伝記
サンプル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/01/15 (木) ~ 2009/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
自滅崩壊系
なにか特別、強いメッセージ性を込めたわけでもなく(たぶん)
追い詰められて自虐的に崩壊していく人たちの様を眺めつつ。
しかし役者さんがみなさん素晴らしい。すべての役柄が極端に
個性的で、多少の暑苦しさも否めませんが、全体的に偏りなく
それぞれ自分の居所に自然と収まっておられました。
一見平和な、しかし歪みのある状態が徐々に傾いてゆく感じ、
ハイバイ岩井作品にも共通するこのテイスト、大好きです。
おもしろかった。
「孤天」第一回 : 『例えば、皮膚』
コマツ企画
RAFT(東京都)
2009/06/11 (木) ~ 2009/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
川島さんの凄さが伝わる
正直、コマツ企画さんの中では、あの多彩な強いキャラクターの中に
混在していて、それほど川島さんに目がいく事がなかったのですが、
こんなに「出来る」方だったのかと、かなり感動してしまいました。
「寒い独り芝居だったらどうしよう」なんて、まったく無用な心配。
後半の演出も素晴らしい。
まさに360度で川島さんの才能を見せつけられた気がしました。
jam 【活動休止公演】
グリング
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/12/09 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了
満足度★★★★
活動休止が惜しい
別段大きな話の展開はないのに、なぜか目が離せないグリングの舞台。
役者さんの力量がお芝居ということを忘れさせるのでしょうか、
おとなりの窓から覗き見してて目が離せないような、そんな感覚です。
これで活動休止なのは残念だなあ。活動再開を期待して!
女々しくて
ブルドッキングヘッドロック
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
これはすごい!
女一代記かと思えば、四代紀!
しかもそれを、ごく最少の人数で演じるものだからすごい!
普通は人生の一大イベントに焦点を当てそうなものなのに
まんべんなくかいつまみながら、スピード感満点で時代を
駆け抜けてゆく爽快感。これはやられたって感じです。
森谷ふみさん、すごく綺麗でした。
軋み
ブラジル
新宿シアタートップス(東京都)
2008/12/10 (水) ~ 2008/12/14 (日)公演終了
満足度★★★★
これは面白い!
殺人というテーマを背負ってても重くなく、
とはいえ決してないがしろにしないクオリティ。
大変楽しませていただきました!
中川さんは予想通りの配役でツボでした!
シューティングスター
SQUASH(劇団スカッシュ)
吉祥寺シアター(東京都)
2010/01/13 (水) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
おもしろかった
演劇というよりはエンターテインメント寄りなのですが、
ただ賑やかなだけでなくちゃんと起承転結のついた
ストーリーが裏打ちされていることに好感が持てました。
YouTubeでの、活発な映像発信をみてもわかるとおり
かなり「視覚」を意識した演出になっている気がします。
あ、決して映像美という意味ではなく、視覚。
故にビジュアルにこだわる劇団にありがちな「どや顔」を
感じさせない。作品を作った自己満足ではなく「伝えたい」
という気持ちが溢れていて、爽快な気持ちにさせてくれます。
念願の劇団スカッシュ。観てよかった!
トワイライツ
モダンスイマーズ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/02/19 (木) ~ 2009/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★
これはいい
はじめ、ちょっと「楽園」に似ているのかと思いましたが
さらにメッセージ性の強い作品に。
世界には幸せなんて定量しかなくて、それをただ分配
しあってるだけではないかと思わされます。
配役を見ずに観るとより楽しめます。
オリマエ
劇団K助
ウッディシアター中目黒(東京都)
2009/05/13 (水) ~ 2009/05/18 (月)公演終了
満足度★★★★
うわ!これはおもしろい!
演技はとてもベーシックだなーと観ていたら、もう、すごい話に。
話が一転し、二転し三転し、四転し‥
オセロで痛快な端の取り合いを観ているような気持ち。
この脚本はホントすごいなー、見事に裏切られ続けました。
客席に大好きな佐藤二朗さんがいらっしゃっててそれも幸せ。
ひとつ残念だったのは、Webサイトに
※開場は開演の30分前、受付開始は開演の1時間前。
と書かれていたのに、受付も30分前と云われたこと。
強風の中30分間、中目黒散歩ですよ。風邪引きそうだった。
FUTURE
ブラジル
駅前劇場(東京都)
2009/12/16 (水) ~ 2009/12/21 (月)公演終了
満足度★★★★
外れがないなあ
舞台は左右対称の古いアパート。
ぎくしゃくした違和感は、話が進むにつれて徐々に明らかに。
ブラジルらしい、ギミックとシンクロをふんだんに含んだ脚本。
すっかり引き込まれてしまいました。信國さんがいいなあ。
夜まで待てない
タテヨコ企画
ギャラリー悠玄(東京都)
2009/05/13 (水) ~ 2009/05/17 (日)公演終了
満足度★★★★
献花付き
入場と共に花を渡され、地下の祭壇で献花をする。
もう、ここから演出始まってたんだって開演して理解する。
ギャラリーの地下、二階、入り口道路も使う、ギャラリーを
使用するにふさわしい演出。どうやって間を計ってんだろ?
過去にも教室などの場所を使ったお芝居は観たことあるけど
ここまで徹底されると、本当におもしろかった。
タンバリンの瓜生さんはホントにいい味だしますね。
過去作品もそうだけど、瓜生さんから視線が外せません。
シャッフル・ルーム
東京おいっす!
「劇」小劇場(東京都)
2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
すばらしい脚本!
もっと「いけない夫婦間のシャッフル」かしらん?と思ってましたが
なるほど、そうきたかと。最後まで息もつかせぬ展開の連続で、
大変楽しませていただきました!
