YUBOの観てきた!クチコミ一覧

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コロブチカ

コロブチカ

gojunko

atelier SENTIO(東京都)

2014/02/20 (木) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★

グルグル
物語の進行が緩いようで激しく、静かなようでザワザワする。みんな変わってるなと思う人達だけれど、デフォルメされてるだけで日常にいる人達ばかりだな。非リアな人の思考はぐるぐるで、超共感する。人間らしい面倒くささ、それが愛しいなぁ。失敗して、葛藤して、失望して、失望されて、それでも生きていくのだ。そして、人と関わり続けないといけないんだなぁ。

ネタバレBOX

人間関係からも、お金からも自由でありたいと思う気持ちはよくわかる。「寝る・食べる・都合のいい男」以外は何もしないで生きることは、欲望のままに生きる理想のように見える。でも、常に笑顔で、満たされているようにみえる姿が、観客にはまるで幸せそうに見えない。象徴的なのが、物語の中盤「ケセラセラ」の曲に合わせて、来訪する友人や男と楽しそうに談笑する主人公の女の後ろの壁に「幸せだ」と映し出される瞬間は、「ああ、なんて空虚なんだ」と思った。でも、主人公自身にとっては切実な時間なはずだ。

彼女の物語で、彼女は家からほとんど出ない。自分の殻に閉じこもっているように見える。だから、家(彼女の殻の中)を訪れる人達はみんなどこかで彼女に怯えているように見える。そこでは彼女の世界だけれど、一歩家の外に出れば、守るものはなくて、彼女は一人だ。もちろん、人間はみんな一人だ。でも、「今、この時」が全てで空気を読まないで生きていく事が難しい世代で、孤独と不安に抗って生きていくのは大変な事だ。その葛藤が、とてもよく伝わってきて良かった。どの役者さんも、不思議な世界観を、よく表現してるなと思った。特に目当てだった小瀧さんが、突き抜けてて良かった。

ラストの縄跳びのシーンが、何か、とてもエロティックで、でも眩しくて、すごく良かった。
騒音と闇

騒音と闇

革命アイドル暴走ちゃん

相鉄本多劇場(神奈川県)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

これを待っていた!
不運にも、記録的な大雪に見舞われながらも、国内暴走デビュー戦、すごく良かった。一昨年の年末に解散してから1年間。ヨーロッパツアーの写真や映像見ながら待ってた甲斐があったなぁと思った。やっぱりこのパフォーマンスは唯一無二だし、この楽しいことが全部詰め込まれた情報過剰な体感型の観劇を、もっともっと見たかったから本当に嬉しいです。前だけ見て復活してくれてありがとう。何を書いてもネタバレになりそうなので、詳しくはネタバレBOXで。

ネタバレBOX

2月14日、16時の回。コリッチのチケットプレゼントのおかげで初日にも観に来れた。相鉄本田劇場は初めてだったけど、館内は暖かくて一安心。大大大大大卒業式の年末の王子小劇場は極寒で、パフォーマーの皆さんすごく大変そうだなぁと思ったので、良かった。自分がTwitterでつぶやいたツイートも舞台上のスクリーンに映像で流れて、テンションMAX!!

3列目下手よりのパイプ椅子に着席。観客は何か若い人が多いなという印象だった。パフォーマーの方達も若返ってるからか?隣の客席の女性が裸足で寒そうだったので、使い捨てのスリッパあげるのを口実に話しかけてみたら、大学生で先輩が出てるから観にきた、バナナ学園の存在は知らなかったと言っていた。そーかー、本当に新生して、再出発なんだなと思った。この回、外国の女性の方出てたけどアマンダさん?映像出演だと聞いていたからラッキーだったのかも。でも、パフォーマンスに圧倒されて判別つかなかった。でも外国の女性の方、いた。そしてすごくパワフルで良かった。クリスさんといい、外国の方が出てると、カオスな世界観が増して、パワフルで良いなぁ。聖火リレーと書初めで始まるオープニング、インパクトでかい!

