『山茶花』 公演情報 『山茶花』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.1
1-9件 / 9件中
  • 満足度★★★★

    Wキャストで色が違う
    登場人物の愛情のベクトルがわかりやすくて、
    それゆえに傷ついてしまう関係などもあって切なかったです。

    パンフレットによると、夏の話だったのを冬に変更したそうで。
    暗転ならぬ明転で場面が切り替わる際の、
    客席に走る青い光とキーンとした音が、山の静寂を感じさせてくれました。

    それによって追加されたであろう「天花(=雪)」の使い方も見事で、
    想いを積もる雪になぞらえたサンサカの言葉、
    降る雪の中、つばきがつぶやく言葉などが心に響きました。

    花チーム→山チーム→花チームの順で観ましたが、
    Wキャストになっている方々は各々でキャラを作っているようで
    「へぇ、こっちのチームの○○役はこういう言い方をするのか」と、
    面白く感じ、個々の役者さんの熱気を感じられる公演でした。


    当日のロビースタッフのこまめな声掛け、
    誘導のスムーズさ、
    稽古期間中の公式ツイッターでのキャスト紹介は
    開演までのテンションを上げてくれましたし、、
    パンフレットやブロマイドの内容&値段設定なども
    お財布のひもが緩みやすいところで良かったです。

    ネタバレBOX


    ストーリーは全体的にはいい流れだったのですが、
    逃げたり戻ったりのやりとりが何度も繰り返されていた感じで、
    「今、この子たちはどこにいるんだろう…?」と時々思ってしまいました。
    つばきちゃんがまっすぐな心の年若い娘の設定なので
    仕方ないとは思うのですが…命がけで逃がしてくれたのに
    「やっぱり心配だから私は戻る!」とか言い出してヤキモキしました(笑

    あと、一番最初のセリフが(鳴き声を除いて)やまこの長の言葉で、
    オジイサン風味になるように声を加工してエコーをかけていた(?)ので
    初見では何を言っているのか聞き取れず、
    ちょっと出鼻をくじかれた感じで世界の仕組みにするりと入り込めずでした。
  • 満足度★★★★

    2時間20分。
    くらいでしたか、上演時間。
    ちょっと終盤が展開が進むんだか進まないんだか、というか
    あれ、また殺陣になるんだ、というか。
    逆にもう少し描いてほしいなという部分が特に触れられなかったり。

    演者のエネルギーが溢れていたし、
    色んな思いが交差するストーリーもよかったんですが、
    いろいろ構成し直せば2時間くらいにまとめられたんじゃないかなと。

    照明の使い方が好みでしたねー。

  • 満足度★★★★

    花言葉
    なかなか見応えのある舞台だったが、語り落ち的な部分が多く、登場人物や設定の甘さが感じられた。世界観の狭さももったいない気がする。見た目には美しいセットだったが、それが殺陣の足枷になっていた気がしないでもない。しかし、出演者の熱量はハンパなく、かなり好感が持てた。ちなみに山茶花の花言葉「ひたむきな愛」というのもあるようで、こちらのほうがこの話にはふさわしい気がした。

  • 満足度★★★★★

    暖かいさに溢れた"想い"たち
    哀しくて美しい物語。
    人を想う気持ちは、何故幸せだけを呼び寄せないのだろう?
    切なくてやりきれないのに、やっぱり人を想う気持ちを大切にしたい。。。と心から思ってしまう。
    観劇から一夜明けた今も 心の奥をに、哀しいもどかしさと、暖かいさに溢れた"想い"たちが満たして止まない。

    ネタバレBOX

    「サンサカ」と「つばき」の想い。
    「サンサカ」「ヒゴ」「シシ」の義兄弟への想い。
    「千里」の「源兵衛」への想い。
    「三國」と「ヒゴ」の想い。
    「紅鶴」と「侘助」の想い。
    「源兵衛」の「亡き母」への想い。
    「シシ」の「侘助」への想いw。

    子供を残す為だけに人間の女と交わることが定めの妖怪「やまこ」。
    "定め" と "溢れる人への想い" に苦悩する妖怪やまこの「サンサカ」。

    「つばき」や愛する人間を山賊から逃す為に戦い、掟を守る為に自ら永遠の別れを選ぶ「やまこ」の三人。
    命尽きる間際に山々にこだまする鳴き声は悲しく、そして誇らしく・・・・。
  • 満足度★★★★

