アリスインデッドリースクール
アリスインプロジェクト
六行会ホール(東京都)
2010/10/14 (木) ~ 2010/10/17 (日)公演終了
満足度★★★
ゾンビに立ち向かう中学生
6番シードの松本さん演出だし、出演者の乃下未帆さんが知人の教え子なのでチケットをとりました。購入したのは遅かったのに、前の方のいい席が取れていました。
AKB48やアイドルたちが出演ということで、客層がちょっと心配でしたが、やはり会場のほとんどは男性で、普段の劇場とは違った空気でした。最初の漫才のシーンでは拍手が起こっていましたね。
楽しい学校生活がゾンビの出現によって一変し、ゾンビに噛みつかれた生徒たちもゾンビ化していき、みんなは屋上に避難する。取り残された少女たちがどう立ち向かっていくかが描かれていました。
演技にはミスも目立ったし思うところはあるけれども、描かれている友情、夢、そして死。少女たちの決断に後半は泣きました。
カーテンコールで全員ではないけれども出演者の挨拶があって、それぞれ可愛かったです。でも中学生には見えなかったなぁ。どちらかというと高校生役に見える子の方が多かったです。
二万個
チームまん○(まんまる)
ART THEATER かもめ座(東京都)
2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了
満足度★★★
好きな役者さんが出演するので
お気に入りの劇団の方が何度かスタッフ参加しているし知っていましたが、下ネタの劇団ということで、観に行こうと思ったことはありませんでした。
でも今回は亜音さんが出演するというし、藤堂さんは音響で参加するし、かなりためらいましたが観に行くことにしました。
思っていたよりは耐えられる下ネタでした。そして亜音さんが可愛かったです。内容は…これが普通のことだったらちょっと怖いなと思いました。
音響の藤堂さんも頑張ってました。ただ…ガッシャン事件には笑いました。
芝居の内容ではなく気になったことは、自由席ということになっていたのに、劇場に入ったら「奥からつめて座って下さい」と言われたことですね。座る場所を指示されるのなら自由席ではないし、いい席で観る為に早く行って待っていたとしたら納得がいかないですよね。私は今回は内容が下ネタなので後ろの端の席でひっそりと観劇するつもりだったのでいいですが。
これはチラシに注意書きするとか、予約の段階で伝えてほしいと思います。
「せめて、またあの花が香るまで」
PocketSheepS
TACCS1179(東京都)
2010/08/19 (木) ~ 2010/08/22 (日)公演終了
満足度★★★
虎乃助が可愛かった
思わぬことから急遽観劇することになりました。お目当てはキャラメルボックスの鍛冶本大樹さんと、メリーメイカーの舞台で気に入っていた成瀬優子さんです。
全力疾走というイメージのお芝居でした。もうちょっとセリフに強弱や緩急があればいいのになと思いました。セリフを噛む役者さんがけっこう目立っていたのも残念でした。
コメディ部分はとっても楽しかったです。私あまりアクション系が好きだとは意識していなかったけれど、最近殺陣のある舞台を観る機会が多くて、こういうアクションものも好きだなと実感するようになりました。
鍛冶本さん演じる虎乃助がとにかく可愛くて、それに成瀬さん演じるヤマネコも好きなキャラだったので、2人を目当てに観に行った私は、それだけでもかなり満足でした。
ラストの香りも素敵な演出で、ちょっと感激しました。
点描の絆
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI(東京都)
2012/08/02 (木) ~ 2012/08/05 (日)公演終了
満足度★★★
ミステリーとしては…
今回も久間さんの優しさが伝わる作品でした。ただ、ミステリーとしては、あの植木職人のことも含め真相が途中で分かってしまったので、驚きというのは感じませんでした。
いいお話でしたけど、もう少し画家の息子に対する愛情をエピソードの中から感じることが出来れば、ラストの受け止め方も変わったかなと思います。
いくら言葉で伝えられても、「言葉」じゃなく「想い」を感じたかったなと。
画家と弟子入りした少年の関係がとても温かく思いやりに溢れていたのは好きでした。
ブルーアップル【終演しました!】
X-QUEST
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2013/02/27 (水) ~ 2013/03/03 (日)公演終了
満足度★★★
