元気で行こう絶望するな、では失敬。 公演情報 パラドックス定数「元気で行こう絶望するな、では失敬。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本当に野郎しか出てこなかった・・・
    まぁ男子校の青春群像劇だし、しょうがない。
    で華は無くとも、熱くて心に響くノスタルジーが良かった。
    何も無い舞台に、懐かしい木製の味も素っ気も無い椅子を持ちより、
    ナラクから、せり上がってくる始まりのツカミはGOODでした。
    男子高校生を演じるに恥じない動きっぷりで、
    役者さん達の熱演が見られ楽しめました。

    ネタバレBOX

    森が呼ぶという、夏向けミステリーな話があり。
    いざわなれた人間は、人々の記憶からも消えてしまうという設定も凄かった。

    いろいろな確執や人間関係を見せ、クラスメイトの森での消失。
    残ったクラス全員での捜索で括られる前半と。
    18年経って田舎を離れ東京で行われるクラス会を中心とした、
    後半の2部構成からなり。
    前半で語られたシーンに、後半での大人になって(スーツにメガネで表現)
    思い出しながらのシーンの解説は、
    人物関係がくっきり浮かび上がり、心情描写は見事でした。

    そしてタイトルになる台詞を語り、拍手で閉めるラストの演出は、
    感動できましたが。拍手の音が大き過ぎて、
    セリフがうまく聞き取れなかったのが惜しかった。

    また1部でのライター投げは、音させなくとも良かったけど。
    2部での指輪投げは、観客席後方で、実際に指輪落として音聞かせた方が
    よかったかなー、なんて思いました。

    科白に重みがあり、シーンとした観客席は。
    真剣に芝居にのめり込んだ観客の、入れ込み方が理解出来たと思った。

    2部で幽霊(?)として加わった、森に消えたクラスメイトの
    「みっともなくても生きていたかった」というセリフは、心に響きました。

    大人になった彼等の、生活背景の描写の仕方。
    開示される情報のサジ加減は、絶妙で気に入りました。

    「高校生の制服、ガクランだと舞台暗くなって駄目でしょ。」
    など微妙に現実に絡んだ、クスリと笑えるセリフがあり。
    なかなか飽きさせない会話・展開は上手でした。






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    2010/07/01 00:41

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