満足度★★★
祝20周年記念公演
個人的には、まあまあ楽しめた。
それにしても、20周年公演をできるなんて、本当に凄いと思う。
上演時間2時間。
ネタバレBOX
当公演は、1人の女性の生涯を描いた話。
その女性を戦死した旦那が天国から見守るというストーリー。
私が感じたのは、全てが表面的で人生のダイジェスト版の感じがしてしまった。
あと戦争中が結構長く、その後は駆け足しという感じがした。
2時間の公演では、ちょっと難しい内容だったかも。。
全部観た後、例えばお兄さんのエピソードは何だったの?って具合に。
夫婦愛を描きたかったのだと思うが、残念ながら私には伝わりにくかった。
劇団初見であるため、通常公演と比較はできないのであるが、
ちょっと壮大すぎる内容だったような気が。。
ただ20周年を迎えるなんて、相当実力がある証拠だと思う。
通常公演も観てみたい。
満足度★★★
生演奏が素晴らしい!
個人的には、なかなか楽しめた!
芝居としてよりも、演奏会として素晴らしかった!
ネタバレBOX
とにかく生演奏、特にバイオリンが素晴らしかった!
演奏は、有名な「G線上のアリア」や「ボレロ」等、誰でも楽しめるもので、
これだけで十分楽しめた。
<あらすじ>
夫婦は離婚の危機であった。しかも夫は失業中。
2人は学生時代(同じ音大)で知り合い結婚した。
長女はフルート、長男はバイオリンを習っていたが、
長男の腕は凄く、プロを目指していた。
夫婦は、特に妻は昔自分たちが夢みたプロになるという夢を
息子に託していた。
そのため、長女より長男優先の生活となっていた。
長女は誰も自分をみていないことに不満をもつ。
まさに家族がバラバラになる危機。
そんな時、長男は家族(カルテット)で演奏会をすることを提案。
最初は反対していた母親も、演奏会を観に来る人の中に長男の才能に
気づく人がいるかもしれないということを考え、許すことになる。
近所のクラブで演奏会を行うようになり、次第に注目を浴びるようになる。
そんな時、演奏会をみにきていた長男に有名な音楽家から声がかかる。
自分の主宰するジュニアチームに入らないかと。
有望なら選抜メンバーに選ばれ、海外公演を行う世界への扉が開かれる。
長男のことを優先するため、家族(カルテット)は解散することに。
長男が提案し、最後の公演(演奏会)を行うことになった。
長男はジュニアチームでも有望で選抜メンバーに選ばれようとしていた。
そして、選抜メンバーが決まる大事な演奏会の日程が急きょ変更となり、
家族(カルテット)の公演日と重なってしまう。
長男は迷う。
人生を決める大事な日ではあるが、家族の演奏会も大事だ。
長男は父親に相談する。どうすれば良いかと。
父親は答える。後悔しないよう、自分で決めろと。
そして、長男は選抜メンバーが決まる演奏会を選択。
家族の演奏会には出演できないが、代わりに練習では仕切り、
自分も参加しているのと同じにすると決心する。
しかし、家族はすれ違い・・・。
そして、選抜メンバーが決まる演奏会、家族の演奏会の日がやってくる。
果たして、長男は・・・・・。
芝居は「家族愛」をテーマにしていたが、
残念ながら私にはリアリティーがないように感じてしまい、
ちょっと醒めて観てしまった。。。
父親が失業中なのに、就職活動を真面目にしているようには
全くみえないし、息子がお金がかかる音楽の道へ進むときに、
呑気に演奏会やってる場合じゃないだろうと思ってしまった。。。
結局、長男は家族の演奏会を選択するのであるが、
これまた、何やってるんだといった感じがしてしまった。。。
せめて家族が死に直面する等であれば、家族を優先するということに
共感できたのであるが。
私が家族だったら家族の公演日を変更するだろうし。。
こんなことを考えてしまう自分もちょっと残念(笑)。
しかし、生での演奏会は本当に素晴しかった!
