終電車脱線す 公演情報 劇団俳協「終電車脱線す」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    面白い…それなのに無料だ
    準劇団員公演…椎名麟三:作「終電車脱線す」は、見応えあった。
    毎回、準劇団員公演は素晴らしく見逃せない。(Bチーム)

    さて芝居の時代背景は、終戦から2年後の物資不足の頃である。
    老朽化した終電車が山林で脱線し、乗っていた客と乗務員の心理状態…極限状況に直面した時の物語である。
    人間の弱さ、脆さ、欲望、狂気が垣間見える作品である。
    ただ少し気になることが…。

    この秀逸な公演が”無料“というのだから驚きだ。(上演時間50分)

    ネタバレBOX

    乗客は、会社員(既婚)、ダンサー(人妻)、女小商人、男工員、老人、中年女、浮浪児(女)と乗務員2名の9名が、夜の山林で救助を待つがなかなか来ない。焦り、不安、恐怖で段々と精神が苛まれ…。人間のエゴが見えてくる。
    人間ドラマであると同時に、戦後日本の姿を描いた社会ドラマでもある、と思う。極限状態における車掌の「全ては戦争が悪いんだ」という叫びは、当時の日本の混乱世相を現しているようだ。

    さて、気になったのは次の2点である。
    人間性が見えてくるのが早すぎる気がする。脱線から1時間経過した時から異変が見えてくるが、そんなに人間の心は敏感なのだろうか?

    また、小商人が生きている姿をラストシーンに再登場させる必要があったのか。この描写の意味が気になった。

    1

    2014/08/27 19:23

    0

    0

  • タッキー様、ご観劇頂きありがとうございます。
    Bキャスト、ダンサー役の烏丸ルナです。いつも準劇団員公演をご覧頂いているようで、とても嬉しく思います。
    短い時間でしたが、見応えを感じて頂けたようで何よりです。気になった点に関しては、次回公演ではお客様に納得頂けるよう、努力していきたいと思います。
    この度はご観劇頂き、ありがとうございました!

    2014/09/06 00:00

このページのQRコードです。

拡大