満足度★★★★★
小学校が舞台だけど、大人の作品
大人に、なりきれない大人達の世界と、大人の真似してるわけではないけど、大人並の世界が、繰り広げられている子供達。メチャ!可愛い子役様5人の演技力が、純粋なだけでは、いられない、大人の哀愁も映しだし、感動いたしました。次回作も、絶対、観たいと思いました。***追加の当日券出して下さるようです。早めに連絡した方が、良さそう?お勧めです。
ネタバレBOX
小学校から大学まで一貫教育の私立校6年1組での、出来事。無邪気な子供達の言動だが、時に天使に悪魔に、映ってしまう子供達に、担任の今井先生(斎藤ナツ子さん)は、教師として続ける限界を感じていた。この5人の子役達が、キャラも感情も、見事に演じるので、誰もが、子供の頃を思い出さずには、いられない。
みんなから評価の高い学年主任の瀬尾先生(米田周平さん)が、教師を目指すきっかけでもある恋の相手とは、不倫だったり・・・この瀬尾先生、爽やかなんだけど、彼女に甘えたり、男だったりと、いろんな顔の見せ方、見事でした。
個性的な先生、教師を夢みる教育実習生、スクールカウンセラーや、理事長夫婦らも含め、学校と言う硬い環境の会議なのに、大人として、割り切れなかったり・・・違う職種でも、大人と言えど気持ちは共通。
今時の学校事情に驚かされるが、子供の正義は、同じで安心したり。と、物語に引き込まれるのは、作品の秀逸さ、脇を固める役者さんの力量だからこそ、と思いました。
特に、理事長夫婦(川崎初夏さん、中神一保さん)が、大人の哀愁を醸し出し、見事でした。
瀬尾先生の絶望を立て直すきっかけが、何も知らない子供の一言だったり、なんてこともある。
悩みつつ生徒を思いやる今井先生の健気さも、良く出ていました。ちょっと頼りにならないような春山先生(木村延生さん)だけど、自分を励ます方法も子供達で、それが今井先生への励みになるシーンも、素敵でした。
そんな中で、今井も教師を続けていく、また明日を見つけ出せるラストは、感動でした。
子供の透明感に頼るだけではなく、大人の現実や矛盾に、何も知らない子供が支えていたりと、絡め方が絶妙で、夢や目標を持ち続ける美しさも写し出していました。今がいつかになる、優しい時を過ごせた素敵な作品でした
満足度★★★★
この座席は
なんだか、緊張するのですが、この作品では、登場人物に、感情移入し易く、私も会議に参加しているようで、良かったです。いざという時の、仲間意識や、人の優しさの意味や価値が、見えた作品だと思いました。***ネタバレは、ネタバレ注意報?が、でているので、個人的な感想のみです。
ネタバレBOX
状況も立場も、全然違うが、ある意味、同じ経験のある私。
最後まで、決められないという人には、イラッ!としたり。だって、いい人でいながら、嫌な事から逃げる、実は卑怯者だったり。
お調子者のようで、心のある人だったり。
でも、実のサラリーマン社会は、もっとドロドロ・・・だったりを見てきた私には、癒し系でした。物語も演出も、優しさを感じました。
満足度★★★★
いつか、きっと!
深い、深い、森の中、木漏れ日を目指して歩いても、歩いても、生い茂る樹木の暗闇。やっと、たどり着けると思ったら、蜃気楼のように、儚く・・・又、絡み続ける樹木、でも歩き続ければ、新しい展望が開けるはずと思えました。
ネタバレBOX
知らないほうが、幸せだと思っていたり、知らなくても、大した事が無いと思っていてが、知ってしまうと、とても大事だったり、必要だったり、、、封印していた記憶の鮮明さに、驚かされたり、支えられたり、、、複雑な家族関係や、逃れたいけど、逃れきれない人間関係の中、それでも、繋がり続ければ、何かが開かれる喜びもあることを、信じたいと思える作品でした。
初見だったのですが、繊細な作品と魅力的な役者さんで、楽しめました。
是川役(前田昌明さん) 松島役(小松幸作さん)のベテランならではの、深い味わいのある演技が、特に印象的でした。
満足度★★★★★
すっごい、迫力!
