「ラグナロク」 公演情報 BLACK★TIGHTS「「ラグナロク」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ど派手演出にクラクラしました
    プロジェクションマッピングをうまくつかって瞬時に場所が変わる演出、
    ど派手な照明と音楽、衣装、華やかでした。

    ファンタジックな衣装でのお芝居はあまり積極的に観ないほうなので
    作品内容とともに
    役者さんたちのビジュアルを見るのも楽しめました。

    初日の夜公演に、初回の「撮って出しDVD」が発売されるという
    対応の速さもすごいなぁと思いました。

    とても楽しい時間でした。
    同時にいくつか作中で「うん…」と思ったことがあったので
    それはネタバレのほうへ。


    ネタバレBOX


    「箱船」の、命そのものをエネルギーにするという設定が好みで、
    地下深くに潜り、暴走を止めるため17年間箱船にジャンクションしていた
    次女のベルダンディーが歌いつづけていたシーンで、
    彼女が背を向けていて声が聞こえないのに
    こちらの耳に透明な歌声が響くような景色がとても美しかったです。

    クライマックスで三姉妹とその騎士たちが戦うシーンでは
    生歌と魔法の演出に燃えました。

    錯乱した市長とその息子トールのやりとり、
    べルダンディーとウルドの歌対決、
    ひそかにひとり慈愛の歌を歌う長女ウルド、
    第二王子バルドルの反乱(その思考回路と表情)、
    今まで基本一人だった第一王子ロキが、
    シグルドをかばったり自分の身体で刃を止めてチャンスを作るところ、
    血はつながってない母娘の愛情、
    ベルダンディーの「少し、見えなくなるだけ」という言葉などが印象的でした。



    ど派手な演出で歌ったり踊ったりするので
    「エネルギーが枯渇してる世界」という世界の設定で
    「これはイメージ的な演出? それとも実際に起きてること?」と
    一瞬悩んでしまうことが何度かありました。

    あと、上に登ってるのか下に降りてるのかも時々わからなくなりました。
    (直接観劇には支障がなかったけど、
    最後まで世界のビジュアル的な全貌がつかめず)

    あと、17年の歳月を乗り越えてきたはずの人たちから
    それを感じにくかったのも少し残念でした。
    (何人か、時の流れを感じさせてくれる人もいたのですが
    該当キャラクター全員がそうではなかった)



    キャラクターとしては
    ロキ・バルドル・ウルド・トール・ライオス・フレイヤ・アイリスが好みでした。

    特にバルドル、ライオスの役者さんは
    ファンタジックな世界とどう化学反応するのか
    想像できなかったので世界への融合っぷりに驚きました。


    赤と青の光となって散らばった箱船のエネルギーと両親の生命が、
    一面の紫の花の中にあるようなラストシーンも美しかったです。



    あともうひとつ思ったことで、
    同団体別作品の「桜×心中」 のネタバレもあるので改行









    『桜×心中』初演で、
    ウルド役の女優さん(山口紗貴さん)が演じていた
    氷の術式を使う人物「火垂」が、
    「外道丸(今回ロキ役の俳優、野村有志さん)の力になりたい」と
    渇望していたキャラクターだったので、

    ロキのそばにいるウルドの姿、彼女の言葉のひとつひとつ、
    氷の魔法を使う魔女であったことに繋がりを感じて
    ウルドと同時に火垂も報われた気がして目が潤みました。


    0

    2015/05/09 07:39

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大