Rezarの観てきた!クチコミ一覧

81-100件 / 313件中
Knight of the Peach

Knight of the Peach

Voyantroupe

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

邪道
『正道』より、露出度、エログロ度もアップしてましたが、物語的には『正道』の方が深く、感じました。エログロ系嫌いな私ですが、ハイジャック的美学が貫くと、幻想的な美しさと化します。ちゃんと。鬼退治していました。

「ストレンジャー イン ザ 騎士」

「ストレンジャー イン ザ 騎士」

無頼組合

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2012/12/07 (金) ~ 2012/12/10 (月)公演終了

満足度★★★★

シリーズ物ですが
初見の方でも、楽しめる内容です。当パンの裏側に、相関図が載っているので、開演前に予習しておくと、より解りやすいと思いますが、見る時間がなくても、大丈夫です。探偵物ですが、ただ事件を解決するだけではなく、年を重ねたならではの、人生の苦味と旨み、堪能できました。ビターチョコレートな味わいは、観続けたいシリーズです。

ネタバレBOX

私は、シリーズ3作目なので、レギュラーメンバーが、懐かしく、昔からの知人に再会したような?感じでした。
はまり役と言える演技達者が連なり、芝居の厚みを増してくれます。

 探偵風吹役(白川孝さん)の好演は見事。風吹の助手で天然癒し系な紅(小川さん)元ヤクザの南雲(酒井秀人さん)、片手が義手の情報屋・藤キリコ(大平美由紀さん)など、その役柄ならではの言動と見解が良かった。

キリコが、元彼の立花(杉浦雄介さん)と再会したのに、立花が行方不明になり、心配するキリコは、風吹に捜査を依頼する。

風吹探偵事務所に依頼されていたボディーガードの仕事。

犯人探しが、暗礁に乗り上げている殺人事件担当のベイシティ警察。

風吹を逆恨みしているらしき奴ら(らしきというのは、未だ事情は明かされていない)

と、それぞれの事情と想いが絡む。

立花の居所を探すうちに見えてくる、立花の人物像。立花が抱えている想いや、犯してしまった罪。

キリコの過去や義手になってしまった訳、情報屋をやっている理由や、言動の意味等が、見えてくる過程や心情が、とても納得いくもので、心に染みることも、多々あり、良かったです。

キリコにとっては、ハッピーエンドではないけれど、事件解決。どこかで、止まっていた心の呪縛から、解かれたような感が、良かった。

風吹とキリコの会話も、良かった。
『何にも、わからないくせに!』と言うキリコに、
風吹が「何にも、わからないよ」(すみません、正確なセリフは、忘れてしまいました)答える感がとても良かった。
文字にすると、冷たいようだが、突き放すのではなく、痛みをしる大人だけが受けとめられる、優しさだと思いました。
クールだけど、ハートのある風吹ならではの言葉だと思いました。

コミカルな部分も、大いに、笑ったけど、『異邦人』をみんなで交互に歌うシーンは、突然過ぎて、ちょっと違和感でした。あの演出自体は、面白いと思うのですが、緊張感のあるシーンからは、、、

パントで魅せる、カーチェイスは、見事でした。
白川さんのケンカのアクションシーンも、きまってました。
次回も必ず観たいと思わせるラストも、素敵でした。
Knight of the Peach

Knight of the Peach

Voyantroupe

サンモールスタジオ(東京都)

2012/12/05 (水) ~ 2012/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

『正道』
正道でありながらも、鬼ヶ島も各キャラの設定も、ハイジャック的狂気を滲ませつつ耽美的でした。宇野流哲学的見解(?)とでも申しましょうか?、さりげなく真髄突いてくるような深さも、ちらほらと、魅力ありました。

女性陣の肌露出度低いのに、極上エロチックで、美しかった。イイ女揃い♪

照明も、とても効果的で印象的でした。***申し訳ありませんが、追記します

ネタバレBOX

桃姫のキジ(川添美和さん)と、キビタキ(水沼小百合さん)が特に良かった。
キツネの嫁入り

キツネの嫁入り

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/05/25 (金) ~ 2012/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

