マリナの観てきた!クチコミ一覧

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成井豊と梅棒のマリアージュ

成井豊と梅棒のマリアージュ

NAPPOS UNITED/dynamize

サンシャイン劇場(東京都)

2020/12/17 (木) ~ 2020/12/27 (日)公演終了

【 plat d’ 梅棒】ほぼ台詞なしのいつものスタイルが中心でした。やっぱり梅棒は元気出る。
<BBW>15Minutes Madeで上演した演目の再演。見たとたんに「これこれ!」ってなる感じ健在。
<Y>演歌の世界観。Y役の櫻井竜彦さん、冒頭の煙草のシーンから凄く格好良くて、持っていかれました。ツボ。
<CROSSROADS>成井さんらしい「SF]「親子」がモチーフの作品。梅棒のがっつり台詞劇は貴重なのでは?
<End ofF Story>ひとりの男の人生を振り返る。面白いそしてしみじみ。

【plat de 成井豊】
15Minutes Madeで上演した『ラスト・フィフティーン・ミニッツ』から始まるその後の世界。
残された娘「雪ちゃん」の人生を、その他の短編を絡めて。
思った以上にキャラメルボックス。年末にキャラメルボックス、この感覚久しぶり。

わかろうとはおもっているけど

わかろうとはおもっているけど

劇団 贅沢貧乏

BUKATSUDO HALL(神奈川県)

2019/02/13 (水) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★

贅沢貧乏さんは初観劇。
とても重たい内容を軽やかに笑いも交えて。
メンタルの不調も相俟って自分でも気づいてなかった感情がじわっと滲み出てきた感じ。
ジェンダーなんて言葉一般的では無かったしね。
まあ、結局は性別だけではなく個体差なのだろうけど。
「話は聞くから」という言葉に闇を見ましたよ。
これは誰がということではなく、可愛い島田桃子ちゃんが発しても同じだった。
まさにタイトルの『わかろうとはおもっているけど』なんだよね。
これからの時代、個々が尊重されて生きやすいことを祈るよ。←自分も含めてね。
メイド二人の存在が唐突すぎて面白い。彼女たちは何かのメタファーなのかな?
女優陣が激しく好み。英語字幕があるからなのか、珍しく場内が国際色豊かだった。
上演中に携帯のバイブが鳴ったのは残念。仕事帰りにさくっと観られるボリュームも好印象。上演時間約70分。

夜が摑む

夜が摑む

オフィスコットーネ

シアター711(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/12 (火)公演終了

満足度★★★

大竹野作品は初見。つげ義春の作品も未読。下敷きになる事件は何となく知っているという状態での観劇。
苦手な不条理と思い身構えて挑んだが、シーン毎の笑いに紛れてさほど気にならず。
自分を失くしていく自覚が有るのか無いのか、主人公が現実と妄想のあやふやな境界線をたゆたう様子を傍観している感じだった。
自分なら団地コミュニティの圧力が一番怖いかも。
雰囲気や音楽はアングラ風なのに、それでもやはり今っぽい垢抜けた印象。
美術がとても面白かったんだけど、客席が観づらく上手半分と床面の芝居が見切れてしまったのが残念。
有薗さんが脱いだらすごくてちょっと驚き。

わが家の最終的解決(再演)

わが家の最終的解決(再演)

Aga-risk Entertainment

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2019/01/25 (金) ~ 2019/01/29 (火)公演終了

満足度★★★

期待通りの上質なシチュエーションコメディ。
長さが気にならない面白さでした。愛と命がかかっているからこそ、
登場人物ひとりひとりの真剣さと噛み合わなさが可笑しい。
富坂さんの作品は笑いが上品でしつこくないところが好きだなぁ。
劇場の雰囲気も相まって翻訳物の趣。

ネタバレBOX

ハンスの無茶振りに全力で応えるアルフレッドが面白すぎる。
個人的にはしっかり者のヒロインよりもリーゼに肩入れし、
マルガレーテの揺るぎなさに癒やされました。
中田顕史郎さんの制服姿が素敵で、部屋に入るときに横に屈むのが格好良い(笑)
トロンプ・ルイユ

トロンプ・ルイユ

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/01/14 (月)公演終了

満足度★★★★

2011年の初演から待ちに待った再演。
人間も馬もとてもとても愛おしくて、何でもないやりとりに涙が出てしまう。
やっぱり、この演目大好きだー!!

