ぴおんち33の観てきた!クチコミ一覧

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F・W 親愛なる空飛ぶクジラ様

F・W 親愛なる空飛ぶクジラ様

アルカイックスマイル

Geki地下Liberty(東京都)

2012/02/09 (木) ~ 2012/02/13 (月)公演終了

満足度★★★★

鴻上氏脚本ということで
期待大!でした。予想通りスピーディで達者なせりふと現在と過去が入り乱れる世界を楽しみました。ただ鴻上物は初見だったせいか、いまいち台詞になじめなかったかな~。最後まで翻訳ものを見ているような感じが抜けませんでした。でももう一度観たくなる力がある。今後が楽しみです。

審判【ご来場ありがとうございました!】

審判【ご来場ありがとうございました!】

映像・舞台企画集団ハルベリー

Geki地下Liberty(東京都)

2012/02/01 (水) ~ 2012/02/06 (月)公演終了

満足度★★★★

約2時間半の一人芝居
今まで見た一人芝居の中で最長。まず美しい舞台美術に期待が高まる。これは途中で地下室の様子が投影され、さらに美しさを増して素晴らしかった。音楽や効果も最少に抑えられ、演者の舞台への自信と意気込みが感じられる。いやもう、すさまじい台詞の量、過酷なまでの舞台でした。演技や舞台に感動する前に、何というか演劇人の業のようなものに持っていかれてしまいました。これはそのまま人間としての業そのものだし、登場人物の生への執着そのものだ。この業や執着を悪とするなら、被告人は有罪でしょうね・・・・・。それにしても、あの衣装はシンボリックでした。被告人がどれほど弁明しても語っても私たち判事は決して事件の本質に触れることはできない、という意味だろうか。興味深かかったです。

ネタバレBOX

一人芝居や二人芝居の時によく感じますが、物語の中の被告人の生への執着よりも、演者の舞台への執着のほうを強く感じてしまいました。ああ、役者さんはこうした物を演じたいんだなぁ・・・・と。テンションをMAXにしないと演じられない役だろうし、その分演者としての個性が強く出てしまうし・・・・。難しいところですね。
戦場のような女

戦場のような女

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2012/01/26 (木) ~ 2012/01/30 (月)公演終了

満足度★★★★

ボスニア紛争時の
レイプ被害者の話だが、被害者と精神科医という二人芝居のシリアスな展開の中にもいくつもの見せ場があり、惹き込まれる要素が盛りだくさん。また、胎児からの母親への呼びかけなど、強いクリスチャニズムを感じる展開だ。しかし、全体にかなりマニアックな感じで、この紛争の歴史に相当詳しくないと入り込めないのではないだろうか。日本ではそんなによく知られていないのではと思うのだが。また、頻出する医学用語、哲学用語など、かなり観客を選んでしまう感じが残念。原作には無いのだろうが、もう少しこの地方の歴史的背景や宗教問題、民族問題や浄化主義などについて説明が欲しかったです。翻訳物の難しいところですね。

火葬

火葬

らくだ工務店

OFF OFFシアター(東京都)

2012/01/25 (水) ~ 2012/02/15 (水)公演終了

満足度★★★★

濃密な会話劇
キャスティングが素晴らしく、狭い体育倉庫を舞台に展開される会話劇のテンポ良さやユニークな展開を堪能しました。ふだん見ることの無い教職員の素顔を垣間見たような劇でした。テンポ良く、それでいて濃密感溢れる会話と平然と背中を見せて演技する役者さんたち。すごい会話劇です。「火葬」のタイトルにふさわしくラストは衝撃的。

ネタバレBOX

う~ん、星4つにしようか5つにしようか迷ったのですが・・・・。これだけ緊迫した会話劇だとほんのわずかな台詞の噛みも気になるのと、作者の実体験をもとに書かれた脚本であるだけにまださまざまな感情が渦巻いている感じで、カタストロフィーが感じられないのが残念。すごくナマな感じがしました。作者がまだまだあのころの自分の感情や記憶を昇華しきれていないような。昇華されることなど無いのかも知れないが、お芝居として人に見せる場合、このプロセスを経ないと
敏感な人間にはきついかも。(ちなみに私はかなり鈍感なほうです)
オオカミトラム ●望という名の電車

オオカミトラム ●望という名の電車

UDATSU

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2012/01/20 (金) ~ 2012/01/24 (火)公演終了

