どきどきドッ近眼(若干老眼)の観てきた!クチコミ一覧

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ハッピーママ、現る。

ハッピーママ、現る。

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2017/09/07 (木) ~ 2017/09/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

いやー笑った笑った。わかりやすくてパワフル、小意地が悪くてお調子者で、たくましい。次回も楽しみ。

ネタバレBOX

岸本さんの脚本は若干荒削り(イベリコ豚推しや「は?」が多い、など)だけど、細かいことが吹っ飛ぶくらい楽しかった。
役者陣皆さん上手だったが、にこりともせずに奔放な言動をするフリーラジカルママの岸本さんご本人が捨て所なく最高。
Get Back!

Get Back!

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2007/11/28 (水) ~ 2007/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

一体どうしたらこんな脚本書けるのだろう
筋の流れが誠に自然で無理がない。セリフそのものも同様に、とても日常的で普通な会話が、少しずつ劇的な何かを盛り上げてゆく。そしてまた誠に自然な、静かな終焉。
この作品(や青木さんのほかの作品も)を見て、上記のように羨望を感じる書き手はたくさんいるだろう。終了後、台本を一部ならず購入していく人々を見た。とにかくひきこまれ、何気ない一言に笑い、そして感銘を受けた。
片桐さんに引っ張られたわけではないだろうが、非常にせりふが早口。地方の人は聞き取れないだろうなぁ。こういう芝居を日本中の人に見てもらいたい。

ネタバレBOX

まずはスズナリらしからぬ奥行きのある舞台装置に驚く。役者さんも団員が頑張っていて好感触。客演の片桐さんはいつもながら外さないが、ややプロトタイプな印象。面白いからいいけど。中野さんが少しずつ狂気をにじませてゆくところがよかった。中野さん4作品みて、好きになりました。杉山さん、濃い人物連の中でたんたんとしたところを巧みに好演。
淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について

淵、そこで立ち止まり、またあるいは引き返すための具体的な方策について

カムヰヤッセン

ワテラスコモンホール(東京都)

2017/02/16 (木) ~ 2017/02/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/02/18 (土)

この種のテーマはまま取り上げられるので、悲しいかな帰結までなんとなく見えてしまい、テーマだけではもう泣けないし、そこを掘られるとさらに冷めてしまう。
自分が年取ったことを感じる瞬間です。
とはいえ、まだまだお若い作者がこのテーマに挑戦したことに、敬意を表します。
そして、独白のリリシズムが違和感なく楽しめる美しい舞台でした。
何よりの収穫は、役者としての北川さんを堪能できたこと。ここに五つ星。過去の北川さん出演作を物販でさがしたが、なくて残念でした。


ネタバレBOX

90分とは思えない充実ぶり。会話主体の前半と独白が比率を高める後半がいささか分断した印象。
エジソン最後の発明

エジソン最後の発明

キューブ

シアタートラム(東京都)

2017/04/02 (日) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

シアタートラム、以前から土曜ソワレ17時開演だったのでしょうか。終演19時前、大歓迎。

ネタバレBOX

町工場を経営する二つの家族の物語。そのの中に死者が二人いるけど、これはあくまでも生きている人々の話です。自殺した人のその理由が大切なのではなく、何も語らずいってしまったことが残された人々を翻弄します。自殺の理由はわからずじまいだし、登場人物の作ろうとしていた発明品もできずじまい。それでもさざ波が去ったあと、みんなの心は1ミリくらい変わっている。
こんな話が、いちばん好きです。
御菓子司 亀屋権太楼

御菓子司 亀屋権太楼

MONO

ザ・スズナリ(東京都)

2024/03/01 (金) ~ 2024/03/10 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2024/03/04 (月)

毎度のことながら、まず奥村さんの舞台美術にノックアウトされる。一見、いや三見くらいの価値あり。
土田さんの意欲作、傑作になるでしょう!
日本演劇界の重鎮とおぼしき方々が集まったらしく、昨今の内外の演劇界情報を声高に話しておられたが、芝居が始まると楽しそうに笑っておられた。