オープニングのカウントダウン中のおじょーが、僕の目を見て、僕に向かって右手の親指を立てて、満面の笑顔で「いいね」のポーズをした………気がした。多分、気のせいだけども。でも、その勘違いさせてくれる喜びが多分、おはぎライブの醍醐味なんだろーなと思う。「大運動会」が僕が初めてバナナ学園に出会った機会だけれど、その時の当パンに黒田育世さんのコメントが掲載されていて、その言葉に今もグッときている。観客の一人一人にパフォーマーは全力で手を差し伸べてくれる、つながろうとしてくれる。その行為一つ一つが、何だか自分が承認されている気がする、自分の生きている世界が肯定されている気がする、というと大袈裟だろうか。でも、そんな大げさな事を考えてしまうくらいエネルギッシュで喜びに満ちている。だから、おじょーの「いいね」のあの仕草で、もう今日は頑張って大雪の中来た甲斐があったなと思わせてくれた。

進撃の巨人から、あまちゃんから、流行は全部取り入れられていて。アイドルソングから、アニメまで。てか、本当に何もかも。バーゲンもヤンキーも学ランも竜もパンスト相撲も、全部。ギターやバイオリンにもびっくりしたけれど、まさかバイクまで出てくるとは思わなかった!そんなに大きくない劇場で、大掛かりな演出が出来るのは、黒幕に徹している演出助手の力だなぁ。圧倒されていたらあっと言う間に、本当に一瞬の様な感じで終演していて、気が付いたら舞台上に観客の皆さんといた。帰りにチョコもらって、良い観劇になった。

2月15日16時の回。5列目、上手寄り。もともとチケットを取っていて、整理番号12とかなり早い番号だったのだけれど。あいにく、天気で大幅に電車が遅れ開演時間ギリギリに劇場に到着。どうやら、大雪のせいでキャンセルも多いらしい。仕方ないとはいえ、これを観れないなんて勿体ない。勿体なすぎる!!言われてみると、客席はかなり間引かれていて、かなり寂しい位のゆったりスペース。それでも、パフォーマーの方々の熱量は変わらない。バナナ学園時代の観劇経験だと、ずぶ濡れの食材食べさせられたり、客席に本当に役者がダイブして来たり、集中してステージを見ている暇なんか無かったし、個人的にはそれも含めて楽しかった。でも、今回、新生デビューするにあたってかなり配慮がされてるなと思った。観客を巻き込む事にも、水やお菓子や衣装が降ってくる事にも再三の注意がされるし、パフォーマーの絡みも少ない。何より、少し後ろの席に座ると濡れる事も少ないし、ステージ上の流れはわかりやすいくらいわかる。そして、全体の流れが非常に統制されているのがよくわかる。前は視界に入りきらない位だったのが、視野に入りきる感じ。少し寂しい気もするけど、でも、デビュー戦で細心の注意を払ってるのがわかるから、見届けたいなと思った。

パフォーマンスの終盤。ももくろの「労働賛歌」に合わせて、ゲバ棒持った、スク水姿の男女が踊る辺りからの、戦争や学生運動をアイコン化した、全部をサブカルとして収斂して、大事な事は自分の大事な人と生きる事を表現する所は、繰り返し表現されているけれど、見る度にグッとくる。そして、アンコール前のラストシーンで、全員の大熱唱の中で、今回の新生スタートについて、まさみさんがプラカード掲げながら訴えているシーンで込み上げてしまった。「あなたへ」「ありがとう」。いつだって、バナナ学園時代から一貫してパフォーマーは皆、全力で最高に情報過多なエンタメを提供する事しか、観客の一人一人とつながることしか考えてなかったはずだ。それが色々あって、今回の新生スタートになった訳で。その前向きな再出発のメッセージが、うれしくて、ここまで準備してきた皆さんの想いに心動かされて、気が付いたら泣いていた。