満足度★★★

楽しかったですが・・・
90分が少し長く感じてしまいました。ちょっと中だるみがあったかな?せっかく未来人が出てきたのにあまり活きてないし、(何かドカーンとしたことを引き起こすのかと思ってました)もう少し破天荒な部分があってもよかったと感じました。キャラ的にはオタクも好きだし、人のいいバスジャック犯人もいい。これらのキャラを徹底して追及して欲しかったです。このしつこさが無いため全体にバラけてしてしまった感じが残念。でも、全体の緩く楽しい雰囲気は好きです。

時刻表のない駅

時刻表のない駅

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/29 (日)公演終了

満足度★★★★

クリアーで美しい台詞廻しと
音楽のシンクロがすごい。音が大きすぎると感じる人もいるだろうが、それでもきれいに聞き取れる。私はこれぐらいが好きかな。楽曲のセンスの良さと発音、発声の美しさに聞き惚れました。何というか、役者さん全員の声の透明度が非常に高い。素晴らしかったです。ストーリーはもっとサスペンス色が強くなるかと思ったが、やはり演劇の王道を行くパターンですね。ただ、代議士の自殺と祭りの持つ意味と、ちょっと欲張り過ぎた感も強い。劇の最初に出てくるにもかかわらず、代議士のストーリーのほうが付け足しっぽい感じになってしまったのが残念。しかし、物語の重厚さ、演技、効果、ライティングとすべてがうまく美しく噛み合った劇で、さすがのメガバックスだと感じ入りました。そして3月にまた公演。公演数の多さもさすがです。

ネタバレBOX

観劇後、代議士の母親の年齢のことで質問している人がいたが、確かにあれは私も突っ込みたくなりました。駅長も若過ぎるけどこれは何とか我慢するとして、代議士の母親が何でミニスカートにピンヒール??実は本当の母親ではない、とか何とか裏があるのかと思いました。靴や服装は色が地味であればいい、というものではなく、特に靴は意外なぐらい女性の年齢をはっきり表します。50代の女性はあんな華奢なピンヒールの靴はまず履かない。(履きにくいし、足の太さが目立ってしまうから) それで年齢不詳な感じが強く出てしまったのだと思います。また、代議士の自殺が物語の発端ですが、彼が自殺にいたる説得力が弱くて、ちょっとモヤモヤ感が残ってしまいました~。
誰かの星空

誰かの星空

冬の公会堂企画

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/01/18 (水) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

とても良かったです
シンプルで美しい舞台美術と、少しメルヘンなテイストを加えた心温まるお話でとても楽しめました。力強いお父さんの台詞が胸に響き、多少のストーリー上の無理もきれいにカバーしている。コミカルな部分もメルヘンテイストを壊さないように抑えられ、抑制のよく利いたいい劇だな~という印象です。フライヤーのイメージそのままの感じですね。音楽やライティングの美しさも十分堪能しました。いつも思うのですが、舞台で星空というのはああいう感じにしか出来ないのかな?何か変わった趣向の星空を見てみたいと思います。この劇では星空の美しさは特に重要なので。

レベル5(ファイブ)ぐらい

レベル5(ファイブ)ぐらい

劇団こんぺいとう

高田馬場ラビネスト(東京都)

2012/01/13 (金) ~ 2012/01/15 (日)公演終了

満足度★★★

チェーン型オムニバスとでも
いえばいいのか、それぞれの話のディテールが少しづつ繋がっていて、最後に全体像が見えてくるという凝った脚本と勢いのある演技でとても楽しめた。この話いったいどうなっていくんだろうという、ちょっと謎解きのような楽しさもある。パネルを使った演出も面白かったです。ただ、いくつか残念な点も。まず、ダンスの切れが悪すぎ。なぜか太っている人の多い劇団なのだが、これも個性の一つとして、こういう役者さんが切れのいいダンスを見せるとファニーな感じが出て素晴らしいのだが、それが無い。もうちょっとというより、このあたり必死でがんばって欲しいです。これが出来るとものすごく盛り上がると思う。それと空調が暑すぎ。暑いとどうしても劇への集中力が薄れてしまう。観客の入りが良くいっぱいに詰め込んでいるので、そこらへんも考慮して欲しかったです。(←私はこういうのにうるさい)☆4つをあげたいところですが以上の点で辛めに3つ。