ネタバレBOX

レリーフ調の木枠(?正しい名前を知らずすみません)が嵌め込まれた老舗御菓子司の壁面、そこから場転により家具が出たり入ったり…を、マスゲームのように見せるのもよし。
金替さんの天然な感じや父親のお調子者な感じなど、クスクスとワハハがぎっしりつまっていました。
-初恋

-初恋

Cucumber

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

よろしくない なんてことはないわねぇ
あいかわらずというか、回を重ねるほどに奥村さんの舞台美術がスゴくなっており、まずそれを見るだけでも価値ありです!
土田さん、ゲイ、千葉さん、片桐さん・・・いやがうえにも高まっていた期待をさらに上回る傑作でした。
土田さんも出演される本公演が一番好き・・と思っていましたが、撤回!

笑って笑って、終盤ぐっときました。
 

ネタバレBOX

今井さんのきれいな所作と見事な滑舌、片桐さん本領発揮のキレた演技、犬若さんのファッション、奥山さんもメリハリがありました。
そしてさすがの千葉さん!座をさらっていました。
終わりのケーナ?の音色や張子の虎、戸の向こうの見えないところにまで空間を感じさせる奥山さんの舞台装装置。
今井さんのフックの台詞がわすれられません。
漂白

漂白

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/03/20 (金) ~ 2015/03/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

プロデューサーにも惜しみ無い拍手を
やっぱり「春にして君を離れ」でしたか。フライヤーの文面からなんとなく推察していましたが、これはオーダー元の勝利!蓬莱さんの筆が冴え渡っていました。挫折?を知らない人の傲慢さや救いのなさを、往年の「奥さん(お嫁さんだったかな)にしたい女優No.1」の市毛さんが演じることで、日本人の俗物さを皮肉る効果すら感じました。小林さんの個性も役にぴたり。
…蓬莱さん、また傑作書いてしまいましたね…‼

ネタバレBOX

家族って閉鎖社会。これは豪雨に閉ざされたある種の密室劇なのだけど、閉ざされていたものが閉ざされることによってそれまで危うくも保たれていた均衡が崩れていきます。
「マッサン」のエリーが連発する「だいじょうぶ」。最近はno thank youのニュアンスで使われることが多いようですが、それもうまく用いられていました。
果てまでの旅

果てまでの旅

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2015/09/05 (土) ~ 2015/09/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

演劇の可能性みたいなものを感じてしまった
可笑しくて やがて切なき 男子部屋。「修学旅行の夜」の話って傑作が多い。そこに新たな傑作が加わった。あー明日も観ようかな。
玉田企画第1作目の再演。そうです、玉田さん!これからもこんな作品待ってます!

ネタバレBOX

女子部屋の傑作には畑澤聖悟の「修学旅行」、男子部屋?の快作に上田誠の「デッドマンズ・ハイ」などがあるけど、これはその両方の部屋が出てくる。暗転するけど装置はそのまま、しかもひとり寝ている(そのままで男子から女子にシフト)。間取りも小道具も同じだけど、ここは憧れの女子部屋。なんだか哲学的なものまで勝手に感じてしまった。
男子のイケてなさもおかしいが、女子のつばぜり合いがこれまた秀逸。瞬時に優勢劣勢が入れ替わる会話の攻防を演じた女優陣がまた素晴らしい。仲裁役になると急に精彩を帯びる第三の女子。押しかけてきた男子にまったく興味ないのに追い出さずに相手するところはややリアリティーに欠けるけど、首の皮一枚でそこにいる男子といったら。
「吉田うざい」「お菓子はおいてけ」という間投詞的なせりふも実に効果的。
さらに練られた再々演が今から楽しみです。
どどめ雪

どどめ雪

月影番外地

ザ・スズナリ(東京都)

2016/12/03 (土) ~ 2016/12/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2016/12/07 (水) 19:30