危機迫る空間と、迫真の演技に、圧倒され、引き込まれました。物語には、緊張しっぱなしでした。単純な私は、なんだか全身、軽く、筋肉痛???
ネタバレBOX
舞台を囲むような、コの字に座席が有り、目の前の役者さんの動きが、迫力でした。いつもだったら、場面によって、見えなかったりすると、物足りないのだが、今回は、役者さんが見えなくても、空気感が、ビンビン伝わるので、満足しました。
あの時代は、知らない私だが、、、『革命』という同じ夢の仲間であるから、理解しあえる事、許せない事、だけど、日本を未来を真剣に、見つめてる姿には、いろいろ考えさせられた。
全役者さん、魅力的で、6人なのに、もっと多くの仲間たちの姿も、脳裏に浮かんでしまう、演技でした。特に、菊池さんの語る瞳と、韮崎さんの語りが、印象的でした。
擦り切れた靴下にも、コダワリを感じました。
日めくりカレンダーのめくり方も効果的でした。、
満足度★★★★★
とにかく笑いたい人、集合!
めちゃ!面白い~!理屈や、余計な事考えずに、引き込まれ、笑ちゃいます。視力(資力)の足りない人も、見方(味方)を変えれば、違う世界も広がり、楽しみも広がるかも?風俗店?での、バスローブ姿も有りなのに、下ネタでなく、笑っちゃういます!美術も作品も、重ね重ねで、驚きつつ、楽しかったです!汚れ役のはずなのに、何故か憎めない奴らだったと思ってしまう、魅力的な品性、知性もある全役者さんと作品で、又次回作も、絶対観たいと思いました。
ネタバレBOX
伯父の空き家を借りて、1人暮らしの鳥子(横内亜弓)が、同窓会で、久しぶりに会った同級生のしげる(矢田一路)と、ラブホで、イイ感じ?そんなぁ~、嬉しい~、恥ずかしい~、どうしよう?と、思ったのも、つかの間。実は、しげるは鳥子の住む一軒家に、友達と居候するための作戦だった。
それでも、もしかしたら?と、かすかな期待をもつ鳥子だったが、しげるの先輩達が押し掛けて来て、楽しい飲み会に。その友達達が、勝手なんだけど、笑えちゃう。特に、みつ(大野泰広)と野島(カワモト文明)のコンビは、絶好調!
そんな楽しい時も、さらなる、しげるの作戦だった。しげるは、みつの紹介の仕事でミス、なんとか2週間で200万稼がないと、殺されるので、鳥子の一軒家で、風俗店をやりたいためだった。連れてきた女の子は風俗嬢候補で、脅されている理由も、情けない。仕方なく家を貸さずには、いられない鳥子の悪夢・・・?
お隣さんの墨田(太田恭輔)ゆかり(いとうあさこ)夫婦も、可笑し過ぎ!
なんだけど、協力してしまう理由も仕方も、又、笑う!と、まだまだ続くのだが、とにかく観て、一緒に笑うのを、お勧めします。
だけど、笑いだけでなく、いろんな情も感じた。父の留守電も、温かいし、ある意味、悪役?汚れ役の奴らが、純粋に、地元、本番、上手く住む方法、パートナーを、それぞれの天真爛漫さや懸命に、愛してる姿が、憎めない。
ベットの下の、おこたの下の㊙も、我が家に欲しい!(怪し過ぎ?)
鳥子の真面目さも、怒りも優しさも、見事でした。なにより、1000円の使い方が、愛おしいと、思っちゃいました。
凄過ぎる2週間だが、鳥子にとっては、いろんな意味や価値が、観得た!ハズ!!!