ハイスクールミレニアム

ハイスクールミレニアム

アリスインプロジェクト

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★

プレアイドルのためのお芝居?
最近こういうのが増えてきていて悲しいです。ストーリーの良さや構成のうまさも帳消しになってしまいますね・・・・。

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

かたつむり【公演終了!感想お待ちしております】

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2011/12/13 (火) ~ 2011/12/18 (日)公演終了

満足度★★★★

絢爛たる舞台にびっくり
次から次へと素敵な着物が見られて華やかな舞台で楽しかった!いい衣装でしたね~。時代感が良く出ており、2部3部が楽しみになるような伏線もいっぱい敷かれていて、次の公演が楽しみですが、はたして次までストーリーや伏線を覚えていられるか?そっちのほうが心配です。こういう劇の在り方の是非が問われるところですね。1部だけだとちょっと人物紹介に終わっている観あり。

ハムレット― to be or not to be

ハムレット― to be or not to be

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2011/12/23 (金) ~ 2011/12/25 (日)公演終了

満足度★★★

微妙なハムレット
衣装が中途半端だなぁ、というのが第一印象。かなり実験的なハムレットで日本人がこの劇をやることの難しさを感じさせられた。翻訳口調が残る台詞(意識して残している感じだ)に部分的にシェイクスピアの時代色を残した衣装、(これ、日本人に似合わないですね、チープに見えた) 癖の強い演出、う~ん、微妙です。61回もの地方公演を重ねてきた上での本公演だが、何だかこなれが悪い。なんというか、格好がついていない感じ。重厚さからもほど遠く、現代風のスタイリッシュな感じもしない。一口で言うと美しさの感じられない劇だった。演出の面白さは感じたが、パネルの移動がちょっとしつこい感じで、個々の役者さんの力がこれらの演出のアクの強さに殺がれてしまったような感じを受けた。他劇団でも何度か見たが、やはりこなれが悪く、この劇って難しいんですね。

お目出たい人

お目出たい人

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2011/12/20 (火) ~ 2012/01/27 (金)公演終了

満足度★★★★

渋い!
そうなんですよね~。お通夜って悲しい中にも雑務や決まり事、また思いがけないことが出来したりで、けっこう忙しかったりする。でも最終的には個人を偲んで・・・・・ということになるのだけれど、なかなかそこまでたどり着けない。そんなもどかしい哀しみみたいなのがよく出ていた。他劇団とのコラボ、どういう感じかなと楽しみでしたが、あまりに違和感なく配役が決まっており、男性ばかりのこの劇に渋さを添えていました。律儀に挨拶を繰り返す剣持氏のやくざがはまりすぎ。他の役者さんもいぶし銀の演技でした。1月の別キャストも見たいな~。

紅夢漂流譚(くれないゆめひょうりゅうたん)

紅夢漂流譚(くれないゆめひょうりゅうたん)

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2011/12/12 (月) ~ 2011/12/28 (水)公演終了

満足度★★★

初見だったせいか
なかなか物語の世界観に入り込めず、凝った舞台美術や衣装のほうにばかり目が取られてしまった。台詞の不明瞭さと聞き取り難さもその一因。特に変わった名前や一族独特の言葉など、きれいに発音してくれたら助かったのですが、聞き取るのに余計な気を使わされてしまった感じ。シリーズで見ている観客には問題ないのだろうが・・・・。また凝った美術のわりには丸見えの花吹雪の装置なども気になった。う~ん、映画などでも伝奇ロマンはあまり楽しめないほうですが、舞台だと背景などの制約があるのでもっとチャレンジングですね。どうやったら初見の観客でもすんなり入り込めたのかな?物語は分かりやすく、面白かったのですが。三味線とバックの音楽の音程が全くシンクロしていないのも気になった。幼子の予言の声が怖い~。

煙が目にしみる

煙が目にしみる

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2011/12/09 (金) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★

開演前、満員の観客が席を
譲り合ったり、飲食可と聞いて飴玉を廻したりで、和気藹々とした雰囲気の中劇が始まった。そのいい雰囲気をそのまま上手に舞台に取り込んで、暖かくハートフルな仕上がりになっていました。名作と言われるこの脚本、ぜひ見たかったので、「お代は見てのお帰り」システムはありがたかった。それにしても、皆さんうまく力の抜けた演技で、余裕の舞台でした。100の力を80%ぐらいに抑えてある感じで、それが観客にも伝わり安心して見ていられるし、何よりそのゆとりが笑いを生んでいた。コメディとはかくあるべし、というような素敵な舞台でした。特に剣持氏のおばあさんには脱帽です。可愛くておかしくてきっぱりしていて・・・・。泣いたり笑ったりで忙しかった。映像を取り入れた音楽もすごくよかったです。

