グレーテルの妹 公演情報 シアターノーチラス「グレーテルの妹」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    少し中途半端かも
    結婚をまじかに控えた女性宅に謎の女性が…。
    女3人の黒い思惑が透けて見え、そのキッカケを作ったのも謎の女

    という設定だから、女性は怖い。芝居は、女性達の思惑・誤解・食い違いによって炙り出される本性・・・、厭らしいブラック・コメディのようで面白かった。
     また別の筋として“家族とは” という恒久的な問いかけも描かれていると思うが、車の両輪のごとく、何時まで経っても“女性の思惑” と “家族とは” が明確な意思をもって交わらず、中途半端な演出になった感がある。

    ネタバレBOX

    結婚を控えた女性宅。
    そこに兄夫婦、ウエディングドレスを作ってくれる親友女性とその主人。
    そこに謎の女性がスルッと入り込み、とめどのない話を始めた。
    そのうち、今度結婚する女性のフィアンセがストーカーだと言い始める。

    知り合ったキッカケ、付き合いだした経過、ストーカーされて怖い思いをしている現状を説明する。この闖入者(ちんにゅうしゃ)のごとき謎の女性の言葉に狼狽え、フィアンセに対する疑心暗鬼が生まれる。一方、義姉は自分が年下ということもあり、小姑に家を出て欲しい。親友女性は、夫がかつて主人公と付き合っていたことを知っており、早く結婚してくれないと安心できない。そして、謎の女の目的は・・・分からない。

     一方、認知症を患っていると思われる主人公の父親の存在。街中を散策(その昔は森であったようだが)し、独り言をポツリポツリ。この徘徊のような行動の直接的な意味はなにか。

     結局、フィアンセに問いただすが、ストーカーの認識はなく、自殺しようとした(謎)女性を見守るうちにストーカーと勘違いされたと・・・。ストーカーの被害者と行為者の意識の違い、そして 「許嫁(いいなずけ)を本当に愛しているのか?」という問いに対する答えが 「分からない」 という虚しさ。その分からない感覚が自分にも伝染したのだろうか、実に不思議な公演であった。

    0

    2014/09/09 19:54

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大