?の観てきた!クチコミ一覧

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みまもり刑事Z フラッシュ!

みまもり刑事Z フラッシュ!

おにぎりスキッパーズ2

ザ・ポケット(東京都)

2009/06/10 (水) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

おにぎりスキッパーズ2『みまもり刑事Z フラッシュ!』を観た
三宅裕司

プラス

飛び出しキャラ

みたいな感じだった。

ポケットの前の方のイスって長時間座ると痛いのだった。

過去に観た時は後ろの常設イスで痛くはなったけど狭く感じた。

2回目は出る側で。

今回3回目でイスのことに初めて気づいた。

最近心地よい劇場も増えてきたし、変えた方がいいんだろうなぁ。

黒手帳に頬紅を

黒手帳に頬紅を

劇団唐組

花園神社(東京都)

2009/05/02 (土) ~ 2009/05/10 (日)公演終了

満足度★★★

唐組『黒手帳に頬紅を』を観た
ひさしぶりの唐組。

前回は秋に入る時期でしとしと雨の日。

テントの縁に近かったのでスンゲェー寒くなりながら観たのを覚えてる。

まだ小さい子供を連れた親が結構居たので、
訳が分からないだけじゃなくエロチックな部分に対して寛容だなぁと感じた。

今回も桟敷に女子高生らしき団体が居たので進んでるなぁと思った。

好きになっても嫌いになったもいいから、若いうちに観ておきたい団体のひとつだ。

作品的には、前回観た『河童』の方が唐的神秘性が感じられて好きだ。

役者の一生懸命感は相変わらずで良い!特に稲荷卓央は熱い!

次作に期待したい。次回は桟敷で観よう!

それにしても唐組の女優さんは綺麗だなぁ。

唐氏の娘さんは、不思議な性を感じさせる辺りさすがだ。

煩悩の犬

煩悩の犬

劇団ジャムジャムプレイヤーズ

アドリブ小劇場(東京都)

2009/05/29 (金) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

劇団ジャムジャムプレイヤーズ 『煩悩の犬』を観た
一昨年の11月共演したベイサイド氏の所属劇団の公演。

なんと第23回公演!スゲッ!

役者のコミュニケーションが良いだけはある。うむ強みだ。

物語も安定した展開で落ち着いていて観易い。

お客さんにとって丁度イイところに上手く仕上がった舞台だった。

板挟みに遭うベイサイド氏の芝居はオレの好み。

これからも共にがんばりまっせ♪

一月三日、木村家の人々

一月三日、木村家の人々

青年団リンク 二騎の会

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/05/23 (土) ~ 2009/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

二騎の会『一月三日、木村家の人々』を観た
気になっていた東京デスロックの多田淳之介氏の演出を観たく観劇。

普段、オレが見る舞台とは全く違うものだったがオモシロかった。

テレビドラマだと山田太一が似ていると思うが、
舞台はマスメディアじゃないのでテレビ以上に痛いところを見せていた。

今回の舞台くらい赤裸々な面を出してくれると、
落ち着いた舞台でも十分見れる。
稽古の様子や稽古後の役者の人間関係も見たくなった。
全員青年団の人らしいので、よく知った仲でお互いに自由度がある気がした。
※どんな芝居をしても、周りは受け止め回せる関係みたいな。

小さい舞台に合った作品でもあった。
大舞台では同じ空気を客に伝えられないと思う。

今回でこまばアゴラに入ったのは4回目だが、
毎回ステージと客席の位置関係がちがって
箱の自由度も素敵だ。

神様とその他の変種

神様とその他の変種

ナイロン100℃

愛知県勤労会館(つるまいプラザ)(愛知県)

2009/05/21 (木) ~ 2009/05/21 (木)公演終了

『神様とその他の変種』を観たけど
楽屋を観終え全然元気だったので、
意気揚々とナイロンを観に行った。

下北に着いても元気だったが、
一応眠気に負けない系ドリンクを飲んだ。

当日券をゲットし入場。
上演時間1幕1時間20分休憩10分2幕1時間半。

不安が脳裏を過ぎる。

KERAさん、すいません!