その後のアンコール、楽しかった。ただただ楽しかった。そして、10月のアゴラも絶対行くし、もっともっと深化して欲しい。終演後、出入り口からパフォーマーの方々は見えなくなるまで、ずっと手を振っていて、その手は観客一人一人に振っているし、僕のために振っているんだなと思うと、また次のステージを見るまで、僕も頑張らないといけないなと思わせてくれる、最高のステージでした。暴走ちゃんLOVE!!!
荒野の家

荒野の家

水素74%

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

気持ち、かき乱される
相変わらず極端で居心地が悪くて最高。想像する感情のいつも二歩三歩先を行かれて、観客の感情を弄んでる感じが攻撃的で、笑っていいのかわからないシーンも、全部笑いだと思って書いてるんだろうなぁ。ゲラゲラと、あり得ねーと笑い飛ばした劇世界は、自分の生きてる世界と地続きで、観劇後ゾッとする。ガラガラと壊れた後あの家族は、どうやって生きていくのかなぁ。個人的には真也に没入して見てた。玉田さん、役者も良いなぁ。

ネタバレBOX

共依存って言葉が甘っちょろい位の相姦関係の親子初め、あの家族のどの感情もよくわかって、笑い飛ばしてるのが自分自身だと思うようなゾッとする感覚でした。ラスト、ここで終わって欲しくない所で終わったのも個人的に好きでした。
雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

雪が降ってるのなど見たことないが気のせいか

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/02/03 (月)公演終了

満足度★★★★★

ぶっ飛んでる!
何度かガレキの太鼓の公演拝見してますが、深化したなぁと思います。個人的に今作はもの凄いツボに入って、アガリまくりました。マンションの1室で上演していた覗き見公演と、劇場でやっていた見たことの無い独特な世界が融合して、何かすげーもの見たなと思いました。見たことの無いワクワクを見せてくれるんで、今後の作品にも期待です。

ネタバレBOX

ツボはたくさんありますが、おしりかじり虫の唐突の無さに爆笑でした!
授業

授業

ハチス企画

アトリエ春風舎(東京都)

2014/01/11 (土) ~ 2014/01/13 (月)公演終了

満足度★★★

グルグル
「授業」を観るのが初めてだったので比較は出来ませんが、教える、教わる、理解する事について考えさせられる舞台でした。気持ち悪くて良かったです。

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

溶解する
美しくて優しい空間。繊細で理想的に見える話だけど、世の中を斜に構えて見てしまう僕自身を丸ごと包んでくれる強度があった。喪失すること、忘れること、生きること、日々の当たり前の日常が愛しくなる。こういう気持ちを大切に毎日生きていけたら良いのになぁ。頑なな自分の気持ちを溶解してくれる物語に、ただただ救われた。

ツレがウヨになりまして

ツレがウヨになりまして

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

安定のクオリティ!
バカバカしく、ただバカバカしく。アフタートークにもありましたが、傍から見るとおかしいだろって思うような面白い事を、突き詰めて見事に風刺にしてるなと思いました。あくまで笑いにこだわって作品に、そしてその作品も躊躇無くタブーにも切り込んでいく感じがすごいなと思います。これからもゆる〜く闘って欲しい。

ネタバレBOX

とってつけたようなご都合主義的なラストが、本当に良い。そりゃー、国より彼女を取るよなって思う。自分の生活が第一!それを脅かすような世の中にしたくない。笑の内閣みたいなバカバカしい芝居が、のびのびできない世の中はおかしい。そう思わせてくれる快作!
MOTHER II

