HIROの観てきた!クチコミ一覧

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命どぅ宝

命どぅ宝

劇団文化座

カメリアホール(東京都)

2022/01/26 (水) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

楽しみにしてた文化座『命どぅ宝』観劇

素晴らしかった。

瀬長亀次郎
阿波根昌鴻
屋良朝苗

沖縄を語る上では絶対外せない人たちと、それを支える人たちの戦い。

そして一瞬でシーンを変える佐々木愛さんの芝居

凄すぎました。

沖縄返還50年の節目に色々な団体で沖縄を扱った作品が出ている。

東京芸術劇場で上演の『hana』も良かったが、こちらは「集団創作」の強みがこれでもかと出ていた。

エブリ・ブリリアント・シング 【高知公演中止(2月29日(土)・3月 1日(日))】

エブリ・ブリリアント・シング 【高知公演中止(2月29日(土)・3月 1日(日))】

東京芸術劇場/新潟市民芸術文化会館

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2020/01/25 (土) ~ 2020/02/05 (水)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/01/30 (木) 19:00

価格5,000円

観客参加型というのを最初にアナウンスする。
チラシにも載っているので観客もそれを前提に観る。

約1時間20分の作品だが、「演劇にこれほどの可能性があるのか」とおもわせる作品。

演劇人、非演劇人問わず、観て欲しい。

ネタバレBOX

開場中から佐藤隆太さんが約70枚のカードを客席の至るところにいる人物に配る。
この日は挙手制でカードを配っていた。

芝居が始まると、最前列の観客5人位に、実際に舞台に上がってもらったりして芝居に参加してもらっていた。

ある人はお父さん役で「どうして?」と何回も言ったり
ある人は教授役で本のあらすじを説明したり、
ある人は恋人役でプロポーズをしたり。

大前提として佐藤隆太さんの人柄だったり、全くプレッシャーなく相手を誘い込む上手さはもちろんあるが、それ以上に驚いたのは観客の言葉(しぐさ)に込められた豊かさ。

実際に芝居で参加している人はもちろん、カードを読み上げる人の声にさえ何重ものイメージが見えた。

これは一人芝居でもあると同時に「100人の観客がいれば101人芝居」になる作品だと思った。

悲しみよ、消えないでくれ

悲しみよ、消えないでくれ

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

観ていくうちにタイトルが染みてくる。

劇団いんの方も、客演の方も公演。

この作品が始めててしたが、これからも来ようと思います。

脚本・演出共に好きだが、ダブルトークだけは上手くいってなくて、ただのノイズになってしまっていた。

暴力の歴史

暴力の歴史

東京芸術祭

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/10/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

ビデオを使ってライブ映像を流す演出はいろんな所でやられているが、ここほどうまく使っていたところはなかった。

まだ若いながら、ドイツの俳優人の演技にほれぼれ。

だからビリーは東京で

だからビリーは東京で

モダンスイマーズ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2022/01/08 (土) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

「劇団あるある」を描いた作品なのだが、大テーマと小テーマの絡め方が秀逸。

コロナ以後を描いた作品では過去1番かもしれない。

3週間以上のロングランの公演で、初日では山のように残っていたチケットも、かつてないほどのSNSの盛り上がりで最後の週には、ほぼ完売。
まん防の影響もあり、当日券がない、というものだった。

演劇人も非演劇人にも心に突き刺さるものがあったからではないだろうか。

そしてなんといっても3000円というチケット料金。

今回でかなりのファンを獲得したと思うし、既に「今年一番」と言っていた方も多かった。

マクベス

マクベス

劇団東演

シアタートラム(東京都)

2019/03/24 (日) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

タイトル通り、初めてこの劇団を見に行った。

演出家が超有名ということでまぁまぁ期待していったら良い意味で裏切られた。

マクベスをこんなふうに上演できるとは。

やはりド頭からラストまでこの芝居を引っ張っていったロシア人俳優達は見事。

東演の俳優達も、個々の演技力などより、アンサンブルとしての存在が素晴らしかった。

物凄くシンプルなムーブを効果的に使い、その切り替えも良かった。

そしてこの作品を小道具1つ使うことなく上演することで、スピード感が出て、観客を連れていっていた。

また観たい。

ヴェニスの商人

ヴェニスの商人

演劇集団円

吉祥寺シアター(東京都)

