しのぶの観てきた!クチコミ一覧

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誓いのコイン ロシア兵をもてなした松山

誓いのコイン ロシア兵をもてなした松山

坊っちゃん劇場

坊っちゃん劇場(愛媛県)

2019/01/01 (火) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

ミュージカル『誓いのコイン』は信頼する俳優が主演していた初演(2011年)を見逃したのです。今回の再演鑑賞は私にとって約8年越しのリベンジ! 初四国上陸、初愛媛滞在で、たいそう幸せな観劇になりました。上演時間は2時間、途中休憩10分を含む。
詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/03/31/11950/
観光記録:http://shinobutakano.com/2019/03/31/11963/

THE Negotiation

THE Negotiation

T-works

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/03/13 (水) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

ある高級ホテルの会議室で、フォスター社とシュミット社のTOP同士が新会社設立の交渉に臨む。互いに合意できないのは社名について。「フォスターアンドシュミット」にするか「シュミットアンドフォスター」にするかで揉めているのだ。双方が相手に勝とうとして様々な手を尽くすが、狙いが的外れだったり、本筋から逸脱していったり。馬鹿を徹底して見せるドタバタコメディー。

SWEAT

SWEAT

劇団青年座

駅前劇場(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/12 (火)公演終了

約2時間50分、休憩込み。2000年代のアメリカで、ある工場がリストラを敢行し、労働者はストへ。突然仕事がなくなり、行く場所を奪われる。明日は我が身と、自分ならどうするかと悶々とする。高さも奥行きも少ない舞台で、壁を移動させて様々な空間へ場面転換。ベースはバーで、上手側の空間が色んな場所になる。青年座劇場だったらどうなったかなと何度か想像した。

父さん、晩年っていうのかい、これは。

父さん、晩年っていうのかい、これは。

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

「劇」小劇場(東京都)

2019/03/06 (水) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

約1時間50分。リアルと虚構のせめぎ合いはいつも通りスリリング。原作知っておくと吉。すっかり好きになってから、私は少しショックだったっぽい。でも皆さん元気そうで良かった♪

LULU

LULU

アン・ラト(unrato)

赤坂RED/THEATER(東京都)

2019/02/28 (木) ~ 2019/03/10 (日)公演終了

ヴェデキントのこの有名古典を観るのはたぶん3度目。少し古風な翻訳のおかげか、台詞を慎重に味わえました。意外なことに会話に飛躍が多く、今も生き残る古典ならではの厚みなのかもとポジティブに捉えられました。突飛なやりとりの背景を演技で埋めて、スムーズな流れを作ってくれていたからだと思います。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/03/09/11845/

世界は一人

世界は一人

パルコ・プロデュース

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/02/24 (日) ~ 2019/03/17 (日)公演終了

カテコ込みで約2時間15分。岩井秀人さんの人生観、死生観が音楽劇に。抜け感を保ちつつ緻密で粋で私はとても好き。言葉、歌、音楽が小気味よく、変な嘘なく共存し、周到な笑いどころも多数。俳優がみな魅力的で集中できた。メインの歌で涙。

ネタバレBOX

三角すい型の骨組みが回転する透け感のある装置。上手奥のミュージシャンらと俳優。ハイバイドアに似てる横棒もあった。「初めまして こんなんです」で泣いた。
紫苑物語

紫苑物語

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2019/02/17 (日) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

大野和士芸術監督が日本から発信する新創作オペラの世界初演。音楽も歌も美術も衣装も全体的に常に強烈で、最初から最後まであっけに取られっぱなし。オペラは音楽(というルール)を核にどこまでも飛躍できるのかな…と遠い目になった。

熱帯樹

熱帯樹

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2019/02/17 (日) ~ 2019/03/08 (金)公演終了

三島由紀夫の華美な台詞をしなやかに軽やかに届ける小川絵梨子演出。面白かった!死に臨み輝く命は三島的。母の造形独特&強烈で衣装素敵。父お馬鹿さんでキュート。揺れまくる兄可愛い(笑。重病の妹の生命力突出で鮮烈。おばのラスボス感興味深い。鳥と衣装の繋がりもイイ!