1幕の終わり辺りと2幕の中盤落ちました…。

だから、ちゃんとしたコメント出来ないっす。

記憶の限りでは、シャープさんフラットさんよりはわが闇に近かったが
わが闇のがまだまだ上に感じた。

カーテンコールは半端なかったんで、
すんごい作品だったのかもしれないけど何分昇天してたもんで。

千秋楽にリベンジ行きたかったけど都合つかなかった…。

ナイロン=長作はもう分かっていることなんで、
ナイロン観る日は掛け持ちしません!

次作はカフカへのオマージュでまた楽しみなんだけど、
犯さん哉みたいなのもやってくれないかなぁ。

楽屋

楽屋

シス・カンパニー

シアタートラム(東京都)

2009/05/10 (日) ~ 2009/06/14 (日)公演終了

満足度★★★★

『楽屋』を観た
この作品を観るのは2回目。
前回は役者友達のもの。
初見のインパクトが強かった分、今回は落ち着いて観れた。

日本の作品なのに途中内容が前回と違っていた気がした。
渡辺えり演ずる女1の部分。

戯曲を読んだ訳じゃないから何とも言えないけど。

あと、蒼井優演じた女4が初見の時ほど変じゃなかった。
個人的にはより変でずれてる方が好きだ。

夢を達成できなかった役者の情念の話だが、
自分はとにかく役者をやることで後悔しない人生と考えているが、
死んだ後望んだ役を掴めなかったと情念が彷徨ったどうしよう…と思った。
やらなくても後悔、やっても後悔。
でも世の中のほとんどの事は、そういうものじゃないかとも感じる。

学芸会レーベル♥KR-14【中屋敷法仁】

学芸会レーベル♥KR-14【中屋敷法仁】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/20 (月) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

キレなかった14才りたーんず 『学芸会レーベル』を観た
前から気になって観たいと思っていた柿食う客主宰中屋敷氏の作品。

夢の遊眠社!ってのがオレのとにかくの印象。

演出した明確な色を持った演技。

好き嫌いがはっきり分かれるんだろうな~。

周りのファンと思しき客達はホント楽しそうだった。

オレは嫌いじゃないけど、後半正直お腹一杯になってしまった。

クラブを思わせる爆音の音響は好感もてた。

オレの前の舞台と幼稚園、バトルという点だけ被っていたが、
全く異質な作品で気にならなかった。

R2C2〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜【6月14日千秋楽】

R2C2〜サイボーグなのでバンド辞めます!〜【6月14日千秋楽】

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/04/27 (月) ~ 2009/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

『R2C2』を観た
くんく、好きなことやり倒して楽しそうだな~。

近藤公園器用だなー、芝居上手いだけじゃなく出来ることがドンドン増えてる。

ロック大好きだし、WhoのTommyも好きだからもちろんおもろかった。

B-Tもね。

ただ起承転結じゃないけど、物語の展開のタイミングが悪かったと思う。

あの展開をもっと前に起こしていたら、とか思う部分があった。

多分、前回の自分自身の舞台にも中だるみという同じ点があったからだろう。
※作演はもちろん気づいてたが、時間的に修正できなかった。

あの位の出演者になると、くんくも任せちゃってるのかな?

あと客のレベルが低かった~。

前にも言ったけど皆川猿時が出てきただけで、笑うなよ!話すなよ!

もちろん皆川猿時はおもろいよ!でも何かやって見せてくれたのを笑えよ!バカ!

その点で言うと、くんくが客に対して間口を広げた気がして残念な気がした。

テレビドラマでファンになった多くの若い女性客がドン引きしてた『ウーマンリブ先生』か
くだらなおもしろさ満載の『七人は僕の恋人』みたいに何かとはげしいモノが良かった。

パルコだから?

