今度は愛妻家
東宝芸能
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/04/04 (金) ~ 2014/04/19 (土)公演終了
満足度★★★★★
忘れられない一作品に。
個人的には多分今年これ以上の舞台には出会えないと思います。
この手のお芝居の中では、宝塚BOYSやビューティフルサンディ(これも中谷まゆみさんの作品)を初めて観た時と同じように、忘れられない舞台の一つになりました。
内容を知らない方にはネタバレ一切無しで観ていただきたいので、あまり感想の話ができないのが悔しいですね。
役者さんも魅力的で、村井国夫の飛び道具的な使い方にはびっくり。
大変ウェルメイドな時間を過ごしました。
シャープさんフラットさん
ナイロン100℃
本多劇場(東京都)
2008/09/15 (月) ~ 2008/10/19 (日)公演終了
満足度★★★★★
悲しくても笑う。
ブラックチーム観劇。
このクオリティで結末が違うといわれるとホワイトも観たくなってまうなぁ。
内容はかなり痛々しくて、でも見せ方はそうではなくてじわじわとソレを感じさせる・・・
芝居の内容とこの芝居自体の作りがリンクしていて、あぁまさに自伝的な芝居なんだなぁと思ってしまいました。
カゴツルベ
少年社中
吉祥寺シアター(東京都)
2008/01/09 (水) ~ 2008/01/14 (月)公演終了
満足度★★★★
「観る」のではなく「見る」芝居
楽しかったです。面白かったというよりも楽しかった。
セット・照明・メイクに衣装などなど、豪華で美しく、めまぐるしい演出も飽きない。役者の器用さも良い感じ。
特にラストの桜のシーンはそれだけで満足してしまうくらいの視覚美。
フキコシ・ソロ・アクト・ライブ(タイトル未定)
中村ステージプロダクション
本多劇場(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/28 (木)公演終了
満足度★★★★
良い役者さんはその身体一つで楽しませてくれる。
1個だけイマイチかなーと思うネタがあったけど、全般的に最高に楽しめました。
皆こういうの観ればいいのに。空席の目立つ本多劇場千秋楽、勿体ない。
巨人は熟睡中(ご来場ありがとうございましたっ!!)
贅沢な妥協策
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/08/20 (木) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
大仏になりました。
小ネタが散りばめられていて一見くだらないのですが、ちゃんと芯があります。
何気ない一言や一挙手一投足も実は深かったり。
きっちり考えて隙なく作られている印象でした。
脚本的には緩急がついてそうなので、ちょっと冗長気味に感じたのは役者のテンポの問題かと思います。
笑いはかなり起きてましたが、それでも客席と舞台との間に1枚壁を感じたので、それを吹き飛ばすくらいの勢いがあればもっと良かったでしょう。
実は前回公演も観ているのですが、随分印象が違いました。
等身大な内容だったからでしょうか。
伸びしろも感じますが、まだ題材によって完成度にブレがありそうですね。
そのあたり検証すべく次回も観てみます。
たぶん犯人は父
ゴジゲン
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/02/18 (水) ~ 2009/02/22 (日)公演終了
満足度★★★★
今後も期待
芝居を普段見ない人にも「面白いから見てみなよ!」と勧められるような楽しいシチュエーションコメディでした。
ベタな展開を繰り返しますが、それに対して飽きや疲れを感じさせないくらい役者が好演して面白く見せてくれます。それにこっちの予想を裏切られる部分もあって◎。
