
The Kaidan アルプス一万尺 Final
劇団 CAT MINT
シアターサンモール(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
実は悲しい話
説明にある「最後に少女の口から語られた怪談話とは…」ラストは悲しみでいっぱいだ。
背筋がぞっと寒くなる怪談話で紡いだ一夜の物語。ハートフルミステリー、とあったが、実は悲しい百物語。
観ればわかるが、上演後に「登場人物アフタープロフィール」の配付…、心遣いが嬉しい。
さて、繰り返すが怪談話と言うよりは悲哀話のようだ。
(ネタバレBOX)

祀(MATSURI)
劇団め組
吉祥寺シアター(東京都)
2014/08/01 (金) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
時代劇とDJのコラボ
勧善懲悪の典型的な時代劇…安心して観ていられる。趣向を凝らしたといえぱ、DJとのコラボレーション。邪魔ではないが、敢えて入れる必要もない。
さて、説明を読んでみよう。「~その森には事実古来から七人の神々が棲んでいた。大黒天、恵比須、毘沙門天、弁財天、寿老人、布袋そして吉祥天の七神(略)」は変じゃないか。吉祥天は七福神だったか?
ちなみに公演場所は、吉祥寺シアターであるが…。
(ネタバレBOX)(後日追記)

ツナガル
セロリの会
「劇」小劇場(東京都)
2014/07/31 (木) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
母娘の確執…知られざる真実
母が病に倒れ入院した。母に対し快く思っていない一人娘が帰ってくる。子供の頃に母親に厳しく躾けられたことに対するわだかまり。説明には、女三世代とあるが、実質は母と娘の確執。
しかし、ラストでは怒涛のように氷解する。
そして真実が明らかに…娘の哀願するような叫び「おかあさん~」は感動!
その真実とは…
(ネタバレBOX)

見果てぬ夢
ランプの伯爵
上野ストアハウス(東京都)
2014/07/30 (水) ~ 2014/08/03 (日)公演終了
満足度★★★★
しみじみと
病院の中庭、そこには花壇やベンチがあり患者が集っている。そこに、がん告知された男性…妻は妊娠三ヶ月。状況設定だけで泣けてくる。
この男性を取り巻く病院関係者、家族、友人などの交流が胸を打つ。
当日配布の案内に、本作を書いたときの気持が記されており興味深く拝読した。その中で脚本に対するイメージを「ストレート」、「ベタ」と表現していたが、それは観客に伝えたいメッセージが明確なこと。それだけに強い印象を与える作品になっていると思う。
さて、主人公の病は進行して…ラストは感動。
(ネタバレBOX)

グッドモーニング、アイスパーソン
天才劇団バカバッカ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/07/24 (木) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
社会性も垣間見えて
文部科学省所管の研究施設におけるドタバタ劇。二万年前に氷結した人体の研究を進めるうちに、当のアイスパーソン(マン、ウーマン)が蘇生し…。
公演は群像劇のような感じで、生活様式・文明発達への警鐘など、示唆に富む内容が展開され見応えがあった。
(ネタバレBOX)

やめらんねぇ
BuzzFestTheater
ザ・ポケット(東京都)
2014/07/16 (水) ~ 2014/07/20 (日)公演終了
満足度★★★★
笑い…とまらねぇ
売れない漫才コンビがケンカの末、コンビを解消し互いの道を歩き始めるが…。そこに色々なことが「やめられない」人たちが絡んで話が展開する。劇中漫才劇のような作風で、十分計算し仕込んだ笑いの連発である。タイトル「やめらんねぇ」は、性癖、ギャンブルなど多くの設定をしている。その個々のキャラクターは濃い。
さて、漫才コンビはどうなる…
(ネタバレBOX)

虚病
劇団虚幻癖
高田馬場ラビネスト(東京都)
2014/07/23 (水) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
不気味さ
舞台セット・美術は、不自然・不安定を表現したようなアンバランスな配置や構図…具体的には斜めに置いたドア、多重構造の窓などである。そこには主人公のエゴが表れているようだ。
主人公はロボット工学の専門家で、最近、偏頭痛などに悩まされ妻から病院へ行くよう促され…検診結果「病気ですね、病名はわからない」と。病名が明らかにならないことに対する苛立ちは増して…。
さて、公演は人格面に重点をおいて、その深堀り・完成度を高めてはどうか、というのが正直な感想である。
(ネタバレBOX)

舞台『鬼ヶ島』
ヒート•スピリット
萬劇場(東京都)
2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★
頑張って
旗揚げ公演おめでとうございます。
さて、公演であるが、「和ノ国」と「斉ノ国」の抗争が始まって久しい。そして「和ノ国」=「善」、「斉ノ国」=「悪」という明確な設定である。そういう意味では勧善懲悪の様相を呈すところであるが、完全にそうならない結末…。
(ネタバレBOX)