満足度★★
好み次第の作品
真っ暗闇を活かす、光やシルエットの演出も、あったが、物語上の中心に、なるはずの(悩み)が、偏り過ぎで、好みが別れると思う。アフタートークで、いろんな話が聞けて、良かったが、暗闇だったので、最後位は、お顔、拝見したかったです。
ネタバレBOX
オープニングの旗と布地が波打つシーンや、万華鏡の光の様な演出は、綺麗でした。
物語の中心になるはずの悩みが、ほとんど、下ネタばかりで・・・好みでは、なかった。でも、下ネタ時、笑い声が響くのは、女性ばかり!と、意外・・だが、顧客様でしょうか?
元素や、制服の第二釦の話等は、楽しかっただけに、残念な感じでした。演劇と名乗るからには、下ネタ無し(ちょっとの下ネタは、有りだと思うが・・)のコメディで、勝負して欲しいと、思った。
満足度★★★
懐かしい感じ
子供の頃の正義や純真さ、弱さだったり、ちょっと残酷だったりと、懐かしく思い出しました。温かさもある、20年間の兄妹の思い出物語です。
ネタバレBOX
兄妹愛は、とても感じました。
ニンジンの子供時代のドギマギ感と、高校から大人への成長度合いが、良く出ていたと思います。
ボウフラのフラフラ感が、リアルで、ちょっと、心配(?)に、なってしまいました。
20年後の彗星で、又、誓うところは、素敵だと思いました。私は、べた好きなので、ゆる~いストレートに、感じてしまい、心地よさも楽しめましたが、やや物足りなさも感じてしまった・・・
満足度★★★★
旗揚げ、おめでとうございます。
まだ、モノクロのフライヤーの時から、気になっていたのですが、見れて良かったです。神秘的な必然が、呼ぶ縁を感じた作品(主宰白井美佐子さん)でした。演出、三井快さん。豊かな力量と、いろんな可能性をひめている劇団だと思いました。次回は、三井さんの作・演出と、いろんなタイプの作品を、楽しめそうです。
ネタバレBOX
障子を開けると、壁面に龍神様のお姿が。光によって、表情も違って見えて、生きていました。
映像も、障子に映してるせいか、水面も雰囲気がとてもあり、良かったと思いました。
控え目なBGMで、まさに、効果音として、生きていると、思いました。
満足度★★★
それぞれの思惑は?
ネット社会の確実で便利な部分と、それゆえの怖さや、不確かさが、でていて、楽しめました。当パンには、是非、配役名も入れて頂きたいです。この人数なので、顔写真だけでも、判別できましたが、髪型変わって、メガネかけたら、全然解らない方も、いるので、ご協力お願い致します。
ネタバレBOX
15分の残業に、残業手当が付かないから、45分飲みに行こうか?なんて、思ってしまう、いまいちやる気のない課長と主任、臨時職員の徳永に、できる女課長の4人の戸籍課。大臣視察で、準備にとりかかるつもりが、とんだミスの発見で、一大事に。その四者四様が、面白く、ミス発覚を、逆手にとり、大臣視察の演出に変えてしまう。尚且つ、ミスを無くす為に、システム一本化と、自分達の仕事も便利に、してしまう女課長の、機転も良かったと、思う。で、そうなった理由の一因が、女課長の裏事情だったりと、展開は、おもしろかった。最後は、公演期間中なので・・・メデタシの予感で、あるものの、なぜ、あの徳永の行動に、なったのかが、不完全燃焼として、残ってしまった。途中の展開が、面白かっただけに・・・。
満足度★★★★
価値ある、1枚
