なるべく派手な服を着る
MONO
ザ・スズナリ(東京都)
2008/03/06 (木) ~ 2008/03/16 (日)公演終了
満足度★★★★
また好きな人ができてしまった
MONO初観劇。微妙で絶妙な脚本がもちろんいいんですが、演者としての土田さんの面白さにやられました。もー笑った笑った。客演の女優陣、最近多い骨皮系ではなく女性らしいふくよかさ、健康さを感じたのもよかったし、三人三様で個性が出てました。特に山本さんが気に入りました。松田さんもなかなかよかった半面、限界も感じたような。舞台美術がまたよかった。帰りに過去のDVD大人買いしようかだいぶ迷いました。
ピース-短編集のような・・・・・
グリング
ザ・スズナリ(東京都)
2008/07/30 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了
満足度★★★★
青木さんの新境地?それとも・・・
客演陣のセレクトが秀逸。青木さんのキャスティングのセンスも光る。星野さん、最高。団員も個性を発揮し、役者さん皆が光っていました。杉山さんの静かな狂気、怖かった。
今回に限らないのですが、最近、舞台の喫煙シーンが多いのがやけに気になります。
笑って、息をのんで、やがて感動がしみ入る舞台でした。
ひとよ
KAKUTA
シアタートラム(東京都)
2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了
満足度★★★★
家族に横たわる暗く深い溝 でも・・・
一瞬も気の抜けない舞台でした。広いシアタートラムの両端いっぱいを使って、去来する人々。それがとても自然なのはさすがです。
舞台装置、よかったなー。
人物ひとりひとりやその関係性にスポットがあてられるのは見事だなーと思いながら帰宅後リーフをみたら、一人だけどこで出てきたのかどうしても思いだせない人がいた・・・
牛飼いと長男の嫁に救われましたが、あまりにも重いテーマ、これでいいのかなぁ。と少しのどにひっかかるのもまたよし。
「幾」 -キ-
muro式
シアターブラッツ(東京都)
2008/07/30 (水) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
上田誠のちから。
オムニバスコント4本。2作目の「デッドメンズ・ハイ」(上田誠脚本)が断然面白い。それは、永野さん・本多さんのヨーロッパ企画の二人が、上田テイストを知り尽くしているからかもしれない。ヨーロッパ企画本体は大人数でドタバタしていて、私なぞ時折せりふが聞き取れない(それぐらい日常会話っぽい)ことがあるのだが、3人だとそんなこともなく、元気いっぱい、死人を楽しんでいました。ヨーロッパ企画的な、設定の勝利。
最後の作品は眠りかけてしまいました。
ムロさんはやっぱりうまいなー。是非このムロ式続けてほしい。
『12』~12人の怒れる男より~
LDH JAPAN
シアターサンモール(東京都)
2011/02/10 (木) ~ 2011/02/27 (日)公演終了
満足度★★★★
役者さんに役柄を振り分けた妙技。
レジナルド・ローズの不朽の名作として、幾度となく上演されている本作。映画もアメリカとロシアでリメイクされ、特に裁判員制度導入に合わせて、近年は蜷川さんはじめ続けて再演されています。大きなテーブルと椅子、そして換気扇以外のよけいな装飾を許さない舞台の上で繰り広げられる、12人の丁々発止。何度観ても、原作の素晴らしさに感嘆の感嘆惜しみない称賛を禁じ得ません。
今回、新鮮だったのは、役柄に役者を合わせたのではなく、一つの役柄の持つ複数のキャラクターを自然な範囲で役者に合わせた点ではないでしょうか。12人の中に女性を2名入れただけで、役割が原作とは微妙に変わっているところが、興味深かったです。
カズオ
劇場創造ネットワーク
杉並公会堂(東京都)
2008/01/22 (火) ~ 2008/01/22 (火)公演終了
満足度★★★★
演じる永井さんを満喫
三田和代と永井愛が熱演。特に永井はユーモアが滲み、絶品。貴重な機会でした。バブル崩壊後の今、銀行神話の崩壊と家族の崩壊が重なるようにも思うが、特に台本には手は加えられなかった模様。銀行のイメージは古いままだった。
