満足度★★★★★
ハードとソフトの融合感
主人公のスペックの表し方と
その枠のなかで動いていくものの事象が
非常に良く作りこまれていて・・・。
企画展とされているし、
確かに態は展覧会の様相を呈してはいるのですが、
そこには極めてまっとうな
演劇の世界がありました。
満足度★★★★★
かなりおもしろかった
千秋楽を観劇。
何度も見たかった。
空間が良い感じ。
「彼女」を演じた女優が素晴らしかった。
集中力と持続力があった。
この公演の成功は「彼女」に負うところが大きい。
「彼女」を見ていれば、それだけで幸せだった。
他の俳優は余り良くない。
満足度★★
演劇についての演劇
「人間」を展示すると題して、展覧会のように観客が自由に動きながら観る、演劇という表現形式について考えさせる作品でした。
4方の壁や天井から吊り下げられた紐に「彼女」の様々なデータが記されている劇場の一画にカーテンとロールスクリーンで囲われた四畳半程度のエリアがあり、その中で「彼女」が2月3日の朝から夜までを何度も繰り返し演じ、次第に周囲でリアルでない要素が発生し、複数のシークエンスが同時に演じられたり、「彼女」が他の役者に入れ替わったりして、虚構性を強調する展開でした。
演劇における虚構性や、見る/見られるの関係性といった要素をただ提示しているだけで、そこから先の生の舞台ならではの質感の表現が不足していて、頭でっかちで行儀の良いメタ演劇に感じられました。
現代美術の世界でもノンフィクションに見せかけたフィクションを提示するスタイルがありますが、絵や写真や物の展示に比べて演劇では人がその場で演じることによる虚構性の表現の可能性があるのにそれを活かしきれていないと思いました。
中途半端にキャッチーな要素がありましたが、もっとポップな方向に持って行くか、あるいはそれらを排除して観客がイライラするくらいストイックで退屈な構成にした方が、狙いがはっきり浮かび上がると思いました。
役者が演じていることよりも、普段見られることに慣れていないために見られていることを意識せずに振る舞う観客の姿や、それを他の観客が見ていることを更に他の観客が見ているという入れ子状の関係性が興味深かったです。
満足度★★★★
無題293(12-046)
13:00の回。渡辺さんは3作品目、3つともずいぶん違っています。ここは初めて、地下鉄から地上に上がると住宅地っぽいところに出て方向を見失う、少し歩いて目印を見つける、早く着いたので周辺を歩く、陽が暖かい、図書館を見つけたので開場時間までみて回る、12:45受付開場(荷物、コートを預ける、軽装の方が動きやすいです)、中では渡辺さんがお客さんをお迎え、床、壁、天井いろんなものがあります、日記、鍵、福笑い、ペットボトルに入った水、吊らされた紐(その長さがポイント)、レゴ、ガチャガチャ、地図、台本…やや奥には「彼女」の部屋、昔風に言えば四畳半、ベッド、テーブル、本棚、緑色のカーテン、でも三方はスクリーンでそれぞれの四隅の間から「彼女」を見ることができます…が、自由に開け閉め可、ビデオカメラがあってその映像が映されます、さらにその奥、牢屋のような部屋に男。写真撮影可(携帯ですとカシャッと音がするので、デジカメのフラッシュなしがいいいかも、で、遠慮する必要ないです)、飲食可。「彼女」のための「彼女の全ての」ものを見聞きする時間。
満足度★★★★
自由な空間
自由な空間だなぁ…と。
入退場から撮影から座る位置から。とにかく自由。そして、自由を突き付けられたとき、どうして良いのか戸惑いを隠せず、自分が制約の中に生きる人間なのだと思い知らされます。
満足度★★★
劇場が溶けて・・・
・・・いくような感じを持ちました。「劇場がまるで美術館に溶けて・・・」あるいは劇場空間にいる演者と観客(さらにスタッフ)の間が溶けて・・・」。
「人間の展示」で、展示されている人間は「部屋にいるようですが、部屋の周りにもさながら現代美術の展示館の様相。人間のデータもアートの形で展示されています。私は「肌の固さ」と、「足の親指の長さ」「第七肋骨の長さ」が気に入りました。観客も動くよう促されますが、その前にかまわずいろいろ動いたほうが楽しめるのではないかと思いました。あとトークンをもらいます。使ったほうがいいです。せっかくのサービスですから。
満足度★★★
人間の展示
観客は自由に動き回っていいから、気がつかない間に自分が出演者達に囲まれていたり、出演者に話かけられたりして、見てるのか見られてるのか、見てる観客を見てるのか段々わからなくなってくる。見たことない見て、体感出来たけれど、何が起こってるのかは理解出来ませんでした。
満足度★★★★★
「雪」も面白かったけどこちらもなかなか・・
なんだか最近、アゴラより春風舎の方が挑戦的で面白い気が・・。
ただ、やっぱり「雪」なんかと比べると、
春風舎の他の作品でも、深みとハードさでは負けてる気が・・(汗
こんなにも間近であれだけの作品を作る作家が滞在してくれてるんだから、
これから同じ場所で上演する人たちはみんなガチで勝つ気で
舞台にDIVEして欲しいなぁ・・。
「点にまつわるあらゆる線」、とても面白かったですよ。
ただ、1週間前に同じ場所で上演された「雪」が
この時期上演されたどの日本の作品と比較しても
別格の趣きを呈していただけのことで・・。
「雪」素晴らしい!
「雪」が素晴らしいのに書き込むところが無いのでここに書き込ませてもらう。
演出家の感性の素晴らしさを感じた。
出演者もみんな良かった。
アフタートークが言いたい放題で面白かった。
私は完全版を2回観劇。