役者では、母親役の秋本奈緒美さんが、子供を想う気持ちが伝わってきて
良かった。
あと、芸人のエハラマサヒロさんが面白かった(笑)。
満足度★★★★
非常に楽しめた!
個人的には、非常に楽しめた!
チェーホフは演出の仕方によって、面白くも退屈にもなるという気がする。
これはとても面白かった!
上演時間約100分。
「えっ、もう終了?」という感じで、とても短く感じられた(笑)。
ネタバレBOX
舞台から少し離れた座席で観劇したが、役者陣の動き、発声が素晴らしく、
満足しながら観劇した。
6短編ということで、私は1つ1つ物語が展開するのかと思っていたが、
「賭け」を主体にしながら、途中途中に短編が織り込まれていた。
この手法はたまに見かけるが、上手に構成しないと、ごちゃまぜになり、
分かりずらくなるが、当公演は見事であった。
興味深く、そして最後はどうなるのか?といった感じで
惹きこまれ観劇できた。
満足度★★★
エンターテイメント!
個人的には、エンターテイメントとして楽しめた!
客席入場前から雰囲気が漂い、期待感が高まる。
入場すると舞台セットが目を惹く。
席は中段か後方がオススメかな。
上演時間約100分。
ネタバレBOX
N県の財政悪化に伴い、県の財政を潤す手段として、カジノの建設が検討されていた。
カジノ建設要否を決める重要なイベントとして、船上にてカジノパーティーが行われた。
ここに、地元を愛する県会議員、カジノの建設地所有者、建設会社管理職他、利権に群がる面々が集合。
そこに、ダメダメのバカップルも登場し、物語が展開していく。
賭けが次第にヒートアップしていき、最後には命、大金を賭けた大勝負に。
果たして、カジノの建設は・・・。
私の印象は、脚本<<演出であった。
楽しめる演出の数々、舞台セット、鮮やかな照明、音響。
華やかであり、エンターテイメントとして観れば、なかなか楽しい!
しかし、演出ばかりが目立ち、芝居としての満足度は正直高くなかった。
結局、何を言いたかったのか、ちょっと色々と散漫になっていて
物語としての骨格が分かりずらかった。
期待感が大きかった分、ちょっと残念だった。ゴメンナサイ。。
役者陣は皆さん、良かった!
ほとんど全員が舞台に集合するような場面でも、1人1人表情や動き等、
細かいところに手を抜いていない印象を受けた。
舞台を所狭しと走り回ったり、あれは疲れそう~。
落っこちないかと違った意味でひやひやした(笑)。
適度なお色気、チャイナドレス姿も良かったなあ(笑)。
小劇場公演としては、珍しく飲食OKであった。
ドリンクコーナーもあり、楽しめた。
こういう公演が増えると、個人的には嬉しい。
満足度★★★★
マコンドー流ファンタジー、非常に楽しめた!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
「白雪姫」をモチーフに、マッチ売りの少女、7人の小人、シンデレラ等が登場する。
人間のエゴと悲しさが描かれている作品。
数々の工夫した演出は、さすがである!