    詰めが甘い♪
    恋愛もの♪プロット・構成は定石をおさえ、キャラ造形も良い♪好きになれる気はしたが、どうにもアラが気になった♪ 役者がカミまくり♪異世界を作り切れなかったのが敗因か♪もっと引き込まれたかった♪

  • 満足度★★★★

    恋物語は一つじゃない
    説明から見て、主人公の「やまこ」の青年とつばき、この二人の恋の物語なのだろうなと予測していたのですが、ふたを開けてみればいくつもの愛と恋の物語が。二時間とすこしで全ての登場人物の愛と恋にそれなりにきっちりした形を与えたのは、よくやったなぁと感心。個人的に「次男坊」の物語に胸が熱くなりました。
    物語としては幾分かの物足りなさも。物語の外郭はしっかりしているけれど、中に並んでいるパーツがややぼんやりしてしまっている感じがします。主に「やまこ」の設定。もう少し彼らの背景に感情移入できるエピソードが欲しかった気がします。でも三人組自体はとても魅力的でしたし、冒頭で生き生きと跳ね回る三人は本当に獣のように見えました。
    三人に限らず、人物はみんな魅力的。
    特に女性陣はそれぞれの役の味をしっかり振り分けて演じていて、すっきりわかりやすく見られました。

    これは好みの問題が大きいとは思うのですが…。
    この作品にはOPのダンスは必要ないのではないかな、と感じました。
    里の雰囲気の作り方がとても良くて、昔話の中に連れて行ってもらったような気持ちになっていたところにキレッキレのダンスだったので、現世にもどっちゃった感じが。
    ダンスはみなさんとても上手で、見応えはありました。



  • 満足度★★★

    役者の熱量は大いに見る価値あり。ただし…
    まず最初に苦言を呈しておくとプロットが雑。
    演出と役者は相当がんばってると思うが、おもしろさの上限があらかじめ決まっている中で、稽古では「理論上限値に近づける」ことしかできなかったのではないか。
    これ以上はネタバレで。

    とは言っても、キャスト。
    見目麗しく、しっかり演技もできる「女優」が山ほどいる中で、凛と美しいヒロイン、今まで見たことがない役をそれはもう堂々と演じる本間理紗を見るだけでも3,000円の価値は十分にある。
    (ルパン三世「カリオストロの城」におけるクラリスの位置、と思っておけば半分ぐらい合ってると思う)

    やまこの三人は立ち回りもキレがあってよかったし、石部雄一の妖しい色気と弱さの二面性は物語の奥行きを増していた。
    森下まぐ、松木わかはも出番こそ多くないものの独特の存在感を放っていた。
    全体的に女性キャストがパワフルな座組。

    殺陣は、目の前で刀がビュンビュン空を切るので最前列で見てたら怖かった。安全対策は講じているんだろうけども。。。

    衣装や小物も凝っていてよい。でも残念だったのが足元。
    ゴム底のAirMaxみたいな地下足袋はこの世界にマッチしておらず、詰めの甘さを感じさせた。

    ネタバレBOX

    中盤、永楽園から出るの逃げるの、逃げる途中でどうの、やっぱり戻るの、戻ったら戻ったで今度は別の人と逃げるので何回も同じような立ち回りが繰り返された挙句、ちょいちょい挿入される細切れのエピソードで話の全体像が見えてくるのかと思いきやそれも中途半端。

    やまこという設定上の必然性もイマイチ。
    彼ら自身の出自である「里」にリアリティが感じられず、掟や指輪のくだりも裏付けが不足しているように思う。

    そしてサンサカの母、チャドの妻、源兵衛の母など終盤で伏線が(少なくとも明示的には)回収されず曖昧なまま。

    むりやり悲恋話にもっていくのも強引に感じられ、ひょっとして「小劇場でハッピーエンドはご法度」という呪縛でも感じているのだろうか?と勘ぐるほど。

    つばき(椿)とサンサカ(山茶花)の対照、対称性をより明示的に描くとか、違うやりようがあるのではないかなぁ。
  • 満足度★★★★★

    切なく儚い愛の物語。
    (コメント途中で切れました)
    初日から、こんなに泣いてしまって…残りの公演での自分の涙腺がもつか心配です(笑)。
     
    2時間20分の上演時間が、あっという間に思えるほど…物語に引き込まれました!!

    やまこたちと人間たちの愛を感じて欲しい!!

    沢山の人に観て欲しい舞台です★

  • 切なく儚い愛の物語。
    迫力満載の殺陣や、キレのいいダンス…だけど、ただのエンタメではなく…やまこたちと人間たちの愛が描かれた舞台でした★

    初日から、こんなに泣いて

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