パルコの芝居好きだったし外れないけど、
放送禁止コードみたいな演劇的刺激禁止コードがある気がしてきてる。

ネタバレBOX

くんくギターどんどん上手くなってるな~。

しかも座って練習しにくいフライングV。

見た目イエモンのベースみたいだった。
グァラニー ~時間がいっぱい♥KR-14【神里雄大】

グァラニー ~時間がいっぱい♥KR-14【神里雄大】

キレなかった14才♥りたーんず

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/04/17 (金) ~ 2009/05/05 (火)公演終了

キレなかった14才りたーんず『グァラニー ~時間がいっぱい』を観た
事前情報ほとんどなしに観たが面白かった。

話のベースは主宰の自叙伝で、
異質に対する排他と異質自身の排他されてる感を楽しく魅せていた。

衣装をスクリーンに変えるアイディアも良かった。

正直とかく映像が流れる芝居が多い今、映像に飽き飽きしていたが、
背景映像とシンプルなマイムのシーンがすごく良かった。
映像のポップな軽さと役者の楽しげな表情がマッチしてたからかな。

あと高須賀千江子さんと上田遥さんという2人の女優さんが素敵だった。
2人とも綺麗系だが、
みじめな状況でツバを飛ばしながら必死な形相としゃべりで、
元の容姿を忘れる位よかった。(本心からの褒め言葉なんで誤解せぬよう)

もしかして有名なお2人かもしれないけど、オレは初めて。
いい役者さんってまだまだ一杯いるんだ、と思った。

偽伝、ジャンヌ・ダルク

偽伝、ジャンヌ・ダルク

アロッタファジャイナ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/04/07 (火) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

アロッタファジャイナ第11回公演『偽伝、ジャンヌ・ダルク』を観た
普段本を全く読まないオレには、知識が増えた!というのが感想。
清廉潔白のジャンヌ・ダルクよりジル(?)を主役にした方が、
ダークで深みのある物語になったと思う。

芝居は身一つで勝負の潔いスタイルではあるが、
それだけ役者の技術・力量が求められる。

正直、やりたいスタイルに役者がついていけてなく感じた。
身一つで表現しなければいけないのだから
パワーマイム等過剰肉体表現を取り入れたら良いのに、
さほど普通の演技と変わらなかった。

照明変化も意図的に極力抑えられていると思うので、
役者があらゆる手を駆使して展開と変化を見せるべきだったはず。

不思議なのは音響だけは極めてスタンダードだったことだ。
しかも選曲もテッパンだったため、
オレの中では音響効果だけが芝居から浮き出て良かった。

にぎやか動物横丁

にぎやか動物横丁

ゴキブリコンビナート

タイニイアリス(東京都)

2009/04/10 (金) ~ 2009/04/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇団ゴキブリコンビナート第24回公演『にぎやかどうぶつ横丁』を観た
ハンパない凄さだ!
突進し続けられる役者観たことねぇ!
カオスと思いきや、物語は決められた枠にはまって正確に進んでいる。
さらに肉体体験型ですでに芝居でなくアミューズメントだ!

日本を代表するミュージカルの一つにしていいと思う。
新感線をもじって壊(パンク)ミュージカルがいいと思う。

裏原宿という言葉があるが、
マフィアや暴力団とは違う裏新宿を見せられた気にもなった。

ただ気を付けて欲しいのは、決して全ての人に薦めているのではない。
あくまで評価に値するということだ。

サヨナラマニア

サヨナラマニア

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2009/04/09 (木) ~ 2009/04/14 (火)公演終了

9-States『サヨナラマニア』を観た
収まりの良いエンディングを除いてナイロンっぽい芝居に感じた。
老人ホームが舞台で、昨年のナイロンがサナトリウムが舞台だったのもあるかも。
序盤で多くの情報を出してしまうのが勿体なく感じた。
変拍子に乗った映像がカッコよかった。

色んな伏線を出しているように見えたが、ほとんど触れられない伏線もあった。
伏線のシーンの挿入のため暗転も増えていたので、
その部分を大胆にカットしたらテンポも尺も良くなったと思う。

金曜の昼なのに満席で、同じ芝居をやる者として羨ましかった。
ま、キャストも18名と多かったが。
しかも顔を知った人が2人もいた。
オレの芝居もキャスト数に関わらず平日の昼も一杯にするぞ!