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

「あつまれ!『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』まつり」

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/14 (木) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

ダルカラ「ねこまつり谷賢一演出版」90分弱。子二人を育てあげた専業主婦(井上裕朗)が夫を亡くし猫と過去を回想。ギャグを交えたホームドラマの体裁で複数の階層を行き来し、「演技」の可能性、責任等を多角的に考えさせる。井上さんが素晴らしい。井上演出版観たくなった。

見立てる

見立てる

カンパニーデラシネラ

横浜にぎわい座・のげシャーレ(神奈川県)

2019/02/11 (月) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

約1時間。男女各2人合計4人のパフォーマンス。ギュっと詰まっていて充実。人、虫、魚、やかん等に変身しつつワクワクの仕掛けいっぱいの道具と縦横無尽に戯れる。音との関わりが濃い。「水と油」から「デラシネラ」になったんだなと感慨深く。

ヘンリー五世

ヘンリー五世

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)

2019/02/08 (金) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

約3時間5分、休15分含。説明役が観客に素で話しかけ、俳優が見得を切り、人気者の殺陣はショーアップ。大衆演劇風?出演者が横一列になりがちで高さや奥行を生かせていない。怒鳴る発声と大音量のドラムなど音が苦手。名台詞大幅削除に疑問。

CHIMERICA チャイメリカ

CHIMERICA チャイメリカ

世田谷パブリックシアター×パソナグループ

世田谷パブリックシアター(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

『チルドレン』に続く栗山民也演出のルーシー・カークウッド戯曲の上演。1989年の天安門事件の決定的場面を撮影した米国人カメラマン(田中圭)と、その場に居た中国人(満島真之介)が、米国大統領選挙中の2008年に再会。家庭や仕事、恋愛模様など、卑近ともいえる市民の生活を丁寧に描き、その背後にある大きな力を感じさせる。国、社会、世間は個人を制限、支配するが、たった一人が世界を変えることもある。その光と影を描く。時を超え、中国と米国などを行き来する38場をシャープに転換。複数役をすばやく演じ分けていくアンサンブルの豪華俳優らも見応えあり。思い返すと、カメラマンの女性に対する行動、言動はひどすぎる(笑)。恋人(倉科カナ)とのラブシーンはいつも官能的で素敵だった。

Le Père	父

Le Père 父

東京芸術劇場/兵庫県立芸術文化センター

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/24 (日)公演終了

30カ国以上で上演された仏戯曲「Le Pere 父」の日本初演。約1時間50分。超面白かった!老いる父とその周囲の人々の我欲、善意、愛情、妄想が演劇的虚構でさらに不確かに。それを新鮮で真実味のある工夫を凝らした演技でみせるから観客は撹乱される。私は笑い、涙した。橋爪功さん含む出演者6人全員スリリングで魅力的。大げさ過ぎず閉じてもいないのが素敵!具象と抽象のバランスが美的な美術もおしゃれな衣装も雄弁。自分を信じられない恐怖を想像できた。初演を演出したラディラス・ショラーさんの日本での初演出。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/02/06/14688/

二月競春名作喜劇公演

二月競春名作喜劇公演

松竹

新橋演舞場(東京都)

