アロッタファジャイナ第11回公演
アロッタファジャイナ第11回公演
実演鑑賞
2009/04/07 (火) ~ 2009/04/14 (火) 公演終了
上演時間:
公式サイト:
http://www.alotf.com/
期間 | 2009/04/07 (火) ~ 2009/04/14 (火) |
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劇場 | シアターグリーン BASE THEATER |
出演 | 安川結花、菅野貴夫(時間堂)、若宮亮(エムキチビート/Bamboo)、ナカヤマミチコ、青木ナナ、乃木太郎、井川千尋、峯尾晶、斉藤新平、竹内勇人(M.M.P)、加藤沙織(エクスィードアルファ)、白木あゆみ(バウンドプロモーション)、花音、※ダブルキャストとなります。 |
脚本 | 松枝佳紀 |
演出 | 松枝佳紀 |
料金(1枚あたり) |
1,000円 ~ 3,300円 【発売日】2009/03/01 ◎自由席券 前売3,000円/当日料金 3,300円 ◎平日昼割自由席券 前売2,000円/当日料金 2,300円 ◎学生特割(受付で学生証提示) 前売1,000円 (現役中学生・高校生に限ります) ★ダブル・キャストとなっています。ご注意ください★ ★安川結花、菅野貴夫、ナカヤマミチコは全公演出演します★ この絵を見てください。 http://alotf.cocolog-nifty.com/nikki/2009/04/post-e538.html 百年戦争と言われる時期のフランスです。 僕らがいまやっている舞台 「偽伝、ジャンヌ・ダルク」の頃は 1429年あたりですが http://alotf.cocolog-nifty.com/nikki/2009/04/post-e538.html この図を見ると 1429年のフランスの絶望的状況が直観的に把握できると思います。 灰色部分がイングランドの支配下、濃い灰色がイングランドと同盟を結んでいるブルゴーニュ侯の所領です。 暗雲立ち込め、もはやオルレアンが奪われれば、フランスは終わるという状況にあったことがお分かりでしょう。 こういう時代に、現れたのがジャンヌ・ダルクなのです。 そして、 1429-1431年 ジャンヌ・ダルクの活躍を示すのが次の図です。 http://alotf.cocolog-nifty.com/nikki/2009/04/post-e538.html もはやこの図を僕は涙なしでは見れません。 異常でしょう? フランスの黄色がニューっと右上の赤い点 ランスまで伸びています。 これが、ジャンヌ・ダルクの「意志」なのです。 オルレアンの勝利後 フランス国王軍の将軍たちの多くが 勢いに乗じてイングランドの本拠地であるノルマンディーを攻めようとしていた時に、ひとりジャンヌ・ダルクが強硬にそれに反対し、ランス行きを主張した結果、このランスまでの黄色いニューっとした触手が伸びたのです。 おかしいでしょ。 このニューっと伸びた黄色い触手。 不自然です。 強引です。 どんだけランスに行きたかったのか。 なんの条件もそろってないのにただひたすらに恋するように苛烈に激しく狂おしくランスを目指したのです。 僕はそのジャンヌ・ダルクの思いと行動に、本当の奇蹟を見ます。 僕は、このジャンヌ・ダルクの苛烈さと狂気を舞台で表現したいと思いました。 ぜひとも、見に来てください。 僕らの戦いを見ていただきたいです。 苛烈で狂おしくランスを目指す僕らの戦いを。 「偽伝、ジャンヌ・ダルク」 お時間あればぜひ池袋まで足をお運びください!! 一緒に戦いましょう。 池袋シアターグリーンでやっています。 (以下の時間は開演時間です。ブルー、ホワイトはキャストの違いです。内容に違いはありませんが、印象はかなり違うように思います。) 4/13 16:00ブルー 19:00ホワイト 4/14 16:00ホワイト 19:00ブルー |
公式/劇場サイト | ※正式な公演情報は公式サイトでご確認ください。 |
タイムテーブル | |