優しさに包まれました。
『めでたし、めでたし』に込められた、祈りのような想いが、素敵でした。やっぱり、小夏さんの本も演出も、役者さんも素晴らしかったです。

ネタバレBOX

冒頭、舞台中央部分に、小走りでかけ上がる福寿さんの姿が、題名と重なり、〈子ぎつね〉を連想したのですが、本当に〈きつねが人間に化けた〉役で、驚くやら納得するやら。

シンプルな美術なのに、その時々のその場を醸し出す、演出も役者陣も、素晴らしかったです。

やっぱり、小夏さんの作品は、しっとりと情感豊かで魅力的、見逃したくない劇団でした。
霊感少女ヒドミ

霊感少女ヒドミ

ハイバイ

アトリエ春風舎(東京都)

2012/11/06 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かった
映像と演劇が、とても活かし合っていて、良かった。バカバカしさや、切なさや温もりさえも、映像を使うことで、意味も価値も、深まった。

ネタバレBOX

独り暮らしの女の子ヒドミの部屋に、同居してる?ように、とりついている幽霊の虹郎と三郎。
彼等のお気に入りヒドミは、霊感少女なので、彼等と会話もできる。
ヒドミの彼が、初めて部屋を訪れるという一大事に、幽霊ならではの力で、立ち向かう様が、可笑しくも、切なく、良かった。

映像に、役者さんが合わせるタイミングも、雰囲気もあっていた。
ラスト近く、三郎達が消え失せてしまう様は、ちと切ないが、映像でしか現せない空間と感覚が光ってました。
ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ポンポン お前の自意識に小刻みに振りたくなるんだ ポンポン

ハイバイ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/07/18 (水) ~ 2012/08/01 (水)公演終了

満足度★★★

なんとなく
前半とラストは、わかったような気がするんだけど、なんだか、モヤモヤと残ってしまった。
ご覧になった方々のネタバレみて、なるほどぉ~と納得できた。。。

ネタバレBOX

見た目大人なのに、吾郎(荒川良々さん)と欽一 (平原テツさん)は、12歳の男の子らしく、とても良かったです。

《劇団橋本》の場面から、なんだか、冷めてしまい・・・取材にきた、欽一の母と同じ視線と感覚になってしまった。
なので、主宰橋本の『客の観る目を育てる』の言葉には納得するけど、やっぱり、無理!と思ってしまいました。

なので、ご覧になった方々のネタバレみて、なるほどぉ~納得できた。。。
地響き立てて嘘をつく

地響き立てて嘘をつく

ガレキの太鼓

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/11/14 (水) ~ 2012/11/21 (水)公演終了

満足度★★★★

面白かった
バカバカしいくらい明るく可笑しくて、笑っちゃう。なのに、さりげなく効くセリフが深くて、きちんと決めてくれる役者陣が魅力的でした。ちと切なくも、愚かささえも、愛おしい人間讃歌でした。

ネタバレBOX

主人公二人を演じる役者さんが、コロコロ変わることや、生着替えは『吐くほどに眠る』と同じ手法でも、作品のイメージは真逆で、底抜けの明るさ軽快さが、心地好かったです。
舘そらみさんのやんちゃ心が光っていて、やっぱり凄腕!と思わずには、いられない。

次々訪れる時代に呑み込まれるように、恋しい人も変わるさーちゃん。天真爛漫で憎めない!

簡略化された衣装も、時代感も、なんだか不思議と雰囲気あり、とても良かった。

嘘というより、儚い夢というか、錯覚?的な、その時代や状況、その世代ならではの瞬間が、面白かった。

恋におちる瞬間の、錯覚?
のような思い込みのような?
だからか?
百年の恋も醒めてしまう瞬間と現実に、右往左往しながらも、次に進むエネルギーに変わったりするのかしら?

そんなことを思いながら、時代が変わっても、人が求めることに、大差がないことに気付かされる。それが、壮大!って、思っちゃいました
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

あの記憶の記録
とても素晴らしかったです。
突きつけられる現実は、痛くも辛いが、観劇後の余韻は、とても素敵でした。

ちょっと、気が早すぎますが、私的には、今年もアワード(上位)入りです(私の昨年1位の劇団ですが、全国で3位だったのは、東京でしか公演がなかっただけだと思ってしまいました。)
どちらかだけでも、楽しめるが、やはり両作品観た方が、意味も価値も感慨深いです。

ネタバレBOX

40年程前のイスラエルを舞台とした物語。

アウシュビッツ収容所での、辛すぎる日々を過ごした兄弟は、イスラエルに移り住み、それぞれの家族を持ち、幸せな日々を送っていた。
兄(根津茂尚さん・あひるなんちゃら)は、忘れる努力をするべきと思っていたが、弟イツハク(岡本篤さん)は、忘れる事ができず、ドイツ兵看守の亡霊のような幻影(浅井伸治さん)に、悩まされていた。
この兄弟の、同じ痛みを持つ故の、互いを想う言動が、とても良かった。