MOTHER II

青年団若手自主企画 大池企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/29 (日)公演終了

満足度★★★★

優しい時間
静かな演劇は本当に静か。BGMとか一切無いから、気まずくて食べた煎餅の音までしっかり聞こえる。コーヒー入れる音とか。
でも、情緒豊かな作品だけに繊細で、何度かある暗転で場転している最中にフト集中力が切れてしまう感じがある。この辺りは好き嫌いなのかなぁ。
不思議な話だけど、笑いは少な目。というか、不思議さを前面に出さずに、飽くまで日常と地続きにしている感じが好感触だなと思う。というか、そういう風なので、なんかザワザワする。変な光景なのに、変じゃなくあろうとしている感じが。

ネタバレBOX

舞台美術良いなぁ。積もった文章の量がそのまま生きてきた時間を思わせてくれるような感じ。お母さんのお腹の中の子供が夢を見ている話。
もしくは、ラストでお母さんが娘に話す、いつまでも3歳でお菓子のゲームの前で女の子を発見して、手をつないで一緒に帰る話。
もしくは、公演パンフ文章のヤマハでお母さんが迎えに来ないかもしれないと思う感じ。この辺りの感情を想起すると、何か涙出てくる。これ、もう1回観たら泣きそうな気がしてきた。『お母さんはいつからお母さんか。私が産まれてから?いや、段々お母さんになっていくのよ。』はぐっとくる。
「隣にいても一人」との共通する部分は、観劇後にあれもこれもそうだな〜と、思い返しました。でも、母娘や、生き方や、結婚や、色々な思いがごちゃ混ぜになって物語になってるので、見事にオリジナル作品だなぁと思いました。
珈琲法要

珈琲法要

青年団若手自主企画 河村企画

アトリエ春風舎(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

濃くて突き刺さる
驚きと笑いに満ちた物語のおかげで、暗くて重い物語を構えずに受け止められました。津軽弁も楽しい。3人芝居で、三様に難しい役を自然に演じられてるなと思いました。そして3人の周りにいるだろう、たくさんの人達までも浮かび上がってきました。観劇後に、パンフの山田さんの言葉が突き刺さる、今演るべき公演だなぁと思いました。どんな絶望的な境遇でも、笑いがある事がどれだけ救いになるだろうと思いました。

目頭を押さえた

目頭を押さえた

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/12 (木) ~ 2013/12/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の営みや成長
物語もしっかりしてるし、役者さんみんな上手いなぁと思いつつ、個人的には引っ掛かりが無くて印象が薄かったです。ただ、他の方の感想読んで、なるほど細かい感情の機微や、人の成長をしっかり描いてるんだと思い返し、味わいが増しました。タイトルの意味も、深く考えていなかったですが、これ以上無いタイトルですね。

アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★★

抑制出来ない感情を
通底する閉塞感、息苦しさ。この空気感だけで身悶えするくらいグッとくる。よくぞこの作品を作ってくれた。ありがとうございます。今どきの若者の内向きな空気感、一つ一つの細かい所作にまで重みがあって、なんだか1シーン1シーンにゾクゾクする。自分の事を書いているんじゃないかと錯覚する位の物語への親近感。共感を通り越して、生々しい感じがする。公演前に、あの熱量の高過ぎる稽古場日記を読んで、どんな作品か楽しみにしていたけれど、想像以上!そして稽古場日記は観劇後に読み直すとまた違った発見がある。そりゃあ熱量も高くなる。他の人の感想や、そして購入した台本を読んで、何回も何回も味わいたいなと思います。日替わりゲストも多彩だし、イベントも楽しみだ。

ネタバレBOX

え?ここで終わりって終わり方だった。でも、観劇後振り返ると、この物語がストンとは落ちない余韻が良いんだなと思った。終わらない日常は続く、いつまでも。何て残酷なんだろう。答えなんかない。でもこの物語には絶望も希望もない。あるのは、「生きづらさ」と向き合う事への息苦しさだ。こんな切実なテーマを、あくまでエンタメとして仕上げられるなんてスゴイ。まさに、わかりやすく深くだ。