座席E列7番

観賞してかなり時間が立ちますが、ここでの評価があまりに低いので。私にとっては昨年下半期ベスト3に入ります。大変満足度の高い舞台で、小劇場の実力派(特に女優陣)だけに、底力を感じるアンサンブルでした。なぜか女優さんみんな(そして演出の木野花さんも)声、低!そこも個人的にはよかった。

少年期の脳みそ

少年期の脳みそ

玉田企画

アトリエ春風舎(東京都)

2017/03/10 (金) ~ 2017/03/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/18 (土) 14:30

そのとき何があるわけじゃなく、何が変わったわけでもないのに、魔法のようなひとときが、特に(しょーもない)悩み多き時期には確かにあった。いやー観てからやがてひとつきだが、いまだに面白さをしがむ日々。玉田さんの公演は何度も観たいと思い、アゴラの会員になってしまった。
手塚くん最高。

ネタバレBOX

隠しきれない煩悩や壊れやすい虚勢が、見えたりばれたり隠れたり。せりふのとげやこっけいさや真理に登場人物たちは気づかないが、観ているこちらには伝わるのは、台本と間合いの妙か。玉田作品でいつも隠れてつきあってる彼氏役の役者さんが、さしてかっこよくないところにリアリティを感じる。そして由かほるさん演じる手塚くん!もう開演前にぶたで手塚くんがマンガ読んでるのを観ただけで小躍りしたくなった。共同体の中で異質ながらぶれずにそこにいる人のことを玉田さんは中坊の頃から心にとどめてきたんだろうな。
大きなものを破壊命令(再演)

大きなものを破壊命令(再演)

ニッポンの河川

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2014/03/01 (土) ~ 2014/03/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

もっかい、観る。
65分かあ、短いの好きだけど・・と思っていたら・・・!息をつかせぬ、バトルなのかコンビネーションなのか、もう笑いながら陶然となり、ちょっと気を抜いてたら終わってました。

ネタバレBOX

四方に客席があり、どこから見ようか悩みましたが、驚くべきは同じ動きを裏から再現して、どちらからでも見られるようにしていること。片手にテーププレーヤー、両脇にカセットホルダーをつけ、舞台の外にテープのケースを捨てつつBGMを入れ替えるさまと、足でスイッチをオノフして照明を操るさまは、さながら部族の踊りのようでもありました。部族の踊り、1時間。トランス状態になりかけました。
佐藤さん、真骨頂。峯村さん、のりのり。もう一度、みたい!!
バッド・アフタヌーン

バッド・アフタヌーン

アミューズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2011/08/13 (土) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

いいのよ短くたって。面白くて、うまければ。
土田さんの演出なので、なんぞフジョーリなのかなと構えていたら、非常にわかりやすいシットコムでした。アテ書きのよく効いたスピーディな脚本で、達者な脇に固められ、ヒロシさんも頑張っていました。立ち姿がきれいですね。
並んで立つ土屋さんより小さいけど、バランスがいい方なんだと判りました。
土屋さんの長い手足をもてあましてる様も好きですけど。
そして平田あっちゃんのお約束の暴走っぷり!これを楽しみに来たのよ。ああ、わたしは今、人生を楽しんでいる・・・!と思いながら笑っていました(大げさ)。
そして菅原さんを知ってしまいました。猫ホテでもみていたはずなのに、こんなにキャラ立ちして・・・ということで、みなさんプロトタイプなわかりやすい話ながら、大いに笑って楽しんで、90分でおなかいっぱいでした。
最後に特筆すべきは、舞台装置の見事さ!奥行きを感じました。

LOVE LOVE LOVE R36

LOVE LOVE LOVE R36

劇団扉座

新宿シアタートップス(東京都)

2007/12/12 (水) ~ 2007/12/20 (木)公演終了

満足度★★★★★

ウエルメイド?いえいえ、ベストメイド!
小品とはいえ、これだけの脚本家をそろえるとはなんど贅沢な。
全く奇跡です。
初日にもかかわらず、大人のベテラン役者さんたちは密度の濃い芝居を繰り広げてくれました。
トップスで4500円。でも、決して損はさせまへん。もう1回みたい!

