=侠= 君、逃げたもうことなかれ 公演情報 サンハロンシアター「=侠= 君、逃げたもうことなかれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    タイトル「侠」とは…。
    タイトルだけ見たら義理人情の世界かと思わせるが、その想定は良い意味で裏切られた。
    話は、デパートのお客様苦情専門部署での出来事だ。

    話の展開は違うが、映画 「ミンボーの女」 (1992年公開 伊丹十三監督)とオーバーラップした。さて、反社会的勢力に対する姿勢が厳しくなっている昨今、時代背景・状況も透けて見えて面白かった。

    ネタバレBOX

    ある地方都市にあるデパートのお客様苦情部署にいる九条室長が主人公。単に苦情に対処すると言っても、一筋縄でいかない内容ばかり。

    ここで描かれたパターンは3つ程(接客態度への難癖→賠償要求)(賞味期限切れ→代替品要求)(単なる嫌がらせ→要求?)だが、実際は千差万別であろう。

    自分は業種こそ違えど、その部署に在籍したことがある。
    『内容は“苦情”だが、部署名は“お客様サービス部”である。自分の(営業・接客)姿勢は正しいのか、その映す鏡が歪んでいては正しい判断が出来ない。その鏡を磨くのがお客様の“声”だ』 という。
    理屈はそうかもしれないが、何時間も不平・不満・苦情を言われる現場の人間からしてみれば、きれいごとの教訓など・・・、と当時は思っていた。
    そんな思いが脳裏を過ぎり苦笑した。

    公演は苦情を切り口にしながら、人間との関わり、人材教育の厳しさなど、実に示唆に富む内容で好感が持てた。

    今後の公演にも期待しております。

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    2014/09/09 19:05

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