Get a Life(ご来場ありがとうございました!)
613
劇場MOMO(東京都)
2014/07/16 (水) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
堪能!
臨床心理士が末期がん患者のケアを通して、自身の成長と患者、その家族からの思いを聞き取る…そんな心温まる話である。しかし、死期が迫っている者の心魂に触れることが出来るのか。ケアルームでの会話劇は圧巻で暗涙するだろう。死んでいく者が今さら何を言っても仕方がない。
この当たり前の吐露に対し、臨床心理士はこう言い放つ…。
(ネタバレBOX)

河童
DULL-COLORED POP
吉祥寺シアター(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
社会批判
芥川龍之介の「河童」が下敷。中学時代の読書感想文の課題図書だったと思う。だから遥か昔に読んだ記憶はある。しかし、内容は殆ど忘れていたので、観劇にあたり再読した。
芥川龍之介の命日である7月24日(河童忌)には、霊媒師を通じてアフタートークに現れるのだろうか。日程があえば当日観劇したかったが…。もし芥川が今の時代を見たらどう思うだろうか。河童の世界から見た人間社会の痛烈な風刺。(日本)人が思っている常識は、視点を換えれば非常識なものかもしれない。例えば人間界では男性主導、女性受動という構図が見受けられるが、河童界では逆発想である。男女平等、雇用切捨て、など発表された1927年当時と比べて現代はどうか…。
(ネタバレBOX)

マーブルクレイフィッシュの憂鬱
劇団さかあがり
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2014/07/20 (日) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★
わかんねー
説明文によれば、妊婦三人が病室に集められ、医師から病名が告げられる…何やらミステリアスな感じがした。しかし、実はコメディだったらしいが、笑えなかった。
この公演は、何を表現したかったのか分からなかった。当日配付されたミニ案内の主宰:木村晃純氏の挨拶文には、「台本を書き上げた」とあったが、話が散漫で何を伝えたいのか?演出は、大袈裟な動作と緩いテンポで観ているのが辛かった。さらに、神様や妖精が…本当に必要なのか疑問に思った。もう少しテーマを明確にし、それに見合った演出を…。
先に記載したミニ案内の要旨からすると、偶然タイトルにある「マーブルクレイフィッシュ」(ザリガニ)に出会いネタにしようとした。しかし、その前文には、結婚、子供のことを考えている自分がいると書いている。実はこちらが描きたい本音ではと思っている。だから最後のシーンに繋がるのではないだろうか。(以下、ネタバレ)

新撰組哀歌 -びいどろ揚羽蝶-
劇団 歴史新大陸
座・高円寺2(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
新視点…新撰組
新撰組前期に起こった最大の事件「芹沢鴨暗殺事件」を扱った公演である。新撰組の公演は多く観たが、暗殺される芹沢鴨からの視点は初めてである。新撰組を演じる時は、必ず「芹沢鴨」=「悪役」である。しかし、本公演は何故彼が自暴自棄になり、女、酒に溺れ、挙句の果てに暗殺されたのか、その背景を上手く説明していた。その点では脚本はよく出来ていたと思う。
だが、やはり新撰組の公演、芹沢鴨は主役になり得なかったと思う。最後は近藤勇、土方歳三が話の中心になったと思う。できれば新撰組前身につながる集団化の過程があると、芹沢の立場や置かれている状況がわかり易くなったと思う。
芝居も中盤以降になり回想シーンで重要なことが説明されたが・・・。
(ネタバレBOXへ)

0号 -2014-
ゲキバカ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/07/17 (木) ~ 2014/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
王道エンターテイメント…堪能
昭和初期から戦時中までを時代背景とした「キネマ」に携わる人達の群像劇。映画好きなら登場人物は、容易に想像がつく。謳いにある「コメディーだけど切ない。観る人の魂を揺さぶる」は誇張ではない。実に見事な公演で堪能した。

"The Beginning" Season2
Knoq Eu down
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2014/07/18 (金) ~ 2014/07/19 (土)公演終了
満足度★★★
本公演に向け…
前向きな姿勢を崩さないでほしい。
第二次世界大戦を引き合いに出して“反戦”を表現したようだが、上演時間が40分程度で短く描き切れていない。当初から短時間公演であれば脚本・演出とも消化不良だと思う。
絵空箱という小空間での芝居は、舞台と客席の境界線を設けず、親近感を持たせやすい。しかし、本作は公演時間に比して、客いじりが長かったと思う。本当に演出上、必要だったのか?単に交流的なことであればないほうが…。
本公演は別に行うとの案内があった。今回は断章と受け止めた。
今後の公演に期待しております。

