満足度★★★★
ちょっとォー!
どう考えましょう。
ネタバレBOX
九年蝉が九年毎に大発生するような、村の一軒家に九年毎に訪れ騒動を引き起こすお殿様とその家の娘との寓話のようなお話。因みに、生き残り戦略としてセミの周期は素数のようなので九年周期は無いと思います。
脳天気で惚れっぽくて足の悪い「とのさま」という印象を植え付けられました。そのため、30代で二度目に訪れたときに、寝込んでいる「ちか」の夫「権ず」に健康だと診立てたことを後で「ご家来」によって否定されても、まだとのさまの診立ての方が正しいのではないかと思ったりしていました。
しかし、40代で訪れたときに、ちかの娘「れい」から権ずが急に過激に働き出して血を吐いて死に、ちかも後を追うように死んだと聞かされると、脳天気による善意の行為だったとしても人を精神的に弄び、残酷な結果を引き起こした事の重大性を知りました。
ところで、とのさまはこの日の朝、スッキリと目覚め正気に戻ったとのことでした。実は20代で訪れた日の雷雨の影響か、あるいはそれ以前からなのか、とのさまは発狂していたのでした。それを考えると、医者でありながらとのさまの狂った上でのイタズラに乗っかっていたお世話係の「お侍医」の責任も重大です。
お侍医はもうよぼよぼのおじいさん、とのさまも40代、平均寿命を仮に50年として、二人は罪の重さを背負ったまま余生を生きようとしますが、そこでまた雷雨。
暗転後、家は倒壊していました。
直前の40代で訪れたときにも既に家の横壁は半分崩れていました。責任を感じたとのさまがれいを引き取って、家は時の経過とともに自然に崩れたと思いたいところですが、れいは村で生きることを考えていましたし、責任の重圧と雷雨です。再び発狂してその場の人を切り捨てでもしたのでしょうか。
若かった井上ひさしさんが賞を獲りにいったであろうことなども含めて冷静に考えるとやはりハッピーエンドではないのでしょうね。それでも、娘の健気さや可愛らしさ、とのさまの悪気の無さを考えると、ハッピーエンドで終わったと思いたい揺れる想いがあります。
満足度★★★★
順番にね
人間の営みを感じさせるストーリーでした。
ネタバレBOX
アフタートークで演出家さんがSFのようなと言ったときには違和感を覚えました。どこが科学フィクションですか。カタカナで言うなら、死後の世界を扱ったファンタジーでしょって思いました。
商人が男は行き倒れだったとはっきり言っていました。行き倒れとは旅の途中に道端で死ぬことです。にも拘わらず、当の作家さんもどこかにあるSF的な街という捉え方をしていたのが何とも不思議で、そう言えば、男が自分の立場をなかなか認識できないでいる、何か無理に引っ張っているようだと感じた理由が分かりました。
紅茶の葉っぱっていくらするのでしょう。
部屋の先人が後から来た人のために、紅茶を振る舞い、ほしいものや必需品を買い与え、その代わり、先人は姿を消すまでの残された時間をお金の代わりに支払います。そういう意味では、親が子を思う無償の愛のようです。
そして、いずれ先人は時間を使い果たして姿を消し、後から来た人は次に新たに来る人の世話をしてあげることになるのでしょう。人は順番に死んでいく、時には例外もあるけどという人間の営みを感じさせるストーリーでした。
満足度★★★
なんじゃあ
汗びっしょり、お疲れさん。こちらも熱気でというか日中の暑さと湿度で客席が蒸し暑く必死に耐えていました。
ネタバレBOX
新宿に出現した半透明の怪獣が、人を飲み込んでバラバラにした上で粘液で変な形にくっつけてオブジェにしたり、首をはねたりしているという状況下で、いつの間にかほっぺたに付いていたご飯粒を、とある人に付け返すために新宿を走り回る女性の話のような…。
なんじゃあと思いましたが、ラスト近くの台詞になんじゃあというのがありまして、作者公認のなんじゃあというストーリーで安心しました。
満足度★★★
思わぬ方向
行き過ぎ、ファンタジーまでは要らんやろって。
ネタバレBOX