私は笑いの芝居よりも当作品の神戸アキコさんの方に魅力を感じる。
上演時間約100分。
ネタバレBOX
マッチ売りの少女(神戸アキコさん)の死の直前に七人の小人が現れる。
彼らは「世界で一番美しい人」の願いをかなえる神のような存在だという。
魔法の鏡に尋ねたところ、世界で一番美しいのは、マッチ売りの少女であった。
小人たちはマッチ売りの少女に願いごとを尋ねた。
すると彼女はオトギの世界に住みたい、と答える。
そして望みのとおり、オトギの世界の住人になる。
その時、オトギの世界では国王と妃シンデレラの間に、白雪姫が生まれ、
幸せに暮らしていた。
マッチ売りの少女は、お妃になりたいと無邪気に願う。
七人の小人たちは願いをかなえるため、シンデレラを殺し、悲しむ国王の前に、ガラスの靴がぴったり合うマッチ売りの少女を紹介。
二人は結婚し、マッチ売りの少女は、つかの間の幸せを味わう。
彼女は七人の小人たちに、国王が戦争に勝つことを願う。
国王は連戦連勝で遠い国まで遠征。
戦地から手紙をマッチ売りの少女に送るが、そこにはマッチ売りの少女のことには触れず、白雪姫への愛情しか感じられない。
いつしか継母であるマッチ売りの少女は、白雪姫へ憎しみを感じる。
そして、白雪姫の死を願うことになる。
そんな時、「世界で一番美しい人」はマッチ売りの少女から白雪姫に・・・。
自分の幸せを叶えるため、次第にエゴをむき出しにするマッチ売りの少女。
一人ぼっちだった彼女は、ただ周りの人に自分に愛情や関心をもって欲しかっただけであった。
最後に彼女は、おとぎの国で、火炙りによる死刑になる。
(芝居では熱板の上で、踊る姿で表現されていた。)
その姿をオトギの国中の人に見られ、注目されていることに喜びを感じながら、死んでいく。
マッチ売りの少女は、死の直前に七人の小人に出会った。
そして運命を翻弄され、挙句の果て死んでいく。
結局、運命は変わらない。ブラックな展開だ。
そんな中、七人の小人のうち、一人だけマッチ売りの少女の気持ちに
共感し、最後まで彼女を庇い、運命を共にする。
紐を使用した、食事のシーンや死を感じさせるシーン。
また、大男たちによる屈んだ姿での小人、男2人により馬を表現する等、
演出が魅力的であった。
笑いの芝居で魅力的な神戸アキコさんが、笑いの無い芝居で
魅せてくれた。彼女の新たな魅力がみれ、とても満足した。
さすが世界一美しい人だ(笑)。
アフターイベントとして、主題歌を担当した「MOGMOSミニライブ」を観た。
とても素敵な音楽と歌声で、楽しめた!
ボーカルの方が、「遅くまで残って頂きありがとうございました」、と
観客にお礼を述べていた。
「いえいえ、こちらこそ、楽しめました」とお礼を言いたい(笑)。
満足度★★★★
和やかな空間でのリーディング
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
作品だけでなく、スタッフの皆さんの対応がとても良く、気持ちよく過ごせた。
会場のゆうどは、古い民家のような空間であり、田舎の家に招かれた感じがした。私はB公演を観劇。
【演目】
『さよならドラえもん』、『磯野家の夜』、『恋女房』、『燈籠』
上演時間60分。
ネタバレBOX
まず、会場で着席すると、スタッフの方から飴が手渡される。
こういう気遣いは、とても嬉しい。
と思っていると、続いて温かいお茶を頂いた。
場が和んでいるのを感じる。
会場の雰囲気もあるが、田舎のうちに集まっている感じ(笑)。
座る場所によっては寒く感じるかもと、ひざ掛けの用意まであった。
芝居が始まる前から、本当にもてなされている感じがする。
60分の公演で4つの演目と、それぞれの時間は短いが、
どれもなかなか楽しい。
私は『恋女房』が好きだなあ(笑)。
複数の嫁さんが持てるなんて、夢のような世界。オチもなかなか(笑)。
『磯野家の夜』、『さよならドラえもん』のアニメの設定からの物語作りも楽しいし、一番長かった『燈籠』の世界観にも浸れた。
パンフレットには、脚本、演出の吉田小夏さんの歴史(笑)、その頃の時代背景等が書かれており、読むのが楽しい。
『さよならドラえもん』、『磯野家の夜』は19歳、『恋女房』は30歳、『燈籠』は33歳の時の作品とのことだが、学生時代の作品と年を重ねた作品では歴然の差であったが、作品を作っていた時の背景が分かると、作品の若さが楽しめる(笑)。
今回、劇団青☆組および脚本、演出の吉田小夏さん魅力を堪能した!
今後の公演も楽しみにしたい!