説明 | "その『声』を聴け。" 2006年12月、「偽伝、樋口一葉」という芝居を金子修介監督監修、満島ひかり、広澤葵のダブル主演でうった。「偽伝」という言葉は読んで字の如く、ニセの伝記というような意味であるが、実は作り手的には『誰よりも本当のことを書く』というかなり尊大で高邁な意気込みがあったのだけども、それを声高に言うのはちょっと照れるので、だから照れ隠しで「偽伝」なんて言い方をしてみたわけだ。しかし、この誰よりも本当のことを書くというのは、結構厄介なチャレンジで、真実に耳を傾けすぎると作り手の意図に反する事実が浮かび上がったりして、「お話」にならず苦闘することになる。だがこの苦闘、決して悪いことではない。というのは、人間一人の想像力で考え付く安易な「お話」なんぞたかが知れているのであって、それを考えると真実の声に真摯に耳を傾けることで、創作家である僕は、僕の想像力という限界を超えて、より深い「お話」=「お話にならない「お話」」に到達することができる。実際、「偽伝、樋口一葉」では、当初の僕の目論見に反して、なぜ樋口一葉が半井桃水に惚れたのかというようなところに行きついた。半井桃水=イケメンの女たらしという世間の常識に反して、半井桃水は、幼き日に日韓関係をゆがませ、征韓論を盛り上がらせた張本人としての影を背負い(すくなくとも本人はそう思っていた)、その幼き日の罪をリカバリーし、険悪になる日韓関係をなんとか修復しようとするために時代にあらがい新聞小説を書くという実に志の高い男で、一葉が惚れるのも致し方ない人物であったというのが浮かび上がってきた。当初は半井桃水を女たらしとして貶めようとしていた僕を、時空を超え一葉が「桃水先生はそんな人ではありません」とたしなめたと言っていいかもしれない。つまり、「偽伝」とは僕と歴史のガチンコ勝負なのであって、今回「ジャンヌ・ダルク」という異人さんを取り巻く歴史と僕は対峙する。なぜ「ジャンヌ・ダルク」かという質問には答えづらい。ただ、僕は「奇蹟」に興味があるのだなということは改めて思う。新国立劇場でやった「ルドンの黙示」、金子監督の映画をモチーフに描いた「1999.9年の夏休み」、楳図かずお先生の原作でありご本人にも出演していただいた「わたしは真悟」、僕の過去の作品はすべて「奇蹟」を描いていると言ってもいい。なによりも他人が他人を好きになる、他人が他人を信じる、僕らが今ここにいる、こういったことこそ「奇蹟」なのだ。だから、僕は今回も描くことになるだろう。生きることの奇蹟を。ジャンヌ・ダルクという少女、敗戦色濃いフランスを勝利に導き、その行った奇蹟にもかかわらず、裏切られ19歳という若さで火あぶりになった少女、その真実を探ることで、僕はきっとジャンヌ・ダルクをめぐって歴史に埋められた沢山の奇蹟を掘り起こすことになると思う。ぜひ皆さんも劇場で一緒に奇蹟を拾っていってください。(アロッタファジャイナ主宰 松枝佳紀) |
その他注意事項 | 未就学児童入場不可 ★ダブルキャストです。ご注意ください★ ★安川結花、菅野貴夫、ナカヤマミチコについては全公演に出演します★ |
スタッフ | ◎照明・・・・・・・・・・・・・・・・柳田充(Lighting Terrace LEPUS) ◎音響・・・・・・・・・・・・・・・・楠瀬ゆず子 ◎特殊造形・・・・・・・・・・・・藤原カクセイ(ダミーヘッド) ◎メイキング撮影・・・・・・・新生璃人 ◎宣伝写真・・・・・・・・・・・・松枝佳紀 ◎美術・衣装・制作・・・・アロッタファジャイナ ◎協力・・・・・・・・・・・・・・・・小池れい 藤本典江 中西輝彦 |
チケット取扱い
この公演に携わっているメンバー13
2006年12月、「偽伝、樋口一葉」という芝居を金子修介監督監修、満島ひかり、広澤葵のダブル主演でうった。「偽伝」という言葉は読んで字の如く、ニセの伝記というような意味であるが、実は作り手的には『誰よりも本当のことを書く』というかなり尊大で高邁な意気込みがあったの...
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