内閣官房の職員が来たときは、やはり詐欺グループがらみのコメディの延長かと思っていましたが、拳銃を向け合い、どうもそうではないみたいで、北朝鮮のテロリストによるプルトニウム盗難事件へと急展開しました。
そして、撃ち合いになって…、血糊までは要求しませんが、それでも撃たれて怪我をしているはずなのに、致命傷でなければ立ち上がって対等に格闘できるという設定はシリアスな場面だっただけに理解出来ず残念でした。
テロリストを倒してめでたしめでたしかと思っていると、高速増殖炉あんじゅにミサイルが飛んできて、建物は崩壊、全員死亡という何ともシュールな結末になりました。
コメディからシリアス、そしてシュール、いい流れだと思います。しかし、その後のチェルノブイリ事故の影響で超能力者になったという青年と、青年の周りを踊っている天使による全員の蘇生、そんなファンタジー、奇譚は必要なのでしょうか。
フィナーレの正装によるダンスは時代を感じさせます。このダンスシーンをやりたいがために、三文オペラのように誰も死なせないストーリー展開で大団円に持っていったようにも考えられますが、シュールのままで終わってほしかったと思います。
因みに、途中で木村伝兵衛という言葉が出ていましたが、フィナーレの正装といえば、私の中では白いドレス姿の黒谷友香さんが一番ですね。
満足度★★★
みんな結構似ているのかも
瀬乃宮あき穂が可愛かったです。
ネタバレBOX
ネットの中で生きる君島コウが、何らかの弱みを持つ人間の心の闇を突いて手先にして、巨大クモ型ロボットを作って破壊工作をしたり、ロケットを飛ばして太陽風に影響を与えて人類をせん滅しようと企み種子島のロケット基地を襲撃したりするのを、中央種子島高校のロボット研究部のメンバーたちが自分たちで作った巨大ロボットを駆使して阻止する話。
もう一人の主役八汐海翔(やしおかいと)と日替わりゲストによるリモコンロボット同士の風船割りゲームで、ロボット操作に慣れているはずの海翔が一回戦と二回戦に惨敗したのには大笑いさせてもらいました。
黒尽くめのダンサーがロボットを演じるという工夫はなされていましたが、さすがに巨大ロボットにまでは見えませんでした、悪しからず。
君島はネットの中に生き続けています。いずれまた新しい手先を使って人類せん滅を狙うのでしょう。続編もあるのかなと。
満足度★★
【真飛聖さん初日】観劇
序曲のイントロにワクワクしました。
ネタバレBOX
始まってみると正直がっかりでした。
イライザは声がくぐもっていました。声に伸びがなく、高音の伸びも遠慮がちでした。
最初の広場における男性アンサンブル4人のハーモニーが上手過ぎて、もしかしたらこれが普通なのかもしれませんが、ここでオオーっと思ったなんて、メインキャストの歌声に感動せず、アンサンブルの歌声に感動するってどんな感想やねんと思います。
ヒギンズ教授はカッコいいのですが、曲に遅れまいと必死に追い掛けている感じでした。ピッカリング大佐はしゃべり声からしてかすれていて聞きづらかったです。メインキャストの中ではフレディ青年だけが声に伸びがあり、高音も綺麗で、「君住む街」はまあまあ良かったです。忘れていました。ドゥーリトルは後半歌が良くなりました。ただ、下品な感じにはピッタリなのですが、松尾貴史さんの品のないサル顔は嫌いです。それと、大勢の男女アンサンブルによる美しい合唱に助けられた感はありました。
「ひ」と「し」の訛りを矯正するための「日が東から昇る…、上品な広い額(ひたい)…」的な歌詞がありましたが、その代わりに「スペインでは、主に広野(ひろの)に雨が降る。」という歌詞は無くなりました。寂しい限りです。
全体に華がありませんでした。前半ラストの正装シーンでは、白いドレスだけが際立っていて、面長な顔が気になってしまいました。
『マイ・フェア・レディ』は1000回記念公演の一回しか観ていませんが、どこかに若い大地真央さんがいてくれたらと思います。イライザにはキャピキャピ感が必要で丸顔が似合います。剛力彩芽さんって歌上手いのかなあ。