ネタバレBOX

客演の井之上さん、さすがのうまさ。この人は今、作品ごとに名をあげているような印象。麻生かほ里さん、キャラクターを生かして好演。劇団の役者さんでは伴さんがなんといってもおいしいとこどり。井之上さんとのがっぷり四つ、見ごたえありました。
蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

蜜柑とユウウツ~茨木のり子異聞~

グループる・ばる

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/06/12 (金) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

る・ぱるの代表作
いつもの作風とは違ったけど、演劇の可能性を教えてくれる、素晴らしい作品でした。長田さん、これからの円熟が楽しみです。客演の木野さん、小林さん、素晴らしかった。
多少幻想的だけど早い時期にその仕掛けがわかる(というかわかってしまう)のはよいのか悪いのか。
さらに磨きをかけて再演してほしいです。

ネタバレBOX

る・ぱるのお三方はやはりアテガキ的な役割分担。「キガカリ」以外は同じ名を持つ通りすがり?の幽霊、ということだけど、途中で代わる代わる生前ののり子を演じているのだから、ここはのり子の幾つかの側面を象徴する存在としてもよかったのでは。
個人的には、この作品を見て茨木のり子ってあんまり好きでないなーと思ってしまったのが残念でしたが、それは作品の問題ではありません。評伝ものは自由であっていい。ただ、人物を知りつつ劇中の詩作をきいていると、どうしても浅く感じてしまいました。
むしろ木野さん演じる岸田衿子のせりふに印象的なものが多かった。
狂言回し的な役割だからでしょうか。岸田氏に関心を持ちました。
小林さんはもう見ると涙腺が緩むように条件反射ができてしまっているのだけど、やはり素敵でした。
ウィンカーを、美ヶ原へ

ウィンカーを、美ヶ原へ

kitt

駅前劇場(東京都)

2013/07/26 (金) ~ 2013/07/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

本公演がmonoならこっちはstereo
とても面白かったです。土田さん特有の、ちょっとだけ日常離れしたタダシイ日本語のせりふ。それだけで新劇をいじっているのか、と深読みしながら、一語一句楽しみました。そして毎度ながら、きゅっと短ひきしまっているのがいい。
再演であて書きじゃないのに、それを感じさせない充実した舞台でした。大満足!

ネタバレBOX

恋人に嫉妬する年上の女性は、さしづめ金替さんかな。それから、初演時の役の性別そのままじゃないかもな、とも思いました。
役者さんはとてもうまい方と初々しい方両方でしたが、滑舌の悪い役者さんは役も観客もそこをいじって、笑いになっていました。
導入部のピアノのワルツがとても素敵でした。曲名はなんでしょう?家で聴きながら舞台を思い出したいです。
デンキ島〜白い家編〜

デンキ島〜白い家編〜

劇団道学先生

新宿シアタートップス(東京都)

2007/11/14 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

大人のガンとばし、いいんじゃないか。
蓬莱さん脚本による道学レギュラー+客演。役者さんたちさすがですが脚本もやっぱり好きです!いつもの道学とは違うガンとばし芝居を、皆様楽しんでおりました。蓬莱さん、やっぱ好きっす。

ネタバレBOX

井之上さんが髪を伸ばして(笑)スーツや学ラン着てたが、均整のとれた美しいからだで感心した。山本さん存在感あって良し。古山さん、軽妙で楽し。青山さんの小芝居にクスクス笑い止まらず。
ひとよ

ひとよ

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2011/10/21 (金) ~ 2011/10/30 (日)公演終了

満足度★★★★

家族に横たわる暗く深い溝 でも・・・
一瞬も気の抜けない舞台でした。広いシアタートラムの両端いっぱいを使って、去来する人々。それがとても自然なのはさすがです。
舞台装置、よかったなー。
人物ひとりひとりやその関係性にスポットがあてられるのは見事だなーと思いながら帰宅後リーフをみたら、一人だけどこで出てきたのかどうしても思いだせない人がいた・・・
牛飼いと長男の嫁に救われましたが、あまりにも重いテーマ、これでいいのかなぁ。と少しのどにひっかかるのもまたよし。

