たけのすけの観てきた!クチコミ一覧

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「19」ナィンティーン 夏 〜胸さわぎ編〜

「19」ナィンティーン 夏 〜胸さわぎ編〜

経済とH

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

いまの19歳?
経済評論家で劇団主宰、佐藤治彦氏の作演出作品。

勝手な印象ですが、時々メディアで見かける佐藤さんの
もっと鋭い独創感が溢れているのかと想像してましたが、
ちょっと肩すかし感を喰らったような、そんな感じ。

両想い、片想い、妊娠、中絶、同性愛、将来、未来、など
描かれてることは80分の中に盛りだくさんなのですが
どれも一般的な「想像の範囲内」で淡泊に通過してしまう。
おじさんが想像する19歳像というか、やや古典的というか。

いっそ「片想い」に絞って、あらゆる自己表現を並べた方が
深みが出たんじゃないかと思いました。
まあ、次作に続く序章の位置づけなので、しかたないか。

追記:

本編中に、生キスのシーンがふんだんにあるのですが
これがどうも狙っているように見えてぼくは苦手です。
ポツドールのように、ドキュメント風な演出ならまだしも。

ちょっと引いちゃう。

舞台上にないものを、ある以上に想像させるのが演劇だと
思ってたりします。

ネタバレBOX

ご年配のご婦人方が妙に多くて、妙に受けてらっしゃいました。
もう少し年代の上を狙った劇なのかな?
生きてるものか【新作】

生きてるものか【新作】

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

これは秀逸!
はじめ、死んだ者がなにかのきっかけで生き返っていくんだと
思ってみてたのですが、いたるところに激しい違和感が。
(たぶんぼくは気付いたのがずいぶん遅かったと思う‥)

『生きてるものはいないのか』では不条理な印象を受けましたが
こちらはAnswer的な感じというか、「死に至る前」がメインになる分
避けられない運命、無念な印象が鮮やかに表現されていました。

『生きてるものはいないのか』があるから活きる作品ですが、
ぼく的にはこちらの方が、より「人生」を感じることが出来ました。

これはもう一度観たいですね。‥もっと体調万全なときに。

生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/31 (土)公演終了

満足度★★★

なんというか
どこがどうと良さを伝えるのが難しいのですが‥
前田氏の作品らしく、地味だけど魅了されました。

正直はてな?なところがふんだんな作品ですが、
この作品を見ておくと『生きてるものか』が数段楽しめます。

ちょっと今日は体調が悪く、がばがば薬飲んでたので
前半すごく眠くなってたのは作品のせいではありません。

黄色い湯気【25日まで上演中!】

黄色い湯気【25日まで上演中!】

らくだ工務店

シアター711(東京都)

2009/10/14 (水) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

まいどの
下町情緒というか人情味溢れる作品。

ちょっと前半、話が前に進まなくて説明しすぎだなあと
思いつつ、後半一気に落とし込む作り方は大好き。

らくださんのお芝居観ると「すべての人にそれぞれの人生」
って言葉がいつもよぎります。おもしろかった。

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★

うーむ、すみません
学生運動‥ 今回一言で云うと、ぼくにはあわなかった‥

ぼくがもともと学生運動の意味や意義にまったく共感できないので
そこで何が起きようと興味がわかないというかなんというか‥

そして現在、学生が学校や社会に対してものを言いたいときに
学生運動という手段をとるとは思えない感覚のギャップが拭えず
彼らを利用しようとする組織に、いまの感覚では想像が追いつかず。
時代をひとつずつ前にずらした方が、まだ感情移入できたかも。

演者さんは、さすがにこの面子を集めただけあって素晴らしかった
ですが、途中からストーリーさえもよくわかんなくなってきました。
後半、すごい寝ちゃったw

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT 2nd

BIJYOGI-JCT

駅前劇場(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

たのしかったー
おもしろかったというよりたのしかったです。

ぐだぐだ感は維持(?)しつつ、前回よりは数段よいです。
全編、体を張って卑怯な(笑)笑いを取っていました。

しかし、脚本で笑わせるところがいまいちなんだけど
不意に素に戻るところで笑いを取ることが必須になってる。

久ヶ沢さんのファンイベントのようなものです、はい。

俺の屍を越えていけ

俺の屍を越えていけ

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

Heiz Ginza(東京都)

2009/10/04 (日) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

おもしろかったー
銀座のシェアオフィスを使ったお芝居。
こっちに転びそうな話の展開と思わせて、あっちに転ぶ、
みたいな畑澤マジック、堪能しました!おもしろかった。

シビアなストーリーですが、スペースがオープンだからか
時折脱力系ギャグが混じるからか、比較的ライトに鑑賞。

劇場以外の施設やスペースでお芝居するのは、過去にも
円盤ライダーさんやタテヨコ企画さんなどで観ましたけど
いずれも、その施設なりの背景が舞台になった作品でした。
ラジオ放送局で演ったら、もっとリアリティがあったかもw

ネタバレBOX

罪の意識を感じずに、リストラ候補を挙げる方法。

残したい人の名前をそれぞれに数名ずつ提出させて、
票が入らなかった人、票数が少なかった人を選ぶ。
ネガティブな投票より、ポジティブに救済投票にすれば
良心の呵責も楽になるのではないかしらん?

