ビューティフルワールド
モダンスイマーズ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2019/06/07 (金) ~ 2019/06/23 (日)公演終了
満足度★★★★
いやあ、良いように踊らされた。作者の上手さには感動したが、私には少々サービス過剰だったかも。
それにしても役者さんは実にリアル。ベタな言い方だけど普段からそういう人なのだと思ってしまう。
仮面の告白
千坐千草
王子小劇場(東京都)
2019/06/06 (木) ~ 2019/06/10 (月)公演終了
満足度★
「悪評は無評に勝る」とも言えるので書いておく。
分からない演劇もいくつか観たが、これが生涯最高難度である。もちろん日本語であって一つ一つの言葉ははっきり聞こえているのだが私の意識に一瞬も留まることなく通過して行く。CoRichの「説明」にあるようなことは演技からは何一つ受け取ることができない。twitterでは三島由紀夫の「仮面の告白」と関係があるように書いているがストーリーが全く分からないので比べるべくもない。
照明機器以外は何もないガランとしたところに銀色のレジャーシートが持ち込まれ広げて敷かれる。白い簡易な衣装を着た男2人、女4人の若者が現れ、口々に何かをつぶやいている。「娘はどこに行った」「バイトの店長はどこだ」とか。私がセリフを覚えているのはここまで。あとは踊ってみたり走ってみたり、様々な演技が最後まで続く。まあしかし、皆さん発声もしっかりしていて噛むこともなく、素に戻ることもない訓練された演技である。私の知らない作法に則った素晴らしい演劇だということも可能性としてはあるわけだ。ううむ。
バクステ!!
エヌオーフォー No.4
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★
以前に観たバックステージものはもっと殺伐としていたが、こちらは大ピンチに陥っているときも笑いが根底に感じられて暗い気持ちになることがない。皆さん上手いし、キャラが揃っていてまとまりが感じられた。
いくつか専門用語の解説もあって勉強になる。私が一番知りたかったのは「初日打ち上げ」であったがアナウンスが途中で打ち切られた。場所と時間と内容をもっと詳しく教えて欲しかったのに。アルコールはどのくらい入るのか、初日の駄目出しはどれくらいするのかとかね。
『熱風!戦国ホルモン』にはダンスもあるという。戻ってきた役者にスタッフが「ダンスを教えてよ」となって少しずつ進めて最後は全員のダンスでフィナーレというのを妄想した。
全体的に満足なのだが、突出したところがないのと題材が安易ではあるので満足度は星3つ半か。
化粧二題
こまつ座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2019/06/03 (月) ~ 2019/06/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
内野聖陽さん、有森也実さんの45分ずつの一人芝居。
どちらも大衆演劇の座長に扮し、化粧をし、衣装に着替えながら、座員との打ち合わせ、来客の応対をこなして開演のベルで舞台に向かうまでを演じている。
有森さんというと私達の世代にとってはまぎれもないアイドルである。それがこんな真剣で逃げ場のないところで一人芝居とは驚愕の事態である。しかしまあ、うまいものだ。なんの不安も感じることがなく感心しているうちに45分はあっという間に過ぎた。
後半の内野さんは正に圧巻。ちょっと書きすぎたのでネタバレへ。泣いて笑って驚き呆れかえること請け合いである。
二つの話はつながっているようだが特に三つ目の芝居があったりはしない。合わせて90分。必見。
【追記】3日に続いて14日にも観てきた。有森さん、お疲れかと思いきや元気いっぱいで安心。(前回は書くのをためらったが)かなり体格が良くてびっくり。内野さん、やっぱり上手すぎ。後半は号泣とは行かないがかなり泣けてしまった。
レ・ミゼラブル
東宝
帝国劇場(東京都)
2019/04/15 (月) ~ 2019/05/28 (火)公演終了
満足度★★★★
「5/21 13:00 の回を観劇」