『サヨナラマニア』内容にマッチした素敵なタイトルだ!

蜉蝣峠

蜉蝣峠

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団☆新感線『蜉蝣峠』を観た
ぶっちゃけ新感線には飽きてきていたし、
一般ウケの芝居は微妙と思ってるし、
何より自分の舞台があったので今回パスるつもりだった。

唯一オレの気を引いたのはクドカン作だということ。

劇評だと賛否半々でさらに迷ったが、
芝居に関してだけは観ないで後悔したくないので、
結局行くことに。

初赤坂ACTシアター。

芝居にはちょっと大き過ぎるんだよなー!
芝居を見尽くしてる人が設計してるとは思えない!

思いのほか簡単に当日券をゲットできた。

一幕。

オモシロがところどころに散りばめられているが、
コーナー的になっていて芝居全体のテンポがない。
それに加え、劇評や小屋の大きさも気になって
オレ自身芝居にのめり込んでいけない。

正直、失敗したと思った。

一幕終わり~二幕。

物語がくっきりし、しかも面白かった。
クドカンの持つダークさを新感線風に表現した印象。
ぶっちゃけ殺陣のある芝居は嫌いで、
特に新感線のダンス的な殺陣は興醒めしていたが、
今回は普通の殺陣で尚且つ堤真一と古田新太の剣先の奇跡や大きな振りが綺麗だった。
もう少し殺陣の尺が短くても良かったかな。
あと見栄切りも多くてテンポを落としていたけど、
そこを売りにして「いのうえ歌舞伎」と名打ってるんだから仕方ないか。
エンディングもオレなら少し違う演出が好きだが、正直かなり感動したのも事実。

観終えて。

創作時代演劇をお金を取って見せられるのは新感線だけ!と再認識した。
伝統芸能的な存在が嫌いなオレで、その点では新感線も嫌いになってしまうが、
完成度・オリジナリティー・キャスティング・照明音響効果で
お客に感動を与えている以上素晴らしいという他ない。

そして最近の古田新太は淡々としててイイ!
存在感が強い為、たっぷり演じると芝居のテンポが狂ってしまうのが欠点だった。
充分ベテランの域に達しているのに、最善を求めて変化していることに敬意を払いたい。

稽古で行かなかったが、リチャード三世を見逃したのが悔やまれる。
恐らくたっぷり芝居の古田新太だったと思うが、
芝居全般でたっぷりでなければ、作品に合うある程度のたっぷり芝居は許される。

オレの知る現役バリバリの舞台役者の中で、
古田新太はダントツの悪役俳優だ。
その古田新太のリチャード三世。

観ないで後悔することもある。

かば3

かば3

アップフロントワークス

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2009/03/14 (土) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

『かば3』を観た
昨秋共演したメロン記念日のメンバーが四姉妹として出演。
その父親がアフリカでかばに殺された、というところから
物語は始まる。

あらすじにも同記述があったのでミステリー作品と思っていたが、
家族の絆を題材にシットコムを交えたハートウォーミング作品だった。

序盤はダークな部分があり本当にミステリーと思って観ていた。
ミステリーにしなくてもダークなシーンをもっと出しても良かったと思う。
それぞれ問題を抱えているが、他の新しい問題を解決しながら
自分の問題も解決に向かう昭和っぽい優しい物語とも言える。

毒と姉妹間の確執が少な目の「阿修羅の如く」?

実際、四姉妹の作品と知った時一番に思い浮かんだのは「阿修羅の如く」で、
そう言えば父親が亡くなったことがキッカケで集まるのも同じだった。

四姉妹のキャスティングも本人達のイメージから遠いので観やすいが、
次はあえて本人達とは全く違う四姉妹を観てみたいと思った。
色々と面白そうなことが出てきそうなので是非実現を!