冒頭の熱海殺人事件を彷彿とさせるシーン、痺れる。たまらん。野卑に聞こえながらも洗練された台詞の咆哮を浴びながら興奮は早くも高まる!!現代口語との比較で見る世代間の溝の深さはなるほどなぁと思う。喋るトリとワニがとにかくカワイイ。でもこの2匹の言葉が、動きが、この静かな若者達の共同生活をどうにか支えているように見える。日替わりゲスト、少年Aの言葉で泣いてしまった。清水さんの透明感ありながらも確実な存在感にグッときた。尖った言葉の一つ一つが胸に刺さる。当時、この文章をニュースで聞いた時は訳わからない奴に感じた。でも今改めて聞くと、隣にいる人のような身近さだ。人を好きになるのに理由がないように、人を殺してしまうかもしれない気持にも理由はない。僕自身、今年で31歳になる。登場人物たちと同じ年だ。秋葉原のトラックで突っ込んでいった無差別殺人事件は僕自身も他人事には思えなくて、どうして自分じゃ無いんだろうと思って生きている。

「アクアリウム」のタイトルの意味はなんだろう?魚たちはどこへ行くのか?というパンフレットの言葉と関係あるんだろうけど、うまく想像仕切れない。ワニはどうして最後喋れなくなるのか?トリを食べたからだろうか?

アクアリウム、完全に管理して調整出来た水槽の中身は、自然に循環する仕掛けになっていて、エサさえあげれば良いような完全な空間だ。これを社会に置き換えるとどうなるんだろう。今の日本は自然循環なんてしていない。魚はみんなそれぞれ役割を果たしてると聞けば、みんな違ってみんないい、金子みすずみたいな話かとも思う。でも置かれている世界はあまりに残酷だ。おそらく魚ハウスのみんなの置かれている状況は一生変わらないし、変われない。それどころか、もっと悪くなるだろう。秘密保護法や消費税増税ばっかり騒がれているけど、生活保護法の改悪や派遣労働無期限にだってどんどん厳しくされている。それでも生きていくんだな、と思った。そんな当たり前の事がとても重たくて大事だと改めて実感出来る作品でした。
ナイス・コントロール

ナイス・コントロール

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

安心のハイクオリティ
奇をてらわず、しっかり笑える正統派コメディだった。話の冒頭部分で、この設定で途中で失速しないのかなぁと思ったけれど、杞憂でした。テンポよく、キャラも立ってて、繰り返しで笑いを取る天丼な場所も外さないので、何度もツボに入りました。

ネタバレBOX

ラストはビックリしました。絶対意見が合わないからあの世に行くと思ってた。それでも自分だけはAボタンを押そうと思ったのか、それともみんな最後はやっぱり生きたいと思ったのか。ベタでも何でも、この設定はハッピーエンドじゃなきゃなと思って救われました。とくお組の皆さんとのアフタートークが、また笑った。『カイジが偉いんですか?』とか、『ケンカですか?』とか、絶妙!
報われません、勝つまでは

報われません、勝つまでは

田上パル

アトリエ春風舎(東京都)

2013/11/28 (木) ~ 2013/12/05 (木)公演終了

満足度★★★★★

まっすぐ過ぎるキャラ達!
体育会系の高校生でしか出来ない、清々しくて、直球な姿での笑いがたまらなかったです。真っ直ぐすぎるからこそ起きるアレコレ!舞台美術も作り込まれてて世界観に浸れました。緩々進む物語が、個々のキャラクターや設定を形作っていって、笑いが深化していくのがうまいなぁと思います。どこにでもいる人間を少しだけデフォルメして、こんなに豊かな笑いが作れるんだなぁ。

DIVISION POINT -分岐点-

DIVISION POINT -分岐点-

いいむろなおきマイムカンパニー

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/27 (水) ~ 2013/12/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いっぱなし
美しいからいつまでも観てたい。さらりとやってのける所作一つ一つが鍛錬によってきちんと形成されてるんだよなぁ。感動の連続。最高のエンタメ。演者一人一人の個性が、動きに出る事が魅力的だなぁと思います。笑いに満ちた世界は幸せだなぁ。ただただスゴイ。