とにかく、アンサンブルの方が歌が上手いと感じさせるなんて良くありません。
満足度★★★★
【evkk、演劇部初期型、劇団ING進行形の日程】観劇
原作に近いのか、離れているのか、基準となるのものも観たいと思いました。
ネタバレBOX
一番目【evkk】 二人で何役もこなすので役がどんどん入れ替わり、誰の台詞かわかりづらい面があります。本当は二番目以降がいいのですが、舞台上にA4の紙を敷き詰める関係上一番目しかありえません。
ただ、二番目以降を見てみると、台詞そのものを楽しむことが重要で、誰の台詞かはそれほど気にすることはないように思えました。
二番目【演劇部初期型】 evkkの後ということもあってか、全体の流れなどは脚本に忠実っぽい感じがしました。この劇団が普段やっていることかどうかは知りませんが、何チームも集まれば全裸パフォーマンスから紙おむつ演劇に移行して特徴を出そうとするのも已む無しですね。
三番目【劇団ING進行形】 INGらしい台詞回しは不思議な筋書きの話にはよく合います。もう慣れたので結構心地良かったです。スタート時からスピード感が感じられました。
最後全員が死んで衛生兵が片付けるのかと思っていましたが、三作品ともそのようなシーンはありませんでした。原作がどうなっているのか気になりました。
料理人の競技会のように、和洋中の手法を駆使して自分の技術を最大限にアピールしようとする場だとは思うのですが、奇をてらわずに生の素材を活かしたメルクマール的なものも用意してほしかったと思いました。
満足度★★★★★
キレテナーイ
童話の世界と現実の世界をシンクロさせると、セロ弾きのゴーシュには社会人の在り方を示す人生訓が詰まっていたことがよく分かりました。
ネタバレBOX
面倒臭いヤツに絶対キレないこと、キレそうになるところまでは良しとします。面倒臭い事を面倒臭がらずに極力やってみること。これらが人間力をアップさせ、音楽家だったら周りと調和がとれた演奏ができるようになり、子供向け科学雑誌の記者なら、子供の人格を尊重して変に易しくなり過ぎない、要点をしっかり押さえた記事が書けるようになるのです、って。
さすがにネズミの子の病気までは治せませんね、だから彼女だけは来なかったのでしょうか。
最後、客席通路における朗読に気を取られて、首を曲げていたので確信が持てないのですが、ネズミのお母さんはお金を財布に戻したものと理解しています。と言うか、肝心なシーンなら、そこに注目させるような配慮が必要なのではないかと思いました。
満足度★★★★
少し切ない
そっちだったのかとも思いましたが、少し切ないです。
ネタバレBOX
いじめに遭っていたことが原因で、あっと気が付いて必死に追い掛けたものの今一歩間に合わず自分の制止を振り切って、目の前で電車に飛び込んで自殺した友人のことがトラウマになって解離性同一性障害になった女性を中心に、様々な精神障害の人や巻き込まれてしまった人、医者、看護師たちによる精神病院を舞台にした可笑しくもちょっと悲しいコメディ。
多重人格の人には会ったことがなく懐疑的なので、多重人格物は嫌いです。ただ、友人とおばちゃんが同時に登場していたので妄想癖かもしれませんね。妄想による混乱は大好きです。
生きていたかったという友人の思いを代弁するだけでなく、怪我はしたものの止め切れなかった自分を代弁するおばちゃんがいたことで深みが増しました。
表の主役の右手愛美さんはスレンダー美人、裏の主役のコロさんも自然体の女前で素敵でした。
最終的に友人とおばちゃんが去って彼女は退院することができましたが、友人に会えなくなるのは少し切ないですね。野球選手の行く末が心配です。
ストーカーナースマンたちが舞台から1メートルぐらい下の客席通路へ勢いよく飛び下りたりしたのは、ふわふわ絨毯で傾斜の緩やかな客席ということもあって劇場の特徴を上手く利用しているなと思いました。
満足度★★★
やりたいことがやれる喜び!
