Re・BIRTH-南総里見八犬伝異聞-【完結編】
super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船
ブディストホール(東京都)
2015/05/27 (水) ~ 2015/06/02 (火)公演終了
満足度★★★★
完結編にふさわしい造り
白龍チームのみ観劇。
昨年10月に前編、それを経ての後編(完結編)。
自分は前作も観劇済みなので、
今作のキーになるであろう設定は把握してました。
前作からキャストが変わっていたり、
同じ人でもビジュアルが変わっていたりしていたようで、
最初の戦いのシーンで名前を呼ばれるまで「だ、誰だ?」と
思ってしまうことも何度かありましたが、
観ているうちにだいたい把握できました。
休憩15分こみで、上演時間3時間。
休憩明けのところでコミカルなシーンを入れたことで、
あの世界にすっと戻れて良かったなぁと思いました。
“ … In The Attic ”
まごころ18番勝負
王子小劇場(東京都)
2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了
満足度★★★★
想像以上の世界
こちらの団体の作品を観劇するのは2つめです。
11:00と13:30の回を観劇。
個室化された客席、
受付してチケット半券を手にした瞬間から始まる「体験」。
劇場ってこんなこともできるんだ! と予想を上回る面白さでした。
劇中劇のような朗読部分の趣向も各々変化があり、
主張しすぎない音楽、影を意識したような照明など、
雰囲気たっぷりでドキドキしました。
登場した原典を読みたくなったので
予約販売の原作集も買いました。
届くのが楽しみです。
原作に目をとおした後に観ることになる8月公演も楽しみにしています。
かべぎわのカレンダリオ
バンタムクラスステージ
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2015/05/14 (木) ~ 2015/05/25 (月)公演終了
満足度★★★★★
無駄のない造り、でも他人行儀でない距離感
Aはシリアスで100分、Bはラブコメ的な70分。
ただ、Bは日替わりゲストなので多少前後するようです。
開演前に制作さんが「ゲストの具合で多少前後します」と。
具合…観てみると確かに具合だな、と(笑
一つの言葉に複数の意味を持たせたり、
センスのよい言い回しで構築された会話は
映画を見ている気分になります。
それを目の前で生身の役者さんが演じているので、
ライブならではの温度や息づかいが感じられて、
作り込まれているのに「他人事」にならず、
のめり込めました。
登場人物たちは過剰に過去を描かれたりすることはないのに
彼らの仕草や話し方から
今までの人生や、他人への感情が透けて見えるのも見事でした。
場面転換が多めですが、暗転ではなく
薄暗がりのまま人物を中心に背景が転換するので、
集中力が削がれることがなくて良かったです。
でも小難しい訳じゃなく、1回観劇で満足できるつくり。
(回数を重ねるごとに新たなる発見があって、
それも楽しい要素ですが
本筋は初見でキレイに落ち着きました)
ABセット券で観劇したとき、
A観劇時に、チケットとは違う「B引換券」が一緒に渡されて、
もう片方の時もお金は払わないけど受付に行くんだなというのが
説明されなくてもわかって良かったです。
(整理番号のもらい忘れ防止)
チケットだけ2枚渡されて、
「これってもう一度受付通すのですか?」と
受付のスタッフさんに尋ねてしまう公演が多い中、
いいシステムだと思いました。
引換券にも
「もうひとつの公演の予約はお済みですか」などと書いてあり
親切な心遣いだなぁと。
中之島春の文化祭2015
ABCホールプロデュース公演
ABCホール (大阪府)
2015/05/02 (土) ~ 2015/05/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
両日観ました
いろいろな団体が一気に観れて、
名前だけ知ってる団体、
名前も知らなかった団体を知れるいい機会。
次回以降の遠征の決断材料にもなるし、
好きも苦手もいっしょくたに観れるので楽しかったです。
いいむろなおきマイムカンパニー、十三クラブ、スイス銀行、
ステージタイガー、ガバメンツ、オイスターズ、
匿名劇壇、かのうとおっさん、N-TranceFish 、
レトルト内閣、変ホ長調、MousePiece-reeが好みでした。
「ラグナロク」
BLACK★TIGHTS
近鉄アート館(大阪府)
2015/05/04 (月) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★
ど派手演出にクラクラしました
プロジェクションマッピングをうまくつかって瞬時に場所が変わる演出、
ど派手な照明と音楽、衣装、華やかでした。
ファンタジックな衣装でのお芝居はあまり積極的に観ないほうなので
作品内容とともに
