しのぶの観てきた!クチコミ一覧

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ハル大学『カガクするココロ』

ハル大学『カガクするココロ』

青年団国際演劇交流プロジェクト

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/01 (木) ~ 2010/04/04 (日)公演終了

青年団版と観比べて
出演者は大学生です。登場人物の年齢に近いので、そのフレッシュさに現実味がありました。終演後のトークでは出演者も大いに発言してくれて、とても良かった。通訳さんががんばってらっしゃって好感。

かたりの椅子

かたりの椅子

ニ兎社

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

世田パブ公演初日鑑賞
笑いがいっぱい起こっていましたが、私にはホラーでした。気持ち悪い妖怪が出てくる本格ホラー。戦慄です。

ネタバレBOX

竹下景子さんにまとわりつくでんでんさんが妖怪に見えて、本当に恐ろしかったです。
罪~ある温泉旅館の一夜~【作・演出 蓬莱竜太】

罪~ある温泉旅館の一夜~【作・演出 蓬莱竜太】

アル☆カンパニー

川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)

2010/03/26 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★

千秋楽に飛び込めて本当に良かった
蓬莱竜太さんの戯曲の、決して逃げないところがすばらしいと思います。しつこく、最後まで問い詰める、密度の高い4人芝居でした。満足。

泣き虫なまいき石川啄木

泣き虫なまいき石川啄木

ハイリンド

赤坂RED/THEATER(東京都)

2010/03/27 (土) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

充実の初日
いい感じに席がうまったレッドシアターで、井上ひさし戯曲ならではの良さを味わうことができました。

ゴルゴダ・メール

ゴルゴダ・メール

劇団俳小

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了

リーディングも見て本公演も
作家さんの思いがこもったいい戯曲でした。

ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

SPACE EDGE(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

男たちが無様でよかった
会場の個性を生かした構成、演出を堪能。街の音がいろいろ聴こえて面白い。マチネ鑑賞。でおなじみの役者さんの演技を至近距離で楽しみました。やっぱりパラドックス定数は最前列がいいな。

ことりとアサガオ【舞台写真UPしました】

ことりとアサガオ【舞台写真UPしました】

三角フラスコ

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/16 (火)公演終了

満足度★★★

作家独自の美意識が息づく三人芝居
 太宰治の短編小説「燈籠」をモチーフにした三人芝居。原作があるとはいえ、セリフに「コンビニ」「週刊少年ジャンプ」などが出てきますし、設定も大幅に変わっているようで、現代を舞台にした新作と受け取ってもよさそうな作品でした。全編に作・演出の生田恵さんの美意識が息づいており、エンディングに静かな思索の時間としての余韻が残りました。

 ただ、美術や照明などの空間全体の演出にはまだ上が目指せる余地があるように思いました。劇場の舞台の横幅が広いので、客席との緊密な関係が生まれづらいのもあると思います。東京でいえばアトリエ春風舎(約50席)のような劇場で拝見したかったですね。

 生田さん、プロデューサーの森忠治さん、福島の劇団満塁鳥王一座の作・演出家である大信ペリカンさんの3人によるポスト・パフォーマンス・トークで、色んな謎が解けて大変助かりました。生田さんは「別役実研究会」という名の会を開き、月2回、別役戯曲を読んでいるとのこと(もう13本は読まれたそうです)。作家さんはお2人とも別役さんやイヨネスコなどの不条理劇に興味があるそうで、貪欲に戯曲を研究されているのが素敵だなと思いました。

ネタバレBOX

 咲子(瀧原弘子)は種を植える、石を置くなど、何かを象徴するような行動をしますが、果たしてそれが何を意味したのかがわかりませんでした。努(小濱昭博)との関係も私にはよくわからず。2人が口にした“マコトくん”とは彼らにとってどんな存在だったのかしら。物語が立ち上がるための布石というか、ヒントが足りないように思いました。

 鉢を頭に被り、はおりを着た奇妙な男(真田鰯)が登場します。彼の役名は作家。でも作家らしい振る舞いや言動はなく、その役名も何かを象徴しているのだろうかと想像しましたが、私にはヒントが少なすぎました。作家が立ってぐるぐる回転しながら長いセリフを言う場面は面白かったです。