ネタバレBOX

おとんがうざくて殺意を持つ、というのは、多かれ少なかれどの家族にでもあることなのでは と思います。そこをいきなり飛び越えたところから始まり、その後を残された人々はどう生きてきたか、という話なのですが、そこにはどうしてもそれまでに形成された人間性が垣間見えるはず。惜しむらくは、3人兄弟にそこが描ききれていないところ。
長男のどもり、次男の性格・・・最後の母ちゃんの慟哭だけがそれを垣間見せたように思います。

牛飼いの不思議な魅力、とてもよかった!
「神社の奥のモンチャン」 

「神社の奥のモンチャン」 

ゴジゲン

座・高円寺1(東京都)

2011/02/02 (水) ~ 2011/02/06 (日)公演終了

満足度★★★★

鬼の耳に涙。
本作は初回の再演とのこと。処女作とは思えない会話の小技がたくさんあり、くすくす、ふふふ、ワハハ、と種々反応してしまいました。
目次さんの恵まれた容姿と身のこなし、一分の隙のないなりきりぶりに、目を奪われました。

キャラクター的には、村長さんが好き。

1時間40分くらいになるとしまるかな、と思いました。
女優さんが割りと声が高い中、ムギ役の女優さん、存在感ありました。
そして松居さん 役者としてもよかった。ちょっと瑛太に似てましたヨ(笑)。

公演ごとにハコが大きくなっているゴジゲン。でも、旗揚げって、つい3年前のことなんですね。その躍進ぶりに目をみはると同時に、今のマスコミ偏重主義に踊らされることなく、堅実に松居ワールドを築いていってほしいと切に願っています。

はからずも節分の日に、やさしい鬼に泣かされました。



ネタバレBOX

狭い共同体の中での力関係とそれへの抵抗、そして本当の気持ちに素直に従えない人間の弱さ、おろかさ、イトシさなどが、あまりに善良でおろかなモンチャンと彼を取り巻く人々によって描かれていきます。

目次さん、しばらくモンチャンのイメージがぬぐえそうにありません。
暗転のあと、目頭が熱くなりました。




ピース-短編集のような・・・・・

ピース-短編集のような・・・・・

グリング

ザ・スズナリ(東京都)

2008/07/30 (水) ~ 2008/08/11 (月)公演終了

満足度★★★★

青木さんの新境地?それとも・・・
客演陣のセレクトが秀逸。青木さんのキャスティングのセンスも光る。星野さん、最高。団員も個性を発揮し、役者さん皆が光っていました。杉山さんの静かな狂気、怖かった。
今回に限らないのですが、最近、舞台の喫煙シーンが多いのがやけに気になります。
笑って、息をのんで、やがて感動がしみ入る舞台でした。

ネタバレBOX

珍しく最後にはメッセージ的せりふも。スピーディなグリングの舞台にいささかそぐわない幕間の荻原さんにもどかしさを感じていたが、最後にそれは感動となって身に迫ってきました。折からの無差別殺人など、幸か不幸かタイムリーなメッセージでもあった。「ピース」ー。副題が「短編集のような」なので、pieceの意味かと思って観ていると、それはやがてpeaceにもつながるのでした。
恐れを知らぬ川上音二郎一座

恐れを知らぬ川上音二郎一座

東宝

シアタークリエ(東京都)

2007/11/07 (水) ~ 2007/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★

達者な脇役陣に助けられ
脇役陣、特に戸田さん、瀬戸さんなどの女優陣の達者な演技を大いに楽しみました。それに比べて主役の二人が今ひとつだったかな。長尺ながら飽きさせないところはさすが。三谷さんの昨年の作品、PARCO歌舞伎の影響などをちらりと感じさせるところも楽しかった。

ネタバレBOX

演技の上手な戸田さんが演技のできない役で、舞台上で固まるところ、最高におかしかった。まだ上演期間が長いので、常盤さんなは戸田さんの刺激を受けてタメをはる芝居ができるようになってほしいけど・・・

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