役者さんたちのビジュアルを見るのも楽しめました。
初日の夜公演に、初回の「撮って出しDVD」が発売されるという
対応の速さもすごいなぁと思いました。
とても楽しい時間でした。
同時にいくつか作中で「うん…」と思ったことがあったので
それはネタバレのほうへ。
ゆうれいを踏んだ
突劇金魚
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/04/25 (土) ~ 2015/04/29 (水)公演終了
満足度★★★★★
生まれながらに与えられた家族、求められてなる家族
観劇前に大阪公演の様子をWEBで見て、
チラシの絵が再現されてて驚きました。
突金の作品は毎回なにかしらで笑えて
同時にチクッと来るのですが、
今回は今迄で一番身近な感覚だったので話に入りやすく、
面白かったです。
上演時間95分。
開場中と終演後に、舞台と客席の間にある機材に
赤いペンライト的なものを添えて目立たせていた心遣いが、
入場時退場時に気づきやすくて優しいなぁと思いました。
(その機材もただ機材としてでなく、
根元にちゃんと美術が施されててセットの一部になってたのも良い)
途中で選挙の広報カーの音が漏れ聞こえてきましたが、
これは誰のせいでもないし、
26日が投票なので今回以降は大丈夫かと。
(話が面白かったので、すぐ話に意識を戻せました)
再生ミセスフィクションズ
Mrs.fictions
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/03/27 (金) ~ 2015/03/30 (月)公演終了
満足度★★★★★
今更ながらですが面白かったです
短編4本、すべて初見でした。
こちらの団体は何度か拝見してますが、
ほのぼのとした、
でもちょっとまどろっこしい会話のやりとりが好きです。
各々15分でしたが、無駄のないつくりで、
でもこれを長編にするのは野暮なんだろうな…と思わせる
良作たちでした。
特に2作目が心を揺さぶり、涙腺を刺激しました。
エレベーターで受付にあがったあと、
階下での並び順を再現させる為に、
数人で区切ったうちの後ろの人を先にエレベーターに乗せれば
受付の並び復元もスムーズになるかなぁと思いました。
Angry 12
ワイアールジャパン
サンモールスタジオ(東京都)
2015/04/07 (火) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
Bキャストを観劇。
元作品「12人の怒れる男」は
タイトルと陪審員の話だということしか知らずでしたが、
それ以上の予備知識は不要でした。
有罪に「合理的疑問」を持った陪審員8号の発言に対しての
ほかの陪審員達の反論を見ていて、
彼らの過去やだいたいの性格、
職業などが推測できるのが面白かったです。
同時に
「私たちは冷静に物事を見ているようで、
実は色眼鏡越しに見ているのだなぁ」とも思わされました。
それは自分の今まで生きてきた境遇などから培われたもので、
判断基準として使えば有用だけど、
一歩間違えると偏見になるのだなぁ、と。
陪審員と裁判員は違うのでしょうが、
自分がこういう場に立ったとき、
冷静に、客観的にいられるだろうか…と考えてしまいました。
時間が有ったらもうひとつのチームも観てみたかったです。
『スカイ』 次回ノーチラスは7/24(金)~29(水)
シアターノーチラス
シアター711(東京都)
2015/04/08 (水) ~ 2015/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
乾いた風が吹いているような感覚でした
「UFOを呼ぶ会」の会合の現場に
集まった人たちのやりとり。
登場人物の誰もが欠点(人間関係を壊しそうな要素)をもっていて、
会話の中で今にも破綻しそうなギリギリの空気感がありました。
どこで壊れるんだろう、何によって壊れるんだろうと
少し意地の悪い視点で観ていました。
淡々としていましたが、
ざわざわする感じをラストまで維持していて、着地点もあったのでホッとしました。
7人のテノヒラサイズ
テノヒラサイズ
SPACE9(大阪府)
2015/04/03 (金) ~ 2015/04/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
大きなテノヒラサイズの世界
テノヒラサイズ×野村さん、しかも対面舞台ということで
どんな話が展開するのかわくわくしながら行ってきました。
90分、と紹介文にはあるけど実際は110分でした。
劇場入り口などでの掲示、開演前にスタッフからも口頭で案内あり。
オープニングから引き込まれて終演まで夢中で観ていました。
「対面舞台だから」という理由ではなく、
複数回の観劇に耐えられる作品だと思います。
本日は11:30-、15:30-、19:30-と3回公演。
正直、1日3回公演するにはボリュームありすぎです(笑
ストーリー本筋は1回で十分わかるし楽しめるのですが、