一昨年に初めて観て、今回2度目でも感じたのは、予備知識なしでは
(1)大河ドラマを超特急で進めて行くので何も味わう余裕がない。
ことです。あらかじめ、以下のどれかで準備をしておく必要があると思います。
(A)原作を読む。
(B)2007年のアニメ『レ・ミゼラブル 少女コゼット』を見る。30分の全52話。
(C)ヒュー・ジャックマンとラッセル・クロウの2012年のミュージカル映画『レ・ミゼラブル』を見る。ブルーレイで約1,000円。アマゾン・プライム・ビデオにもある。
現在の熱狂的なファンの多くは(B)を見たのでしょう。これだけ長尺のものなら細かい人情の機微も十分に描かれていて感情移入もできたことでしょう。コゼットに特に人気があるのも分かります。(C)は舞台よりもはるかに深く感情の往来が描かれています。
もっとも歌が馴染みやすい名曲揃いなのでストーリーがよく分からなくても
・ミュージック・ビデオ集だと捉える
ことで楽しめるかもしれません。
また、かなり多くの人に問題となるのは
(2)セリフがすべて歌の完全ミュージカルである。
ことです。(C)の映画も同じくすべて歌なのでそれを観て相性を試すことができます。相性が悪ければひとまずは諦めましょう。長い人生、ある日すっと入り込んでくる時が来ることでしょう(私がそうでした)。
ストーリーの伝達という点ではミュージカルだということを考慮に入れても高々星3つでしょう。歌は豊富な稽古量をうかがわせる安定して重厚なもので素晴らしい高揚感を味わうことができました。こちらは星5つです。
自由を我らに
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2019/05/28 (火) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★
最初の90分は役者さんがうまいので結構笑えるが、おちゃらけばかりで憲法についての内容が少なすぎる。最後の9条の話はイロハのイ、キホンのキで、ちょっと考えれば同じ袋小路にぶつかる。そこからどうするかということが問題なのに…。歴史的には朝鮮戦争が勃発しアメリカが日本の再軍備を望むという方針転換によって通り道ができたのであった。
書記官の発言は日本国憲法前文の一節『日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』を代弁するものであるが、発布以来70年以上経って(諸国民の一人一人は信頼に値するかもしれないが、それが集団となった)諸国家は信頼に値しないことが明らかになるばかりである、と私は思う。
ぼくのタネ 2019
TAIYO MAGIC FILM
赤坂RED/THEATER(東京都)
2019/05/24 (金) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★
終わってみれば伝統的な人情物、人生物なのだが、うまく泣かされたなあというのは先日の「YELL!」と同様である。「YELL!」では中間のビデオ再生という飛び道具が「心の宿便はがし」を行ってくれたが、本作ではドタバタ喜劇との緻密なキメラ構成が同様の効果を与えている。
泣きたい人、泣かされたい人にはかなりおすすめ。
獣の柱
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★
またしてもイキウメの面白さをつかみ損ねた。
新約聖書の『ヨハネの黙示録』からインスパイアされたものらしい。「獣」は題名にあって劇中では説明がなかったがこれもそこに出てくる言葉である。この舞台の面白さがこういう終末思想にあるのならば私はすっきりする。面白く感じる人がいる一方で私は興味はないということだ。しかしどうもそうでもないようなので今はペンディングとして、もう少し研究したい。
少し脱線すると、田舎から出てきた私は都会が大好きなので滅ぼされては非常に困る(笑)。聖書に出てくる神々は東京の素晴らしさを知らないのだから、『攻撃しに来た神に東京の面白さを教えて、人間も神も一緒に東京で楽しく暮らしましたとさ、チャンチャン』という芝居をやってもらいたいものだ。
YELL!