とあるお屋敷に、飾られた一枚の絵画が、見たもの、与えたことを、時代もタイプも違う、3つのお話。
ネタバレBOX
お屋敷の階段等、雰囲気がとてもあり、良かったです。
三話目の過去が、1番好きです。絵画が出来上がったとき時は、家の状況的に、大変な時で、画商には、「値をつける価値が無い」と、言われていても、加寿子夫婦には、大切な想いが込められている。その1枚があったから、頑張れたことも、あるのでは?と勝手に、思ってしまった・・・天野加寿子資料館として、残っているのだから・・・その絵画のエピソードも知らない人々が、何故だか、その絵画に惹かれるような一話目の登場人物がいて、素敵な物語だと思いました。
満足度★★★★
可愛い、お人形達、盛りだくさん
大人に、なったら、忘れてしまいがちな事を、思い出させてくれる物語でした。美女率高いし、衣装も凝っていて可愛いし、コメディー的で楽しめます。アフターショーありました。髪形も変えて、セーラー服とレオタード、とは言え、色気より、笑い有りの可愛いダンスショー、早変わりも有り、楽しめました~。15日2時と、千秋楽でも、やるかも?との事なので、詳細は、劇団に確認して下さい。
ネタバレBOX
世界中で人気の歌手だった母の葬儀で、久し振りに集まった四姉妹は、それぞれ父が違う。それだけが理由ではないが、性格も違えば、母に対する思い出も違う。皆、母への愛は薄いという共通点があるが、ついつい喧嘩。そんな折、爆発とともに、四人共、人形サイズになってしまい、子供の頃に遊んだ人形達と、人間に戻ろうと、試行錯誤。人形達の衣装もキャラも、楽しめました。特に、生物役(國崎馨さん)の、渋くクールに、面白くで、絶妙でした。マリー(四宮由香さん)の体に、母が復活して(母への移り変わり、見事でした。)、娘達への想いを伝える場面では、ウルウルしてしまう。無事四人も人間に戻れるのだが、マリーも、人間になれ、母も本当に蘇る。
レオナ役(杉山夕さん)も素敵でした。
満足度★★★★★
ドキドキしました!
入場する時に、壁面の黒幕見ただけで、ワクワクしちゃいました。ただのフラットではなく、ちょっとずつ、タックとドレープをとったような、凹凸感のある黒幕に、下からスポットあてて、陰影がキレイ。カーテン状の黒幕しか、知らない私は、それだけでもで、期待が膨らみます。そして、和太鼓とほら貝の音色の中、赤のライトが走り出したら、もうドキドキ!オープニングから、かっこいいんだけど、作品も、かっこ良く美しい舞台芸術でした。今までも、自分の文章能力(表現力)の無さで、作品を汚しそうで、申し訳ないと思ってはいたが、この作品は、特に、文章の説明は申し訳なく、見て頂きたいと、思いました。
ネタバレBOX
『勧進帳』が題材なので、物語の説明は、省きます。
パントマイムの凄さって、セリフがなくても、感情や状況が、解ることだと思いますが、それだけではなく、立ち居振舞いで、景色や衣装も持ち物も違ってみえます。時に、着物の袖の袂が見えるようだったり、はかま姿に見えたり。持ってるのは、扇子なのに、提灯だったり、刀だったりと。そして、火の玉も・・・と、見えないものが、たくさん見えました。身体表現は、もちろん、表情の豊かさで、たくさん、語ってくれました。
