長寿郎の観てきた!クチコミ一覧

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ROCK’N JAM MUSICAL III

ROCK’N JAM MUSICAL III

ライズ・プロデュース

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/06/27 (日) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しませようとという姿勢はGOOD!!
SF・音楽・ライブ。いろいろと盛り込みつつ、
破綻無く綺麗にまとめられてました。
女の子割合の多さには、ビックリさせられましtが。
セリフの後に入るアドリブもなかなか笑えました。

ネタバレBOX

千秋楽・誕生日など、いろいろ楽しめる事情も入っていて明るい舞台でした。
場内放送が、最後まで手を抜かず楽しませる姿勢に満ちていて、
こういう丁寧な仕事が、リピーター生むんだろうなと。
しみじみ思いました。
(アンケート無かったしねー)
鏡花水月

鏡花水月

ハグハグ共和国

新宿シアターモリエール(東京都)

2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度

わかりにくい不思議の国のアリス・・
みたいに感じました。万華鏡に象徴されるカラフルな世界を通り、
さまざまな体験・経験を重ね、主人公がやっと自己肯定をするという話。
でよかったのであろうか・・・?
自己主張の強い具材のみ、で出来たオデンのような感じを受けました。
わたしはちょっと・・・・。 です。

ネタバレBOX

RPGの世界観などは、低年齢層に受けそうな演じっぷりでした。
万華鏡が世界を覗き・渡る事の出来るキーアイテムという説明を。
きちんと観客に伝えて、各世界も主人公のコンプレックスが象徴されたもの。
だとか、いろいろ説明やら何やらが抜けまくった気がする芝居に感じた。
まぁ各々の世界を役者さん達が楽しそうに演じているのが救いかしら?
大きい姿見の鏡のセット使った、パントマイムなどは、
楽しめましたが。いかんせんホントにわかりにくい。
ラスボスもサラッと淡白に出てきた割に、きちんと長丁場で殺陣や
セリフ入るし・・。バランスとか時間とか骨組みが未熟な感じでした。
初見でしたが、10周年記念作品といううたい文句に、
期待感が増大しすぎたのかなぁ
元気で行こう絶望するな、では失敬。

元気で行こう絶望するな、では失敬。

パラドックス定数

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/06/25 (金) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★★

本当に野郎しか出てこなかった・・・
まぁ男子校の青春群像劇だし、しょうがない。
で華は無くとも、熱くて心に響くノスタルジーが良かった。
何も無い舞台に、懐かしい木製の味も素っ気も無い椅子を持ちより、
ナラクから、せり上がってくる始まりのツカミはGOODでした。
男子高校生を演じるに恥じない動きっぷりで、
役者さん達の熱演が見られ楽しめました。

ネタバレBOX

森が呼ぶという、夏向けミステリーな話があり。
いざわなれた人間は、人々の記憶からも消えてしまうという設定も凄かった。

いろいろな確執や人間関係を見せ、クラスメイトの森での消失。
残ったクラス全員での捜索で括られる前半と。
18年経って田舎を離れ東京で行われるクラス会を中心とした、
後半の2部構成からなり。
前半で語られたシーンに、後半での大人になって(スーツにメガネで表現)
思い出しながらのシーンの解説は、
人物関係がくっきり浮かび上がり、心情描写は見事でした。

そしてタイトルになる台詞を語り、拍手で閉めるラストの演出は、
感動できましたが。拍手の音が大き過ぎて、
セリフがうまく聞き取れなかったのが惜しかった。

また1部でのライター投げは、音させなくとも良かったけど。
2部での指輪投げは、観客席後方で、実際に指輪落として音聞かせた方が
よかったかなー、なんて思いました。

科白に重みがあり、シーンとした観客席は。
真剣に芝居にのめり込んだ観客の、入れ込み方が理解出来たと思った。

2部で幽霊(?)として加わった、森に消えたクラスメイトの
「みっともなくても生きていたかった」というセリフは、心に響きました。

大人になった彼等の、生活背景の描写の仕方。
開示される情報のサジ加減は、絶妙で気に入りました。

「高校生の制服、ガクランだと舞台暗くなって駄目でしょ。」
など微妙に現実に絡んだ、クスリと笑えるセリフがあり。
なかなか飽きさせない会話・展開は上手でした。






THE TRUTH OF PALM 

THE TRUTH OF PALM 

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

ブディストホール(東京都)