いっこだけ気になる点?
奥原さんが、すごく女性にモテるという役柄だったこと(笑
よつあしダディ
らちゃかん
銀座みゆき館劇場(東京都)
2009/06/27 (土) ~ 2009/06/28 (日)公演終了
満足度★★★★
深い!考えすぎ?
お父さんが奇病で犬になってしまうというお話。
らちゃかんさんらしい、憎むべき人がいない、
愛らしいキャラクターの作り方とストーリーに
心温まる反面、いろいろ考えさせられました。
お父さんが犬になる。
姿だけでなく記憶もなにもかも失うかもしれない。
自分の身の回りに置換えて想像してると、一瞬
「まあ、犬だったら可愛いし面倒みれるかなあ」と
頭をよぎりましたが、(劇中でも同様な雰囲気)
これって認知症や痴呆で、親が親でなくなるのと
まったく一緒のことじゃないか?と、はっと諭され。
「お父さんが犬になっても、なにも変わらないじゃない」
谷原のこの台詞の重みにガツーンやられました。
お母さん役の永峰さん、本当に素敵なお母さんでした。
「食事や洗濯、いろいろ楽になる」と前向きな健気さ。
とても愛にあふれた作品で心打たれました。
夜光ホテル
モダンスイマーズ
OFF OFFシアター(東京都)
2008/05/03 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
さすがの一言!
演者さん5名、特に萩原聖人さんは、いかにも客演風になるんじゃないかと思ってましたが、それぞれが独特の持ち味で、きちんと収まるべきところに納まった素晴らしい完成度でした。90分間、楽しませていただきました!
世界の秘密と田中
ラッパ屋
紀伊國屋ホール(東京都)
2010/01/09 (土) ~ 2010/01/17 (日)公演終了
満足度★★★★
さすがだなあ
紀伊國屋ホール、いっぱいに集まったお客さん。
積み重ねてきた実績が現れているような気がしました。
内容ももちろん期待を裏切らない良質のコメディ。
場転が違和感なく滑らかで素晴らしかったです。
田中さんのお母さん、ホント大好き。
パーティで歌のリハーサルが収束した以降、
想像でも充分補えるのに、やや引っ張りすぎた感も。
しかし本当に息がぴったりで、ラッパ屋さんの実力を見ました!
常に最高の状態
財団、江本純子
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/07/28 (火) ~ 2009/08/02 (日)公演終了
満足度★★★★
全力発揮!観て良かった
正直、観る前はちょっと苦手な分野だったらどうしようと
思ってたりしましたが(ちなみに毛皮族が苦手なんです‥)
これは良質のシチュエーションコメディ。感動です。
誰かがボケて誰かがツっこむ、誰かが攻めて周りが守る
というものではなく、全員がボケて全員が攻め込んでくる。
とっちらかりそうな作り方なのに、絶妙な会話劇できちんと
話を前に進めてる。ずっと笑いっぱなしでした。
出演の5名がそれぞれの持ち味を出し切れてた感があり
これはもう一度観たいと思いました。楽日に観て残念。
ねずみの夜 【公演終了・御来場御礼】
殿様ランチ
サンモールスタジオ(東京都)
2009/07/29 (水) ~ 2009/08/04 (火)公演終了
満足度★★★★
これはおもしろい!
「空気正常」「もっと見る」とも異なるテイスト。
今回は明快におもしろかったです。
「劇中劇か?過去の出来事か?」と疑問を持ち始めた頃に
絶妙なタイミングで忘れたお茶を取りに帰ってくる観光客。
これで観客は今観ているものは90分の劇中劇だということが
理解でき、すっとお芝居に入り込んでいくことが出来ました。
しかし観光地でこんな本気のお芝居やられたらウケますねw
小笠原さん、ボスカレよりもよかったなあ。
ケモノミチ
ブルドッキングヘッドロック
ザ・ポケット(東京都)
2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了
満足度★★★★
次々と
巨大怪獣出現はなんだったんだろう?という感じも否めませんが
その事件により、この物語の関係者が一カ所に集まって、次々と
現れてはつながってゆくストーリー達。
180分という長さも感じずに、夢中で観劇できました。
結果、母子が同じサガを持っているのも運命のケモノミチなのかなと。
- 初恋
世界名作小劇場
シアター711(東京都)
2009/07/15 (水) ~ 2009/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★
愛すべき住民達
幕が開いたとき、ぎょぎょっとしましたが、慣れるにつれ
少しずつ愛おしさが芽生えてきました。皆さんすごいね。
酒巻さん、はじめ誰だか分からなかった。笑
津留崎さん、今回もひょうひょうとした役がハマってます。
開演までに流れてた、工藤夕貴の愛少女ポリアンナ物語。
懐かしさもあったけど「よかった探し」の話にも通じました。
ロング・ミニッツ-The loop of 7 minutes-
FOSSETTE×feblabo×エビス駅前バー
エビス駅前バー(東京都)
2010/01/22 (金) ~ 2010/01/28 (木)公演終了
満足度★★★★
これは良作
観劇から時間の経った感想ですみません。
ぼくは初見でしたが、これは楽しい作品ですねー
ショートにぴったり。つか長丁場だったら演者さん死んじゃうw
酒巻さん、乙黒さんの熱の入った演技は頭から離れません。
恵比寿バー初めてでしたが、ちょっと楽しいですね。
楽園
モダンスイマーズ
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了
満足度★★★★
意外と評価が低いんだな‥
ぼく的にはすごくおもしろかったです。
成人を過ぎた現在の風貌で幼少期の経緯が演じられるという手法も
時代のレイヤーをステレオで感じられる、不思議な感覚でした。
自分とどんぴしゃ同世代だったって思い入れもあるかも。