第2限目に比べると、第3限目は学芸会風でした。
ネタバレBOX
全体主義で自由がなく、お国のために死ぬことが尊いと教えられ、14歳で隊を組織され戦闘の最前線でちょっとした時間稼ぎの盾程度の役割しか担わされずに理不尽に死んでいった少女たちのやりたいことをやりたいという思いが桜の精になり、やる気を失くしかけた中学生や最初の一歩を踏み出せずにいる中学生に自分たちの思いを伝え、背中を押してあげる話。
あるいは、バドミントン部をサボった少女やバドミントン部に入りたいのに言い出せない少女が学園にある桜の木の下で居眠りをして、漠然とした不安や願望などの潜在意識に基いた夢を見て、目覚めた後には中学校生活を楽しもうと少し前向きになる話。
14歳で死んでいった少女たちの時代背景は戦国時代のようでしたが、白虎隊の時代のようでもあり、戦時中のようでもありました。
毎年、あるいは何年かに一度は桜の木の下で居眠りをする中学生がいるのでしょう。そして、そんな中学生に思いが届けばいいですね。
ところで、歌は今一、敵は切られても立ち上がるので、深手を負わさないそういう少女趣味的約束事の戦争なのかと思ったりもしました。
安易な敵兵の使い回しが特に気になりました。敵兵といえどもアンサンブルではなく、これまた目立つ子がいるので、死んだはずなのに同じ三人組が何度も出てくるのは本当に不自然で、学芸会と思った所以はまさにここでした。
満足度★★★
ちょっとイタイ思い出
ありますね。
ネタバレBOX
スランプに陥った漫画家先生が、彼の人格を形成した小学校時代のお母さんやクラスメートとのちょっと苦い経験を思い出し、活劇漫画的妄想に耽り、そしてよくは分かりませんが、親離れでもしようかみたいな話。
リフレッシュして、妻を愛していることも確認できたようですし、良かったですね。
満足度★★★★★
虫さんたち、いつもありがとう!
楽曲が良く、歌も上手で、楽しいミュージカルでした。
ネタバレBOX
娘リサを亡くし、鬱になっているお母さん、渡辺さんを元気づけるために、虫カゴの中で生きることを決意した虫たちの物語。
生き方として本当にそれでいいのか、危険も伴いますが大自然の中でのびのび生きるのが正しいのではありませんか、安全と安心を得るために安易な選択をしたのではありませんか、観に来てくれた子どもたちに間違ったメッセージを送るのではないかなどと考えてもみましたが、お母さんの心を癒すことに生き甲斐を見付けたということで、虫さんたちの献身ぶりに感謝することにしました。
てんとう虫さんの前向きな発想、そして何より歌が上手いのが良かったです。
友達のアゲハチョウが蜘蛛に騙されて食べられそうにもなりました。その蜘蛛が歌うロックも良かったです。年老いてボロボロになったゲンゴロウと呼ばれていた虫がゲンゴロウではなく蝉で、ミンミンゼミのような雰囲気で話が進むと実はツクツクボウシだったというオチも良くできていました。カブトムシが処世術のために蜘蛛の悪だくみに加担したり、ゴキブリが意外といい奴だったり、カブトムシとゴキブリが二役で大変だったり、楽しかったです。
満足度★★★
厨二
休憩を入れて3時間20分の一人芝居、役者には敬意を表します。
ネタバレBOX
イギリス、さほど高くもない山々が連なるペイン山脈の麓にあるオールダムという小さな町が舞台。アダムという少年の、確か1982年12歳から1988年18歳までの地元で暮らしていた頃を描いたいくつかの章に分かれたストーリー。
小学生のときの歴史の授業中の話からスタートしたと思ったら、いきなりペッティングの話になっちゃって、そのうち女性はみんな美人に見えるらしく相手構わずちょっかいを出してはセックスしまくりで、こいついくつなんだと思いました。