満足度★★★
不思議な味わい
個人的には、まあまあ楽しめた。
照明の使い方が上手く、幻想的な雰囲気が出ていた。
上演時間90分。
ネタバレBOX
正直、前半は眠くなってきた。
が、時間が進むにつれ、だんだん面白く感じてきた。
展開が速くなったせいだろうか。
全体的には、ベタな感じのする展開(借金、ギャンブル、仲間の裏切り・死等)
だったが、それだけではない不思議な味わいのする公演だった。
役者陣では、個人的には筒井比奈役の平嶋美都枝さんが良かった。
また、HPでも観ていたが、照明の使い方が上手かった。
満足度★★★
はちゃめちゃ(笑)
1980年テイストの芝居。私は嫌いじゃない、結構好きかも(笑)。
上演時間2時間。
ネタバレBOX
正直、お話自体は、はちゃめちゃだと思った。
いろんな面で何の脈絡もないし、唐突感はあるし、無理がありすぎる。
だけど憎めない、そんなお芝居。
1980年のテイスト、うちやまきよつぐさんの演出、私は結構好きかも(笑)。
「静かすぎる芝居」は、何だこりゃって感じ(笑)。
ただし、この芝居には青山円形劇場は広すぎる印象。
【連れ(観劇初心者)の感想】
・ダンスが多く、飽きなかった。なかなか面白かった。
話の繋がりが無理すぎ。
・佐藤ヒロシ(赤浦優耶さん)はツボ!この役は楽しい!
・CIAの役柄は必要?弱っちいし、CIAには見えない。何のために出てきたのか。。
満足度★
確かにD級・・・
確かにB級ではなく、D級だった。。。
上演時間90分。
ネタバレBOX
正直、観劇していて困っちゃうレベルの場面が全体的に多すぎた。。。
頭をからっぽにしながら、気軽に楽しめる公演というコンセプトは良いと思う。
しかし、脚本も役者陣ももっとちゃんとしていないと、個人的には笑うというか困ってしまった。。残念な限り。。
<良かった点>
・スタッフの対応は良かった。
・観劇後の出演者による観客の見送り。
観劇者への感謝の気持ちが伝わり良かった。
満足度★★★★
面白かった!いいよ、これは!
個人的には、非常に楽しめた!
私は時代劇は、どちららかというと苦手なジャンルなのだが、
これは良かった!!
劇団初見であったが、まさに芝居&エンターテイメントとして楽しめる。
上演時間2時間10分程度。
ネタバレBOX
観劇初心者にもオススメできる娯楽作品だった。
個人的には、時代劇なら、この劇団のものは観劇したいと思えた。
・脚本、演出が素晴らしい。舞台の中にグイグイ惹きこむ。
出演陣が多いのだが、役柄・セリフにムダがない。
登場人物の中で、最初、吉宗、日本左衛門(本物)が分からないのも
謎解きで良かった。
笑える場面も多いし、楽しめた。
・役者陣も魅せるなあ。特に殺陣場面なんか良かった!
どの役柄も皆魅力的にみえた。各自が存在感を出していた。
最初、姫様の靴や吉原女性陣のペニュキュアがちょっと気になったが
遊び心のように感じた。
・受付の人が皆、和服というのもびっくり。
時代劇ということで徹底しているのだろうか(笑)。
満足度★★★★
素晴らしい!今年一番かも!!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
なんて素敵な芝居なんだ。
脚本/演出のオノマリコさん、4人の役者さん(斉藤まりえさん、戸谷絵里さん、浅見臣樹さん、小田さやかさん)、関係者に拍手を送りたい!