今までゴジゲンをいくつか見てきましたが、一番”仕上がりが良い”作品だと思います。第5回公演にしてきてハズレのない安心感・安定感を身につけたなぁという感じ。
パレード旋風が巻き起こる時
劇団あおきりみかん
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2008/07/11 (金) ~ 2008/07/13 (日)公演終了
満足度★★★★
次はどうなるかな。
これからへの期待もこめて★は+1。
今までとかなり違う雰囲気をもった芝居。
いつものようなワンシチュエーションコメディではなく、でもシチュエーションコメディではあって、しかしコメディの皮をかぶったトラジディではないかと思ってしまうくらい人間へのアイロニーに満ちている。
なのに完全に観客を突き放さないのはそこに人間愛があるからで、そのちぐはぐさが非常にシュールに見えた。
おわりのいろは
ホチキス
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/10/17 (金) ~ 2008/10/26 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しい時間でした。
全体通すととても面白かったという感想です。
小玉さんを筆頭として、漫画のようなキャラクターに負けない強さと器用さを兼ね備えた役者さん達に魅力を感じました。
舞台美術と演出も合わせて、非常に見ごたえのある出来。
このチケット代でこれだけのもの観られるのかぁ。お勧めです。
ろりえの鬼
ろりえ
シアター風姿花伝(東京都)
2014/01/28 (火) ~ 2014/02/03 (月)公演終了
満足度★★★★
女の子にやさしい
ろりえを観たのは「女優」以来です。
シンプルなセットと静かな演出とで今までと全く違う雰囲気。
以前見たろりえの数作品は全て、なにか突飛な演出によって急激に物語が疾走を始めるようなものばかりであったのですが、
今回の作品はストーリーの単純な進展のみによってドラマが起こります。
この観劇で初めて、ろりえが標榜する「女の子にやさしいユニット」という言葉にうなづけました。
今回は本当に一人の女の子を優しく優しく見守った、そんなファンタジーでした。
眠る羊
十七戦地
LIFT(東京都)
2014/02/19 (水) ~ 2014/03/02 (日)公演終了
満足度★★★★
緊迫した会話劇
濃密なワンシチュエーションの会話劇で、ぐいぐい引き込まれて観劇しました。
クライマックスの緊迫感、空気の流れが止まるような感覚を肌で感じられる、そんな演劇の醍醐味を存分に味わえました。
面白かったです。
MIDSUMMER CAROL(再演)
G2プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/03/21 (金) ~ 2008/04/06 (日)公演終了
満足度★★★
演劇を観ない人にも勧められる芝居。
1幕が人物紹介エピソードで間延びして単調な感あり。
でも泣かせどころは外さず、全体的に見ていい芝居だったと思う。
周りのすすり泣きが大きすぎてちょっと引いたが・・・
祝祭音楽劇「トゥーランドット」
TBS
赤坂ACTシアター(東京都)
2008/03/27 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了
満足度★★★
音楽弱し
劇的に豪華でした。いくらかかってるんだろうと思わずにはいられません。
大階段が自在に動いたときはえぇっーって思い切り驚いてしまった。
主役の日本語の不自由さ、役者全体のオーラのなさは気になったが、祭りのようで結構楽しみました。
久石譲には期待しすぎた感。
砂時計は壊れている
はらぺこペンギン!
