二月競春名作喜劇公演 公演情報 松竹「二月競春名作喜劇公演」の観てきた!クチコミとコメント

  •  新派と松竹新喜劇が競演する二本立て。繰り返し上演されている演目ならではの安定感と重量感。「華の~」の舞台は昭和23年の京都の遊郭。女将のおえい(波乃久里子)がきりもりする歴史ある鼓楼だが、太夫たちがストライキを起こすなど、時代の波に飲み込まれつつある。貧しいが器量はよさそうなきみ子(藤原紀香)を引き取ると、彼女はオツムが弱い上に妊娠していた。最後は奇跡的なハッピーエンドに♪ 演出の大場正昭さんは大量の出演者をさばき見事な群像劇に仕上げている。変わりゆく時代、消えていく文化を生のお芝居に残す偉業。
     「おばあちゃんの子守唄」はわかっていても笑かされる人情喜劇。懐かしい。2演目とも観客と積極的にコミュニケーションを取っていて好感。着物の着こなしや所作、笑いの作法などに鍛錬の跡が見て取れて感激。

    0

    2020/01/07 22:33

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大