クラゲ好きとしては
大野さんが主演だし観に行きたいと思っていたのですが、予定がいろいろ重なり諦めていました。ところが急遽行けなくなった方にチケットを譲っていただき千秋楽を観に行きました。
X-QUESTは久しぶりに観ましたが、ミュージカル化していたのに驚きました。殺陣は少なめでしたが、ダンスも素敵でとても楽しく観ました。
でもまさか大野さんにあんな格好をさせるなんて驚きました。そして笑いました。
テーマは意外と壮大でしたが、いまいち伝わってこなかったです。もっとシリアスにしても良さそうなのですが、軽く描かれているのでちょっと違和感がありました。
DVD購入については迷いましたが、好きな方たちが活躍しているし、もう1度観てみたいなと思ったので予約してきました。
テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰
テノヒラサイズ
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2012/11/06 (火) ~ 2012/11/12 (月)公演終了
満足度★★★
湯浅さんはやっぱり素敵
テノヒラサイズの東京公演を観て来ました。観るのはこれで2回目です。
初めて観た「人生大車輪」でファンになって、東京公演を楽しみにしていました。
今回も湯浅さんのキャラクターがとっても面白かったです。「人生大車輪」ではパイプイスの使い方に驚きましたが、今回はダンボール箱が使われていました。
前回観た作品と比べると脚本の面白さやコメディ部分がちょっと弱いかなと思いましたが、今回も楽しかったです。
終演後イベントでは、こりっちの方も出演されてのトークイベントがあって、お得な公演でした。
『OLと魔王』 ご来場ありがとうございました◎さよなら魔王!また会おう!!
舞台芸術集団 地下空港
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2011/01/19 (水) ~ 2011/01/23 (日)公演終了
満足度★★★
悪魔と人間のシンクロ
評判が良さそうなのであらすじやレビューに目を通して、昨日チケットを予約して観に行きました。出演者はチェックしていなかったのですが、大島翠さんが出演されていると知って楽しみが増えました。
ステージが高いので迷いましたが、一番前の席を選んで正解でした。もこもこ衣裳の魔王や悪魔たちが可愛かったし、お母さんやOLも素敵で楽しく観ることができました。
アニメ的な魔王たちと、彼らにシンクロされた人間とがしゃべるシーンがとても良かったです。
ただ、ちょっと場面転換が多すぎました。あれだけ大掛かりな舞台なので、役者と黒子さんたちで移動させていましたが、せっかく盛り上がっているのに場転に時間がかかって空気が途切れてしまうのですよね。あと、ハケた役者さんや、場転の為に袖でスタンバイしている黒子さんたちの姿が客席から見えているので鑑賞の妨げになりました。あれは見えないようにするのが普通なのでは?
思うところはいろいろありますが、でも楽しかったし、次回作もチェックしてみようと思います。
黄金郷
チームまん○(まんまる)
萬劇場(東京都)
2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了
満足度★★★
お兄ちゃんに涙
まん○さん2回目の観劇です。下ネタが好きではないのですが、亜音さんが客演なのでそれ目当てで行きました。
前回は1番後ろの下手端の席でこっそりと観ましたが、今回は下ネタ少なめという情報に2列目の上手側センターで観劇しました。
確かに最初はこれなら大丈夫かな?と思いましたが、1番過激なシーンで被害にあいました。
でも今回は家族をしっかりと描かれていたので良かったです。
父と子、兄と弟の関係がとても素敵でした。特にお兄ちゃんの優しさに涙が少しにじみました。
会社での人間関係もよかったですが、あの方がなぜあんなことをしたのかも少しは触れてほしかったと思います。
友達が全員死んだ
チェリーブロッサムハイスクール
ザ・ポケット(東京都)
2010/10/07 (木) ~ 2010/10/11 (月)公演終了
満足度★★★
友達は大切
フライヤーを見て気になっていたし、評判もよかったので観に行きました。
日頃スピード感のある舞台ばかり観てそれに慣れてしまっているからか、前半なかなか話が進まないので気になりました。
仕事の段取り悪すぎだし、登録してやってきていながらこの非協力的な態度はなんだろう…と。
伏線が分かりやすかったので真相には気付いてしまったけれど、でもクライマックスは切なくなりました。