Ambivalence

Ambivalence

E♭【e-flat】

pit北/区域(東京都)

2009/03/13 (金) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

E♭第7回公演 『Ambivalence』を観た
さっき知ったけどアンビバレンスは心の葛藤という意味だった。
物語の作品が見通せるテッパンの作品だった。
日本人好みで映像的内容でもあった。
テッパンの作品をやることは一見楽に思えるが、全く逆だ。

ハムレットや「かもめ」のニーナをやりたい役者は多いだろう。
ちなみに、オレは「かもめ」のトレープレフがやりたい。
ハムレットをやるということは世間一般に藤原竜也と比べられるのだ。
藤原竜也のハムレットに勝てるのは極僅かのプロ役者だけだ。

厳しい目で見られる中、見事テッパンを成し遂げていた。

作品だけじゃなく、良い役者ばかりなので客演がとても多い。
そのため久しぶりの劇団公演だったのだが、
是非もっと劇団としての公演をして欲しい。

劇団という集合の良さも見れた公演だった。


あ、一つだけダメ出し!
あの座席ゴッツイ、ケツが痛かったぞーーー!

108

108

劇26.25団

アトリエヘリコプター(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

劇26.25団B公演 『108』を観た
なんと大崎にある小屋と聞き、あんな街に劇場が!と驚いた。
四季のキャッツシアターの近くと知り、少しは納得出来たが、
それにしても色んなところに演劇の街が出来て行くなぁ…

作品は、「10人の嫁さんと同居してた占いのオッサン」的世界感と
シチュエーションコメディーをコンパクトミックスしたまとまった作品だった。
ほぼ徹夜明けで行ったのにいつもと違って眠くもならず、
もう終わり?と思う位コンパクトな良い作品だった。
正直、もう少し長尺にして少し破綻を見せても良かったと思う。
見た目も声も役所広司似がいたが、あれは演出なのだろか?
それとも素で役所広司に憧れてあぁしてるんだろか?アレは気になった。

あえて言えば、過去とか未来が見えた登場人物が主役だけだったのが残念だ。
もちろんシチュエーションコメディーの部分の担当の役者は難しいが、
大好きな松尾スズキの作品を観ていると、大方の登場人物の過去が見えたり先が想像出来る。
そんな作品になったらもっと素敵だと感じた。

良い作品であることには間違いない。

人間園

人間園

角角ストロガのフ

王子小劇場(東京都)

2009/02/26 (木) ~ 2009/03/02 (月)公演終了

動物園でなく人間園と言うところなのだろう。
倫理よりも衝動が勝る現代社会を人間園として描いていた。

社会の膿と呼ばれる部分をかき集めリアルに描写した形だが、
オレには大人のイジメシーンが断然よく描けてみえた。
イジメる方だけでなく、空気を読めな過ぎるイジメられる方にも非があるのは理解が出来る。

一般の平均的視線で見るとかなりグロい部類で、途中気分を悪くされた客もいた。
ただ、もしオレがこの路線の舞台を作るとしたら、
客の1/3から半分に嫌悪感を感じさせてこそ意義があると思う。
昔、東京乾電池が客が帰りたくなるような舞台を作ろうとしたことが
あったらしいが、同じ発想じゃないだろうか。
だからとことんグロを目指したらもっと何か見える気がする。

ま、オレ自身そういうものをやりたいとは全く思わないので、言ったことにも責任は持たないが。

序章で、「人間らしいとは何か」みたいなリアルとはちがう極端なシーンがあったが、
オレなら極端な世界を芝居にするし、そっちの方が面白くなると感じた。
松尾スズキの『キレイ』のダイズ丸的な話だったので、序章をそのまま本編として観たかった。

流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~

流れ姉妹 たつことかつこ ~獣たちの夜~

真心一座 身も心も

本多劇場(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★

真心一座身も心も『流れ姉妹~獣たちの夜~』を観た
前作『流れ姉妹~ザ・グレートハンティング~』が面白かったので
当然の如く行くだった。

自分自身の次の舞台が立ち上げ段階でうっかり前売りで
取るのを忘れ、
後日ぴあ窓口で普通に買うことになった。

「?」

いくら劇場が前作のRED THEATERから本多劇場になって、
平日の昼公演を選んだってH列って!?