気になったのは、女性を演じるときにはどうしてもハイトーンの声になってしまうこと。やむを得ないのかもしれないが、キーキー響いて疲れた向きがいたかもしれない。永井はそれすらもユーモラスな芝居にしていたが。
ゼブラ(再演)
ONEOR8
新宿シアタートップス(東京都)
2007/11/02 (金) ~ 2007/11/11 (日)公演終了
満足度★★★★
お尻は痛くても贅沢な時間を満喫
なんといっても脚本がすばらしい。そして役者がすばらしい。舞台装置も面白い。過去と現在を行き来する演出もわかりやすくテンポよい。これだけ売れっ子になった田村さんの作品を、トップスでみられるというのは、劇団関係者の良心というかココロザシを感じます。功を急ぐどこぞの劇団主宰者にも見習ってほしい。やはり客演のうまさが光った。恩田さんも怪演。和田さん、今井さんの劇団女優陣は、よい役ながら、やや客演陣にくわれた感。星野さん、弘中さん、津村さん、やっぱすごいー。
「神社の奥のモンチャン」
ゴジゲン
座・高円寺1(東京都)
2011/02/02 (水) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★★★
鬼の耳に涙。
本作は初回の再演とのこと。処女作とは思えない会話の小技がたくさんあり、くすくす、ふふふ、ワハハ、と種々反応してしまいました。
目次さんの恵まれた容姿と身のこなし、一分の隙のないなりきりぶりに、目を奪われました。
キャラクター的には、村長さんが好き。
1時間40分くらいになるとしまるかな、と思いました。
女優さんが割りと声が高い中、ムギ役の女優さん、存在感ありました。
そして松居さん 役者としてもよかった。ちょっと瑛太に似てましたヨ(笑)。
公演ごとにハコが大きくなっているゴジゲン。でも、旗揚げって、つい3年前のことなんですね。その躍進ぶりに目をみはると同時に、今のマスコミ偏重主義に踊らされることなく、堅実に松居ワールドを築いていってほしいと切に願っています。
はからずも節分の日に、やさしい鬼に泣かされました。
恐れを知らぬ川上音二郎一座
東宝
シアタークリエ(東京都)
2007/11/07 (水) ~ 2007/12/30 (日)公演終了
満足度★★★★
達者な脇役陣に助けられ
脇役陣、特に戸田さん、瀬戸さんなどの女優陣の達者な演技を大いに楽しみました。それに比べて主役の二人が今ひとつだったかな。長尺ながら飽きさせないところはさすが。三谷さんの昨年の作品、PARCO歌舞伎の影響などをちらりと感じさせるところも楽しかった。
ピアノピア
インパラプレパラート
シアタートラム(東京都)
2011/02/03 (木) ~ 2011/02/06 (日)公演終了
満足度★★★★
「ピアノ」が見つめる流転輪廻。
作者は映画の好きな方なのでしょうね。ピアニストを巡る映画に駄作なしと思います。この作品は「ピアニスト」ではなく「ピアノ」が中心だけれど、モチーフ的には
海の上のピアニスト」や「戦場のピアニスト」を彷彿とさせるものがありました。
ピアノという楽器自体の、「そこにある≒動けない」という特性をうまくいかした、美しい物語でした。
またチャップリンのモチーフなど、作者の方の好きな映画が伺われるものでした。
ダンスも交えているというので、感情移入できるか心配でしたが、若々しさを感じさせるダイナミックな舞台では、違和感を感じさせませんでした。
ただ、個人的にはいささかtoo muchな印象かな。
欲を言えば、もっとピアノに絡んでほしかったです。
とはいうものの、これほど緻密で斬新なのにわかりやすい、というのは、素晴らしい!
今後が楽しみです。
く・ち・づ・け
むーとぴあ
駅前劇場(東京都)
2011/02/04 (金) ~ 2011/02/10 (木)公演終了
満足度★★★★
贅沢な時間!種子さん、一生ついていきます。
駅前劇場で\4,500?高くない?って思っているあなた!
脚本・役者・舞台装置など、3本揃ったハズレなしのウエルメイドなお芝居が、こんな間近で観られるんですよ!
むーとぴあ第3弾。わかぎさんの脚本はさすが手練れ!武藤さんは相変わらず愛らしく、種子ねえさんは相変わらずおいしいところをもってきました。
最後はいささか唐突に終わってしまいましたが、スピーディなのは歓迎!
