渡辺美帆子企画展「点にまつわるあらゆる線」 公演情報 青年団若手自主企画 渡辺企画「渡辺美帆子企画展「点にまつわるあらゆる線」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    無題293(12-046)
    13:00の回。渡辺さんは3作品目、3つともずいぶん違っています。ここは初めて、地下鉄から地上に上がると住宅地っぽいところに出て方向を見失う、少し歩いて目印を見つける、早く着いたので周辺を歩く、陽が暖かい、図書館を見つけたので開場時間までみて回る、12:45受付開場(荷物、コートを預ける、軽装の方が動きやすいです)、中では渡辺さんがお客さんをお迎え、床、壁、天井いろんなものがあります、日記、鍵、福笑い、ペットボトルに入った水、吊らされた紐(その長さがポイント)、レゴ、ガチャガチャ、地図、台本…やや奥には「彼女」の部屋、昔風に言えば四畳半、ベッド、テーブル、本棚、緑色のカーテン、でも三方はスクリーンでそれぞれの四隅の間から「彼女」を見ることができます…が、自由に開け閉め可、ビデオカメラがあってその映像が映されます、さらにその奥、牢屋のような部屋に男。写真撮影可(携帯ですとカシャッと音がするので、デジカメのフラッシュなしがいいいかも、で、遠慮する必要ないです)、飲食可。「彼女」のための「彼女の全ての」ものを見聞きする時間。

    ネタバレBOX

    こういった場所、自分を固定しない場合、個人的に一番面白いのはスタッフや観客だったりするのですが、LEDECO「増殖にんげん」が完全フリー。シアターグリーンでの谷賢一さんの結婚式にも移動が自由な時間がありました。観るだけではなく、観られているという意識(気にしすぎでしょうが)にちょっとした緊張感が伴います。日常、歩いていても、電車に乗っても、お店に入っても(…店員さんの視線はありますね)、みんな「風景」や「背景」だったりするのです。

    様子を伺いながら、前にでようか、向こう側に回ってみようか…慣れてくると動きが活発に。あと、何となく隅の方に腰掛けたり。

    四畳半というとまずは「おいどん」ですが、「彼女」の部屋にはさるまたけなど生えていません、カラフルな雑貨に囲まれ日記をつける。

    前半、後半、似たようなシーンが繰り返されますが、大きく違うのが「うどん」の有無、2回目は実際に食べていますね。

    コインを置いてゆく男、フィンをつけパタパタ音をさせ歩く女、転がる男、アイドル志願の女…あり得ない組み合わせが会場を満たしています。

    劇中、ほとんど瞬きしないことがありましたが、お聞きしたところ特に意識した演出ではありませんということでした。

    起きて、日記をつけて、客がきて、寝て…「家路」が1日の終わりの合図ですね。

    博物館や絵画展のように、自分のペースで行ったり来たり、繰り返しみたり、ですね。


    0

    2012/02/11 22:42

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大