2019/10/03 (木) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

台風の影響で急遽千穐楽公演となった日この日。

芝居が始まった最初は二人くらいのベテランの役者さんの台詞がやや聞き取りづらく、どうなるかとも思ったが、いいテンポ感と飛び道具的なネタもあり、飽きさせなかった。

全体の四分の三くらいのところで休憩があったが、裁判のシーンの導入を考えるとなるほど、となった。


衣裳以外の小道具、大道具は最低限。
役者の負担はかなりのものだが、どの役者も挑戦していたし、遊び心もあった。

最後の舞台装置と演出は見事。
これが本公演初演出なら次もまた観てみたい。

森は生きている

森は生きている

劇団仲間

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/12/21 (土) ~ 2019/12/27 (金)公演終了

満足度★★★★

60年以上の上演を重ねてきた劇団の代表作。

児童演劇作品を通しても代表作5本のうちにははいるのではないだろうか。

若手たちが動物なので見せる若々しい演技の一方でベテランたちがしっかりと土台を支えている、劇団の芯の強さのようなものを感じる。

しかし、所々テンポが遅かったり間が全体的に長かったりというのもあった。

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

挿話エピソオド~A Tropical Fantasy~

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2023/03/14 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

ストーリーも台詞も難解なものではなかったが、一言一言に複雑なものが込められているのは、流石、文学座の俳優陣。

小島役を女性が演じていたが、全く性別などは気にならなかった。特に、素敵だった。

ネタバレBOX

最初の2分位あったんじゃないかという暗転はなぜ?と思ったが、照明がついた瞬間、あの時間で濃いスモークを出さないといけないのか、と納得。
最後の炎

最後の炎

文学座

文学座アトリエ(東京都)

2018/04/14 (土) ~ 2018/04/28 (土)公演終了

満足度★★★★

文学座はこれで3回目の鑑賞。

アトリエは初めて。
まず、素晴らしい空間に驚く。

あとはネタバレに

ネタバレBOX

舞台装置が抽象的な木が一本のみ。

小道具はいくつかあったにしろ、家具などの出道具はなし。
テンポ感と想像力を出したい演出家の意図が汲み取れる。

演出家と俳優陣がテキストにまっすぐ伝わったのがよく分かった。

男性陣も良かったが、特に女性陣が良かった。

ただ中盤、単調になるところが多々あり、年齢が上になるにつれて寝ている人が多かった。
図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/05/15 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

イキウメは今回で8回目。

毎回非常に楽しく観させてもらっている。


今回は短編集ということだったので、また新たな観点から観られるか、とも思ったが、いまひとつ、といったところ。


一つ一つは人間こころを描いているのだけれど、いつものSFらしさや、伏線を見事に回収するようなものは見られなかった。


それぞれの話がつながってはいるものの、それがそこまで効果的でもなかった。

客席に語りかけるというのも、前川さんの演出では珍しいような気もしたが、そこまで効果的ではなかった。

ただ、役者は秀逸だし、空気感を変えるところなどはさすが。

ミカンの花が咲く頃に

ミカンの花が咲く頃に

HOTSKY

アトリエファンファーレ高円寺(東京都)

2018/10/03 (水) ~ 2018/10/07 (日)公演終了

満足度★★★★

実話がベース、ということが物凄く「今」に突き刺さった。

集団の中では、このような現実と理想の問題がついてまわる。
それを最小単位の「家族」を中心に描いたのは見事だった。

ベテラン俳優が軸となり、若手の熱量・瑞々しさが混ざりあった良い公演だった。

私の心にそっと触れて

私の心にそっと触れて

メメントC

新宿スターフィールド(東京都)

2021/12/16 (木) ~ 2021/12/22 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2021/12/21 (火) 08:30

ベテラン俳優の演技に圧倒
それに尽きる。

空間、間合い、テンポ、同じものを若手がやろうとしても技術的にも人生経験的にも太刀打ちできないだろうというものを見せつけられた。

2時間40分はなかなか長かったので、初めて演劇を観る方には心構えが必要かもしれない。

続・五稜郭残党伝〜北辰群盗録

続・五稜郭残党伝〜北辰群盗録

温泉ドラゴン

すみだパークシアター倉(東京都)

2021/12/17 (金) ~ 2021/12/27 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