私は同一の芝居をもう一度観たいとは思わないかぎり、
☆5つは付けないことにしている。
なので評価は☆4つであるが、事実上の☆5つ。
この芝居ではなく、早くオノマさんの違う作品を観たいと思った。
上演時間75分。
ネタバレBOX
まさか横浜でこんな芝居を観れるとは思わなかった。
出会いに感謝したい(笑)。
無駄のない脚本、さりげない演出が素敵だった。
こんな日常的な話でありながら、惹きつける作風は見事としか言えない。
役者陣も本当に素晴らしかった。
<三月十一日の夜のはなし>
斉藤まりえさん一人芝居。20分位の芝居。
あの日私たちが体験したことを、飾らず芝居にしており、それでいて
家族愛を感じる芝居であった。
自然な演技が素晴らしかった。
<わたしのお父さん (三人芝居>
末期癌で助からないと分かった父がチベットへ行き、出家。
その後、現地で鳥葬と呼ばれる葬式(亡きがらを鳥に食べられる)を
行った。そして、その後、残された家族の物語。
こんな脚本考えるオノマさんの頭の中、見てみたい(笑)。
三人の芝居も息が合っており、とても良かった!
中でも浅見さんの涙のシーンも自然で良かった。
今回の公演は、歴史の網の目からこぼれる私たちの抱える小さい物語を扱うということが前提として語られている。
確かに、どちらの作品も主旨に合っていた。
オノマさんの作風、感性が私好みであった。
今回の作品を通して、私の心は、ちいさく、そして確実に震えた(笑)。
満足度★★★
犯罪者本人だけが加害者ではない
個人的には、なかなか楽しめた!
上演時間約100分。
ネタバレBOX
直接手を出した犯罪者ではない者が、精神的に追い詰められ、
最後には身を滅ぼすという話。
「桶川女子大生ストーカー殺人事件」をモチーフとした作品と思える。
被害者の中傷ビラを配り、不起訴になった過去のあるトップスタイリストの渡辺が、その過去が周りにバレ、次第に精神的に追い詰められ、自滅していく様を描いた物語。
題名の「魚のいない水槽」。
水槽は美容院、魚は渡辺をあらわしていたように思える。
容疑者を泳がすという表現はよく使うので、魚に例えたのではないだろうか。
最後には、店からいなくなった様が描かれていた。
映像を使用していたが、文字が読めない映像だったのは残念!
満足度★★★
劇団初見、不思議な味わい
個人的には、なかなか楽しめた!
不思議な味わいの昔話。
上演時間約100分。
ネタバレBOX
落語から始まるお芝居。
素人ながら、なかなか上手い。役者(堀川涼)さんて凄いな(笑)。
まさに狐につままれたような物語だった。
おじさん(岩田裕耳さん)が朝起きると、妻(武井希未さん)が
狐になっていた。
驚いて外に飛び出すと、町中みんな狐になっていた。
そこから本編が始まる。
昔話とファンタジーが交錯したような、楽しい物語。
全員でのダンスや体を使った見せ場もあり、役者さん体力勝負かな(笑)。
昔話でありながら、音楽は完全に現代風。
このあたりも観ていて、面白かった。
スタッフ(受付、誘導係)はとても対応が良かった。
満足度★★★
まあまあ楽しめた
個人的には、まあまあ楽しめた。
舞台美術&役者陣がなかなか良かった。
上演時間90分。
ネタバレBOX
<残念だった点>
私にはこの物語で言いたい(観客に伝えたい)焦点が
ぼけてしまっているように感じた。
説明文を読むかぎり、作品のキーワードは「頑張って」であり、
応援歌的な作品とのこと。
ならば90分という限られた時間の中で、時間配分が適切には思えなかった。
「小学校教諭が何故学校へ行けなくなったのか、相談相手の友人から友達にならなければ良かったと言われた理由、今後学校へ復帰できそうなのか」といった点にもっと時間を使って欲しかった。
また、女優については病気になりながらも「芸能界は頑張る事をやめたら終わる世界なので頑張る」というところは良かったのだが、最後の方の場面で、ADが「女優の色紙を誰に渡したらよいのか分からない」といったセリフがあった。
あまり意味のないセリフだったのかもしれないが、私には努力して頑張っても
色紙を誰も欲しがらない程度の人気であり、先行きが暗いのかと思えてしまった。
個人的には、おばあさんと詐欺師のエピソードに時間を使うより
こういった点を丁寧に描いて欲しかった。
<良かった点>
・舞台セット(喫茶店)が本当の店のように見えた。
・役者陣が各々の役柄を好演。
特におばあさん役の岩堀美紀さんは本当におばあさんに見えた(笑)。
なんだかんだで目立つ今城文恵さん、暖かな感じのするお母さん役の
辻川幸代さんも捨てがたい(笑)。
満足度★★★★
味わい深い、いぶし銀!