 色とりどりの照明が家(?)の白い壁を裏から照らすのが美しかったです。詩的情緒あふれる無人のシーンでした。

 ※終演後のトークで話してくださったのでわかったことですが、原作の咲子は両親のもとで暮らす25歳の女性とのこと。でも今作では両親は亡くなったとされていましたので、『ことりとアサガオ』は生田さんが創作された新作と解釈していいだろうと思います。
月並みなはなし[2010]

月並みなはなし[2010]

時間堂

座・高円寺2(東京都)

2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

満足度★★★

脚本改訂により人気演目がさらに深化
 『月並みなはなし』は時間堂のオリジナル作品。劇団で再演が重ねられるだけでなく、俳優養成所の発表会や他劇団でも上演されている人気戯曲です。私もこれまでに3プロダクション拝見しています。

 近未来の東京。月移民を目指してきた6人の仲間の中から、たった1人だけ月に行ける人を選ぶことに。つらい試練をともに乗り越えてきた友や恋人たちは、自分の望みを叶えるために相手を蹴落とさなければならなくなる。

 舞台はほんのり木の香りが漂ってきそうな、おしゃれなレストラン。カラフルでロマンティックな衣裳を着た若い男女が、優しさで柔らかくつながったコミュニケーションを生んでいきます。

 拝見したのが初日前日のプレビューだったせいもあると思いますが(むしろそれが主な理由かもしれません)、演技の面で時間堂クオリティーを達成できているようには思えず、期待が大きかっただけに少々残念な鑑賞となりました。

 脚本のラストが大幅に変更されたことにより、これまでとは全く違う後味を残す作品に変貌していました。ハッピーとアンハッピーが混在し、揺れ動くのがとても良かったです。

ネタバレBOX

 月面初のエレベーターガールをめざすキリン(髙島玲)の父親のエピソードが加えられたことにより、彼女が月移民を目指す動機の確かな裏付けができて、切実さが増しました。

 月移民を選抜する側のハナちゃん(木内コギト)は会議で選ばれたコウドウ(鈴木浩司)を失格とし、残りの5人を月移民にすると宣言します。これまでは「私たちが欲しいのは選ばれる人間ではなく、選べる(選ぶことができる)人間なのです」と述べていたのですが、そのセリフはカットされ、代わりに「法律により理由は公表できない」というお役所らしい返答となっていました。

 その理不尽さに耐えかねたパン屋のアマネ(金子久美)は仲間にも絶望し、「もう二度と顔も見たくない」と言い捨てて部屋を出て行ってしまいます。つまり模範解答を導き出して試験に合格したものの、彼らの心はバラバラになってしまう悲しい結末でした。

 地球に残ることになったコウドウとまだ彼に妊娠を告げられずにいる恋人(原田優理子)との、無言のシーンで終幕。このラストシーンは今まで観た中で一番の出来だったように思います。
ケージ

ケージ

慶應高校・女子高校演劇部

千本桜ホール(東京都)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

高校演劇部の発表会を貸小屋で。さすが慶応。
客席に保護者がいっぱいの無料公演ですから、そのつもりで初日夜を拝見。プラトニックなラブシーンが等身大の感情でリアルに成立していたことに驚き、感動しました。今後に期待します。

喫茶久瀬

喫茶久瀬

文月堂

サンモールスタジオ(東京都)

2010/03/02 (火) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★★

もっと大きな劇場で観てみたい、歌あり踊りありの家族ドラマ
 年季の入った小さな喫茶店を舞台に大勢の登場人物が派手に動き回る、笑いあり涙あり、歌あり踊りありの人間ドラマでした。一見平凡そうな日常会話に13人もの登場人物の背景や、後からつながる伏線がしっかりと書き込まれており、ベタだけど思わず微笑んでしまう温かいエピソードもたくさん盛り込まれていました。決して幸福だとは言い切れない状況にいる、さまざまな夫婦、家族のカタチが示され、軽快な人情喜劇に終わらない深い味わいがありました。

 文脈の通った戯曲を感情熱い目の演技でにぎやかに見せていくお芝居ですが、舞台に誰もいない無言の間(ま)も大切に演出されていました。ただ、そうやって成功している場面があるがゆえに、舞台からの出はけや移動の必然性などの細かい齟齬が気になったりも。
 また、大勢の登場人物およびそこに生まれる関係性を、2時間におさめるのはもったいない気がしました。内容も規模もスケールアップさせての再演が期待できる戯曲だと思います。
 