今何歳という説明が欠けていたように思います。後から考えると多分14歳の頃にはサカリがついて、中高一貫してサカリがつきまくっていましたというガキの話でした。
一人芝居だから相手のパンティを脱がせたりできるんですね。二人だとそれらしいことをやらなきゃいけないですからね。一人芝居の利点について納得しました。
ただ、役者は口で説明するばかりで、身体による表現は全く無く、気恥ずかしさなどは伝わってきませんでした。
妊娠騒動も起こしましたが、おばあちゃんの死を経て少しおとなしくなったみたいで、高校を卒業して町を出て水道会社に就職して普通の大人になっていくのでしょう。
ところで、開演前に眠らないように促す前説がありましたが、それは余計なお世話だと思いました。いびきをかいちゃあ駄目ですが、眠らせないのはあなたのお仕事でしょうと思いました。
満足度★★★★★
女子パワー炸裂!
常に動きがあり、明るく元気で本当に楽しかったです。
ネタバレBOX
著作権の問題があるのか、ある風なのか、鼻歌でごまかしたりして、キン肉マンと断言しているのか、していないのか微妙ですが、キン肉マンをリスペクトしているのは確かで、そのキン肉マンたちの娘さんが通う超人女学園における超人女子高生たちの友情とバトルの話。
石原さんが黒子になって立体的にプロレス技を見せるなど高さもありました。
女子で立体的と言えばひげ太夫…、ひげ太夫が日替わりゲストの日が楽しみですね。ぜひ組体操で鍛えられてください。
満足度★★★★
【Bチーム】観劇
目からうろこ、良く練られていた脚本でした。
ネタバレBOX
姉さんがあれなので今後も気に掛けてほしいという妻の死に際の言葉に、作家が姉の家に居候していた真相が分かり、目からうろこの大逆転でした。町内会の旅行からさっさと帰ってきた姉の様子と考え併せて、良く練られていたと感心しました。作家自身が座敷わらしのような存在だったのですね。
婚約者を誘惑する女性の不気味さは良かったです。ただ、本人が開き直ってしまえば勝敗は決したも同然で、しおらしく謝罪、弁明しながらネチネチと誘惑し続ければ恐怖心が募ったと思われます。時間がこれ以上伸びるのも困りますが、ちょっとあっさり解決してしまいました。
揺らぐことはあっても裏切ることはないも素敵なフレーズでした。
満足度★★★
自己中
作家さんの物凄い自己中、自己満足の世界のようでした。
ネタバレBOX
人間関係は知ってて当然という感じにはついていけませんでした。シリーズ物だったのかなと思うくらいでした。
射ツ木(ウツギ)という女性が唐突に現れましたが、死んだと思われていたことすらそうなのって感じで、以前から便利屋が惚れていたという前提も知らんがなあでした。
ハードボイルドですが、刑事の前で拳銃を見せる探偵がいること自体あり得ず、そもそも日本では成り立たないような気がしてしょうがありませんでした。
会社の代取が架空名義だなんて、印鑑証明書も無しで登記できるはずもなく、偽造して登記したとしたら面倒なことが永遠に続くだろうし、あり得ない話でした。
満足度★★
引っ張って、引っ張って、
引っ張って、引っ張って、もういい加減にしてほしいと思いました。
ネタバレBOX
宇宙船に紛れ込んだ地球人を識別して宇宙船から排除するだけの話を、引っ張って、引っ張って120分にしたもので、宇宙船が直って地球人が帰る件でも、さらに記憶消去シャワーがまだだとか言って引っ張ったときにはもう吐きそうになり、席を立ちたくなりました。
いのち背負投みたいな技が一回失敗したとき、ああこれは人の数だけやるなと直感し、まさにその通りでした。あんなものスローモーションで人数分やられたらたまったものではありません。
満足度★★★★
カ・ワ・イ・イ
アイドルグループっていいなあって思いました。
ネタバレBOX
点と点を結んで、恋愛アイドル「てんむす。」ー!