温泉ドラゴン初観劇

前回の公演の後日譚にもあたる作品のようだったが、その作品を観てない人でも楽しめる内容になっていた。

装置と劇場を上手く使った演出と、とても良いテンポのおかげで、2時間があっという間だった。

劇画的のような、少年漫画のような脚本はエンタメを期待する人にも合うし、新劇を好きな人は俳優の演技が新劇寄りだし、作品の間口が広いな、と感じた。

次回作にも期待。

カミノヒダリテ

カミノヒダリテ

劇団俳優座

俳優座スタジオ(東京都)

2022/01/07 (金) ~ 2022/01/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

「俳優座が、俳優座らしくない作品やってるよ、いい意味で」と知り合いから聞き、観劇。

公演前に翻訳者によるプレトークあり。
他では言わないような、難しかった場所や、ラストに向けての仕掛けについても語ってくれた。


最初はパペットからドスの利いた声が出てきて、「このまま最後までこれか」と思ってたらそれは片方で、俳優が二役演じ分けていた。
後半でその二人が熱く戦う場面もあるのだが、そこでもきれいに演じ分けており、これにはただただ凄いなと思った。

母親や友人などアドリブらしきところも多々あり、俳優たちがこの作品を楽しんで挑戦しているなというのも伝わった。

上演時間がコンパクトなのも◎

新年から良い舞台が観れた。

hana-1970、コザが燃えた日-【1月21日~1月23日、2月10日~11日公演中止】

hana-1970、コザが燃えた日-【1月21日~1月23日、2月10日~11日公演中止】

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2022/01/09 (日) ~ 2022/01/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

かなり高いチケット料金に億劫になりながら観劇。

観に行って良かった。

作品はそれほど大きな仕掛けもなく、いい意味でシンプル。

辺野古新基地移設問題など、既成事実化していく国に対して、声を上げ続けるという強い意志を感じた。

興行的にしょうがないのだろうが、この演出、芝居だったら下のシアターイーストかウエストで見たいと思ってしまった。

芸人と兵隊

芸人と兵隊

トム・プロジェクト

カメリアホール(東京都)

2022/01/19 (水) ~ 2022/01/21 (金)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

移動演劇「桜隊」は知っていたが、こちらの題材は知らなかった。
史実を深く掘り下げる作・演の二人なので観劇。

村井さん柴田さんの掛け合いは必見。
初演時にいくつかの感想で見られた「ベテラン以外の若手は微妙」というのも、全く気にならなかった。

戦争の移りゆく時期の描き方も上手かった。

闇にさらわれて

闇にさらわれて

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/06/23 (日) ~ 2019/07/03 (水)公演終了

満足度★★★

日色さんの芝居はすさまじい緊張感と説得力があり、その上で飄々と対峙しているところが素敵だった。

最後の台詞はこの芝居の核であり、ピークモーメントだったとおもう。

しかしそこに至るまでが、役者は若手もベテランもそれは上手いのだが、「今この芝居をやる」という切迫感のようなものが薄かったのは残念。


舞台装置や照明も見事だった。

つながりのレシピ

つながりのレシピ

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2019/04/05 (金) ~ 2019/04/14 (日)公演終了

満足度★★★

アイデアは良いし、この題材を取り上げた劇団の意向も良いと思う。

しかし、主要登場人物の動機だったり、壁を越える、変化する描写がややシンプルすぎた。


ホームレスとそうでない人の間には何があるのか、何が理解を、認識を妨げているのかという現代への問題提起した点を評価できる。

ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

ソングマン ~翔べ!三ツ矢高校・男子コーラス部~

トム・プロジェクト

こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)

2023/03/21 (火) ~ 2023/03/26 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

青春群像劇ど真ん中、という爽やかな作品。

何処かで聞いたことのあるようなストーリーではあるが、主演の方をはじめ、出演者の芝居はテンポもよく、笑いも沢山あり、最後まで飽きさせない作りだった。

ただ、劇場の構造上の問題なのか、役者の問題なのか、前半はなかなか台詞が聞こえない場面が目立った。
どの登場人物も、個性的だったからかもしれないが、台詞が聞こえなくなると、雰囲気で楽しむだけになってしまうので、そこだけ勿体なかった。

とはいえ、中盤からラストにかけての盛り上がりと緩急の付け方は流石だな、と思いました。

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