いろいろと見どころもありましたけど、少し物足りなさが残りました。
ピッキングストーリー
天然工房
ザ・ポケット(東京都)
2011/02/09 (水) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
設定が少し気になるけど
劇団6番シード(6C)の宇田川美樹さんが客演の、天然工房「ピッキングストーリー」を観てきました。天然工房の松田さんと元田さんは6C公演に何度か客演されていて、素敵な役者さんだなと思っていました。いつか観たいと思いながらこれまでタイミングが合わずにいたのですが、宇田川さんが客演なら見逃すわけにはいかないとチケットを予約しました。
メガネが幽霊になった顛末を松田さんが語りに合わせてマイムで演じていましたが、これがとても面白かったです。客席にいた子供たちも楽しそうに笑っていました。
主人公の設定や幽霊たちのことで首を傾げてしまうところがいくつかありましたが、でも楽しく観ましたし、あのラストシーンにとても感激したので観劇後はとても幸せな気持ちでした。
らんでぶ~
LIVELIKELIFE
シアターKASSAI(東京都)
2011/02/08 (火) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
白バージョン観劇
私の好きな6番シードの方たちが関わっている舞台なので、両バージョンとも観て来ました。
設定としてはよくあるタイプだし、どんな脚本になるのかなと思いながら観に行きました。
舞台美術が素敵でしたし、コメディ部分も面白かったし、ミステリーとしては展開やオチなど読めてしまいますが、私はこういう作品は好きです。
主役の亜音さんはもともと好きな役者さんですが、とても素敵だったので亜音さんを観ているだけでも楽しかったです。
ホラーっぽい演出やコメディ部分はとても好きです。
次回公演がいつになるか分かりませんが、これからも観たいと思います。
【終演しました】八月二十日の君へ~LOST SUMMER~【ありがとうございました!】
劇団カッコカリ
ART THEATER かもめ座(東京都)
2010/07/01 (木) ~ 2010/07/04 (日)公演終了
満足度★★★
あの夏に忘れてきたもの。
タイトルから受けたイメージが気に入ったので観たいと思っていました。その後、出演者に知っている方がいることが分かって驚きでした。
タイトルとあらすじから切ないファンタジーを想像していました。誰もが心に秘めた、苦く切ない思い出ってあると思うので、それは私も持っているものですからテーマにとても惹かれました。
主人公を演じた方のセリフが聞き取りにくくて、幕開き直後から心配になりましたけど、でもカクテルを飲んでからの展開に気持ちも盛り上がって、楽しく観ました。
途中から「え、そっちの方に話がいってしまうの?」と、物語の変化に戸惑いましが、でもクライマックスから主人公が過去に忘れてきたものを取り戻したところなど印象的で、観ていて少し泣いてしまいました。
私が観た回はテーマソングを歌っている池崎さんのミニライブがカーテンコール後にありました。正直、劇中で流れた時は舞台のイメージに合わないなと思ったのですが、ライブで聴いた歌は素敵でした。しかも盛り上げ上手で、役者(姿はなく声のみ)や客席が一緒になって歌って楽しかったです。
改訂版 冬の星座
なぎプロ・草薙良一
ブディストホール(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
歌って踊って
千秋楽を観て来ました。客席は満席で立ち見の方もいましたが、それでも27名の方が入れなかったそうです。
藤堂さんが出演なのでチケットをとりました。浅田次郎原作だし、チラシの雰囲気からも「人を想う」というテーマからも、静かなドラマを想像していました。
ところが、タップダンスに始まり、歌ありダンスありの展開に「これはミュージカルなの?」と戸惑いました。
コメディ要素もたくさんあり、確かに喜劇とはなっていたけれど、かなりイメージと違いました。
面白かったですけれど、ちょっとネタ元が分からなくて笑えない部分もありました。でも年配の方たちにはウケていました。
大きな役ではなかったけれど、藤堂さんはいろいろな場面にいろいろな役で出演していて、ぶたれた時は驚いたけれど、演じた中では暴走族の役に笑いました。
ただ、短いエピソードが次々に起こって、最終的には主人公が解放されていくのですが、ドタバタなコメディ要素が強いので心に響くという部分が弱かったです。
愛はガツン!