ネタバレBOX

どのシーンも好きですが。こんなオシャレなダチョウ倶楽部の団体芸はないな、ってシーンが好きでした。
東海道四谷怪談―通し上演―

東海道四谷怪談―通し上演―

木ノ下歌舞伎

あうるすぽっと(東京都)

2013/11/21 (木) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

贅沢な時間
歌舞伎は面白いんだなぁ。その様式に抵抗があって積極的に観ないだけで、今回その喜びを発見させてもらいました。人間的というか、普遍的というか、当時のしきたりに縛られながらも、葛藤は現代と何ら変わらないんだなぁと、物語は共感と驚きでいっぱいでした。それは、アフタートーク含めて6時間半の通し上演という、すごい贅沢な時間で作品を観れたからだと思います。公演に関わる全ての方々の意気込みと上演された作品に心から敬服します。斬新で驚きと楽しさに満ち満ちた、歌舞伎愛溢れる演出と構成で、この作品に出会えて良かったなと思います。

~複製技術の演劇~パサージュ3

~複製技術の演劇~パサージュ3

あごうさとし

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/22 (金) ~ 2013/11/24 (日)公演終了

満足度★★★

演劇について思考する
難しかったなぁ。西堂先生とのアフタートークまで聞いて作品の片鱗を掴んだ感じ。面白いとか、面白くないとかではないなぁ。でも貴重な体験出来ました。

イタコ探偵工藤よしこの事件簿

イタコ探偵工藤よしこの事件簿

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/15 (金) ~ 2013/11/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

わかりやすく深い
何が起こるんだろうとドキドキする物語構造がたまりませんでした。わかりやすく深い。あの、ものすごいインパクトのある役を演じきったのは誰かと思ったら山田百次さんでした。すごかった!

ネタバレBOX

初日の特別企画で、ラジオ全部聞いたのも楽しかったです。でも、今作は人間の愚かさやだらしなさが描かれてますが、ラジオは完全に娯楽作品で別物だなぁと思いました。
もう風も吹かない

もう風も吹かない

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2013/11/07 (木) ~ 2013/11/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

勇気づけられる
青年団の芝居でこんなに笑ったの初めてかも、って位アットホームな観客席。笑いが多く、わかりやすく、でもとても深い。作中の登場人物達と同世代だからか、自分の事のように一人一人に共感してしまう。この国で生きる事のやるせなさ。日本が滅んでいく可能性。人が人を救う利他性への懐疑的な視点と希望を与えるような物語構成。一つの作品に出会う事が、多くの人の生き方を変える力を持つなぁと、力をもらうような傑作でした。

韓国現代戯曲連続上演

韓国現代戯曲連続上演

韓国現代戯曲連続上演実行委員会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2013/11/06 (水) ~ 2013/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

味わい深い!
精微に演出されて美しい空間。でも物語は3つ共に、どこか荒々しい。寂しくて苦しくて、哀しい。胸がザワザワして、久しぶりに味わう新鮮な感覚でした。韓国の気鋭の若手の中短編を日本語でまとめて堪能出来る贅沢な時間でした。全部で二時間弱位。

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

『うれしい悲鳴』/『太陽とサヨナラ』(終演しました! ご来場ありがとうございました!)

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2013/10/23 (水) ~ 2013/11/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

うれしい悲鳴、観劇
フアンタジックな世界で日本を憂いる。本当にこんな未来が来るかもしれない今の世の中が怖いなと思いました。
物語も役者もその他の構成要素も洗練されていて、ドキドキしながら見入りました。個人的には救いが無いと思いましたが、楽しかったです。
公演のエネルギーを浴びて元気をもらえるくらい、熱量の高い、抜群のエンタメでした。

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