衣装も素敵で、幕府側(?関所側)の人々のは、和服ではなく、赤のスーツ系の衣装なんですが、とにかく舞台で映える。山伏達も、茶系のマント系に黒のパンツなんだけど、かっこ良いんです。あー言葉だけじゃ、説明足りないんだけど、センスの良さが、光ります。フライヤーのあの姿、首元のストール風に、シルクハット風なんだけど、扇子が似合うのも、パントならでは、繊細な動きがあるからなのだろうと、思いました。
音楽も効果音も、所々に、『和』が入る、さじ加減が、とても、素敵でした。そして、照明の色使いと躍動感も、好きです。
パントマイムだけでなく、ダンス的な表現も、あり、とても、楽しく拝見しました。特に、あの人数でのストップモーション的な動きは、迫力もあり、好きです。あー言葉が足りな過ぎて、申し訳ありませんが、とにかく、かっこ良さと、センスが良い舞台で、舞台ならではの醍醐味を、たっぷり、味あわせて頂き、ありがとうございました。又、次回作も、必ず見たいと、思いました。
満足度★★★★★
美しい世界
原作がノルウェーの昔話『旅の仲間』とアンデルセン『旅の道づれ』から、なので、やや童話っぽい感は、ありますが、とても躍動的でありながら、幻想的な美しさで、魅せてもらえ、私は大好きなタイプです。座・高円寺では、残り2回しか、ありませんが、メルヘン好きの方には、特に、おすすめです。ちょとだけ、悪な場面もありますが、杉並区だけではなく、日本全国の子供に見せたいし、○○○手当より、価値があると思います。もちろん大人でも、楽しめます。シンプルなセットなのに、美しい別世界を見せるセンスの良さは、舞台関係者にも観て頂きたいと、思ってしまいました。脚本力、演出、役者力は、もちろん、スタッフワーク全ての結合の素晴らしさに、感謝します。とても美しい舞台芸術だと思いました。
ネタバレBOX
まず、ランタン売りの語り口上で、絵本の中に、連れて言ってくれます。若者と『あいつ』が、知り合うシーンで、ボールが使われたり、ダンス的要素も、盛りだくさんなので、大人にも、見ごたえあります。
ひも状のすだれの様な仕切りが、現実と魔界を効果的に演出してくれます。赤に金糸の素敵な柄の垂れ幕(?)も、美しい王宮を表し、赤いチェアーも、三日月のようなカーブの素敵な顔で、存在だけでも、美しいのですが、いろんな顔をみせてくれます。床のシルバーに映り、素敵な世界観が広がります。
ダンス的激しい動きを考えたシンプルな衣装なのですが、雰囲気ピッタリでした。森の精の魔女とお姫様が、特に好きです。お姫様のバルーンドレスの裾に2本、輪ワイヤー(フイルムボーン?)があるのですが、動きがとても可愛く、時に激しく厳しく、とても活きていました。
一人何役も、こなす役者さんもいるのですが、衣装を一部脱ぐだけで、まったく違う役柄になっってしまうのは、正に、役者さんの力量だと、確信いたしました。
ラストのお姫様の魔法が解けるシーンでは、キラキラ輝く金の吹雪が祝福してくれます。まるで、お月さまに遠慮していた、お日様の笑顔がこぼれ、幸せが2人を包み込むような、とてもとても、美しい景色でした。
こんなに美しい作品を見せて下さった、脚本・演出のテレーサ・ルドヴィコさん、舞台美術のルカ・ルッツアさん、又、ぜひ、日本で作品づくり、お願い致します。
高田 恵篤さん、魔物の魔力と魅力に、恐れながらも、引き付けられました。が、姫を思いやる王、優しい父の顔も素敵でした。他4役も、魅力的。
KONTAさん、乳母の優雅さがありながら、山羊の躍動感、そして、いろんな楽器の詩、とても、素敵でした。他3役も、も魅力的。
楠原 竜也さん、旅仲間の頼りになる優しさ、ネコのしなやかさ、見事でした。