わたしの初パラドックス定数がこの演目で、
ホチキスの加藤さん目当てにふらりと観に行ったら見事にガツンとやられてしまいました。
その後ずっと追いかけているのですが、観れば観るほど「パラドックス定数」らしくない作品だったなと思い知るわけです。
だって、ハートウォーミング・・・。
キャストを観たときに、2役が初演と変わっていてちょっと残念に思っていたのですが、
いやいや、これはこれで!
大王烏賊兄はちゃんと気位の高い芦毛の馬だったし、何より今回は馬主さんの佇まいが染み渡りました。
ドンカバージョとアイゼンレイゲンの海を眺めながらのおやつシーンがほのぼのして好き。
馬好きの友人曰く、「芦毛の馬は性格が悪いのが多い」だそうです。
西原さんのツンデレもちょっと観たかったかなぁ。そして、馬のドヤ顔可愛いよね。

タイトル通り、人から馬へ、馬から人へと変幻自在に入れ替わる演劇的手法を堪能しました。
初演を観た瞬間から観て欲しかった馬好き乗馬好きの友人も、とても気に入ってくれて嬉しかった。
2019年、良い作品からのスタートで幸先の良い観劇初めとなりました。
『東京裁判』とは言わないまでも、「パラドックス定数オーソドックス」の名に違わぬくらいには再演をお願いします。

おとうふコーヒー

おとうふコーヒー

劇団銅鑼

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/18 (日)公演終了

満足度★★★

わたし自身も含めて、看取りに後悔は付き物だと思うし、
介護の現場に問題が山積みなのも承知している。
この作品はその事を突きつけるのではなく、
こうだったら幸せだろうという理想の形で見せてくれたように思う。
終演後には暖かい気持ちで劇場を後にできました。
そして、高齢者の問題に加えてジェンダーの問題も挟み込まれており、
詩森作品ではお馴染みの、
「観客に伝えたい基本的な情報を説明臭くなく上手く処理してある」のは健在。
今回、詩森さんがどのような取材をして何を思ったのか、
アフタートークを聞いてみたかったです。

劇団銅鑼は初見でしたが、
すごくフラットに作品世界に入り込むことができました。
出演された俳優さんがみなさんとても良い声で、
声優さんのようだったのが印象的でした。

勧進帳

勧進帳

木ノ下歌舞伎

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2018/03/01 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

木ノ下歌舞伎は以前に『黒塚』を観ていたので、同じように歌舞伎に近いのかなと思っていたが、予想と全然違っていて少し驚いた。『勧進帳』は大体のあらすじは知っていたし、演出もいろいろと面白かったので難解さは無かったが、ボイスパーカッションのような口三味線の長唄だったり、ラップやダンスが出てきたり、レジャーシートが出てきたりと、最初は自分の中でどう消化して良いのか分からない感じだった。後で「ボーダーラインを超えていく」というフレーズを目にしてストンと腑に落ちた感じがしたのだが、確かにキャスティングを含めて「関所」「人種」「敵味方」「性別」「主従」「時代」等あらゆるボーダーラインを越えていたように思った。
Mrs.fictionsの岡野さんの、ラップもダンスもできる多才さに改めて感心。坂口涼太郎さんの身のこなしの美しさに目が釘付けだった。

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)

MU

駅前劇場(東京都)

2018/02/21 (水) ~ 2018/02/26 (月)公演終了

満足度★★★

ひとつの主題を貫く連作短編。バー「漣(さざなみ)」に集う人たちの告解だったり逃避だったり。確かにバーって内緒話が良く似合う。
笑いながらも痛みが我が身に跳ね返ってくるのはいつものことだけど、
わたしの現実逃避は劇場通いかもしれない、と思ったり。

ネタバレBOX

・客席に向かって横並び一列は、もはやMUの専売特許ですね。
・ユリカの婚約者のケイ君は、きっと合唱サークル繋がりで、あの友達(志賀聖子さん 当パンに役名が載ってなかったので)から紹介されたに違いない。彼女も初めからケイ君が好きだったのに獲られたのかな・・・とか妄想が広がる。
・帰宅拒否症の彼等がミカちゃんを取り合う様子は、『CANDY CITY』の病院の先生を取り合う女達の裏返しに観えた。

アンフェアな月

アンフェアな月

刑事・雪平夏見シリーズ製作委員会

天王洲 銀河劇場(東京都)

2018/02/22 (木) ~ 2018/03/04 (日)公演終了

満足度★★★

原作は未読。TVシリーズを観ていたのでどうしても篠原涼子のイメージが強いけど、
篠田版雪平も頑張っていたのでは。
岡田さんは渋い感じの役どころで存在感があって良かったです。
いろいろな面で豪華だな、という印象でした。