イツハクの子供達の女教師が、二人の経験を記録に残したいので、話してほしいと求められる。

それは、あまりにも、辛すぎる記憶・・・
二度とあってはいけない事は、
彼等には消し去りたい事実であり
戦争を知らない私達には、忘れてはいけない記憶でも、ありました。
だからこそ、現実を直視する勇気
互いを思いやり、耐える事、
受け止める真の包容力等々・・・
平穏な日々のありがたさ
なんて、、、、使い古した言葉では、
表せられないほど感慨深かったです。

そして、弟を悩ます幻影の真実・・・と運命

重い記憶が題材なのに、ラストが、とても感動で、深い余韻として、心に残る作品でした。

全役者さん魅力的でしたが、特に、弟イツハク(岡本篤さん)が秀逸でした。
兄(根津茂尚さん・あひるなんちゃら)も、とても素晴らしかったです。
ドイツ兵看守の亡霊のような幻影(浅井伸治さん)も、素晴らしかったです。ビルクナーという同一人物でありながら、『熱狂』時のドイツ再建を夢見る青年と、今作品では、弟イツハクが生み出した幻影との演じ分けが、とても素晴らしかったです。

古川さんの魅力的な本に、深い色と味を引き出す日澤さんの演出と、達者な役者陣に大満足でした。今後も見続けたい劇団です。
『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

『熱狂』・『あの記憶の記録』3月に完全再演致します!!詳しくは劇団ページをcheck!!

劇団チョコレートケーキ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱狂
まさに、『熱狂』でした。見えないけど、人々の心情が生み出したとも言える時代の波が、押し寄せてくる濃厚で濃密な空気は、すごい迫力でした。この作品2日目なのに、満席でした。チケット完売の日も出ているので、早めに劇場に足を運ぶ事をお勧めします。

ネタバレBOX

ヒトラーが党指導者に就任後、ミュンヘン一揆裁判で禁固刑の判決を受けた頃から、第二次世界大戦に向かう時代の物語。

全役者さん、そのキャラらしい佇まいと、迫真の演技が、素晴らしかったです。
前公演『一九一一年』にも出演されていた方々は、特に全然イメージが違い、驚きました。

ヒトラー(西尾友樹さん)は、見た目のイメージは、ちょっと違うけど、キャラはヒトラーらしく、素晴らしかったです。
演説で、賛同する民衆を増やし、国の有力者達も側近として固めながら、権力を絶対的なものとしてゆく姿は、熱を増し、どんどん加速してゆくので、迫力に呑み込まれました。

見えない民衆の切望を叶える為だったのに、それぞれの立場故の、野心や譲れない思想。
権力を握った故に、私利私欲や野望が絡んでゆく政府側。
濃密な思いは、ルデコの空間と、やや暗めの照明に彩られ、深みを増してゆきました。
作品のイメージに合った髪型、衣装、小道具、オペラ系クラッシックな挿入曲も、こだわっていて良かったです。
しょい!っしょい!!わっしょい!!!

しょい!っしょい!!わっしょい!!!

いしくらけんしろうとかっぱ3兄弟

荻窪小劇場(東京都)

2012/10/26 (金) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★

初見
お祭りの日、お祭り実行委員会の人々のコミカルな物語でした。やや、ぬるめでゆるめの笑いだったが、老若男女にわかる、質の良い狙いには、好感持てました。客層も20代から年配層まで、幅広かったです。

ネタバレBOX

縁日の屋台が何軒か並んでおり、祭り囃子の響く場内。開演前には、客に、飲み物と駄菓子を振る舞っていました。

お祭り実行委員会の人々が、お祭りを盛り上げる為の準備が、裏目に出たり、予定通りにいかず右往左往する様が、可笑しかった。

実行委員会長(藤村幹太さん)の、ちょっと、頼りないけど、アタフタする感も可笑しく、人の良さそうな感も良かった。

実行委員会の女性(tYphoon一家こうのゆかさん)が、とても魅力的でした。しっかり者なんだけど、うっかりしちゃったり、オロオロする姿が、チャーミングでした。
金魚すくいの店員役も兼ねていたのだが、違うキャラらしさが光り、良かったです。商売下手なんだけど、客にすがるようで、ちゃっかり!だったりと、可笑しかったです。
夢の星

