満足度★★
これで上演するのかあ?
作風の好き嫌いに個人差があることは当然ですが、
こんなに練られていない脚本なのはなぜなのかと疑問。
公演終了なのでネタバレオープンで。
第一話「帰郷のすすめ」
連絡もよこさない姉が2年ぶりに帰ってきたら、両親が
二人の居候を住ませていて頭にきました。という話。
姉の「見ず知らずの他人を住ますなんて解せない」という
気持ちを軸に、追求の会話がコメディ調に進みますが、
「下宿賃貸って、普通に第三者じゃない?」と論点に疑問。
下手に出ていた両親が「親」の気持ちで逆上でもするかと
思って見守ってましたが、そういう事件もなく幕。
シチュエーションコメディというほど、セリフを推敲したような
印象も受けませんでした。なぜウケるのかが不思議でした。
第二話 「無節操にひっくり返る。ならばせめて美しく。」
三話の中では出色の出来。出演者の役回りもはっきりしてます。
これは短編らしくまとめられていて、大変おもしろかったです。
誰でも少しは持ってるマイノリティーへの回避が、増幅していて
素直に想像できる作品。長さもちょうど良かったです。
第三話 「ガネーシャ・トランスポート」
前半の雰囲気は嫌いではなかったのに‥
文字遊びを使うのは、小林賢太郎などが得意としていますが
アイデアはおもしろいものの、この程度の完成度で、どうして
上演してしまったんだろうと、かるく怒りすら覚えました。
絶対に「よし、これで完璧だ」と思ってないはず。思えない。
不自然だし、驚きもないし、巧妙でもないし、中盤gdgdだし。
文字入れ替えがただやりたくてやったのか?と疑ってしまう。
最後もちらかりすぎた話を強制的にきれいに片付けようとする
感じが否めず、この数十分、なに見せてきたの?という感想。
「勢いがあって~」という感想文は、内容には不足を感じたという
婉曲ないい方です。演者さん独り独りはよく練習をしたのだろうと
努力と気持ちが伝わってくるだけに、中身が残念で仕方ないです。
次回作に期待を込めて、少し厳しめに感想させてもらいました。
2009/10/08 10:09
2009/10/07 01:47
2009/10/07 00:49
反省点踏まえ次回は「カチッ」とはまるものを創り、満足して頂けるよう精進したいと思います!ありがとうございました!