個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
東京乾電池公演、初見。柄本明さんの一人芝居。
新宿ゴールデン劇場なので、本当に目の前で芝居を堪能できた。
上演時間70分。
ネタバレBOX
柄本さんのアコーディオン演奏から芝居が始まる。芸達者だ(笑)。
「チェーホフの煙草の害について」は本来15分程度の芝居だそうだ(柄本さん談)。本場の芝居は格式高いものだそうだが、柄本さんの芝居は下品なシーンもそこそこあって笑えた。
70分間、まるで観客一人一人に語りかけるような芝居であり、実際何回も目があった。
それにしても、わずか50人位の観客のために演じるという非常に贅沢な公演であった。なのに料金は2000円。
芝居小屋で演じるのが、役者の原点と考えられているのだろうか。
我々観客には嬉しいかぎりである。
満足度★★★★
素敵な物語
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
喫茶店を舞台に繰り広げられる物語。舞台美術も良かった。
公演中、客席から手拍子が入る場面もあり、楽しめた。
役者陣もなかなかの個性派揃い(笑)。
上演時間100分。
ネタバレBOX
夏への扉は初見。
物語は、夢の中で1990年(物語の現在)から1966年へタイムスリップした主人公明日香が、当時の父母、叔父と触れ合い、未来への希望を取り戻すという話。
明日香の実家は喫茶店を営んでいたが、母親を2カ月前に亡くした明日香は、希望をなくしていた。父親は母親の葬式にも来ず、消息不明状態。
大好きだった叔父も小学生の時に亡くしており、喫茶店を売ろうかと考えていた。
明日香の恋人隆が不動産屋を連れてきたのだが、変わった不動産屋で、
副業でお香を売っていた。
なかば押し売りのような形で、明日香は”明日の匂いのするお香”を購入し、試した。
匂いを嗅ぐことで、眠りにおち、夢の中で1966年へタイムスリップする。
1966年の世界では、ちょうどビートルズが来日しており、
ビートルズが宿泊するヒルトンホテルの近くに喫茶店はあった。
ここで明日香は皆と過ごすことを幸せと感じていて、現在の世界ではもう2週間も眠りから覚めない。
心配した恋人が、自分もお香の匂いを嗅ぎ、明日香を連れ戻しに夢の世界へやってくる。
ちょうどその頃、母親の妊娠が判明し、子供の名前を女の子だったら、
明日へ生きる糧として、明日香と名付けられたことを知る。
そして、未来への希望を見出し、恋人と夢の世界から帰る決意をする。
眠りから覚め、恋人と喫茶店で働いていると、消息不明であった父親が帰って来、そのシーンで物語は終了。
1966年の出来事は割愛したが、大凡のあらすじである。
舞台美術の喫茶店は良かった。
喫茶店には出入口、トイレ含め、扉は5つ。奥へ入るところには扉はないが、
6つの出入口。
「夏への扉」と「7つ目の扉」をかけているのかと、思ってしまった(笑)。
1966年に合わせた、古めかしい衣装や歌を歌うシーン(ここで客席から手拍子!)、シェーのポ-ズ等、時代背景を感じさせた。
役者陣は皆さん好演していたので選ぶのは難しいが、
個人的には、微笑ましい中にもしっかり魅せる、明日香の叔父さん役の阪本浩之さん、出てくるだけで舞台の雰囲気が明るくなるビートルズ大好き高校生役の末広ゆいさんが良かった。
ほぼ時間どおりに上演開始。
こういう当たり前のことができる劇団は少ないので、評価したい。
満足度★★★★
痛快!面白かった!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
確かに、離縁状(みくだりはん)が笑いに変わった、変わった!
