1
チョビ
ここ風
毎回ここ風の舞台には驚かされるが、本作もこちらの予想をいい意味で裏切る展開。衝撃を受けるとともに、素直に感動した。何とかしてもう1回観に行きたかったのに、仕事で都合がつかなかったのが本当に悔やまれる。
2
ロリコンとうさん
NICE STALKER
初日・プロトタイプ公演と本公演を拝見。大きな違いは感じられなかったが、本公演の方がすんなり入ってくる印象があったので、それがプロトタイプ公演を経た成果だったのか。観ていて切なくなるシーンが、2回目では違っていたのが自分でも驚き。
3
しあわせのかたち
藤原たまえプロデュース
今年も藤原たまえプロデュース作は充実した舞台ばかりだったが、もう1回観たいという気持ちが強いのは本作。こうした家族のお話、他人事ではない部分もあり、笑ってばかりいられないのだが、劇場にいる時間は本当に楽しかった。
4
ホテル・ミラクルThe Final
feblaboプロデュース
シアターミラクルの閉館は大ショックで、今年観たfeblabo界隈の公演はどれも忘れ難いが、その中から1本になると、やはりこの最終公演。初日にREST Ver.を観て、もう1つのSTAY Ver.は千穐楽で。秀作揃いだった。
5
キラメキ 2023
関西演劇集団 Z system
5年前のproject真夏の太陽ガールズでの東京公演がすごく良かったので、もう1度観たいと思っていた作品。今回もパワフルで素晴らしかった。何度もうるうる。
6
くるみ割り人形外伝
KAAT神奈川芸術劇場
真夏に空調の効いた劇場の中に入ると、舞台中央にはクリスマスツリー。チャラン・ポ・ランタンの小春に加え、カンカンバルカンから3名が参加して生演奏。主役のクララを演じた女の子も、歌・踊りともいい出来で、想像以上に上質な仕上がりの音楽劇。音響もよく、楽しい1時間余を過ごさせてもらった。
7
「モモ」
人形劇団ひとみ座
舞台に役者が人形を抱えて登場する出遣いのスタイルでの『モモ』。いい脚色・演出、セットも音楽もよかったし、ひとみ座の力量の高さを感じさせてくれる見事な出来。始まったあたりで、早くもうるっとなってしまった。灰色の男達の造形が素晴らしい。
8
十二月八日
青☆組
この短編をどう舞台化するのだろうと思っていたら、原作には登場しない人物を追加してエピソードを割り振ったり、創作のセリフを加えるなどして構成。この戦争の行く末を知っている観客からすれば、ドキッとするような箇所も。
9
卒業式
劇団一級河川
三本立て公演で、まず島根県立松江工業高等学校演劇部による「葉桜と魔笛(工業ver)」、続いて島根県立三刀屋高等学校掛合分校演劇同好会による「走れ!走れ走れメロス」。そして最後は劇団一級河川の「酒とお蕎麦と男と女」。ともに脚本・演出は亀尾佳宏氏。やはり「メロス」の破壊力が抜群。
10
お局ちゃん御用心!!!
片岡自動車工業
片岡自動車工業初観劇。カーテンコール後のアレも含めてサービス満点。無茶苦茶な展開だが、これだけ客を楽しませようという気概に溢れていると観ていて気持ちがいい。