2011/07/06 (水) ~ 2011/07/11 (月)公演終了

満足度★★★★

RED CLIFF でした・・・
知った話をうまく演じられていて、
長丁場ながら飽きずに一気に見せていく手腕は見事ですが。
「つづく」になるとは思わなかった・・・。
続編:未来への最終決戦に期待します。

ネタバレBOX

主人公の信乃が呪われていて、女性が演じるところは斬新でした。
だけどもせめて八犬士が揃うところまでは、やって欲しかったかな。
まっ106冊分ですものねー、これだけかけても無理でしたかねぇ。
殺陣とかは、私はよくやっていたと思います。
具足などもしっかりしてたし、着物も豪勢に感じられました。
浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼

浦島氏の教訓 公演終了 ご来場御礼

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/07/04 (日)公演終了

満足度★★★

舞台装置が凝っていた
ふすまが横にスライドする時と、観音開きに開く時で。
舞台の場面設定を変更する演出は楽しかった。
引き合いに「浦島太郎」の話は出てくるのだが、
基本的には個性的なキャクターたちの織り成す、
ハリコミの話でした。
笑える「キメ台詞」が要所に散りばめられた、
クスクス笑えた芝居でした。

ネタバレBOX

自分の行動に見返りを求める新人くんのオチが、大変気になりました。
明確なヒントの無い終わり方で、とっても消化不良を感じてしまいました。

女上司と植毛さんの絡みは、ものすっごく楽しかった。
皆さんの「えっ!誰?」といった表情と演技が、なんともいえず笑えました。

ハリコミする部屋での話しながら、
対象者の説明や関係についての解説が薄くて理解がしにくく感じられました

山さんが足を拳銃で撃っちゃったらしい話は、
もう少し広げて、突っ込んでも良い気がしました。

いろいろ個性的な登場人物を上手に見せてくれました。
タイトルに即した、いろいろな個人の解釈も出て話されて、
上手く繋げられていたと思います。

亀の中身が出る話と、実は恩返しにきた亀なんです。の
告白は、オチの田舎についてゆく話しに合わせて、面白かったのにー。
そこで現れた新人君の格好が、すさんでいて・・・。
(最初の行に戻る)
不滅

不滅

鵺的(ぬえてき)

「劇」小劇場(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★

強引な展開ではあった
が、なかなかに問題定義や訴えるところがあり。
深く印象に残る話ではありました。
ただ「殺人」というテーマを掲げるには、
もう少し、さまざまな配慮や細かな工夫が必要ではないだろうか?
とも思い至りました。

ネタバレBOX

役者さん達、演技上手かったー。
特に妻を殺されて、嫌な男になってしまったストーカー男さんは印象深かった。

興信所の方・・・。オチで死んでしまいましたが、
もう少し仲間呼んでるとか、安全策を考えてる話しが無く、
話的には納得できはしたが、リアルさに欠けた気がして今ひとつでしたね。

シリアルキラーになってしまった女の子は、
そうならざるを得なかった理由が軽いとは言えませんが。
説明不足か、表現が追いつかなかったのか。
ちょっと理解は出来なかったです。
もう少し、いや。かなり追い込まれた状況を展開すべきと思われた。

ただ殺人サポート集団があるという設定は、
なかなか着眼点がユニークで興味出ました。












寒い国から来た魔女

寒い国から来た魔女

羽生一家玉組

ザ・ポケット(東京都)