ザ・ポケット(東京都)
2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了
満足度★★★
たくさんの断片の中からいくつかを拾う感じ。
ただ、全体の一本芯が弱いため、断片が断片のままの印象。
幽霊や砂時計の演出がちょっとドラマチックさに欠けてて、全体にまぎれてしまっていて勿体ない。
出演者の多さも問題かも?もっとぎゅっと凝縮したものが観たかった。
お芝居の雰囲気やキャラクターはとても好き。
三風谷村水没前夜
劇団バッコスの祭
池袋小劇場(東京都)
2008/04/26 (土) ~ 2008/04/29 (火)公演終了
満足度★★★
次も観てみたいかな。
全体的に、普通に楽しみました。
展開が色々唐突に思えましたが。ストーリー先行なイメージ。
水没に向けたそれぞれのスタンスを、立場や説明セリフ以外でももっと感じたかったな。
だからヒロイン二人の心の揺れがわからなくて。
あと過去の挿入があまりうまくない。現代とのつながりがいまいち弱いのですよね。
ラストはとても好きでした。
ヒロイン達のキャラクターの愛らしさと相まって、その爽快なアウトプットの仕方に微笑んでしまいました。
洗イ ニ 生マレテ
おぼんろ
早稲田大学学生会館(東京都)
2007/07/10 (火) ~ 2007/07/14 (土)公演終了
満足度★★★
成長途上。
物語を書く力は十分。が、人物を書く力はまだまだ。
演出も統一感に欠け、脚本の拙さをカバーできてない。
ただし終わり方のドラマティックさはとても良かった。
役者の力量もかなりバラつきあり。
役者が全員器用ならば芝居全体のクオリティはかなり上がったはず。
あと1ヶ月推敲し、あと2ヶ月稽古したら別作品になったかも。
とにかく作・演出の頭の中をもっと整理する必要があった感。
とはいえまだ学生、今後の伸びを想像すると将来性は買いたい。
だから次々々回公演くらいまでは見るかな。
ルドルフ
東宝
帝国劇場(東京都)
2008/05/06 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
楽しみました
期待値が低かったので、予想外に面白く拝見しました。
井上・笹本がとても瑞々しい魅力を放っていて、それだけで見る価値あったと思う。
特にマリーの描かれ方に脚本上からすでに矛盾を感じるものの、それを自分の中で消化しきって強く愛らしいマリーを作り上げた笹本氏はとても輝いて見えた。
対して、浦井氏に狂言回し役は少し荷が重かったみたいで。
存在感が圧倒的に足りない!勿体ない。
画的な美しさが考慮された演出で、ところどころハッとさせられるシーン有。
絵画を大胆に使ったセットもカッコいい。
リビング(公演終了!!)
カスガイ
王子小劇場(東京都)
2009/04/22 (水) ~ 2009/04/29 (水)公演終了
満足度★★★
男性が女性を描くのは難しい。
役者の質が高く、飽きずに見られた1時間50分。
設定や雰囲気つくり◎、美術照明◎、セリフにセンスを感じる脚本。
客観的に「お芝居」として様々な角度から見た時には満足です。
しかしテーマがテーマだけに、私には合わない、というか、不快感が強くありました。
極めて私的な感想・感情でしかありませんがネタバレに記しておきます。
流浪の民
劇団 THE☆メンチカツ成
新宿村LIVE(東京都)
2008/06/08 (日) ~ 2008/06/11 (水)公演終了
満足度★★★
まだ頑張る余地ありあり
チラシがものすごいインパクト。キャッチコピーにも惹かれ。
でも内容は実はそれほどデンジャラスではなく、設定以外は結構普通でした。
演出で面白く見せている感じ。
見ていて面白かったし、もっと面白くなりそうな気がしたのにストーリーを無難にまとめてしまった感があって勿体なく思った。
だけど目の付けどころ・・・というか、セリフにセンスを感じる。
大事なところはばっちり押さえます!みたいな。
客演の役者さんがステキ。
負けるな劇団員。
「ハックルベリーにさよならを」「水平線の歩き方」
演劇集団キャラメルボックス
シアターアプル(東京都)
2008/06/08 (日) ~ 2008/06/29 (日)公演終了
満足度★★★
21時からも見られるのは嬉しかった。
当日予約で観劇。楽直前だったので不安でしたがさすがに平日だけあって空席もちらほら。
水平線→ハックルベリーの順。
ハックルベリーはキャラメルの中でも数少ない未観劇作品だったので楽しみにしてました。
以下ネタばれに。
キラリ☆ふじみで創る芝居『大恋愛』
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ
富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ(埼玉県)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
全てに力がある公演
作品としてはとても面白かった。
戯曲-演出-役者の三権分立をみた。
どの領域も侵犯することなく、でもお互いを侵食し合う。
異なる演出家同士で一つの作品を作り上げるという試みも、
不思議とハーモニー。