卒業式、実行

卒業式、実行

Aga-risk Entertainment

サンモールスタジオ(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★

シアターミラクルの『ナイゲン2016』は観ていましたが、本公演は初めて。
今回もとても完成度の高いシチュエーションコメディでした。
ナイゲンの時も思ったのですが、冨坂さんの書く台詞はすごく聴きやすくて、頭に入りやすい。
卒業式の舞台裏で、先生と生徒が丁々発止のやりとりをしながら式は続いていくという、当にShow Must go on。
怒涛という言葉がピッタリな台詞量と勢いでした。
登場人物もキャラクターがハッキリしていて、人数が多くても気にならず、
混乱が混乱を呼ぶ展開がとても面白かったです。
イデオロギーの問題はデリケートで難しいけど、
本当に大切なのは何なのか、途中で履き違えちゃってるのは実際ありそうな感じ。
個人的には中田先生のキャラクターがツボでした。
星秀美さんは、どこかで拝見したことある?と思っていたらMUに出演されていたんですね。

鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』

鵺的トライアルvol.2『天はすべて許し給う』

鵺的(ぬえてき)

コフレリオ新宿シアター(東京都)

2018/02/07 (水) ~ 2018/02/13 (火)公演終了

満足度★★★

鵺的、個人的にいつもちょっとだけ残念な感じだったのですが、今回はガッツリとやられました。観劇しながら「死ねばいいのに」と何回も念じたのは始めてかも。常識や言葉が通じない相手がとにかく怖かった。
「愛」という言葉の欺瞞。自分も含めて省みる必要の有りや無しや。
終演の時に拍手が無いとか、カーテンコールが無いとか、以前観たelePHANTMoonの公演を思い出しました。
俳優陣の熱演に脱帽。毎ステージ消耗するだろうなぁ。

ネタバレBOX

座間の事件やら、ラストでは桐野夏生のOUTをちょっと思い出した。
江原さん演じる和田がとにかく怖くて、一言も発しなくてもヤバイことが分かる。


アスファルト・キス

アスファルト・キス

ワンツーワークス

あうるすぽっと(東京都)

2018/01/18 (木) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

遠い昔の映画で見たような、警察やマスコミの「賄賂」「でっちあげ」「恫喝」が幅を利かせている、「警察」と聞いた人たちが一様に眉をひそめる、そんな時代。女性を物のように扱ったり、人権という言葉が無いような描写に衝撃を受けた。時代背景や文化が違う所為か感情移入できる登場人物が居らず、違和感や嫌悪感ばかりが先に立ってしまった。登場人物がみんな人の話を聞かず大声で自分の言いたい事だけを言っていて、結局最後まで何が真実で、誰が本当の事を言っているのか分からなかった。その中でただひとつの真実がラストに明かされたことで、自分の中で作品が消化されたように思う。サスペンスドラマの手法であれば、腑に落ちる感じがする。わたしにはなかなかハードルの高い作品でした。

ネタバレBOX

・シリアスなシーンでの音楽がラテンのリズムで、ちょっと笑ってしまった。
・パフォーマンスが間に挟まる演出はやっぱり苦手。
・畑中くんは巻き込まれ役が似合うなぁ。
・裕朗さんの新聞記者はいったい何を求めていたのか。
 特ダネ欲しさなのか、面白半分なのか、承認欲求の発露だったのだろうか?

1万円の使いみち

1万円の使いみち

monophonic orchestra

Geki地下Liberty(東京都)

2018/01/13 (土) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

1枚の1万円札を巡る再出発の物語。
使い切る側と届ける側が下北沢を通る2路線を行き来する。
ロードムービーならぬロードシアターとは言い得て妙。
それぞれの目的を果たし、次の1歩を踏み出した時、
次に見える風景が幸せだと良いなぁと思った。
小田急線と井の頭線の駅名を捩った登場人物名も、
知っている駅名がどんどん出てくるのも楽しいし、
演劇マジックを逆手に取った演出も楽しかった。
東京の人に・・・って台詞、伊勢原はそう言うほどは遠くはないと思うけど(笑)
OPの音楽がとても印象的だった。

マジカル肉じゃがファミリーツアー

マジカル肉じゃがファミリーツアー

ロロ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2018/01/12 (金) ~ 2018/01/21 (日)公演終了

満足度★★★

2018年観劇初め&ロロ初観劇。
ポップでキュートでハッピーな愛すべき家族の物語は演劇の楽しさが溢れていました。リビングで宿題しながらする会話や、ママの「正解~」の声で 仕事帰りの疲れた頭にもじんわりと幸せのお裾分けをいただきました。
ママの作るオムライス、わたしも食べたかった(笑)
パタンパタンと折りたたむドールハウスのような美術が可愛くて素敵でした。
あの回る感じはちょっとペナキリ風味?
楽しかったので、次回公演もタイミングがあえば是非観たいです。