ネタバレBOX

「お代は見てのお帰り」システムの功罪。う~ん、感動したので結局高くついてしまった・・・・。
Bonehead -ボーンヘッド[失策]- 【再演】

Bonehead -ボーンヘッド[失策]- 【再演】

演劇レーベルBo″-tanz

d-倉庫(東京都)

2011/12/01 (木) ~ 2011/12/05 (月)公演終了

満足度★★★★

警察関係者が多すぎる!
偶然にしてはゴスロリバンドに警察関係者が多すぎるような・・・・。ゴスロリとやくざってデカダンスな雰囲気が共通していて意外と合いますね。稲森会の若衆、いいやくざさんで、後半泣きそうになりました。警察関係者のほうがよっぽど憎さ気なやくざに見える。(笑)饒舌な台詞回し、今回も堪能しました。でもやっぱり本編の緊迫感とは違いますね。

午前2時、パンプキン通り

午前2時、パンプキン通り

羽生一家玉組

劇場MOMO(東京都)

2011/11/30 (水) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

暖かいストーリーと
勢いのある演技で楽しめました。いつもながら着物の着こなしもお見事です。歌や踊りも切れよく、なんというか、鍛練を感じる舞台でした。次々替わる衣装も見ごたえありました。

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

法王庁の避妊法【全公演終演致しました!ありがとうございました!!】

ファルスシアター

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2011/12/01 (木) ~ 2011/12/04 (日)公演終了

満足度★★★★

いい脚本ですねぇ・・・・・・
有名な「オギノ式」学説の確立にいたるまでを描いたお話。つくづく脚本のよさを感じさせる、暖かくてじんわりくる仕上がりになっていました。人間が受胎をコントロールすることの是非についても説得力があり、脇役としてクリスチャンの助手と女性運動家の看護婦を配した意味がよく分かった。そえぞれのキャラが明確で、コメディというのではないが、とても楽しめました。ただしいくら初日にしろ、ちょっと台詞噛みすぎでは。やはり緊張感が失せてしまいますね。演技が達者な劇団というイメージがあったのですが、連鎖反応とは恐いものだと思った。でもいい劇ですね!明日からはいい舞台になりますように。

劇読み!Vol.4

劇読み!Vol.4

劇団劇作家

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2011/11/23 (水) ~ 2011/11/29 (火)公演終了

満足度★★★

「街の灯」見ました
とある今風青年の一週間のお話。ありそうな出来事の中に不条理さと言葉遊びをMIXした脚本で、一時間弱の脚本のせいかなんだか物足りなさを感じた。でもこれで90分もあったらやっぱり退屈だっただろうと思う。「面接」のお話が面白かった。こんな風に腹の探りあいをしないでいい面接だったら楽だろうな~と・・・・。

カメコが笑った日

カメコが笑った日

Theatre劇団子

SPACE107(東京都)

2011/11/23 (水) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

男性受けするお芝居?
なのかな。男性陣にはすごく受けていたようですが。泣かせどころがちょっと演歌っぽい感じが・・・・。ドタバタは結構笑えましたが女性にはいまいちかな~というお笑いでした。「トキタ荘」に期待。

ドコニ・私の元気

ドコニ・私の元気

ショーGEKI

新宿シアターモリエール(東京都)

2011/11/19 (土) ~ 2011/11/27 (日)公演終了

満足度★★★

男性ヴァージョン見ました
引越しの段ボール箱から次々と思い出とそれにまつわる人々が出てきてお話が進んで行く、というスタイル。最後までこのスタイルで行ったのはちょっとひっぱりすぎかな、と・・・。だんだん飽きてきます。思い出や記憶なのだから、もっと突拍子もない物とか、本人だけの宝物になっているような小さなエピソードとか、トラウマになってしまった事件とかあってもよかったのでは。
また、とんでもなく小さな箱から出てきたり、人が入れ替わったりしていたら面白ろかったのに、と思いました。
エピソードも全体にちょっと平凡で、乗り切れない。リアルな最後もいいですが、あのエンディングならもうちょっと現実の厳しさへの不満や鬱屈があったはず。そういうのも見たかったな、と思いました。

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