ずーっと、そんなことばかりを考えて観てました。
呪われたバブルの塔 -アフターサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -アフターサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

やっちゃったー?
あれれ、ビフォーサイドはおもしろかったのに‥

アフターなので、ビルも改築されてからの異なるお話かと
思ったら、ビフォーの完全な続きなんですね。
この程度なら、ビフォーのラストで将来を想像させるだけで
1本の脚本にまとめてもよかったのでは‥

なんとなく消化不良な感じが否めなく、残念。

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

呪われたバブルの塔 -ビフォーサイド- 【舞台写真掲載!】

北京蝶々

OFF OFFシアター(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

なんて軽快なホラー
まずは岩渕さん演じるビルオーナー夫婦がすばらしい。
どちらも憎めず、ホラーと対照的な空気を作ってくれて
より奥行きが増してた感じがします。

北京蝶々、締めるところは締める、って感じが好きです。

『君の顔をうまく思い出せない。』

『君の顔をうまく思い出せない。』

演劇企画集団LondonPANDA

シアターブラッツ(東京都)

2009/10/09 (金) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

想像以上
公演の説明に書いてる内容はどこへやら?
それはさておいて、予想以上におもしろかったです。

次第に見えてくる人物の相関図。
びっくりするようなものはなかったですけど、きちんと
主要な登場人物に意味を持たせたのは好印象です。

暴力団やら組員とか、少しシチュエーションがチープな
感じは否めないけど、まだまだ期待ができそうです。
# 暴力団・ヤクザとかは、話の展開が作りやすい分、
# 平凡に映ってしまうのですね、やっぱし。

楽しませていただきました!

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

満足度★★★

『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』
なかなか解釈の難しい作品でした。正直解らないところも多かった。

時には多重人格の「ひとり」に見えたり、閉ざされた世界の中で過去に
確かに接点を持った人との回想のようでもあったり、被害妄想であったり
楽観的であったり、悲観的であったり、時系列が曖昧に見えたり。

順序はあるようなないような。作者の尺度で思ったことを思いつくままに
突発的に書き殴られたような感じ。原作がそういうものなのかな?

兎にも角にも印象的なシーンが多かったです。

以下ネタバレ。

ネタバレBOX

なにもない床に、黒いBB弾がばらまかれ、白い薬がまきちらされ、
ゴミや書類や衣類が投げ出され、次第に足の踏み場がなくなる、
人の心が癒えない痛みや傷を負って、くすんでいくような感じで
ぞっとしました。

結局彼女は、彼の言葉をひとつも聞き入れようとはしない。
彼は第三者なのか、自分の分身なのか、複数の人物なのか。

なんとも絶望感の強い作品でしたが、印象には残りました。
雨のにおい

雨のにおい

東京タンバリン

駅前劇場(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/06 (火)公演終了

満足度★★★★★

さすが再演されるだけのことはある
この作品はさすがにすごいですねえ。胸が締め付けられました。
カーテンコールの時、「え?なんでもう終わっちゃうの?」と
観劇しているときの心地よい感覚を逃がしたくなくなる気持ち。

なにげない出来事や会話に少しも無駄がなく、伏線も全て回収
されてゆく巧妙さ。ぼく的にドストライクな作品でした。

傘の使い方がすごくうまい。ラストで小日向の当時の気持ちと
時間の経過、過去に対して少し救われたような慰めが凝縮されて
一気にあふれ出してくる感じには、思わずため息をつきました。

「ホントによかった」って、演劇に興味ない人にも伝えたい。

ネタバレBOX

自分に残念なのですが、ふたつの時間軸で交差していることが
かなり後半になるまで、まったく気付きませんでした‥

「電車の遺失物センターって、建築もやってんのかー幅広いなー」
って、いま思えば呆れるほど素直に観ていた‥ orz
高井作品はぼんやり観ていてはダメだと知ってたつもりなのに。

もう一回観たいんですけどね。もう時間的に無理だなあ。
ka-e-lu

ka-e-lu

多少婦人

しもきた空間リバティ(東京都)