ネタバレBOX

・板橋さんのママは、見た目の強烈な違和感は観ているうちに全然気にならなくなり本当に可愛く見えてくる不思議。
・トチが冷蔵庫に入ったときに、「出られなくなっちゃう~」ってちょっとヒヤリとしてしまったのは、リアルに毒されている証拠だなと反省。
・トチの声が聞こえなくなりつつある、サルスベリの寂しさが切なかった。
・めくるの話し方はちびまる子ちゃん風?
・一日の中二病を拗らせた感。
オシャレ紳士と梅棒のソラノ/カナタノ/セカイ

オシャレ紳士と梅棒のソラノ/カナタノ/セカイ

男衆ver.2.0 おしゃれ紳士

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/12/28 (木) ~ 2017/12/30 (土)公演終了

満足度★★★

あっという間にチケットが完売になる人気公演。
内容も切なくてキュンとするし、パワーもらえるしでとても楽しかった。
そして背筋が美しかったです!

ただし、常連さんの盛り上がりについて行けず
若干置いてけぼりになってしまったことが難点でしょうか。


アックーノの逆襲

アックーノの逆襲

ナ・ポリプロピレン

「劇」小劇場(東京都)

2017/12/28 (木) ~ 2017/12/30 (土)公演終了

満足度★★★

年末恒例の公演。
今年も沢山笑わせていただきました。
なんにも考えず笑って観られるのも幸せだな。
ご出演の俳優さんたちはベテランの巧者ばかりなので
バカバカしいシーンでもきちんと形になっているのが素晴らしい。
ミュージカル風な場面でもちゃんとハモっていて感心しました。

ティアーズライン

ティアーズライン

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2017/12/15 (金) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★

細かい設定とか、ちょっとあれな部分もありましたが、
今回は力業で持って行かれました。
やっぱりキャラメルボックスは圧倒的な祝祭感と多幸感をもたらしてくれるね。
たとえぼっち観劇でも(笑)。
主役級の俳優がこれだけ揃えられるのも凄いことだよね。

ネタバレBOX

東京に土地勘が無いと分かりづらいかもねと思ったんですよ。
明石公演はそのままだよね・・・。
『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★

『あの記憶の記録』観劇。
戦争の爪跡に苦しむ世代と、自衛のための先制攻撃は当然と考える若者。
そして憎しみを糧に国を守ろうとする者。嫌でも今の日本と重ね合わせずにはいられない。
封印していた記憶を呼び覚ました主人公がこの後どうなってしまうのかと想いを馳せる。
そして、あの登場人物の変わりようにも心を突かれた。
ナチスは、ヒトラーは彼に何をして何をしなかったのか。
俳優さんが素晴らしかったのは勿論、椅子を使った演出が秀逸。
椅子が倒れるたびに恐ろしさで身がすくむようだった。

『熱狂』『あの記憶の記録』

『熱狂』『あの記憶の記録』

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/19 (火)公演終了

満足度★★★

『熱狂』観劇。
何回か再演を重ねて来ているだけに、すごく厚みのある作品だなぁという印象。
戯曲も俳優も圧倒的。西尾さんがヒトラーというのが最初違和感だったが、
理想に燃えていたはずの政治家が権力に固執していく変化が恐ろしかった。
サンモールスタジオでの見逃を今更後悔

ちゅらと修羅

ちゅらと修羅

風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2017/12/07 (木) ~ 2017/12/13 (水)公演終了

満足度★★★

あまりにドストレートで息苦しいほど。
先ずは示される数字たちに圧倒的に打ちのめされる。
薄々感じていた違和感を喉元に突きつけられた感じ。
自身も女性であり、娘を持つ身であれば特にその問題には身が竦む。
大きな視点はなかなか持てないけれど、考えるきっかけやモチベーションにはなったかなと。
生の音響の見事さと沖縄の太陽を思わせる照明、
緑濃い森に複数のモニター映像という美術、どれも印象的でした。
舞台上にトランポリンでパルクール的な動きも面白かった。
風琴工房の作品は情報量が多いのが常で、それを如何に伝えていくかの演出が楽しみのひとつだけれど、
今回は詩森さんの「伝えたい欲」が勝ちすぎていて、若干詰め込みすぎたかなという印象。
まあ、それ故のSF設定はナイスアイデアですね。
どなたかのツイートにあった「クールなドラえもん」は言い得て妙。
個人的にはナビィにいちばん感情移入して観ていました。お母さんだからね。
熊坂理恵子さんの柔らかい雰囲気がとても好きでした。
白井風菜さんのあかりも当に「ちゅら」でした。
佐野さんのセジは狂言回しとして、詩森さんの信頼に充分に答えていたと思います。
台詞の量、質ともに圧巻でした。

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