夢の星

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2012/10/17 (水) ~ 2012/10/21 (日)公演終了

満足度★★★

う~ん?
う~ん、、、好みが分かれると思う。。。と言うか、私にとっては、好みではなく、約70分が、長く感じてしまった、、、

ネタバレBOX

途中から、演出家らしい人の登場で、どうやら、作品造りの過程であると、気づかされる。演劇経験無しの私には、ちょっとした加減で、意味や空気が変わるのは、興味深かったけど・・・
一部の観客は、爆笑もしていたが、私にとっては、たいして笑えず、作品造りの苦労が、色濃く見えただけでした。
ちょっとした、ニュアンスの違いや、演出の指示を的確に、演じられる役者さん達は魅力的でした。
45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目!
どうしても見たくなり、2回目。何度見ても、感嘆してしまう、美術。1回見たので、ゆったり見れると思ったけど、より深く、濃厚な空気を醸し出す役者陣に、引き込まれっぱなしでした。やっぱり、見に行って、良かった。

JR駅から劇場まで5分かからないのですが、(土)まで、阿佐ヶ谷JAZZ STREETSやってますので、道かなり混みますので、早めに行かれたほうが、よろしいと思います。

45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

45Av(フォーティフィフスアベニュー)の悲劇

メガバックスコレクション

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/10/20 (土) ~ 2012/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり、凄かった
セットも、脚本も、役者さんも、濃厚な空気感も、素晴らしかったです。謎が解けていくようで深まり、ホッとしたのも束の間、新たな出来事や謎に振り回されるが、その理由や心情にも、納得でした。毎公演度に、もう一回観たいと思いながら、なかなか達成できず残念ですが、この作品は特に観たいと思いました。

他の方も書かれているが、傑作と呼べる作品を創り続ける希有な劇団。観客にとっては、常に心を掴んで離さない魅力を感じます。ただ変わった事や違う視点にばかり拘っているような演劇人や経験の浅い役者さんは、この公演を見て、勉強して欲しいと思ってしまいました。

ネタバレBOX

いつもの感じの良い受付後、振り返れば、すぐに地下鉄事故の悲惨な現場で、思わず、立ち止ってしまい、感嘆!!!凄いっ。。。
客席は事故車両の中、という造りに、ワクワク♪ドキドキ♪しながら、開演を待つ。

「キャーーーー!!!」というテイル(大里冬子さん)の悲鳴から始まる舞台。
ただの絶叫になりがちな女性の悲鳴ですが、深い不安と悲しみ痛みが見事でした。
事故の悲惨さを物語る悲鳴と、全役者さんの各キャラならではの佇まいと、目の色(心情の意味)視線が濃厚で、私も事故の当事者のように、怯えていました。
なので、閉演後、キャスト達の、いつもの爽やかな笑顔に、やっと一安心でした(笑)

事故により密室と化した駅構内に残された人々、瀕死の重傷者デンタ―(星祐樹さん)の呻き声がリアルで痛く、又、爆発や崩れ落ちてくるかもしれない危険な状況の中、脱出の為に力を合わせたいのに、モルガ(吉田瑞樹さん)の反発。
モルガの、社会から、はみだした感、いかにも薬やってるような危なさ、目がイっちゃっていて怖かったけど、上手かった。

正義感の強い会計士ルザンヌ(下田修平さん)が、この状況を打破してくれるのか?と思っていたが、デンタ―の死への後悔や、モルガに打たれてしまった薬で、気力が崩れていく。
その感や、自覚してなかったであろう心の脆さや心情の零れ方が、とても良く、いかにも、らしかった。

危機感の続く状況、しかも、ここにいる数名は、どうやら未来からきている事が解り、『時空間の捻じれ』と、謎も複雑怪奇さを増していく。

勇敢な女性ビル(前川史帆さん)が、とても良かった。
こういう役って、ただ強いだけの女性になりがちなのだが、心に秘めた怯えや脆さの見え加減も良く、凛とした感が見事でした。

突然現れた男(山上広志さん)、時折、浮かべるうすら笑いの様な、ただただ傍観する姿に、惹きつけられました。

当初、怯えているように感じたケリー(新行内啓太さん)の中盤、終盤と、隠していた事と、いろんな場面が納得の演技力でした。

FBI捜査官マシュー(滝さん)の、有り得ない状況を、信じなければいけない立場や現実の感が秀逸で、『時空間の捻じれ』の真実味を深くしていて、素晴しかったです。

毎作品思うのだが、登場人物の過去や心情の、浮かび上がらせ方が秀逸で、想像できないラストも素晴らしい。『時空間の捻じれ』や、行方不明のテイルの子供や運転手の居場所等々、重なりあう謎の展開や理由が、納得いくので、SFの魅力が、とても活きていて、滝一也さんの戯曲は、本当に凄い!!!
ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