TEAM 6g
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/05/22 (水) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
前半はベタな昭和人情物で「今どきこれかよ」と帰りたくなった。後半は死神が出て来るファンタジー物で平成に入ったかなあという感じ。これを直でつなげばせいぜい星3つである。
ところが間に挿入されたビデオ再生モードの2倍速/3倍速には童心に帰って心の底から感動と笑いが湧き出てきた。この心の清浄化によって、普段は大して面白く感じないファンタジー人情物がビンビン響いてくるのが不思議だった。見事にやられたので満足度は星5つしかない。
2倍速モードは皆さん見事だったが特に国土交通省職員の上司の方を演じた平田貴之さんが素晴らしかった。特殊演技大賞をささげたい。
ハムレット
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/06/02 (日)公演終了
満足度★★★★★
大きな流れは原作通りの正統派「ハムレット」である。どなたにもお勧め。
1948年の映画ではローレンス・オリヴィエは41歳、1996年の映画ではケネス・ブラナーは35歳(で重めの化粧をしているの)でどちらも若者には全く見えない。クローディアスやガートルードと並ぶとまるで兄弟か恋人同士である。しかるに、本作の岡田将生さんは29歳で若々しく、私のイメージするハムレットにピッタリである。松雪泰子さん演じるガートルードは濃い目の老け化粧でギリギリ親子のバランスをとっていた。松雪さんの美しさが損なわれるのは残念だが致し方ない。岡田さんの悪(ワル)方向に寄せたセリフ回しは思わず笑みがこぼれてしまうくらい雰囲気を作っていた。また道化の要素を膨らませたポローニアスを演じた山崎一さんはやっぱり上手い。秋本奈緒美さん、出番は少なかったが、美しく声も通る。男装してホレイシオなんてのもありだったと思うのだが。
ハムレットが「生きるべきか死ぬべきか」を言うのは塔に上ってである。そして首くくりの輪を作ってそこに頭を通すのだが見ていて心配になる。またレアチーズとのフェンシングの試合のシーンはかなり本気で、マスクを付けていないときにも手加減がなくこれもハラハラする。
回り舞台によるスピーディーな場面転換は、暗転だらけでぶつ切りの小劇場演劇に続けて遭遇して演劇鑑賞意欲を失っていた私を大いに喜ばせてくれた。正統的な衣装の他に、ビジネススーツのポローニアス、パジャマ姿のローゼンスタンツとギルデンスターンなどの遊びも目に楽しい。
唯一不満だったのが有名な俳優さんに比べてそうでない俳優さんのレベルが大きく落ちることである。私が知名度でしか評価できないということかも知れないが、彼らがフィーチャーされた場面になると急にたるんでしまう気がした。あといくらか多く払うからオールスターキャストにしてよと言いたい。
Taking Sides~それぞれの旋律~
加藤健一事務所
本多劇場(東京都)
2019/05/15 (水) ~ 2019/05/29 (水)公演終了
満足度★★★
普通に楽しめたのだが不満な点もいくつか。
史実に従えば、こういうストーリーになるのは当然だが、もう少し強力な証拠が出て、ギリギリまで追い詰められてほしかった。「絶対に答えられない質問がある」、「膨大な記録が見つかった」と煽っておいて尻すぼみの連続なのは気持が萎える。
そして60歳で現役バリバリのフルトベングラーを76歳の小林勝也さんが演じるのは、とくにセリフ回しに無理があると感じた。老人をいじめているような雰囲気の作品ではないと思う。加藤健一さんのエネルギッシュな振る舞いとの対比を楽しむことは私には無理だった。
「舞い上がれ、レジャーシート」「ばいびー、23区の恋人」
マチルダアパルトマン
すむぞう外苑前スタジオ(東京都)
2019/04/12 (金) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★★
【ばいびー、23区の恋人】
若者3人が4畳半に集まるとこんな世界ができ上がるんだなあと感心した。演劇の出前もできそう。こちらの予想をうまく外すところが才能なんだなあ。
『舞い上がれ、レジャーシート』も観れば良かったとは思うもののこれが大千秋楽。同クオリティで2本立て2時間なら間違いなく星5つだよ。まあでも5,000円は取れないから今のやり方がベストなのか。