まじんプロジェクト
赤坂RED/THEATER(東京都)
2011/04/13 (水) ~ 2011/04/17 (日)公演終了
満足度★★★
遺産を巡るコメディ
知人の佐藤祐一さんから連絡をいただいて公演のことを知りました。
映像関係の友人たちといつか実現させたいと話していた企画で、出演者も素敵な方ばかりだというので千秋楽のチケットを取ってもらって観に行きました。
もちろんそれだけが理由ではなく、内容も面白そうだと思ったからです。
最初は人の生死そのものまで笑いのネタにしてしまうことに苦手意識を持ちましたけど、その他のコメディ部分は楽しめました。刑事ドラマのパロディなどもあって、佐藤さんが私の好きな「相棒」ネタをやっていたので笑いました。
誰が味方なのか、何が嘘で誰の言葉が真実なのか、そして家族の絆なども描かれていて良かったです。ただ、笑えないネタがあったことと、もう少し物語りに何かがほしかったなという気持ちが残りました。
TOKUGAWA15
タンバリンステージ
ザ・ポケット(東京都)
2013/03/20 (水) ~ 2013/03/24 (日)公演終了
満足度★★★
TOKUGAWA舞台
亜音さん目当てで観に行きました。有名なアイドルたちが出演ということで客層が心配でしたが、私のまわりに座っていた方たちはたぶんアイドル好きではなく芝居好きな方たちのようで安心して観ることができました。席もなかなか観やすい席でした。
小学生の頃に信長・秀吉・家康のうち1人を選んで新聞を作るという授業があったのですが、私は信長・秀吉は嫌いで家康が好きだったのでもちろん家康のことを書きました。でも詳しい訳ではないですし、大河ドラマの知識くらいしかありませんが物語は面白かったです。
アイドルたちが歌って踊るシーンもありましたが、そこは一応物語の流れとして描いてあったのでそこも楽しかったです。
ただ、楽しく観ていたのに後半でガッカリするシーンがありました。ゲストのバイク便が登場してから退場するまでの会話は残念でした。物語となんの関係もない出演アイドルの過去についての暴露話でしたが、全然面白くないしだらだらと長いしで、せっかく楽しく観ていたのにそこで一気に冷めてしまいました。
亜音さんとその秘書役の方は素敵でした。特に亜音さんの最後の芝居にちょっと泣きそうになりました。
終演後イベントで徳川将軍についての説明があって、物語の中で描かれていたエピソードの数々が史実に基づいていたことが分かってとても面白かったです。徳川について詳しければもっと芝居を楽しめたんだなと思うと残念でもありました。
ロクな死にかた
アマヤドリ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2011/02/03 (木) ~ 2011/02/13 (日)公演終了
満足度★★★
レベルは高いと思うけど
ずっと気になっていて、今回やっと観ることができました。舞台美術を観てこのセットでどんな芝居が繰り広げられるかなと期待して、ダンスにも気持ちが盛り上がりました。
ただ、レベルは高いと思うのですが、ちょっと思い描いていたものとは違いました。扱っているものが「死」ではあるけれど、心に響いてきませんでした。
女性陣は、好感を持てるかどうかは別として気持ちは理解できますが、男性陣にはその言動に首を傾げてしまうことが多かったです。あれだけ愛されている鞠井くんに魅力を感じることができないのは大きなマイナスポイントでした。生方さんなんて、なぜあの件に関わったのか、「興味がある」だけでは理由が弱すぎるなとも思いました。チサトも言っていたけれど、身内でもなんでもない部外者に話そうなんて思えないですよね。まして最初から信じようともしてくれない人に。
それと、キャスト表を見て、なぜ母親役が男性なのだろうと思っていましたが、ああいう形で笑いをとろうとするのは好きではないです。これは本当に好みの話になってしまいますし、まわりはけっこうウケていましたけど。
私自身も大切な人をなくしたことがあるので、忘れていくことへの罪悪感であるとか、もう会えないと分かっているのにそれを拒否してしまう心は理解できました。
あれから
キューブ
世田谷パブリックシアター(東京都)
2008/12/13 (土) ~ 2008/12/28 (日)公演終了
満足度★★★
勇太さん出演
応援している金井勇太さん出演なのでチケットを取りました。他にもお気に入りの役者さんも出ていましたしね。それにケラさんの作品を1度観てみたいと思っていました。
