くちづけ 【閉幕しました/配役発表】 公演情報 オーストラ・マコンドー「くちづけ 【閉幕しました/配役発表】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    マコンドー流ファンタジー、非常に楽しめた!
    個人的には、非常に良い時間を過ごせた!
    「白雪姫」をモチーフに、マッチ売りの少女、7人の小人、シンデレラ等が登場する。
    人間のエゴと悲しさが描かれている作品。
    数々の工夫した演出は、さすがである!
    私は笑いの芝居よりも当作品の神戸アキコさんの方に魅力を感じる。
    上演時間約100分。

    ネタバレBOX

    マッチ売りの少女(神戸アキコさん)の死の直前に七人の小人が現れる。
    彼らは「世界で一番美しい人」の願いをかなえる神のような存在だという。
    魔法の鏡に尋ねたところ、世界で一番美しいのは、マッチ売りの少女であった。

    小人たちはマッチ売りの少女に願いごとを尋ねた。
    すると彼女はオトギの世界に住みたい、と答える。
    そして望みのとおり、オトギの世界の住人になる。

    その時、オトギの世界では国王と妃シンデレラの間に、白雪姫が生まれ、
    幸せに暮らしていた。
    マッチ売りの少女は、お妃になりたいと無邪気に願う。
    七人の小人たちは願いをかなえるため、シンデレラを殺し、悲しむ国王の前に、ガラスの靴がぴったり合うマッチ売りの少女を紹介。

    二人は結婚し、マッチ売りの少女は、つかの間の幸せを味わう。
    彼女は七人の小人たちに、国王が戦争に勝つことを願う。
    国王は連戦連勝で遠い国まで遠征。
    戦地から手紙をマッチ売りの少女に送るが、そこにはマッチ売りの少女のことには触れず、白雪姫への愛情しか感じられない。

    いつしか継母であるマッチ売りの少女は、白雪姫へ憎しみを感じる。
    そして、白雪姫の死を願うことになる。
    そんな時、「世界で一番美しい人」はマッチ売りの少女から白雪姫に・・・。

    自分の幸せを叶えるため、次第にエゴをむき出しにするマッチ売りの少女。
    一人ぼっちだった彼女は、ただ周りの人に自分に愛情や関心をもって欲しかっただけであった。
    最後に彼女は、おとぎの国で、火炙りによる死刑になる。
    (芝居では熱板の上で、踊る姿で表現されていた。)
    その姿をオトギの国中の人に見られ、注目されていることに喜びを感じながら、死んでいく。

    マッチ売りの少女は、死の直前に七人の小人に出会った。
    そして運命を翻弄され、挙句の果て死んでいく。
    結局、運命は変わらない。ブラックな展開だ。
    そんな中、七人の小人のうち、一人だけマッチ売りの少女の気持ちに
    共感し、最後まで彼女を庇い、運命を共にする。

    紐を使用した、食事のシーンや死を感じさせるシーン。
    また、大男たちによる屈んだ姿での小人、男2人により馬を表現する等、
    演出が魅力的であった。

    笑いの芝居で魅力的な神戸アキコさんが、笑いの無い芝居で
    魅せてくれた。彼女の新たな魅力がみれ、とても満足した。
    さすが世界一美しい人だ(笑)。

    アフターイベントとして、主題歌を担当した「MOGMOSミニライブ」を観た。
    とても素敵な音楽と歌声で、楽しめた!
    ボーカルの方が、「遅くまで残って頂きありがとうございました」、と
    観客にお礼を述べていた。
    「いえいえ、こちらこそ、楽しめました」とお礼を言いたい(笑)。

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    2012/04/14 11:23

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