クイーン・エリザベス
松竹
日生劇場(東京都)
2019/05/05 (日) ~ 2019/05/26 (日)公演終了
満足度★★★★
あまり期待しておらず席も倹約して2階のかなり後方だったのだが、女王の恋人役の髙木雄也さんのエッジの効いた演技、特徴のある力強い声に引き込まれてしまった。この方、Hey! Say! JUMPのメンバー。まさかのジャニーズ事務所である。縁のない方々と決めつけていてはいかんなあと反省した。
歌は全くなしのストレート・プレイ。
前半はエリザベス1世(大地真央)の有名なエピソードに一通り触れて行くスタイルである。オープニングは「ロンドン塔への幽閉」であり、最後は「スペイン無敵艦隊を迎え撃つ戦場での演説」である。そして後半は若きエセックス伯ロバート・デヴァルー(髙木)との話がほとんどである。女王の寵愛と国民的人気を過信するあまりデヴァルーは大陸派兵を強行するが成果を上げられず、アイルランド侵攻も失敗し、謀反から処刑へと破滅の道をたどる。
国務長官ウィリアム・セシル役の西岡德馬さんは声だけで圧倒的な存在感があり、芝居全体に安定感を与えていた。女王付きの女官ベス役の樹里咲穂さんの柔らかい声、身のこなしも印象に残る。
日生劇場の2階奥は音響も良く、適切な傾斜により舞台が良く見通せてお勧めだ。
80分+25分休憩+65分 = 2時間50分
叫べ!生きる、黒い肌で
アブラクサス
サンモールスタジオ(東京都)
2019/05/09 (木) ~ 2019/05/12 (日)公演終了
満足度★★★
ニーナ・シモン(Nina Simone)ってかなり通好みですね。YouTube で彼女の Summertime を聴いてみると「ナンジャコリャ?」です。これと同じ調子で歌ってもサンモールスタジオでは皆さん天を仰いでしまいます。そこで Setsuko さんはお話全体の調子に合わせて自分流に歌ったのでしょう。しかし私的にはもっと派手にやってほしかったなあ。短かったし。ちゃんと聴きたい人はライブに来てねということなのでしょう。
お芝居の方は役者さん達のテイストがバラバラでサザエさんに悟空やルフィが出てくるような違和感がありました。
そうそうオヤジ♪さんに同感でピアノは「置くなら弾け、弾かないなら置くな」と言いたい。(後日記)「置かれたピアノは弾かれねばならない」と書くべきだった。
シュウマツの予定。
インプロカンパニーPlatform
上野ストアハウス(東京都)
2019/04/30 (火) ~ 2019/05/07 (火)公演終了
満足度★★★
【Jokerチーム】千秋楽
「その探偵の名、~エコソン少年の殺人~」以来のインプロカンパニーPlatform観劇
今回の目玉はプロの手品師の実演が沢山見られることである。かなり近くで見ていても分からないことを初めて実感できた。ここの満足度は星4つ。
売り物のインプロの方式は複雑で当日パンフを見てすぐに理解しろと言うのは無理である。私はずっと誤解していた。説明があって、各自が自分を表す大きめのカードを持って決定を待っていると分かりやすかったのだが。
ストーリーは中々面白いSFで普通に演じていればかなり感動できたものだったと思う。いろいろ伏線を張っておけば、おお!という驚きが得られたのに!本当にこの方式にはもったいない素材だった。
「その探偵の名、…」は誰が犯人か分からないことがインプロという方式とピッタリあっていたが、今回は苦しいインプロ(=アドリブ)に失笑するというあまり趣味の良くない劇になってしまっていた。それに年寄り役2人の演技が余りにわざとらしいのにもうんざりした。
それからの夏
“STRAYDOG”
ワーサルシアター(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★
【Bチーム】
ストーリーには何ら特別なものはない。登場する人物もそんなに特別な人々ではない。したがって感情を共有するのも容易である。しかしそんな自分の想定内を確認してどうするというのだろう。というのがこの種の演劇を観たときに共通して感じることである。
もっとも、本作の場合は演出面を評価するものなのかもしれない。
・草太の走り
・4人の女性の群舞
・傷痍軍人の嘆き
などがあってイメージに訴えかけてくるところは興味深かった。ただし「傷痍軍人」は観客の何人が知っているだろうか。私は子供の頃に観光地で見たことがあるが父は偽物だと怒っていた。他のものに置き換えるべきだが訴訟の問題(*)があったりして改変は難しいだろうとは思う。