辻田 暁さん、お姫様の優しさ、魔物に魅了されている時の艶っぽさ、残酷さ、又、女の子の透明感と、いろんな世界が楽しめて、良かったです。
逢傘 恵祐さん、若者の優しい純粋さがありつつ、力強さと、躍動感、素敵でした。
満足度★★★
ヒビの世界
申し訳ありません、私の苦手分野でした・・・が、役者さん方の力量は、素晴らしかったです。気付かないふりの、優しさ、残酷さを、感じました。
ネタバレBOX
自分の意思だけでは、どうにも、ならない事もある人生を、あやつり人形が、語っているかのようでした。気付かないヒビが、どんどん広がるようで、ちょっと、怖かったり、空しいような・・・
魅力的な役者さんばかりでしたが、牧(板倉チヒロ)と小原(斎藤陽介)の会話や喧嘩のシーンは、特に、引き込まれました。美津子(中島美紀)の、母ぶりも、とても、感じが出てました。
研究所の白衣に、ナースシューズ(サンダル)は、わかるが、同級生の服の時も、あの靴は、とても違和感があった。もしかしたら、足のケガ等事情があったかもしれないが、せめて、黒にするなり、履き替える時間は、あったと思うが・・・?ボルドーのタイツに、白のフラットシューズも?疑問。ストーリーに全然、関係なくても、どんなに、細かい演技をしていても、そんなところで、雑な感じがしてしまうのは、もったいないと思う。毎日の事で、大変だと、思うが、日常着だからこそ、もっと、色の合わせかたも、綺麗にできたはず。フライヤーも当パンも、好みだっただけに、残念でした。
満足度★★★★★
王国にも
愛も友情も、もちろん、あるけど。。。立場が違えば、当然、行動も違ってしまい、喜びや苦しみも、それぞれ違ってしまう。だけど、思いは一緒で、空っぽじゃなくて、良かったです。スピード感溢れる舞台で、見せてくれました。
ネタバレBOX
王国第一皇女ミラ(菅野睦子)は、姫将軍と呼ばれるほど、他国との戦いで、戦績を上げていたが、その代償として、平民達の生活は、不満だらけで、王族への反感で一杯であった。ミラも、戦い無くして、民の幸せを願っているのだが、ミラの叔母である、亡き父王の姉フェンデリア(今泉直)が、王として君臨しており、逆らえない。ミラの母である前皇后マリアンヌ(石井麻衣子)が、心を病んでいるので、王族の地位を捨てることもできず、苦しむミラがいた。この母と叔母は、全然違うタイプの狂気を、二人の名優が、見せてくれる。
ミラの幼馴染カーティス(沼田雄樹)は、ユリーナ(津金由紀)との平凡な幸せを求めて、城を出て、街で暮らしている。親友であるデイロン(山本尚寛)やホッブス(石川 毅)が、反乱を企てようとしているのを知り、「ミラが国王に、なったら、絶対良い国に、してくれる。」と止める。その時まで待てないと、反乱する為の平民達の集会が始まる時に、ガク(飯田翔威)の裏切りに、よって、ミラ達王族に抑えられ、仲間を囚われてしまう。ミラに不信感を抱くのだが、仲間を助けだせるよう、ミラからヒントを与えられが、それを機に、大規模な反乱になってしまう。なんとか、ミラを助けたいカーティスは奔走するのだが、やっと会えた時には、瀕死のミラ・・・介錯を懇願され、泣く泣くカーティスは・・・悲しすぎるけど、最期まで信じあえる素晴らしい物語でした。辛すぎるミラでしたが、街では恋も友情も輝き始める様を、役者さん達が素敵に演じて下さり、カーティスとユリーナには、新しい命が!