観るたびに新しい発見(伏線や見せ方の気配り、アドリブなど)があって、
それを見つけるのもとても楽しかったです。
『山茶花』
演劇人*
d-倉庫(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
Wキャストで色が違う
登場人物の愛情のベクトルがわかりやすくて、
それゆえに傷ついてしまう関係などもあって切なかったです。
パンフレットによると、夏の話だったのを冬に変更したそうで。
暗転ならぬ明転で場面が切り替わる際の、
客席に走る青い光とキーンとした音が、山の静寂を感じさせてくれました。
それによって追加されたであろう「天花(=雪)」の使い方も見事で、
想いを積もる雪になぞらえたサンサカの言葉、
降る雪の中、つばきがつぶやく言葉などが心に響きました。
花チーム→山チーム→花チームの順で観ましたが、
Wキャストになっている方々は各々でキャラを作っているようで
「へぇ、こっちのチームの○○役はこういう言い方をするのか」と、
面白く感じ、個々の役者さんの熱気を感じられる公演でした。
当日のロビースタッフのこまめな声掛け、
誘導のスムーズさ、
稽古期間中の公式ツイッターでのキャスト紹介は
開演までのテンションを上げてくれましたし、、
パンフレットやブロマイドの内容&値段設定なども
お財布のひもが緩みやすいところで良かったです。
オルタソフィア -憂国の革命因子-
劇団ZTON
京都府立文化芸術会館(京都府)
2015/03/12 (木) ~ 2015/03/14 (土)公演終了
満足度★★★★
13,14日と観ました
ZTON作品は今まで何度か観てきましたが
そこで受け取っていた「ZTONといえば○○」を
ことごとく良い意味で裏切りつつ、世界観の細かさは相変わらずで
休憩なし2時間強、楽しみました。
新たに登場した「銃」で遠距離戦になるかと思いきや
「銃を使わせないために」懐に入る戦い方になっていて、
ストーリー上の理由で剣あり槍あり斧(?)ありで
各々のキャラクターにあった動きの「魅せる殺陣」でした。
パンフレットも値段以上の内容量で、
普段とガラッと違う役者さんたちの姿と名前を一致させるのに
一役かってくれました。
音響との兼ね合いなのか、
役者さんの声の高さがそうさせているのかわかりませんでしたが、
早口で喋られると聞き取りづらいなぁと思う場面もいくつか…
オルタソフィア世界特有の専門用語は聞きなれないので、
耳に入った音と、パンフレットで得た単語知識を結びつけるのに
ちょっとだけ戸惑いました。
セロティピアの存在感を印象付ける様々な演出が、特に好みでした。
紅白旗合戦
Aga-risk Entertainment
サンモールスタジオ(東京都)
2015/03/18 (水) ~ 2015/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
「客観視して突き放して」を実感
開場時間中に、スタッフの方が
「お目当ての役者さんがいましたら、よく見える位置をご案内します」
と言ってくれて、
お目当てさんがいても1回しか観劇できない人に優しいなと思いました。
役者さんの名前と役名が揃えられていたので
名前を覚えるのに必死にならず、すぐに議論のほうに集中できました。
公演を観ているだけで、
初見の役者さんの名前が覚えられるのも得した気分でした。
オープニングの演出からワクワクして、
2時間があっという間、笑いっぱなしでした。
ヤジやちょっとした会話の一つ一つにも
「無駄話なんだけど、無駄じゃない感」があって、
本当に今現在起きていることを覗き見ているような感覚でした。
脚本としてこれが書かれていて、役者さんがしゃべっているのはセリフ…
とは思えないようなライブ感で、
次の回の公演をつづけて観たら
全然違う展開なんじゃないかなと思うくらい空間全体が生き生きしていました。
オパンポン☆ナイトvol.3 曖昧模糊
オパンポン創造社
王子小劇場(東京都)
2015/03/06 (金) ~ 2015/03/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
豪快なようで、緻密につくりこまれてる!
4話オムニバスで、
どの作品も単品で楽しめつつ、
すべて観終わったあとのスッキリ感が格別でした。
「人間って、
泣くのと笑うの同時にできるんだ!」
っていう体験ができます。
一回だけ観るのでも何の問題もないですが、
話し言葉の使い方、
登場人物達の心の動き、
それをこちらに伝える役者さん達の演技力
色々なモノが鮮やかすぎて、
何度も観たくなります。
(日曜の公演も観に行きます)
独りぼっちのブルース・レッドフィールド
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2015/02/22 (日) ~ 2015/03/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
通常回とR18回を観劇!