2回目
もっと見たかったんだけど、多忙が続き、やっと2回目。客席が、かなり増設され、一階?の演技スペースが減ったけど、より倉庫内の造りを活かし、スピード感は拍車がかかってました。凄みが増した分、より色濃く深く、鮮やかな世界が、浮かび上がって、良かった。
部分的に、セリフが追加されたような?(私の時間の都合で、詳しく聞けなかったので、あくまでも印象で、本筋は変わってません)ちょっと変わったメイクや衣装、小道具や演出に、楽しみながら、役者同志の魅力の引き出しあいと高めあいで、この5人の凄さを、痛感しました。

あの悲しみの始まりと共に、豪雨、、、部分的に、セリフが聞き辛い場面もあったが、あの作品のクライマックスに、とても相応しかった。閉演後アンケート書いてたら、雨が止んでいる不思議さも、奇跡的でした。

きっと伝説になるであろう、この公演、見逃したら、もったいない!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

ゴベリンドンの沼  終了しました!総動員1359人!! どうもありがとうございます!

おぼんろ

ゴベリンドン特設劇場(東京都)

2012/09/11 (火) ~ 2012/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

異空間でした
正直、我が家からは遠いのだが、行った甲斐ありました。廃工場でしか、創り出せない『おぼんろ』ならではの世界観が、鮮やかに浮かび上がりました。

悲劇性が強いのは、好みではないのだが、すれ違いながらも、重なる愛を『おぼんろメンバー』が、紡ぎ出すと、世界は、別格です。
愛故に罪を犯すのだが、罪を諌めるのも、許すのも、愛よne~と、そんなことを感じつつ、、、ある意味、《生きる》って事の源だったり、夢でもあり、現実でもあるんだよなぁ~と思いました。

毎回ながら、キャストの力量で、魅せられる空間は、広がり続けます。きっと、日を追って凄みを増し続けると思うので、又、リピートしま~す♪

『昨日、暑過ぎて、お客様に迷惑かけちゃったから、、、』と、2日目には、もう扇風機、設置されてました。
さすが!おぼんろ、素晴らしい、行動力!

ナツ。キタル。ホタル。

ナツ。キタル。ホタル。

tYphoon一家 (たいふーんいっか)

明石スタジオ(東京都)

2012/09/06 (木) ~ 2012/09/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

忘れられない夏でした
すんごっく!すんごっく!良かった!
tYphoon一家の作品を見るのは、3作目だが、一番大好きで、初見の方にも、お薦めできる作品。

夏の終わりの切なさに潜む、温もりと優しさと愛に満ちた、素敵な作品でした。
スランプに陥った作家の夏休みが、オムニバス的に展開されるので、前半は部分的に、ちと?だったのが、ラストに生えてくる構成が、とても良く感動の涙でした。突飛なラストではないけど、場内も、すすり泣く方も、チラホラ。

部分的な映像使いも、作品の幻想的な部分に深みを与え、とても素敵でした。

『ネタバレ』として、中閉じするアイディアも、閉演後の楽しみが増え、Good!

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

キョウトノマトペ/Kyotonomatopee

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/08/29 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★

ユニークでした
パフォーマンスは、あまり好みではないのですが、<フランス><日本>2バージョンあることに、興味が湧いて、観賞して良かったです。
素晴しい発声法で、大きさだけでなく、声の高低・表情と響き方が、とても良かったです。演者の表情も動作も魅力的でした。

ネタバレBOX

物語と言うより、単語や挨拶、擬声語で紡がれるので、考えず、感覚で味わった方が、楽しめると思います。

作・演出・出演のコロンさんは、音声学者さんで、特にオノマトペ(フランス語で擬声語)の研究をされているそうです。
日本語のオノマトベの多さは、世界の中でも、トップクラスとの事に、驚きつつ興味深かったです。

同じ本なのに、イメージは全然違うので、両方観て、良かったです。
<フランス>版の衣装やライトの華やかさは、おフランスの香り!で、印象的でした。
シュガー×ペッパー

シュガー×ペッパー

ハグハグ共和国

劇場MOMO(東京都)