衣装も髪形も、雰囲気が、とても良く、でていました。今時カジュアルを、茶系グラデーションで、まとめ、平民達のキャラも空気感も表現できていて、センスの良さを、感じました。叔母のマント風のも、戦いのシーンでも映えて、良かったです。
満足度★★★★
赤組
恋、友情、家族愛、サスペンスと、盛り沢山のコメディーで、面白かったです。
赤組も中央から入口寄りの方が、見やすいと思います。
ネタバレBOX
亡くなった姉を忘れられない思いから、ゲストに、いろいろしてしまう、みのりを思う菊地の行動。高橋が「妹に会いたいから、出してくれ」と、叫ぶシーン等、ただ、面白いだけではなく、人情味あふれる、素敵な物語で、次回作も見たいと思いました。
満足度★★★★★
青グループ、観ました。
ミステリーハウスのチーフと、お化け役の人々の織りなす物語。お化けも、踊れば、恋もしたい。夢もあるけど、現実もあるから、笑って泣いて、友情も育んでしまう。たかが一週間、されど一週間の素敵な物語でした。衣装にも、こだわりがあって、楽しめます。
ネタバレBOX
君田(長嶋千聡)は、南武電鉄の車掌に、なりたかったのだが、初運転の日に失敗して、夢も恋も諦めて、寂れたミステリーハウスのチーフとして、頑張っている。
そのハウスのお化け役、コスプレ(帆足桃子)は、マニアックなんだけど、みんなが楽しんだり喜んでくれるのが、嬉しくて、お笑いを目指していたのだが、舞台で自分の名前も言えない程のあがり症で、諦める。
応挙(西原久美子)は、ほんとはデズニーランドのパレードキャストを夢みてたり、ポルタ(中嶋藍子)には、ポルタならではの夢があったりと、同じ場所にいながらも、理由も性格も様々な4人。
ミステリーハウスを、あと1週間で取り壊すと、社長に言われ、一旦やる気をなくすのだが、音響係の音羽屋(山口勝平)に、励まされ、精一杯頑張る事を、誓う。たった1週間でも、いろんなゲストを迎え、4人の想いにも変化がある。会社側の営業戦略で、ミステリーハウスの跡地に、絶叫マシーンを入れるが、本物の霊が出る噂を静めつつ、次の宣伝の為、陰陽師を呼ぶことになり、なんと!ポルタが、自縛霊だと解るが、ポルタの夢を叶えてあげようと、友情が深まる。
この4人の個性が、面白く、役者さんの力量で、魅力が輝くのだが、衣装も似合っていた。特に、コスプレは、日替わりお化けで、楽しませてくれるし、ケンタロウスの胴体なんて、マントとしてのパターンが完成されているのは、見事。コスプレが、苦手を克服した様も、好きなシーンです。
そして、それぞれの想いを抱き、感動!!のラストです。公演期間中なので、お楽しみに~!ご覧くださいませ。
満足度★★★★★
ルートビア味!
強烈なカラーの中に、輝く透明感が感じた、大人の作品でした。コメディーなんだけど、ちょっと切なかったり、心暖かったりと、とても、楽しめました。全役者さん、魅力的でした。
ネタバレBOX
二堂欽冶(まいど 豊)が、目が覚めると、ひどい二日酔いで、どこにいるのかも、わからず、どう見てもヤクザに、囲まれていて、なんだかヤバイ感じ・・・周りの話から、察すると、自分はヤクザで、誰かを殺しに来たのだが、途中で車に跳ねられ、跳ねた運転手の戸川慎一(京極 圭)と、ライター尾灯辰弥(桜井 智也)を、殺すために監禁しているらしい。しかも、ここは、ロスの怪しげなコリアンホテルで、どうやら自分は、車に跳ねられた後、ルートビアを飲んで、一部、記憶喪失しているらしい。どうすれば、良いのかわからない欽冶だが、記憶喪失だからこそ、殺そうとしていた戸川、尾灯と友情的なのが、芽生えたりして、3人で逃げようと模索する。この三者三様が、面白い。
その間、欽冶の舎弟の恋人御園琶子(奈良崎 まどか)が、追いかけてきて一騒動。欽冶の友人であり、国際人材派遣?の沫 富吉(本間 剛)の連れと、欽冶の手下のヤクザが恋したり、又、ホテルのオーナー、ジャスミン(高山奈央子)も、花を添える。欽次が、ロスに来た理由も、新たに、出てきたりと、盛り沢山。とにかく、強烈な面々なのだが、全役者さんが、魅力的で、輝いてます。特に、チル(芹沢 秀明)と、沫富吉(本間 剛)が、個性的なんだけど、自然で、好きです。
ルートビア、飲んだこと無いけど、どんな味なのか、飲んでみたくなりました。そして、次回作とKAKUTAさんの舞台も、みたいと思いました。
満足度★★★
モザイクとは?
