満足度★★★★
2011年の初演から待ちに待った再演。
人間も馬もとてもとても愛おしくて、何でもないやりとりに涙が出てしまう。
やっぱり、この演目大好きだー!!
わたしの初パラドックス定数がこの演目で、
ホチキスの加藤さん目当てにふらりと観に行ったら見事にガツンとやられてしまいました。
その後ずっと追いかけているのですが、観れば観るほど「パラドックス定数」らしくない作品だったなと思い知るわけです。
だって、ハートウォーミング・・・。
キャストを観たときに、2役が初演と変わっていてちょっと残念に思っていたのですが、
いやいや、これはこれで!
大王烏賊兄はちゃんと気位の高い芦毛の馬だったし、何より今回は馬主さんの佇まいが染み渡りました。
ドンカバージョとアイゼンレイゲンの海を眺めながらのおやつシーンがほのぼのして好き。
馬好きの友人曰く、「芦毛の馬は性格が悪いのが多い」だそうです。
西原さんのツンデレもちょっと観たかったかなぁ。そして、馬のドヤ顔可愛いよね。
タイトル通り、人から馬へ、馬から人へと変幻自在に入れ替わる演劇的手法を堪能しました。
初演を観た瞬間から観て欲しかった馬好き乗馬好きの友人も、とても気に入ってくれて嬉しかった。
2019年、良い作品からのスタートで幸先の良い観劇初めとなりました。
『東京裁判』とは言わないまでも、「パラドックス定数オーソドックス」の名に違わぬくらいには再演をお願いします。