2019/02/02 (土) ~ 2019/02/23 (土)公演終了

 新派と松竹新喜劇が競演する二本立て。繰り返し上演されている演目ならではの安定感と重量感。「華の~」の舞台は昭和23年の京都の遊郭。女将のおえい(波乃久里子)がきりもりする歴史ある鼓楼だが、太夫たちがストライキを起こすなど、時代の波に飲み込まれつつある。貧しいが器量はよさそうなきみ子(藤原紀香)を引き取ると、彼女はオツムが弱い上に妊娠していた。最後は奇跡的なハッピーエンドに♪ 演出の大場正昭さんは大量の出演者をさばき見事な群像劇に仕上げている。変わりゆく時代、消えていく文化を生のお芝居に残す偉業。
 「おばあちゃんの子守唄」はわかっていても笑かされる人情喜劇。懐かしい。2演目とも観客と積極的にコミュニケーションを取っていて好感。着物の着こなしや所作、笑いの作法などに鍛錬の跡が見て取れて感激。

『スーパープレミアムソフト W バニラリッチソリッド』

『スーパープレミアムソフト W バニラリッチソリッド』

チェルフィッチュ

シアタートラム(東京都)

2019/01/25 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了

ある閉鎖的なコミュニティー(コンビニ)での市井の人々の戦いがコミカルに描かれ、いじめやパワハラなどの現実の身近な問題と直結しました。また、戦争や移民問題など、より大きな世界ともすぐにつながりました。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/02/03/11672/

わたしとわたし、ぼくとぼく

わたしとわたし、ぼくとぼく

劇団うりんこ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/01/24 (木) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

1997年の札幌を語る場面から終幕まで落涙止まらず。過去と未来が繋がりアレクシ・ケイ・キャンベル作『プライド』を想起。主人公(弱者)が見える人と見えない人がいたのは、巧い風刺。私たちは興味のないもの、見たくないものを見ないようにして、それらを軽視・無視しがちだから。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/01/28/11632/

出口なし

出口なし

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2019/01/25 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了

白井晃さんが上演台本・演出を手掛けるサルトル作『出口なし』を拝見。ダンサーの首藤康之さんと中村恩恵さん、俳優の秋山菜津子さんによる新創作ということで期待して伺ったところ、期待以上でした♪ ハラハラどきどきして、きゅーっと緊張して、ぐぐーっと考えられた、約1時間25分でした。詳しい目の感想:http://shinobutakano.com/2019/01/27/11626/

TIC-TAC~ハムレット~

TIC-TAC~ハムレット~

CHAiroiPLIN

東京グローブ座(東京都)

2019/01/25 (金) ~ 2019/01/26 (土)公演終了

約1時間50分。優柔不断な王子を三色の信号機に見立て、路上で繰り広げる『ハムレット』。素晴らしかった!復讐のため全てを捨てる若者の悲劇という切り口で、交通警備員(墓掘り)が散らばるゴミ(美徳、遺体)を片付ける。大人数の群舞、明るい歌と生演奏、本質を突くダジャレで躍動感のあるメルヘンに。フォーティンブラスは“14人のブラスバンド”、レアティーズは“レディース(女性暴走族)”になり複数人で演じる。『ロズギル』やハイナー・ミュラーの引用もあり(笑)。シェイクスピア好きの観客にもお薦めしたい。

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

パリのアメリカ人【2020年京都公演一部、福岡公演中止】

劇団四季

東急シアターオーブ(東京都)

2019/01/20 (日) ~ 2019/03/08 (金)公演終了

『パリのアメリカ人』はクリストファー・ウィールドン振付・演出、ボブ・クローリー衣裳、美術というゴージャスな布陣の“音楽舞踊劇”とのこと。2014年パリ初演なんですね。高度なダンスを見せていただけました!!ピエト・モンドリアンの絵画「コンポジション」を思わせる衣装は鮮烈で、バレエをふまえた華やかなコンテンポラリー・ダンスは新体操のようなスポーティーな印象もあり、圧巻。

罪と罰

罪と罰

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2019/01/09 (水) ~ 2019/02/01 (金)公演終了

フィリップ・ブリーン演出はアクロバティックな振付も盛り沢山で猥雑な群像を見せる前半と、対話に集中させる後半で対比鮮やか。大道具&小道具で遊び尽くす全員野球ならぬ全員芝居。

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