2012/08/22 (水) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★

題名通り
ほろ苦さと甘さの匙加減、絶妙でした。
美女率高い女性陣や、華やかな衣装とダンスも、魅力的でした。

ネタバレBOX

前回同様、心に響く言葉や情景も、ちりばめられていて、コミカルさも、楽しめたけど、もうちょっとだけ、コミカルさは、おさえても、良いかも?と思ってしまいました。

誰しも胸の奥底で眠っている、立ち止っている姿や、ちょっとだけ引っかかっている事は、ちと切なかったり、ほろ苦かったり、、、でもラストは、ほっこり、それぞれの新たな一歩が、始まった感が良かった。

特に、『お助け隊』は、可笑しかった。
社長晴美(渋谷恭子さん)は、町の有力者の娘らしいワガママさが良かった。
女性社員3人(じゅりなさん、伊喜真理さん、窪田悠紀子さん)の、色っぽさや、3人で揃えるポーズも決めつつ、3キャラのそれぞれの違いも面白く、魅力的でした。
唯一の男性社員の小野(熊木拓矢さん)の、ちょいキザ加減も良く、面白かった。発声法が良いのだろう、声の響き方が、とても心地好く、表情も豊かで、キャラの想いが、客に、きちんと積み重なっていく感が良かった。シリアスな役も、是非観たいと思いました。

前半の秀子(月野原りんさん)は、戦いに挑まねばならぬ、一人の大人の女だったが、一人ぼっちではない後半は、優しさ柔らかさの滲む女の子らしさが、とても、素晴らしかったです。
レイラの手紙

レイラの手紙

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/08/19 (日) ~ 2012/08/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

B観劇
ハイペースで公演が続いているのに、いつも同様、素敵な作品で、大人目線と子供目線の対比が、魅力的でした。『生きる』為の理想、現実、そして、『生きていく』という真の意味や価値を、改めて痛感しました。

熱演だった3人のジュニアと、流石の大人の役者さん達で、見応えありました。
音楽(加藤理恵さん)も、とても作品に合う、素敵な曲でした。

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

夏の終わりを告げた手紙 無事公演終了致しました!ありがとうございました!

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2012/08/03 (金) ~ 2012/08/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

とても素敵でした
目に見えない、抱きしめることも、握りしめることもできない、《絆》を、確かな存在と感じました。
逃れることのできない日々や現実は、時に残酷だったり切ないけれど、それ以上に、人の優しさや温もりのこもった、とても素敵な作品でした。

ネタバレBOX

主人公の真知子(相原奈保子さん)、蓮(光藤依里さん)が、秀逸でした。『口紅を初めてさした夏』が、大好きだった自分としては、勝手ながら私の中では、独り歩きしてる真知子と蓮の7年後が、イメージ通りで、物語に引き込まれて、感情移入しっぱなしでした。
7年前の真知子は、女の脆さを支える気丈さが見えたが、7年後の今回は、脆さを知る故の優しさ温もり女らしさが、素晴らしかったです。

店の従業員や客達の言動も、とても自然に、丁寧に描写されていたが、反対語の連呼は、ややクドク感じちゃいました。

母から受け継いだスナックを経営する真知子だが、店の業績が振るわないので、閉店売却し、結婚を考えていた。
幸せの象徴のハズの『結婚』と言う2文字に、手放しで喜びに酔えない真知子。
7年の歳月が癒してくれたとはいえ、未だ忘れられないことも、あった。その想いに終止符を打つ為であろうか?婚約者と婚前旅行に、行っていた。

そんな折りに、7年振りに蓮が、店を訪れる。
7年たっても、変わらない人々や、変わってしまった事、、
子供の頃には、解らなかった事や、亡き父の想いも、今なら受け止められるように、成長した感の蓮でした。

真知子との再会を諦めて、手紙を残し、長野に帰ろうとする蓮。
そんな時に、予定より早く帰国した真知子との再会。
蓮の溢れる想いと涙を、受け止める真知子。
言葉なんかいらない二人の姿には、号泣しちゃいました。

7年前の別れ『口紅~』は、未練というか、心がどこかで立ち止まったままの二人だが、再会、そして、それぞれが選んだ道によって、よりいっそう大切で、素敵な想い出に昇華し、新たな一歩を踏み出せたように、感じられた。
切なさは、ぬぐいきれないが、戻る事はできなくても、『その人がいたという存在』が支えてくれ、『時が過ぎる』優しさを感じる素敵な作品でした。

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