2009/10/02 (金) ~ 2009/10/04 (日)公演終了

満足度★★

これで上演するのかあ?
作風の好き嫌いに個人差があることは当然ですが、
こんなに練られていない脚本なのはなぜなのかと疑問。
公演終了なのでネタバレオープンで。

第一話「帰郷のすすめ」

連絡もよこさない姉が2年ぶりに帰ってきたら、両親が
二人の居候を住ませていて頭にきました。という話。

姉の「見ず知らずの他人を住ますなんて解せない」という
気持ちを軸に、追求の会話がコメディ調に進みますが、
「下宿賃貸って、普通に第三者じゃない?」と論点に疑問。

下手に出ていた両親が「親」の気持ちで逆上でもするかと
思って見守ってましたが、そういう事件もなく幕。
シチュエーションコメディというほど、セリフを推敲したような
印象も受けませんでした。なぜウケるのかが不思議でした。


第二話 「無節操にひっくり返る。ならばせめて美しく。」

三話の中では出色の出来。出演者の役回りもはっきりしてます。
これは短編らしくまとめられていて、大変おもしろかったです。

誰でも少しは持ってるマイノリティーへの回避が、増幅していて
素直に想像できる作品。長さもちょうど良かったです。


第三話 「ガネーシャ・トランスポート」

前半の雰囲気は嫌いではなかったのに‥

文字遊びを使うのは、小林賢太郎などが得意としていますが
アイデアはおもしろいものの、この程度の完成度で、どうして
上演してしまったんだろうと、かるく怒りすら覚えました。

絶対に「よし、これで完璧だ」と思ってないはず。思えない。

不自然だし、驚きもないし、巧妙でもないし、中盤gdgdだし。
文字入れ替えがただやりたくてやったのか?と疑ってしまう。

最後もちらかりすぎた話を強制的にきれいに片付けようとする
感じが否めず、この数十分、なに見せてきたの?という感想。


「勢いがあって~」という感想文は、内容には不足を感じたという
婉曲ないい方です。演者さん独り独りはよく練習をしたのだろうと
努力と気持ちが伝わってくるだけに、中身が残念で仕方ないです。

次回作に期待を込めて、少し厳しめに感想させてもらいました。

世田谷カフカ 

世田谷カフカ 

ナイロン100℃

本多劇場(東京都)

2009/09/28 (月) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

話の内容はおいといて
カフカって劇中の言葉通り「虫になるやつ」しか知らないけど
なかなか独特の世界観を持った方で薄幸な人生ということは理解。

「シャープさんフラットさん」「神様とその他の変種」を観て、
今回あまりに異なる演出に驚きながらも、演出家としてキャパシティの
広さにむしろ感動してしまいました。

ストーリーはカフカの三編の小説と、それになぞった現在を交差させ
余計に判りにくくなって(笑)いるんだけど、これはこれでおもしろい。
美術・映像・会場まど、ありとあらゆる手法を取りこんでしまうところ、
若い劇団がやると、狙いすぎて観客が一歩退いてしまいそうなだけど
さすがここはベテランの仕事を見せてもらったような気がしました。

これは「ストーリーが~」とか感想を理屈で述べる作品ではなくって
からっぽになるまで発信する劇団と観客が生み出す「空気」を楽しむ
そんな作品ととらえて観るといいかも。観れて良かったです。

しかし、冒頭の村岡希美さんが超重要な役所ですね。
ここで観客の反応と印象を上手にまとめておかないと、後半が活きて
こない。演技もさることながら、度胸にも感服しました。

home【作・演出 田村孝裕】

home【作・演出 田村孝裕】

三田村組

ザ・ポケット(東京都)

2009/10/01 (木) ~ 2009/10/11 (日)公演終了

満足度★★★

少し歪んだ家族劇
まず、会場の高齢っぷりにとまどい、三田村組の客層を感じる。
そこで始まるドラマが、老人ホームを舞台にした物語。

仕方なくホームへ来た者、自らの意志で来た者、夫婦で来た者、
それぞれ事情は異なれど、疾病や痴呆など、襲う現実。
そんなことが背景に、独りの老人を中心に話が進みますが
舞台の雰囲気はあっけらかんとコメディ寄りな作り。

まわりのご高齢お客さん、ケタケタ笑ってたけど、むしろこっちが
触れてはいけないところなのではないかとヒヤヒヤしてました。
まあ、主宰の方が選んだ脚本なので、楽しめばいいんでしょうが。
「ピンクレディー」には笑っちゃったな(ぼくだけウケてた‥)

ラストは賛否両論分かれそう。
もっとどっちつかずの収め方にしてもよかったかも。

鳥ト踊る

鳥ト踊る

はえぎわ presents 真夜中

不思議地底窟 青の奇蹟(東京都)

2009/09/26 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★★

おもしろかった!
ワンシチュエーション、そして鳥島氏はほとんど動きなし(動けない?)
ですが、絶妙な会話で飽きさせることなく話が進んでいきます。
はえぎわさんは本公演でも、劇団員さんの結束力を感じますが
こんな小規模になってもあうんの呼吸を感じました。