2010/06/23 (水) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★

アネットがカッコよかった
旧時代的・牧歌的な話ながら、結構アクションやサスペンスがあり。
アーモンドの花の話しなど、なかなか楽しめた。
衣装も凝っていて。なかなかスキ無く作りこまれた作品といえました。

ネタバレBOX

暗転後の時間経過の説明を、
もう少し分かり易くしたほうが良い気がしました。

後は、逃げ延びる事になった国での人間関係など。
設定が深く出来ている事思わせているので、
表現の時間や台詞のバランスを、もう少し観客に説明するのを多くしては?

上手にアネットを中心にすえて、
アクションやコスプレ、「ヒキガエル」にしますよのせリフが上手く生きていた。

エピローグも、なかなか感動でき。
〆かたが見事であった。
サウイフモノニ・・・

サウイフモノニ・・・

劇団チョコレートケーキ

テアトルBONBON(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

世界観が楽しめました
自身の自己同一性に疑問を感じる主人公が、
グスコーブドリの行動や人生を辿り体感していくうちに、
さまざまな人々の人生や確執を氷解させたりしてゆく。
丁寧な物語が紡がれていました。
感動しました。

ネタバレBOX

表面上なんら変わらぬ日常生活を送る主人公の、
断り続けた急ぎの仕事を請けるラストシーンは、とても良い締めかたでした。

味のあるグスコーブドリさんの演技や、
某スターク社の社長のような、クーボー大博士の子供のような演じ方。
グスコーブドリの足跡を辿る主人公の現在の時間と、
舞台で演じられる過去の様子。
そのコントラストが、立体的に組まれた黒板バックの舞台にて、
分かり易く、心情に視覚に印象強く与えられる演出は素晴らしかった。

役者さんたちも、衣装変えることなく。
喋り方や立ち振る舞いで時間経過を上手く演じられていて、
不自然さを感じさせませんでした。

後でCAST紹介見てみると、ひとり何役もこなされてましたが、
帽子を目深にかぶって個性消したり。
白衣で印象付けたり、なかなか上手に演じられていた事に感動です。

話しの内容も、英雄視されていたグスコーブドリと、
人助けして自分は死んでしまった主人公の父親との、
対比を主人公が心の中でしてゆく過程・結末が、理解し易く。
納得の出切る形で完結した所が、素晴らしい劇になっていました。

楽しめました(^^)
組曲「空想」

組曲「空想」

空想組曲

OFF OFFシアター(東京都)

2010/06/16 (水) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★★★

まさに分類不能な短編集でした
隠れ家的なレストランの1テーブルで起こる、
さまざまなドラマが、繋がっていないようで。
妙にリンクしている絶妙さが楽しめました。
ウエイターさんの存在感ある演技、好みです(^^)。

ネタバレBOX

1組のカップルのレストランでの初デートから、
長い年月を重ねて離婚に至るまでの、
さまざまなドラマを、同じレストランのテーブルにて見せていっていた。
というオチは、まとまり良く。心地の良いカタルシス得られました。

ただ男性の浮気していた話は、わかりにくい演出に思えて(-)です。

地球最後の男の話での、効果音とか、ライティングは見事でした。
暗転さほど使わない、上手な場面転換は優雅さや余裕を感じるトコでした。

おしむらくは、オチのKEYともなった、シェフ一押しメニューの料理に
対する思い入れやら、こだわり話を。折角登場した本人の口から。
語って欲しかったかな(^^)

(あの緑と赤の物体は何で出来ていたのでしょうか?)
松本商店街芝居始めました

松本商店街芝居始めました

劇団サードクォーター

吉祥寺シアター(東京都)

2010/06/15 (火) ~ 2010/06/19 (土)公演終了

満足度★★

物足りなさ感じました
役者サン達は良くやっていましたが、話の展開が平たかった気がしました。
「えーっ」とか「うーん」とか、一人つっこみを脳内でしながらの観劇に
なっておりました・・・。