輝ききれずに、消えたもの達が、記憶の断片の中で、蘇る感じがしました。作家 黒川陽子さんと、演出家 西村和宏さんのアフタートークが、ありました。
ネタバレBOX
老人ホームにいる、早織80歳が、口にする言葉は、記憶の断片。13歳、23歳、53歳の思い出だが、どちらかと言うと、空しい感が。。。。歌謡曲やダンスが散りばめられていたから、そんなに、重くは感じなかったのが、救い。足踏みが、効果音の役目をはたしていたのは、印象的でしたが、歌謡曲は、早織の時代と重ならないし、永過ぎる感が、。。。
バックスクリーンに映される影や、シャボン玉は、美しく、記憶の断片と重なり、モザイクを思わされた。
魅力的な役者さんばかりだが、早織役の鈴木智香子さんは、特に良いと思った。
アフタートークで、人生は満たされる事もあるが、満たされない事も多くある。それは、今と言う時代感でも、あるし、今後も、あまり期待できないという、空気感を出したかったという話が、でましたが、だからこそ、希望の欠片が見たかったと、私は思ってしまいました。
満足度★★★★
2人の作家と4作品
合唱サークルの仲間、それぞれの女っぷりを、オムニバス。初見の劇団なので、最初の衝撃には、私、苦手かも?と思いましたが、だんだんコメディータッチに、なっていき、楽しめました。違ったテイストを、1度に味わえる贅沢感は、あるものの、好みによっては、分かれるかも? と思ったのですが、後日他の公演で、似たようなシーンを観ても、苦手と感じなかった・・・。そちらは、ストーリー自体が、この作品とは、又違うのですが、衝撃が強く感じたのは、それだけ、「多少婦人」さんの、脚本、演出、演技の力量だと、今更ながら痛感して、ますます、次の作品が楽しみになり、加筆致しました。、
ネタバレBOX
<減らす女> 脚本・演出 渡辺裕之
神林婦人が、近所の北栄家の家族を呼んで、ホームパーティを行う。パーティとは、名ばかりで、北栄家の3人を軟禁で、<ニム>と言うゲームを始める。捨てるもの<感情・衣服・ネイル・貯蓄・言葉>の中を、選ばなくては、家族を傷付けられるので、北栄家の妻は、嫌々、選んでいくのだがだが、その中で、夫の耳を削いだり、爪剥がしたり、殺したり等が、残酷なシーンが、苦手な私としては、失敗したと思ってしまいました。神林婦人(石井千里)の、気位の高さや狂気は、よく出ていたと思います。
<あなた好みの。> 脚本・演出 酒井雅史
ある会社の社長秘書2人を取り巻く人々の物語。秘書とは思えない、態度のでかい2人に、なめられながらも、相談してしまうような社長。新人秘書が入社し、又、社長の息子が副社長に就任して、風向きが変わり、あの手この手を使うのは、笑っちゃうのですが、個人的に、あまり、共感できなかったが、手法を変えれば、何かが変わるって、素敵な事だと思いました。
<増やす女> 脚本・演出 渡辺裕之
人妻、粟代が、若い男と浮気しようと、思ったら、幻想?が邪魔する。<減らす女>で減らしたものが、違った形で、どんどん増えていくのが、私には笑える部分と、?が共存しました。
<いま、ついに私の番。> 脚本・演出 酒井雅史
OL大黒 律が、自分が思う自分と、他人から思われる自分との違いに、迷いつつも、自分らしく、生きていこうとする物語。個人的には笑えたし、共感できる部分もあり、これがもっと見たいと思いました。律(遠藤 夏子)と、その友人(市野々 はる果)が、好きでしたし、律を取り巻く人々も、いい味が、でてました。
個人的な趣味で、申し訳ないが、やはり作り物とわかっているが、残酷なシーンは、観たくないです。いろんなパターンの女性が、でてきたけど、*淑女*と言う言葉には、繋がらなかった。男性から見た女性って、そんなに、???がいっぱいなのでしょうか・・?と疑問を抱きつつ、それ以上に、笑えたし、魅力的な役者さんがいたので、他の作品も見たいと思いました。