満足度★★★★★
野木さんの本音の読み解き方次第で…
たぶん、アンケートに書いたことと相当主旨の異なる感想になりそうです。
と、言うのは、【あそこまであんなに秀逸だったのだから、ここをもう少し工夫したら、完璧だったのでは】と思わされた点が、実は、野木さんは、百も承知の上で、あえてそういう手法を使われたのかも…と、帰る道すがら、考えたから。
野木さんて、観客よりも、更に、一枚も二枚も上手なのではないかと感じたのです。
この芝居、その点が、もし私の深読みなら、星4つ、読みが的中なら、星5つでも足りないと思います。
さて、どちらなんでしょう?
とにかく、どちらにしたところで、この作品、脚本、演出、キャスト、スタッフワーク、全てにおいて、ハイクオリティであることは、疑う余地なし。
本当に、スゴイ芝居を見せて頂いたことだけは、間違いありません。
20人の生徒が、実に、生き生きと、キャラクターまで、見事に、描き分けられているのですが、如何せん、すぐには、この人があれをした人とピンと来ない年齢になってしまったので、よりこの作品を深く感じるために、もう2~3回は、見直して、すぐに、これは誰と認識できるまでになりたいなあと思わされました。
良い本は何度も読み返したくなるように、この舞台は、何度も観て理解を深めたくなる魅力に満ちていました。
そういう意味でも、長く愛され読み続けられる、太宰をモチーフにした芝居の本領発揮を証明しているのかもしれません。
何となく、野木版「春のめざめ」と言うか「いまを生きる」と言うか、そんな風情の、青春時代の切ない思いが去来する、胸に痛いながら、どこか懐かしい香りのする作品でした。
2010/07/08 03:51
2010/07/08 03:27
2010/07/07 17:08
2010/07/07 06:32
そうですか!
あー、やっぱり、戯曲買えば良かったと後悔中です。
後で、本を読めば、見えるものがあったかもしれませんね。
小劇場をこんなに観に行くようになって、まだ日が浅いのに、こんなに次々、才能ある劇団や、作家、演出家に出会うと、観たい舞台が,どんどん雪だるま式に増えて、困ってしまいます。