ネタバレBOX

夏祭りの企画での芝居で、町おこしって・・・。
無理にまとめすぎた気がします。説得力が不足していたというか。
「あぁこれなら」と万人が納得するような企画での話しにすれば違ったかも。

中途で1組、帰られたのが判る気がします。

幽霊だったマスターやら、公園の水+トイレも公園!
などという貧乏ボロアパートネタなんかは楽しめたので、
基本話が無理め、だったかな。
現実感と説得力に乏しく、違和感が拭えなかった気がしました。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度

うーん荒くありませんか?
いろいろとサイコな登場人物出してきて、
目を引かせるものはあったのですが。
形の削り出しは、何とかできたけど。
表面処理や、精度の緻密さが足りなかったような気がする。

ネタバレBOX

萌え声DJさんは、なかなかリアルで演じられると面白かった。

男女共に多重人格の各個人の役が登場して、
話進めるのは珍しかった。
映画「ファイトクラブ」に感じが近かったかな。

ただ観客に物語の端々、想像させて話しを繋げるには。
情報の提示が少なすぎている気がしました。

それと、横に長い舞台を上手に使っていながら。
空調の悪さで楽しく観劇する事が困難では、ありました。

開演前の観客誘導等も、いま2つ位配慮が欠けている気がしましたので、
星も2つ削減です。



紅いリンゴ

紅いリンゴ

東京オペレッタ劇場

泉公会堂(神奈川県)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/09 (水)公演終了

満足度★★★★★

オペレッタは初めてでした
歌にされると、やはり台詞はわかりにくくなるものですが。
抑揚や身振り・表情にて。感情は伝わり易かったです。
話は分かり易く、落とし所も王道でしたが。
やはり安心感ある演技と物語は、先わかっていても楽しかったです。

ネタバレBOX

市原さんのトランペット吹きやら
生の朗読!歌にダンスと。
生演奏の指揮者さんの、芝居参入。
楽しませましょうという姿勢が、同目線で心地よく。
観客席通路を花道に見立てた芝居によって、
各役者さんたちが、かなり迫力のある近くで見れたので感動でした。
目が明く藍色

目が明く藍色

くロひげ

BAR if(神奈川県)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

まどろ観ました
お菓子+ドリンクに誘われていきましたが・・・。
演劇から音楽をイメージすることは出来なかった。
Barという限定された空間内で表現するのなら、
M-TVみたいなプロモーション風のの芝居に徹した方が、
共感や理解は得られたのではないかと思われた。

ネタバレBOX

女性二人による会話+ダンスの芝居でいいのかな
二人揃って演技上、照れが入っていたように見受けられました。
1時間近い芝居ながら、観客に伝える情報量は少なく感じた。

専属パティシエ「ごん」さんのスイーツは、かなり甘かったが美味しかった。
またタイトルに合わせたカクテルも、よかったです。
ですので、星+1です。

(イメージ的に「ぬいぐるみハンター」さんに近い感じを受けましたね)
時の物置

時の物置

現代劇センター真夏座

文京シビックホール(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度

舞台は良く出来ていた
役者さん達も上手なんですが・・・。
眠くなってしまいました。
盛り上がりに欠けるというか、インパクトが無いというか・・・。
残念でした。

ネタバレBOX

「煙が目にしみる」は面白かったんですがねぇ
『銀ちゃんになれなかったよ』

『銀ちゃんになれなかったよ』

劇団東京ミルクホール

SPACE107(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

ドタバタ系かな
鎌田行進曲を元ネタに、実演販売員の銀ちゃんが繰り広げる。
愉快な人生行進曲ってー感じのお芝居でした。
そう、まさに演劇というか、芝居って感じがピッタリきました。
チカラ技系統が好きな方には、ピッタリな劇団でした。

