1
トタン屋根でスキップ
ここ風
ここ風初観劇。セットの出来が素晴らしいし、展開、役者さんたちの芝居もいい。普段は小っ恥ずかしくてあまり口にしないけど、素直に「感動した」と言える舞台。まだ2月上旬なのに、こんな凄い舞台に出会えて、今年はいい年になりそうだなと思ったのだった。このときは。
2
エブリ・ブリリアント・シング 【高知公演中止(2月29日(土)・3月 1日(日))】
東京芸術劇場/新潟市民芸術文化会館
観客参加型、いや、観客巻き込み型というのか、カードを持ってない人も含めて、不思議な一体感が生まれる舞台だった。佐藤隆太さんは、開場時から席についた客にカードを渡して、丁寧に説明しながら参加のお願いをしているので、実際は上演時間+30分の出ずっぱり。
3
雉はじめて鳴く
劇団俳優座
ガツンとくる芝居で気持ちがいい。観に来てよかった。最前列だったが、舞台上には1mほどの高さ+5〜6m径の円弧状になっているコンクリート状のセットがあって見上げる形になり、このままだと首が疲れそうだなあと思ったら、盆が切られているのが分かったので一安心。
4
十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-
feblaboプロデュース
シドニー・ルメットの映画版は何度となく観ているが、舞台版を観るのは初めて。映画はあれだけ濃厚な出来で90数分しかないのに、今回の上演時間が2時間近いと聞いて、正直ちょっと不安もあったのだが杞憂に終わった。3方を囲む形の客席だけど、これは別の側からも観たかった。
5
カラカラ。
劇団もっきりや
正直なところ、装置などに物足りなさはあったのだけれど、これは自分の大好きな『ラ・マンチャの男』のメッセージにも通じる「精神」の物語になっていて、ラストシーンなんて、階段を上るセルバンテスの一歩のように見えた。嬉しい驚き。
6
タブーなき世界そのつくり方
アブラクサス
『OPTIMISM』とは、後半の登場人物が一部異なっていて、個人的には今回の方が好きかも。サリヴァン先生も素晴らしかったが、ヘレンが話す言葉の意味が徐々に汲み取れてくるあたり、勿論演技の凄さもあるけど、観客である自分が本当にヘレンの言葉を聞き取りたくなっているからだろう。そのせいか、終演後はかなり疲れが。
7
ビューティフル【11/24昼は舞台機構の不具合のため公演中止】
東宝
初演は水樹奈々のキャロルしか観られなかったが、今回は平原綾香、水樹奈々のWキャスト、両方とも鑑賞。曲の時系列が結構違っていたり、ジェリー・ゴフィンの不倫相手が何故架空の女性シンガーなのかとか、ポップス好きだとかえって戸惑う点もあるけど、そこを越えてしまえば、ゴフィン=キングとマン=ワイルの名曲ばかりのとても楽しいミュージカル。アンサンブルのレベルも高い。
8
まんま、見ぃや!
カラスカ
カラスカ初観劇。正直言って、タイトルのセンスでナメてました。ごめんなさい。戦時中の検閲でつぶれてしまった、今は亡き両親の劇団「からす座」を復活させようとする娘たちのお話で、とにかく出てくる人がみなくだらなくて可笑しい。
9
肩に隠るる小さき君は
椿組
2月下旬、あちこちのイベント自粛ムードの中、正直キャンセルの文字も頭をよぎったけど、これは観に来てよかった。ある日舞師匠の家を舞台に、昭和9年2月から2.26事件前夜までの2年を描いた2時間。席につくと流れていたのは、昭和初期から昭和10年ぐらいまでのヒット曲(東海林太郎と藤山一郎は226以降の曲かも)で、これもなかなかいい時間。
10
石橋けいのあたしに触らないで!
城山羊の会
城山羊の会は今回が初めて。自粛とストレスで太ってしまった令夫人をめぐる艶笑譚。いやいや、面白かった。2度の換気休憩、入らないに越したことはないけど、こういう形なら。