないのです(これはどうしようもないですね…)、この点だけ除けば楽しいお芝居でした。当パンみて、町田さんのお名前を発見(まだ予習を怠る癖が直りません)、女子高…制服であります、が、やはりというか、さすがというか奇抜な被り物。ENBUを思い出しながら観劇、あっちのほうが笑ったシーンがあったり。

ネタバレBOX

思い返すとENBUの舞台は、未熟だったかもしれないけど「これから」という感じに溢れていました、「卒業」=終わりではないですしね。今回、女子高生は全員女性、前回は男性もいました。笑い、という点では前回のほうが私好み(マックの袋からおにぎりとか…)。と言いながら卒塔婆食べるシーンには笑ってしまいました。

もちろん、舞台装置は本作のほうが立派、高低を上手に活かし(地面から4階層)、墓地らしさやオンボロ小屋、電柱、「アイスクリーム」の文字が薄れてしまったベンチ、そのままどこかにありそうです。裏の方から上がっていたのは煙かな…。

演出でこんなに違ってくるんだなと感心。

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