内容はかなり過激だったし、正直引いてしまう場面もありましたけど、これがケラワールドなのか…と思いながら観ていました。
パンフレットが素敵だったので開演前に購入しましたけど、帰宅してから出演者の座談会などを読んで、ちょっとホッとしました。
星より昴く
東京ストーリーテラー
シアターKASSAI(東京都)
2011/06/04 (土) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
ベタでも素敵な物語
私が観始める前に6番シードで上演されていた作品なので、劇団もキャストも違いますが観るのが楽しみでした。
スケジュールの都合で初日のチケットを取ったので、芝居がどうかなとちょっと心配もありました。いくつかトラブルはありましたけど、でも楽しくそしてちょっと泣きました。
正体を隠して、自分の幸せでもある龍治の夢を応援していく真理、彼女の「好きな人が夢を叶えることが幸せ。だけど自分から遠い存在になってしまうことが少し寂しい…」という気持ちに共感しました。
ベタなラブストーリーといえばその通りですけれど、こういうハッピーエンドもいいですね。
堕ちてゆくなまもの
劇団わらく
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
結末に納得がいかない
こういう世界観は嫌いではないけれど、どうしても主人公のとる行動に納得がいかなかった。不幸な生い立ちは分かる。母を恨む気持ちも、そのせいで他人を信じられなくなる気持ちも理解できない訳ではないけれど、それでもなぜ自分を信じて愛してくれた人に、ああいったことが出来るのかが分からない。
易者の鳳来を演じた高須さんは抜群に素晴らしかったし、風俗嬢アゲハ役の長橋さんにも好感を持ったのだけど。この人たちが出ているシーンはとても自然で温もりがあって良かったと思う。
それに対する主人公は…。彼らと出会い、そして望んだものとは違うけれども得たものはあったはずなのに、結局選ぶのはその結末なのかと思うと、やはりどうしても納得出来なかった。それがタイトルの意図しているものだとしても。「堕ちていく」とか「なまもの」というセリフが多かったのも少し気になった。それは観ていれば分かることだし、何度も繰り返さなくても…と思ってしまう。
こういう雰囲気の話は好きだけれど、でも主人公に魅力を感じることが出来ないのが残念だった。
ピーチボーイズ
天然工房
テアトルBONBON(東京都)
2011/06/08 (水) ~ 2011/06/12 (日)公演終了
満足度★★★
可哀想なおじいさん
予定には入ってなかったけど、6番シードの宇田川美樹さんが本編後のおまけイベントに出演するということでお誘いをいただいたので急遽観ることになりました。
天然工房さんは、初観劇がやはり宇田川さん客演の「ピッキングストーリー」で今回が2度目でした。
「桃太郎」の芝居初日を終えた楽屋が舞台の話で、演出家が本番前に言った「芝居に嘘をつくな」という言葉の解釈を間違えた役者たちが暴走してしまう話でした。演出家のダメ出しと舞台が交互に展開されていきました。
面白くてたくさん笑いました。特に自由すぎるおばあさんと、それに翻弄されるおじいさんは大好きです。奮闘してるおじいさん可愛かったです。たびたび登場するスタッフの女の子など、笑いが理解できない部分はありましたが、全体的に面白く観ました。
最終的に役者の考えに合わせて脚本をどんどん書き換えていくのですが、あそこまで変えた芝居を実際に観てみたくなりました。
舞台終了後は宇田川さんがゲスト出演する、松田信行さんと2人での即興芝居でした。事前に書いて提出していた言ってほしいセリフが書かれた紙が舞台にばらまかれ、シチュエーションもお客さんからのリクエストで決まりました。私が観た回は牢屋が舞台でした。
松田さんが看守で宇田川さんが囚人として展開していきましたが、私の書いたセリフが早い段階で読まれました。宇田川さんが腕立て伏せをしながら叫んだセリフです。けっこう内容にはまっていて、その後二人は脱獄していきました。
後半はちょっとお客さんの書いたセリフがあまりセリフらしくないこともあって、グダグダになってしまったのが残念でしたが、松田さんが舞台中央に書いてあるメモを指差して「これが運命を決める」と言って最後のセリフとして選び宇田川さんが読んだセリフが、天然工房の舞台が面白いとかそういう言葉で、最後はまとまりました。