普通の西部劇じゃないなーってことは
チラシ画像(特に右端)の時点でわかっていましたが、
予想を超えた楽しい作品でした。
はっきり言って手狭なあの劇場ロビーで、
終演後にストレスなく物販に行く人と出口に向かう人が進めたのも
素晴らしいと思いました。
そうなるよう常に声掛けをしていたスタッフさんたちの動きも
それを受けて焦らずに波に乗って歩いたお客さんたちを見ても
「いい公演だなぁ」と思わせてくれました。
開場時間中の本編とは関係ないパフォーマンスも面白くて、
あれを観るために
「開場時間にはすべての支度をして劇場にいよう」という気持ちになるので
劇団側も定刻開演できるし、
お客さんも楽しいしで両方得な催しなのだなぁと思いました。
後列プレミアム席で拝見しましたが、
舞台全体が見渡せて、表情もちゃんと見えるし、
前列のひとの後頭部も視界に入らないしで、快適でした。
BEAT RUNNER!
ステージタイガー
松原市文化会館(大阪府)
2015/01/25 (日) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
遅くなりましたが投稿
わかりやすいストーリー、
映像や小道具に頼らず人力で表現する「THE・演劇」! でした。
芝居を初めて観る層に寄り添った作品だったと思います。
凝った仕掛けとかどんでん返しは無かったのですが、
そのぶん役者さん&ダンサーさんの動きや表情が引き立っていました。
谷屋さんと白井さんの「食べる」演技がとても上手で、
(谷屋さんはリアル、白井さんは漫画チックという、個々の魅力も印象的)
帰り道無性におなかがすきました(笑
以下は当時つぶやいたツイートの一部転載。
隣人の奏でる和音
ワイアールジャパン
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/02/11 (水) ~ 2015/02/15 (日)公演終了
満足度★★★★
不協和音も「和音」
101,102,103号室の個々のやりとりが、
ひとつに重なる過程が面白かったです。
観終わった後にチラシ画像(特に右下付近)を見て、ふきだしました(笑
日替わりゲストのシーンも、内輪受けネタじゃなくて楽しかったです。
(でも、ゲストさんの所属劇団作品を観たことがあったので、
彼の持ってた小道具にテンションが上がりました)
お笑いサタケ道場 × オパンポン創造社
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2015/02/10 (火) ~ 2015/02/10 (火)公演終了
満足度★★★★★
良作30分x2
平日夜ということで、関東住まいにはハードルが高かったのですが
お気に入り劇団のオパンポン創造社が上演&
次の日が祝日(会社お休み)で仕事への影響も少なかったので遠征。
2作品とも良作で、行ってよかったです。
1作品30分という上演時間も手軽で、観やすかったです。
以下は自分のツイッターの転載&一部追記。
オラハラ!BoyZ talk Between
劇団YAX直線
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2015/02/06 (金) ~ 2015/02/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハラ・ハラスメントを楽しみました(笑
非モテ側からだけの視点で描かれるのかと思いきや、
いわゆる「オラオラ」している人たちの不器用さも描いていたり、
「オラオラ」側に属していないと生きていけない登場人物も描いていたり。
「非モテ」側の言葉にしづらいモヤッとした劣等感を
ウマいこと言葉にしているところ、
「非モテ」の人たちをデフォルメせず
リアルに描いているところにも好感が持てました。
(極端に不潔っぽくしたり、逆に小奇麗すぎたりしない、いい塩梅)
休憩なしで上演時間はだいたい1時間45分くらい。
メンタルトレーナーのくせに
護送撃団方式
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/01/28 (水) ~ 2015/02/01 (日)公演終了
満足度★★★★
初・護送撃団方式
別劇団で護送撃団方式の主宰さんが客演していて、
彼のホームが気になった &
脚本・演出が山田能龍氏(俳優としてしか観たことがなかった)
ということで観に行きました。
壁のように見えた舞台装置が実は可動式で、
そこに窓もあいたので意表を突かれました。
スモークがたかれるので…ということで
客席の希望者にマスクを渡す気遣いは
いままで出会ったことがなかったのでとても感心しました。
劇団としてコメディは初ということでしたが、
根底にはダークさがあってただのお笑いだけで終わらせず、
ラストシーンもこちらに投げかけてくるような演出で面白かったです。