 役者さんの中では、自分の仕事もしながら母が残した喫茶店を切り盛りする息子役の川本裕之さんが良かったです。バンドマン(安東桂吾)の出戻りの妹を演じた眞賀里知乃さんも印象に残りました。

ネタバレBOX

 登場人物に起こった不幸について、とても細かく書き込まれています。キャバクラ嬢(村上寿子)を騙していた音楽事務所の男(凪沢渋次)が会社をクビになり、妻と子供にも逃げられて「今はゲラゲラ(漫画喫茶)に住んでる」などは、冷静に考えると絶対に笑えない状況です。それを笑いとばせる大らかな空気作りに、センスがあると思います。

 詐欺師の2人組(田中完&植木まなぶ)がやくざに殺されそうになった時に「アメージング・グレース」を歌って命拾いしたエピソードは、ちょっと無理があるんじゃないか(笑)とも思いましたが、そんな無茶な展開だって信じたくなる明るさ、強さがありました。

 ぽっちゃり体系だけどモデルになると決めているアルバイター(神馬ゆかり)、バンド“起死回生”をやっぱり続けてしまう40歳のバンドマン(安東桂吾&日高啓介)、30年の放浪から帰って来て「まだまだこれからだ!」と熱く語る父親(辻親八)・・・その未来は必ずしも明るいわけではないのですが、前を向いて自分を鼓舞する姿には輝きがあります。人間はどんな状況にあっても、未来への希望があれば生きていけるのではないか。それを愚直に信じ求める姿勢が伝わって来て、「あぁ、いいお芝居だな」と思いました。

 ラストは父と息子が祭りの出し物としてブルースブラザーズのダンスを踊ります。出演者全員がその踊りに加わって終幕。みんなでいきなり踊る大団円に私は少々引いてしまったのですが、大衆向け喜劇の王道だと考えれば見事な締めだったと思います。やっぱり新橋演舞場のような大きな劇場で、派手な演出で観てみたい。

 無人・無言場面で強く印象に残ったのは、クリスマスパーティーが終わった後、花瓶の造花だけにスポットがあたるところ。亡くなった母親がそこにいるように感じました。
 そういえばこれも最初の伏線(母の最期の言葉は「あの花に水をやって」だった)があったからわかることなんですよね。よく練られた脚本だと思います。
 Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

Y時のはなし 【Vacant公演終了!Y時は次 5月に山口県YCAMとシンガポールにいきます!!!YCAM公演チケットは4月3日より発売!!!山口で会いましょう~~ぜひ】

快快

Vacant(東京都)

2010/03/04 (木) ~ 2010/03/06 (土)公演終了

満足度★★★★

快快の空間にひたり、ともに遊ぶ感覚
 舞台は学童保育の現場。アルバイトのおにーさん(山崎皓司)は、いつも最後まで残っている小学生のよーじ(竹田靖)と仲良し。おにーさんは帰り道が一緒になる小学校のせんせー(中林舞)に淡い恋心を抱いたりも。
 
 ジャンルはまぎれもなく演劇ですが、表現方法がとにかく盛りだくさん!基本は人形劇で、舞台上に並べられたおもちゃや雑貨類を色んなものに見立てていきます。白いスクリーンに映す映像も字幕、動画、生中継など種類が豊富。快快がこれまでの公演で使ってきた手法を総動員したようなアイデアの洪水状態で、その工夫の面白さに唸りました。

 出演者は皆さん身体能力の高い方ばかりで、体を使った演技がとてもかっこよかったです。カーテンコールで4人が並んだ時は軽く驚きました。もっと沢山の人が舞台にいたような気がしていたからでしょう。

 会場は原宿の中でも特におしゃれな地域にあるギャラリー風の空間でした。玄関前の植木が公演用に装飾されており、入る前からわくわく。カラフルに飾りつけられた広いロビーではドリンク(1drink制)とお手製のちらし寿司が販売されていたり、快快メンバーによる東京みやげ屋が出店していたり。上演会場への階段も足もとはランプで、天井は折り紙で飾られていました。開演前の前説(篠田千明)も観客1人ひとりに「一緒に楽しみましょう!」と言ってくれているように感じました。こんなに歓待されたら単純に嬉しいし、この場に来られたこと自体が楽しくて、貴重なものになります。