また良い劇団と出会え、幸せな限り(笑)。
上演時間90分。
ネタバレBOX
お芝居は前説の方の話から始まるが、話し方に雰囲気があり、
これは芝居も面白いのではないかと、期待感が高まる。
芝居はある夫婦の離縁を巡る騒動を描いた話。
騒動には、ネズミ小僧まで出てきて、楽しめた。
役者陣は、皆さん好演されていたが、
個人的には、主人公の奥さん役の方がとても良かった!
舞台美術もシンプルながら、よく出来ていた。
また、受付の対応も良く、とても気持ちよく過ごせた。
パンフレットに役柄名が記載されていないため、
役者さんがどの役柄を演じたのか分からない。
今後は記載して欲しいと思った。
満足度★★★
なかなか楽しめた
個人的には、なかなか楽しめた!
5つの短編で構成される公演。
「感情移入」が一番好みであった。
上演時間90分。
ネタバレBOX
「感情移入」では、恋愛ドラマの放送中、ドラマの中でいちいち視聴者からの突っ込みが入り、ドラマの進行が止まってしまうというもの。
これは笑えたなあ。
後半に続くというフレーズで締めたが、後半観たかったなあ(笑)。
「プレゼンテーション」もなかなか楽しめた。
日本人の特徴は、「人による」というのはなかなか良かった(笑)。
何事も正確に伝えようとすると、報告書としては抽象的になってしまうというのが楽しめた。
残念に感じたのは、映像を使用していたのであるが、あまり目立たなかったこと。どうせならもっとインパクトのあるような映像が欲しかった。
満足度★★★
不思議な味わい
個人的には、まあまあ楽しめた。
昭和テイスト?な作風だった(笑)。
上演時間約2時間。
ネタバレBOX
面白いとは思う・・・が。
それにしてもダジャレが多かったなあ。力が抜けるような。
役者陣の間でなんとか笑えた。。
現代の銀行強盗と幕末の大政奉還へ向けた人間模様が描かれていたが、
幕末の下りはない方が個人的には好みだった。
現代と幕末、どっちつかずになっていた感じがした。
役者陣は味のある課長さん、存在感のある西郷さんが良かった(笑)。
満足度★★★★
メガバはやっぱり良い!
個人的には、とても良い時間を過ごせた!
今回も「観て良かった!」と思える作品だった。
設定はシンプルでありながら、展開が面白く、「次はどうなるのか?」と
芝居の世界にグイグイ惹きこまれる。
分かり易い脚本、演出、実直な芝居、素晴らしい舞台美術、芝居に合った音楽!
とにかくメガバの公演は、一度は観劇することをオススメしたい。
上演時間約2時間。
ネタバレBOX
「HOTEL CALL AT」。
ここは死んだ者が、天国へ行く前に宿泊するホテルである。
バスの転落事故により、バスの乗客たちがホテルにやってくる。
最初、死を受け入れられず、現世へ戻りたいと考えていた者たちが、
やがて死を受け入れ、天国へと旅立つ(ホテルをチェックアウトする)
までを描いた物語。
中には生きているのに間違えてホテルに来てしまった者もおり、
誰が生きているのか乗客たちの話し合いにより明らかになって行く過程などは見ものである。
死後の世界を取扱いながら、時には微笑ましく、
また観劇した後に清々しさすら感じるお芝居であった。
ちょっと残念な点は照明が安定していない時があった所かな。
(セリフを言っている人ではなく、言っていない人にスポットを当ててしまった)
役者はフェイズランド役の山下広志さんが役柄の雰囲気が出ており
良かった。
なお、メガバの公演は時間になったら、開始する。
上演開始時間を当たり前のように遵守できる数少ない劇団である。