ネタバレBOX

観客動員しての集団殺陣。
リアルなアバター(笑)
個性的な実演販売員達。
なかなか、人を巻き込んで笑わそうという姿勢には、感服しました。
コスプレなど、さまざまに手を変え、品を変えての舞台設定。
楽しめました。

ジャパネット教の御神像は、インパクトありました。

あと、おにぎりやらパンツやらのプレゼント?もね

おしむらくは、銀ちゃん。声がどんどん掠れていって辛そうでしたね。

あとストーリーも、階段落ちでつけましたが。
チョット弱いかな。結局ヤスとは邂逅できなかったんだし、
もっと他のオチで良かったのではと思いました。

個々のエピソードは、笑い多くて愉しめましたが
本筋を、もっと強く太くして、オチにインパクト持たせたほうがよい気がしました

憂鬱な午後

憂鬱な午後

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度

B級の館ホラーでした
せっかく、いろいろな登場人物出してるのに。
まとめて2~3人づつ消失させてしまって、もったいない!
けっこう楽しいキャクター作っていたのにねぇ。
設定が生かしきれていない感が、否めませんでした。

ネタバレBOX

”みさ”さんと同意見です。せっかく通路に置いた座席は荷物置きにするわ、
テーブル出して酒・つまみ食ってるわ。
予約席は、そんなに権限強いのだろうか?どうしたスタッフ!

芝居に関しても、もっと心理戦仕掛けあったり。
極限状態に置かれた人間達の群集心理などを表現したりして欲しかった。

オチに関しても、本になる。と神と紙のギャグなども笑えたが。
本を落とす演出が上手だったので。
最後に残った男が、本になるとわかって暗転してお・し・ま・い。
でなくて、明るくなって誰もいなくなった舞台をしばらく観客に見せてから、
本を天井から落として、ゆっくり暗転して終劇。
とした方が締まったと思いますね。(友人のアイデアです)

なんか本当に設定が生かし切れていませんでしたね。
残念です。


天国

天国

株式会社AIM

しもきた空間リバティ(東京都)

2010/05/28 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★

淡々とした日常でした
と、そうも言っていられない数々の事態が展開するのですが。
個々の登場人物に特定せず、居酒屋の中で話が進んでいきます。
一人一人に、いろいろな過去や因縁がまとわり付く話の中。
重たい話や出来事も過ぎていき、また日常はめぐってくる・・。
とりあえず酒でも飲んで、さっさと寝よう。と軽く流すところが印象的でした。

ネタバレBOX

えー長身のヤクザ屋さん、アキヤマさん。
存在感といい、さっと使うナイフの妙技といい、カッコよかったー(^^)。
・・・・クマのぬいぐるみ抱えてニコヤカに去ってゆく姿も。

居酒屋の女将さん、美人なんですが・・・。ものすごい性悪さんでしたねー。
そのアンバランスさが、妙に現実感深めてました。
包丁使った、にじり寄り怖かったー。

サトウさんは、指はもげるわ。頭は陥没するわ。うーんすごかった。
「やだ!」の台詞が印象深く残りました。
たぶん翌日お亡くなりになってそうな気がします・・・。

現実の日々のニュースみてると、こんな話は本当に日常茶飯事。
珍しくもなさそうな気がしてきます。

「期間工」について、よーく判る芝居でした。

ハイテンションなキリュウさん、
宝くじの使い道が殺人依頼というのも、設定凄かったです。
それにもましての、あり得そうな子分タイプ・
パシリ体質の演技はうまかったー。

スカッとする話ではありませんでしたが、
えらく印象に残る、話になっておりました。





守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

判っていながらの終末劇は悲しいです
西原りえ蔵の漫画のような話でしたね。
なんとか日々を過ごしていく人々の
群像劇という点で、強く印象に深く残りました。
ただ過去と現在の区別が、いまひとつしっかり分けられなかった演出が、
ちと残念でした。