ストーリーは、ノゾエさん本人がちょっと物書きを自嘲したような内容。
番外公演だから聞けた、脚本家のジレンマのようなものを感じました。

いいことをする

いいことをする

劇団母子ともに健康

GEKIBA (JR池袋駅西口 徒歩8分)(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★

ちょっと‥
勢いは感じるのですが、無理繰り勢ってるような感じも‥

このチケット価格なので文句も云えないのですが、ちょっと
ストーリーと演出が、雑っぽいという印象が残りました。

嫌がらせ、もうちょい巧妙なアイデアではダメだったのかしらん?
あまりに単純すぎて‥ それが良さなのかもしれませんが‥

て

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/09/25 (金) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

やっぱし、いいですねー
初演を観ていても、我が事のようにのめり込める作品。
劇場も変わったので、演出も変わるのかと予想していましたが
ほぼ原型通りでした。また前回と同じ位置から観ちゃった。

話の構成を知っているだけに、当然新鮮さはなかったですけど
誰に感情移入して観ればいいかを知っていると、より理解が
深まります。独特の間がすごく滑稽なんだけど、泣けてきた。

もう一回観に行きたいなあ

ネタバレBOX

いっこ気になったのは、菅原さんの通子役。

前回、岩井さんが演じた生き写しのような演技でした。
それが悪い表現で云うと「モノマネ」のように見えてしまって
逆に前回との違いが気になってしまうほどでした。

いっそ独自のキャラを出した方がよかったかも。なんて
FEVER~眺め続けた展望の行方

FEVER~眺め続けた展望の行方

傑作を遊ぼう。rorian55?

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2009/09/19 (土) ~ 2009/09/27 (日)公演終了

満足度★★★

みなさん、こういうのがお好きなんですか?
評判も良さそうで期待して観に行ったのですが‥ まぁ、普通‥

特定にジャンルを括るのって劇団さんに悪い気がしますが、
これ、お芝居ではないですよね。コントというかなんというか。

最後に気付かされたものは、夢には時間的なリミットがあって
いつのまにか「もう無理」って決断をしてしまうけど、本当は
リミットなんて誰からも決められてなくて、ただ自分がリミットを
決めているだけなんだということ。
よく語られる普遍的なテーマですが、つい忘れがちになります。

妙に手堅いメッセージを盛り込んだために、笑うに笑えず、
泣くに泣けない感想を持ってしまいました。最後まで脳天気な
コメディを突っ走ればいいのに、とか帰り道、独りで思ったり。

ひゃくねん~『夢十夜』断章~

ひゃくねん~『夢十夜』断章~

舞活道 自由童子

池袋GEKIBA(東京都)

2009/09/18 (金) ~ 2009/09/23 (水)公演終了

満足度★★★

理解しなくてもいい世界
夢も現も、うたかたの出来事と思わされる夢の一片物語。
つじつまが合わないところも、夢の出来事だからと気にならない。
100年の約束を繰り返し、時代は2009年まで。

カルトテイストの作品で苦手分野ですが、なかなか楽しめました。

‥が、観劇する環境が。ささいな文句はネタバレへ

ネタバレBOX

この公演は、全席自由なのですが、なぜか左ブロックの1列が
「予約済み○○様」の紙が。そしてそこにやってきた母親らしき
女性と子供が2人。障害者の方向けに確保した席でもなさそう。

そしてその4・5歳の男の子が、開演前からもう飽きてじっとして
いられない様子。立ったり床に座ったり。不安がよぎります。

そして不安は見事に的中。
劇中、母親に話しかけたり、立ち上がったり、逆向きに座ったり、
片時もじっとしていられない様子。たぶんその子の周囲の人は
気が散ってお芝居に集中できなかったんじゃないでしょうか?

未就学児童と判って予約席を受け入たなら、出口に近い席とか
観劇の環境を守る努力をして欲しいものです。ぼくの前に座った
おじいちゃん、前列の座布団席で終始かなりきつそうだったのに
そういう身体の自由のききにくい方にこそ「関係者席」を作って
あげればいいのに、と観劇中、ふつふつと怒りが沸き上がり。

全席自由席で、たまたま常識のない子連れのバカ親が中央席を
陣取ったなら、それは劇団にとっても災難な出来事だけれども、
全席自由席の中で「特別に」予約席を劇団が用意したところに、
騒音マシンのガキんちょを座らせることを大目に見るなんて、
この劇団の、観客へ対する配慮の方に疑いを持ってしまいました。

たぶんこの劇団の名前を聞くと、怒りを思い出してしまうので
よほど魅力的な演目か客演がないと、足は運ばないと思います。

親も親だ。おとなしくない子供連れてくんな。演劇以外の趣味を持て。

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