どう表記するかは知りませんが、アイドル法が制定されて、てんむす。が結成され、アイドル法廃止に伴って解散、そして再結成?までのオムニバス形式の話。
頭の上で手の甲を合わせる決めポーズが可愛くて好きでした。
田中美甫さんは聡明そう、グループのまとめ役って感じです。テノヒラサイズとの共演のときは特に際立ちますね。綾乃彩さんはオアシスの大久保さんを可愛くしたような感じ。挟めますが印象的だった日替わりゲストの鈴木由里さんは一日だけの出演なのによく振付が完璧にこなせるものだと感心しました。ただ、出番が来るまで洋服掛けの隙間からこちらを睨んでいたのは不気味で怖かったですけどね。
田中さんが胸を触らせたときと、大きい!、同中と発したときはドキッとしましたが、相武紗季がどうしたとか、泉ピン子がどうしたとか、ニョッキがどうしたとか、ちんすこうがどうしたとか、ちょっとエッチなテーマということでしたが、皆さん爽やか過ぎて空振りだったような気がします。
満足度★★★★★
【Cプロ】鑑賞
東京ELECTROCK STAIRSのダンスパフォーマンスは素晴らしかったです!!
ネタバレBOX
Q『最新の私は最強の私』については、「flat plat fesdesu」自体が初めてだったので、ダンスはしないよーって最初にユカリイヌが言ったのですが、基本ダンスだと思って見始めました。イイイイーッとか言いながらクルクル回ったりしていたので、途中でもやっぱりダンスだと思っていました。ようやく終盤になって中高時代の発達期における成長と友達の思い出についての二人芝居だと気付きました。
フェロモンの話があったり、スパゲッティの匂いがするんだとか、ヰタ・セクスアリスは凄く生々しく感じました。現在は付き合いのない二人、そんなところも良くて、30分の短編でしたがとても面白かったです。
タカユキカトーのライブは、ギターテクニックが光っていました。
新旧ダンス対決は、新旧と言ってはいけないのかもしれませんが、やはり新の方が断然面白かったです。身体から情熱を絞り出すような大倉摩矢子さんの静の舞踏に対して、東京ELECTROCK STAIRSのチーム時々ソロのダンスはスピード、身体のキレ、揃い具合が本当に見事でした。素晴らしかったです!!
横山彰乃さんは上背もあって見映えがします。Bプロのソロも見たかったなと思いました。
満足度★★★
男はバカだなーって!
鼓膜が震えました。
ネタバレBOX
よくあるパターンなのに騙されてしまいました。むさい男たちの中に小夜子が上手く溶け込んでいて、ランチさんファンクラブの一員かと思っていました。
ボソボソ声という役の人もいましたが、基本皆さん声が大きく、確かちょっとアニメ声の男装の忍が熱く訴えたシーンでは鼓膜がキーンと震えました。キャパの小さい劇場ですからそこまでは必要ないだろうとは思いましたが、絶叫と言うわけでは無かったので決して嫌ではありませんでした。
あとは私の嫌いな幽霊物、さらには、私の大嫌いなパワースポット的な、邪気が溜まるスポットがあるといった類の話で、そんなもん無いだろう、どうしてそんなインチキ商法に若い作家さんが乗っかるんだろうと思いました。
女子にブラを借りようとしたり、女装した男に襲いかかったりしたときはさすがに引きましたが、ラストの、新しいランチさんを見付けたような、男はやっぱりバカだなみたいな終わり方は素敵でした。