むーとぴあ3作、武藤さんいずれも可愛い役が続いていますね。
そろそろ癖のある役や汚れ役など、本領(?)を発揮してほしいなぁ。
ソムリエ
靖二(せいじ)
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2011/01/28 (金) ~ 2011/02/01 (火)公演終了
満足度★★★★
あったかさとわかりやすさ。それが一番大事だよね。
シンプルなユニット名とシンプルなタイトル。そして詳細な紹介にひかれて拝見しました。良心と懸命さを感じさせて、あったかくなる話でした。
本っていいよね。
ニッカポッカの土屋雄さん、最初はぎょっ!としましたが、さしはさむせりふひとつひとつで会話がしまる、お客さんが笑う。すっかりファンになってしまいました。絵本作家さんも、印象的でよかったです。
土屋さんに☆一つ進呈!
リボーン・チャンス
カムヰヤッセン
ワテラスコモンホール(東京都)
2015/10/14 (水) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
家族の病理・無理・原理・真理,etc.
劇場ジプシー(と勝手に名付けてみた)のヤッセンさん。このたびこのホールで継続的に公演するとのこと。いいのかな、しょっぱなこんなことやっちゃって。
設定やストーリーは年経た身には既視感ありましたが、自然に流れる舞台空間の時間に、すっかり取り込まれました。
土に寝ころぶ女たち【公演終わりました!ご来場、ご声援ありがとうございました!】
タテヨコ企画
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/02/25 (水) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★
開放感をどこかで感じたかったです
登場人物の数だけいろいろ盛り込んであり、ひとつひとつはもっと掘り下げてほしいなともったいない思いがしました。共同体の中の無遠慮さやあったかさ、善悪で判断できないものが、土間のような場で展開されました。
山ガールブームのせいか、女性たちが妙にファッショナブルに見えたけど、それが現実なのでしょうね。
終演後階段をのぼって外にでたら、横山さんがもう待ってて挨拶されていました。いつもお人柄のにじみ出る作品・公演を楽しませていただきました。
大阪に行かれるそうですが、これからも公演楽しみにしています。
山の声-ある登山者の追想
カムヰヤッセン
北とぴあ ペガサスホール(東京都)
2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了
満足度★★★★
まさに冬山のような作品でした
山編観劇。
山で感じる孤独感、達成感、ひととの軋轢。実は街中と何も変わらないのかもしれないけど、ひとつひとつが壮絶に浮かび上がり、我が身に切り込んできました。
さながら雪崩のようなせりふの奔流を見事に御した役者お二人にも拍手。
また北川さんの言葉に、いつも作品への興味をかきたてられます。
明烏 -akegarasu-
ブラボーカンパニー
駅前劇場(東京都)
2015/07/01 (水) ~ 2015/07/05 (日)公演終了
満足度★★★★
安藤聖さん頑張ってました
再演とのこと。上地さんがだいっすきなので安藤さんじゃキレイすぎない?と思ったけど、座をさらってました。
ふブラボーの役者さん、皆さんまじめというか、遊びがないのがもったいない。限りなくアドリブを盛り込んでほしいなあ。
3年G組
劇団だるま座
アトリエだるま座(東京都)
2015/09/08 (火) ~ 2015/09/16 (水)公演終了
満足度★★★★
スタッフにも惜しみない拍手を
だるま座初見です。客席の案内や声かけなどにもテキパキというより気持ちのこもった温かさを感じました。公演が始まってみるとそれがそのまま舞台作りにつながっているように感じました。劇団の持ち味なんですね。
あったかい気持ちになりたいときは、また荻窪に来よう、と思いました。
夜にて
ジョンソン&ジャクソン
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2016/10/20 (木) ~ 2016/10/30 (日)公演終了
粛々と運針
iaku
新宿眼科画廊(東京都)
2017/06/02 (金) ~ 2017/06/06 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2017/06/05 (月) 19:30
Iaku作品の初演の初見。
今回は演出ではなくドラマターグだった上田一軒さんのちらしコメントが印象深かった。
おぼろ
ゲキバカ
吉祥寺シアター(東京都)
2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了
満足度★★★
おなかいっぱい過ぎ。
吉祥寺シアターの規模で、濃ゆ~い時間をすごしました。
とにかくお客さんへのサービス満点ぶりには脱帽。テープ投げ、楽しかった。
自分的には、 ん~ここまでくると、ちょっと苦手。
ハルニさんのはけるときのたたらとか、瓦版売りのアニメ声とか、
てんこ盛り感、なんでもあり感とか、・・どうでもいいところが気になりました。
それから引っ張りすぎ、くどすぎ。後半佳境にいくほどに、萎えてしまった。
体力的に向いてないのかもしれません。
紙吹雪、きれいだったー。ギャグになる一歩手前くらい大降りだったけど。