満足度★★★★
Wキャストで色が違う
登場人物の愛情のベクトルがわかりやすくて、
それゆえに傷ついてしまう関係などもあって切なかったです。
パンフレットによると、夏の話だったのを冬に変更したそうで。
暗転ならぬ明転で場面が切り替わる際の、
客席に走る青い光とキーンとした音が、山の静寂を感じさせてくれました。
それによって追加されたであろう「天花(=雪)」の使い方も見事で、
想いを積もる雪になぞらえたサンサカの言葉、
降る雪の中、つばきがつぶやく言葉などが心に響きました。
花チーム→山チーム→花チームの順で観ましたが、
Wキャストになっている方々は各々でキャラを作っているようで
「へぇ、こっちのチームの○○役はこういう言い方をするのか」と、
面白く感じ、個々の役者さんの熱気を感じられる公演でした。
当日のロビースタッフのこまめな声掛け、
誘導のスムーズさ、
稽古期間中の公式ツイッターでのキャスト紹介は
開演までのテンションを上げてくれましたし、、
パンフレットやブロマイドの内容&値段設定なども
お財布のひもが緩みやすいところで良かったです。