満足度★★★★★
生きる活力と覚悟をもらった。
うまいとは言えない役者さんもいたけど、それも含めて、野木さんが何に挑戦しているか感じ取れるから、小気味いいのだ。
観た後に、芝居っていいな!!!って言える作品。
あの頃のあの子たちと、自分に、「ここまで生き延びてる私は、今こんな様だけど、もっとがんばるよ!」って誓った。
本当に、「元気で行こう絶望するな」だ。忘れない。
満足度★★★
大人数
の、パラドックス定数は初めて。本公演ではなく特別企画として捉えていいのかな?毒のない爽やかな芝居であった。どうしてもパラドックスの役者が喋るのを待ってしまう自分がいる。今時の若者が混じることで今までみた作品とは全く違う印象で新鮮。
そしてあんなに客席が埋まる星のホールは見たことなく、ここまで席を作れるんだなーと驚いた。
野木さんの本とパラドックス定数の役者が本当に好きなので次回も必ず行く。客演では今里真さん、酒巻誉洋さんが特に良かったと思う。
満足度★★★★★
リズミカルで元気出る舞台
冒頭がかっこよかった。
懐かしいチャイムの音にあわせて、20人は観客に向きあって一斉着席、太宰治のテキスト音読をBGMに、同時多発的に雑談がはじまる。
ここの展開には、全然ついていけなかった。
が、
芝居が一呼吸つく静寂をきっかけに、すべての椅子を90度回転させて生徒みんながシャッフルするのだ。そうやって、客席に教室の左右側面からの風景を見せる。この演出はよかった。
ザッ。 ぺちゃくちゃ ザッ。 わーははっは ザッ。
20人がそろえた音に乗せて、会場まるごとあちら側に持っていかれた感じだった。同じく、夜の森のシーンやラストでも、間とリズムが独特の効果をあげていた。
満足度★★★★
元気もらいました
男子校のイメージでした。
あの決してせまくはないホールを駆け回って、いいなぁ。楽しそう。
誰もが通る(と思う)太宰的だった時代を思い出しました。
大人になるって切ないことです。
満足度★★★★★
野木さんの本音の読み解き方次第で…
たぶん、アンケートに書いたことと相当主旨の異なる感想になりそうです。
と、言うのは、【あそこまであんなに秀逸だったのだから、ここをもう少し工夫したら、完璧だったのでは】と思わされた点が、実は、野木さんは、百も承知の上で、あえてそういう手法を使われたのかも…と、帰る道すがら、考えたから。
野木さんて、観客よりも、更に、一枚も二枚も上手なのではないかと感じたのです。
この芝居、その点が、もし私の深読みなら、星4つ、読みが的中なら、星5つでも足りないと思います。
さて、どちらなんでしょう?
とにかく、どちらにしたところで、この作品、脚本、演出、キャスト、スタッフワーク、全てにおいて、ハイクオリティであることは、疑う余地なし。
本当に、スゴイ芝居を見せて頂いたことだけは、間違いありません。
20人の生徒が、実に、生き生きと、キャラクターまで、見事に、描き分けられているのですが、如何せん、すぐには、この人があれをした人とピンと来ない年齢になってしまったので、よりこの作品を深く感じるために、もう2~3回は、見直して、すぐに、これは誰と認識できるまでになりたいなあと思わされました。
良い本は何度も読み返したくなるように、この舞台は、何度も観て理解を深めたくなる魅力に満ちていました。
そういう意味でも、長く愛され読み続けられる、太宰をモチーフにした芝居の本領発揮を証明しているのかもしれません。
何となく、野木版「春のめざめ」と言うか「いまを生きる」と言うか、そんな風情の、青春時代の切ない思いが去来する、胸に痛いながら、どこか懐かしい香りのする作品でした。
満足度★★★★
意欲作
今回の舞台は、野木萌葱さんかなり冒険したなと思う。
出演者は、いつものメンバーの約4倍? 総勢20人。
オープニングからしてかなり今までのイメージと真逆だし
全体として、いつもとは違う「元気!」な印象を受けた。
太宰治をモチーフにした舞台で
男子高校が舞台。でも、太宰治の学生時代を描くわけではなく、全員が太宰らしい。
なんか、太宰治について知っていればもっと面白かったのかも。
あと、それぞれしっかりキャラクター書き分けてあるが
20人もいると、いまひとつそれぞれの性格や人間関係がつかみづらい。
うーん、次回公演がこれを受けてどうなるか
楽しみでもあり、ちょっと心配。
満足度★★★★★
応援歌を奏でるプロ集団!
オープニングにヤラレル。ナラクからせりあがってくる20人の高校生。この登場の仕方がまるで暗闇から少しずつ浮き出でる勇者のようだ。目に入った完璧なるその画はきっとこの先記憶に残ると思う。そして椅子を巧みに使っての角度90度ずつ移動する彼らの情景の見せ方。素晴らしい演出だと思う。野木萌葱という女性、天才じゃないかと感心してしまう。当日のパンフレットには「太宰治を読んで『こいつぁ、相当、優しい、男だぞ』と思った。」とある。で、「ああ、そうか、男はみんな、どこかしら太宰治なのだな、」とも感じるのだ。そう感じる野木も相当優しい女だな。とワタクシは思うのだ。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
イライラする!
優しさって、他人を思いやることだけじゃないでしょ。というか、きっと私個人が抱えている何かがもやもやで冷めた目で観たくなってしまう劇団なのかもしれない。
満足度★★★★★
どこかの暗闇に忘れてきてしまったコトたちが、(個人的にも)鼻の奥がつーんとなりながら蘇る
かつて、そういう年齢を過ごした者としての共感と、大切な記憶と、探られたくない記憶が交錯する。
ホントに、とてもいい舞台だった。
満足度★★★★
本当に野郎しか出てこなかった・・・
まぁ男子校の青春群像劇だし、しょうがない。
で華は無くとも、熱くて心に響くノスタルジーが良かった。
何も無い舞台に、懐かしい木製の味も素っ気も無い椅子を持ちより、
ナラクから、せり上がってくる始まりのツカミはGOODでした。
男子高校生を演じるに恥じない動きっぷりで、
役者さん達の熱演が見られ楽しめました。
タイトルどおり!元気で行こう!
またいいもの観させていただきました。感謝です。
「なんで高校生20人で、太宰?」というナゾも解けました。やっぱり深い。
生きるっていうのは、本当にしちめんどくさい。でもそれでも生きていこうよ、がむしゃらに。ああ涙。
そしてこれ以上は何を書こうとしてもネタバレになってしまう。。。