オレとしては嬉しかったが、予想外のチケット状況にびっくりした。

作品は、本人達が「小演劇界の大衆演劇を目指す!」と公言している通り
定番のストーリーの流れと結末を迎えず次の公演に繋がる形だ。
マンネリをあえてやること自体全然構わないとオレは思う。

ただ偉大なマンネリを作りたいなら、その骨組みを屈強なものにして欲しい。
前作のゲストレイパー高田聖子にはレイパーになるべく物語がちゃんと作られていた。
今回のゲストレイパー高橋和也にはその物語が曖昧にしか伝わらなかった。
ゲストレイパーの逡巡がないと村岡希美の役が際立たない。
今回新しくゲストマザーという役を作り、次回作の村岡の伏線は作っていたが、
それ以前に本作でのゲストレイパーと村岡をしっかり本で見せて欲しかった。

小林隆、松金よね子両氏が観に来ていた。

たぶん犯人は父

たぶん犯人は父

ゴジゲン

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

ゴジゲン第五回公演『たぶん犯人は父』を観た
初めてこまばアゴラ劇場に入った。
客席は狭いが舞台はそこそこ広く使い易そうな施設だった。

テッパンな作品でよく出来ていた。
役者も等身大の役ということもあり上手かった。
舞台上に多くの登場人物を配置しても、
上手く演出でコントロールされていた。

ただ展開が多い分、序盤の内から展開が始まってしまい
展開のペースが一様で大きな見せ場を作りきれない点と
テッパンな分筋書きをほとんど見通せてしまうのが
もったいなかった。
それと最初に行動が注目される登場人物の
行動に対する目的が薄かった。
目的を明確にすればもっと物語が転がり易いだろうし、
スリリングになったと思う。
最近、目的意識の薄いまま行動する人が増えているが、
そういう社会的背景まで考慮していたならスゴイが。

もう少しという部分はあるが前売りで2000円は
お得な芝居だと思う。

オレも4月に舞台を控えているので、
役者としてさらなるパワーアップをし
お客さんにお得と感じてもらえる芝居を作らねば!

床下のほら吹き男

床下のほら吹き男

MONO

吉祥寺シアター(東京都)

2009/02/06 (金) ~ 2009/02/15 (日)公演終了

満足度★★★★

『床下のほら吹き男』を観た
オープニングの淡々とした始まりに舞台に惹き込まれるのに時間がかかった。
通常派手さや激しさやスピードのあるたたみ掛けでお客を引きずり込むものなので珍しかった。
オレはスピードのあるたたみ掛けが好きだ。

プロなだけあって、背の高い吉祥寺シアターの空間を上手く埋めていた。
ただ、最近は舞台を二階構造にすることがパルコ劇場も含めテッパンになってきていて
何か別の攻略法も観てみたいものだ。

作品は、人物のバックグラウンドをほとんど出さなくても成立するキャラにしてあり、
大展開はないがリアリティーはあり、
肩肘張らずに観れる程よさで作られていた。
キャラを薄めてリアリティーさを増したヴォードヴィルショーって感じだろうか。

そのため、しっかり固定ファンを掴んでいた。

ただ、物語の最後にオレの大嫌いなものが付いていた。
何で付けてしまう?これを蛇足と呼ばずして何が蛇足だ!

お客さんは流れを感じられないバカか?
お客さんは観せてくれないと分かってくれないバカか?

舞台人は究極のサービス業と思っている。
だからお客の満足度は重要だ。
でも自分が楽しいと思うもの作りたいものに着いて来て欲しい。
だからオレは前向きにお客を選び、お客に選ばれたい。

色々書いたが本作は秀作には違いない。

P.S.
個人的には、同じ土田英生作品なら『橋を渡ったら泣け』(生瀬勝久演出)の方が好きだ。
あのエンディングは切なく且つシュールだ!

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