ネタバレBOX

けっこうダークな話になった割りに、
人死にが出なかったのが幸いな話でしたね。

スモーキーマウンテンみたいな話でしたので、
物語の冒頭で、観客を引き込むための設定説明を、もっとするべきかと。
あと時代設定も、現代なのか、ちょっと過去なのか。
感情面での揺さぶりがメインの芝居といっても、
設定は細部まで凝ってる方が、のめり込み易いです。

家族は持とうと思えば、持てるものだ。
持った方が人生は素晴らしいものになるというメッセージは、
深く印象に残りました。
アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

舞台装置が凄かった
まさにカラクリと、呼びたくなるような作りでした。
ですが、大掛かりな部分が多く、細部までの作り込が今ひとつでしたかな。
セキュリティを、うたい文句にしている分。
実際に舞台上で使用されたスタンガンのスパークや音は印象強かったです。
TVの2時間サスペンスを詰め込んだような物語は、
なかなか展開も、引きも上手かったのだが。
細部の荒さや、リアリティにかける所があり。
説得力をUPするべきトコも結構あったかな。

ネタバレBOX

BGMの音なども、音響さんがんばってましたねー。
コンビニの自動ドアと、西田氏の自動車のスタート音は、上手でした。

話としては事件を、管理された街の宣伝に利用しようとする。
警察暗部と市民レベルでの事件の真相。上手に矛盾無く落としていました。
ただ細部がねー。

オチにしても刑事二人組、警備会社に天下りしたら、スーツ着ないでしょう。
ヘルメットと違和感ありすぎですよ。

舞台セットの呼び鈴シーン。呼び鈴とするところを小さいどんでん返しに
すればベル付けられたでしょうに。時間無かったかな。

ただ気に入った台詞に「もっと美人だったー」が、一番受けました(^^)
それと、各人エピソードに入る前の、名前の投影はGOOD!

また映像が投影された後に、舞台が割れて実演始まる演出は見事でした。
PARTYせよ

PARTYせよ

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了

満足度★★★★

まさにうたい文句通りでした
かみ合っているようで、かみ合ってなく。
当事者同士でしかわからない、微妙な会話。
怪しげな出張料理人・・・。
表面的に、なぞられていれば普通に聞こえる会話の中で、
さまざまな状況や思惑が錯綜する、気まずいPARTY劇でした。
「ガハハ」というより、「クスリ」の笑い連発で楽しめました。

ネタバレBOX

たとえて言うなら、この芝居。
週刊少年マガジン26号「課長令嬢」が、微妙にシンクロしていましたね。

さて芝居のメインは、花火の良く見える新築住宅。となりは葬式真っ最中。
この設定からして、笑う方向がシニカルギャグ系と理解できます。
喪主の三宅亭主役、奥原さん。前回の芝居に続いて。
笑えるシチェーションを、淡々朴訥と語ります。(印象に残る喋り方ですね)
キャクターとして気に入ったのが、その場しのぎの決断の良さ。
精進落としの料理にピザって・・。トッピング即決するところ、受けました。
そしてちゃっかり、PARTY用の蒸篭を葬式会場に横流しするところとか。
その場しのぎ上手でも、根本の詰めが甘くて最後は破局でしたが。

不倫関係の愛人パーティーみたくなっていたら・・。
ホストの奥様の子供まで・・・。って
「この、スナイパー野郎!」って台詞で、おたおたする伊東さんの、
人当たり良さそうながら、やる事やっちゃったキャラクターも
良い味出てました(^^)。

ノゾミちゃんの「コイワ」・「コスギ」の名前ギャグも愉しかった。

大きく大声で笑いは、しなかったけど、くすくす笑いの連続が楽しめた。
シニカルシチュエーションコメディとして、快作でした。

・・・来年の花火大会当日には「売り家」の貼り紙か、
まったく別の家族が、暖かくパーティーしてそうですよね。


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