 快快の公演は演劇鑑賞というより、快快の空間にひたり、ともに遊ぶ感覚ですね。舞台を観るというイベントに食べ物、飲み物、おみやげも用意されていて、心づくしのおもてなしを受けた幸せな心地です。大勢の人を1つの場所に集めるイベントって、本来こうあるべきなのかもしれませんよね。今の観劇環境に慣れきっている私の目を覚ましてくれました。※ロビーではTシャツとちらし寿司を購入しました♪

ネタバレBOX

 天野さんが演じた同窓会に来た友達3人(以上)が面白すぎてお腹がよじれました(笑)。
 終盤でおにーさんと大人になったよーじが2人でダンスする場面がすごくかっこ良かったです。パラパラとずれて点滅する照明が活躍していました。
農業少女

農業少女

東京芸術劇場

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

初日拝見
多部未華子さんがすごく良かった!1時間40分とコンパクトでした。ロビーごと美術になってて楽しい。

ネタバレBOX

女子トイレも黒いビニールテープが貼られてました!
青

reset-N

ザ・スズナリ(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

Natsui is Back.
私戯曲シリーズから硬質ストレート・プレイにカムバック!

ウォールフラワーズ。

ウォールフラワーズ。

モモンガ・コンプレックス

富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)

2010/02/11 (木) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

壁の花だけど女の子だもの
どちらかといえば「初めまして、おひさしぶり。」の方が好きですが、やはり今回も夢を見せてもらい、涙しました。

ゴールデンアワー

ゴールデンアワー

ONEOR8

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/02/05 (金) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

子供ってどうしようもなく親を愛している
日曜日のマチネ鑑賞。開幕して初のダブルコール。三鷹近隣の方々がご家族、お友だち、恋人と見られる上質のストレート・プレイ。地域に求められる演劇だと思う。関西のお笑いと人間ドラマのバランスも良かったです。

ネタバレBOX

あの装置にはお手上げです。絶対泣く。世代的にばっちりはまったのもあるけど。作り手の皆さま、ありがとうございました。
 『F』

『F』

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/01/29 (金) ~ 2010/02/07 (日)公演終了

Girl's Version
本編に続いてリーディングも拝見。男女の話が女2人の話になってました。装置、照明、音響も変わってました。物語は同じですが上演時間が1時間になっており、つまり別の作品だったんですね。高校演劇でも上演できる、と(トークより)。

ネタバレBOX

マイクを通すといきなり世界が変わったようになるのが面白い。スピーカーの音が割れるのは演出意図とのこと。んーつらかったなー。
柴幸男演出「ワイルダーで、ままごと」

柴幸男演出「ワイルダーで、ままごと」

公益財団法人神奈川芸術文化財団

神奈川県民ホール(神奈川県)

2010/01/26 (火) ~ 2010/01/26 (火)公演終了

観客が巨大なディナーテーブルに
ワークショップ発表会にびっくりするほど沢山の観客が!劇場全体を使ったリーディング公演。戯曲の中の家族と長い(ロングな)時間をともに過ごせました。上演時間は約40分。

95kgと97kgのあいだ◆フェスティバル/トーキョー

95kgと97kgのあいだ◆フェスティバル/トーキョー

さいたまゴールド・シアター

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/03/18 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

さいたまゴールド・シアター初見
アワード投票用。詳しい感想⇒ http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0328164305.html

転校生◆フェスティバル/トーキョー09春

転校生◆フェスティバル/トーキョー09春

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/03/26 (木) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

転校生(再演)
飴屋法水さんの演劇に初めて触れた作品でした。アワード投票用。感想⇒ http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0328164305.html

オリヴィエ・ピィのグリム童話

オリヴィエ・ピィのグリム童話

SPAC・静岡県舞台芸術センター

舞台芸術公園 屋内ホール「楕円堂」(静岡県)

2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

『少女と悪魔と風車小屋』『いのちの水』『本物のフィアンセ』
アワード投票用。感想はこちら⇒ http://www.shinobu-review.jp/mt/archives/2009/0629233641.html

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