鈴木大輝さんはモデルでもあってルックスは抜群である。その方がしっかりした演技をしているのだから小劇場に出ていることが不思議であった。対する重松隆志さんは渋いルックスと確かな存在感で若い者には負けないぞという意地を感じた。
*「それからの夏 訴訟」でググると、舞台よりも面白い戦いがある。
不幸探偵
劇団ベイビーベイビーベイベー
ザ・ポケット(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★
都会と孤島で起こる事件が並行して進んで行き、次第に真実が見えてくる。捜査を担当するのは不幸探偵アンとミラー警部補。マザーグースのような童話をなぞった殺人事件という王道ものである。
翻訳調の大げさで格好を付けたセリフが浮きまくっている。ここは雰囲気作りだと我慢するべきところなんだろうなあ、とは思いつつもやっぱりどう見てもアジア系の俳優さんたちである、まったく馴染まないのだ。気恥ずかしさをはねのけるようにセリフを気張ったりすると益々浮いてしまう。俳優さんの力量がまちまちなことも大きい。
暗転が頻繁にあるので流れがぶつ切りになり、集中力を削がれた。映画並みにシーンを変えるのでそうなるのだが、出て二言三言会話して捌ける、で一々暗転していたのではたまらない。いくら何でも変だと思ってこの団体のコンセプトを調べてみると
***『映画を舞台で』をコンセプトに、映画のような脚本・世界観に、役者の漫画のような迫力ある表現力が加わり、繊細かつ派手なストーリーに大胆な芝居を合わせた、新しいエンターテインメント作品を追求している。***
のだそうだ。そして実際に観て私はその方式が嫌いだということがはっきりした。好きな人は観る、嫌いな人は観ない。それで良いのだ。
以上、この2点「翻訳調のセリフ」「頻繁なシーンチェンジ」が好き、あるいは許容できる人にはお勧めである。
未来切符~カコとミライの6つの物語~ 【東京公演】
劇団6番シード
Geki地下Liberty(東京都)
2019/05/01 (水) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
6番シードの役者6人がそれぞれ主役となる6つの短編を2回に分けて上演する。そしてゲストを含めた全キャストが2回のどちらにも出演する。
会場にも衣装にも人件費にもどこにもお金がかかっていないのに高めの料金設定は遠征のためなのだろうか。
カーテンコールは撮影可能。早い時間に前の方からどんどん埋まっていたのはこのためか。何故かトイレ待ちが長蛇の列だったので下北沢駅で済ませてから行くべし。
*カーテンコールが撮影可能なのはミライ編、カコ編それぞれの初日のみ。
H&ERO
Peachboys
シアター711(東京都)
2019/04/23 (火) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
50分で私の笑いエネルギーが尽きてしまった。1回観ればもう一生観なくて良い満腹感だ。
それにしても女優さんが皆さん綺麗でびっくり。とくに福永理未さん、「カーテンを閉じたまま」とは180度変わったこの作品でも光っている。しかしファンタジー系、歌えればミュージカルの方が合っているような気がする。大中莉雪さんの白い肌にもノックアウトされた。ここで満足度、星1つプラス。
演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
高校演劇大会地区予選の慰労会が各校の演劇部顧問を集めて居酒屋の広間で行われている。
山田佳奈先生と日高ボブ美先生がいきなりのトラブル。割って入った水野駿太朗先生は妙に山田先生に優しく、外の空気を吸おうと二人は出て行く。ヒラノショウダイ先生も何か気になる様子。
しずるの二人はかつての演劇仲間。その後池田はピン芸人を志すも挫折して教員になった。池田はどうも村上に含むところがあるらしい。
カートヤング先生は周りの騒動に関係なくカラオケを楽しむ老教員だが、どこか怪しい。バイク川崎バイク先生は村上と共に今日の審査員。審査と結果発表の重圧で死人のようである。
このような人々の普通の人間模様をコミカルに描き小ネタで笑いを取り、演劇顧問としての生き方のぶつけ合いをシリアスに描いて観客にも考えさせる。特に目新しいものがあるわけではないがテンポ良く楽しませてくれる。ただし、暗転が長いのが気になった。90分休憩なし。出演は他に大竹ココが仲居で劇団員、元高校演劇部員。