【全公演終了しました。ご来場頂いた皆様ありがとうございました。】こんにちわ、さようなら、またあしたけいこちゃん。
なかないで、毒きのこちゃん
王子スタジオ1(東京都)
2014/07/15 (火) ~ 2014/07/20 (日)公演終了
満足度★★★★
フェイント…フェイク
王子スタジオ1の壁際にパイプ椅子を並べ観劇する。さながら舞台稽古である。冒頭、脚本・演出担当の方から衝撃な発言が…。
(ネタバレBOX)

愛、あるいは哀、それは相。※無事公演終了致しました。ありがとうございました!
TOKYOハンバーグ
サンモールスタジオ(東京都)
2014/07/16 (水) ~ 2014/07/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
考えなければならない
東日本大震災という重いテ-マを取り上げているが、日常生活を坦々と描くことでその現実感が出ていた。さりげない会話は、流されがちだがジャ-ナリストを登場させることで、日常会話に潜む憤りや悲哀が鮮明になる。そういう意味では、しっかりした脚本に見事な演出を施した芝居だと思う。また、役者の演技は確かであり、見事なキャスティング、そして舞台セット、音響、照明等、全てに満足しました。
ここからは、独白…地震・津波は天災とすれば、原発問題は人災であろう。しかし、観念的には被害にあった人達の苦しみは分かるが、どこか醒めているような気がしている。それだけに時間が流れると風化しそうになり怖い。再演ということだが、このテーマは都度上演してほしいと願うものである。
隠すことは優しいことではないが、考えなくなることは、無知を通り越して恐怖に繋がる。本公演を観て強く感じたことである。
今後の公演も期待しております。

トウサンの娘たち
花企画
シアターX(東京都)
2014/07/15 (火) ~ 2014/07/17 (木)公演終了
満足度★★★
勿体なさすぎ
最前列で観劇したが、プロンプターの声が…。
トウサン役=主人公(作・演出家本人でもある)は、体調不良なのか練習不足なのかセリフが入っていなかったようだ。特に、最後の山場のシーンまでプロンプターの助けがあった。さらにプロンプターの喋り内容とセリフが異なり、結果として何を訴えたかったのか曖昧になった。主人公は、哲学者の西田幾太郎博士をモデルにしているが、その学者としての考えが示される重要なシーンが…本当に残念である。

魔女たちのエチュード
ライト・トラップ
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2014/07/12 (土) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★
セリフの交感へ
神話の神々をモチーフにしたエチュード、その魅力は伝わった。舞台美術は質素(舞台上に2階段を設けた感じ)であるが、雰囲気は照明効果であろう、耽美的である。また、役者は同じデザイン・朱色彩の衣装を身にまとい、表面的には没個性を貫き、あくまでタイトル・テーマの”エチュード”に沿った感情表現を…好感を持った。
ただし、エチュード…それぞれがメインになった時に発するセリフと他の役者のセリフが共鳴していないような感じがした。セリフは、音声の「交換」ではなく「交感」だと思っていたので、相手への想いを伝えるという点が弱かったように感じたが…思い違いだろうか?
今後も素晴らしい公演を期待しております。

come back school
劇団東京以外
ひつじ座(東京都)
2014/07/11 (金) ~ 2014/07/13 (日)公演終了
満足度★★★
学園の怪談…
劇団東京以外が送る”アフタースクール ミステリーコメディ”との銘であるが、その雰囲気は弱い。
演出がバタついていたと思う。もう少しミステリーな雰囲気を醸し出し、ストーリーを牽引させてほしかった。序盤がモタモタしていたので、中盤・後半になるにしたがい面白くなるが時間が足りないようだ。話のオチはなんとなく想像がつくが、サスペンスホラーとコメディを融合させたような公演を期待していただけに残念である。

Peach Boys
ぱるエンタープライズ
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2014/07/09 (水) ~ 2014/07/14 (月)公演終了
満足度★★★★
殺陣が素晴らしい
ストーリーは、よくあるシチュエーションだが、”見応えのある殺陣”というのが第一印象である。
東京芸術劇場シアターウエストという広い舞台を縦横無尽に使い、切返しも一度だけではなく、二度三度と行い迫力を増す。
脚本、演出は見慣れた感じがし、新鮮味がないと思う。逆に、それだけ多く上演される手法だから手堅い公演にはなっているが…。
説明文「 これは夢か現実か・・・」へ誘う動機に深み(社会性)を持たせると、もっと印象に残る公演になったと思う。