タッキーの観てきた!クチコミ一覧

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同級生たち

同級生たち

シンクロナイズ・プロデュース

調布市せんがわ劇場(東京都)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

心に響くすばらしい最終公演…残念!
最終公演・・・
こんなに「含蓄あり」「印象深い」「見応え」のある芝居が見られなくなるのは本当に残念である。
同級生といっても劇団の同期生の集まり…20年の時を経て、かつての稽古場に集まった面々の話。
学校の同級会であれば、卒業後の人生は千差万別。しかし、劇団員となると、同じ目的で入所したからには…それでも別々の道を歩いている。

また現在の劇団員との交流を通じて、その時代のギャップが浮き彫りになるところは現実感がある。

ネタバレBOX

この公演は見所満載であるが、かつての劇団員の肝胆相照らす様が、卒所後の人生がしっかり語られる。
説明ではなく状況が浮かびあがるような見事な展開である。コミカルな演出・演技でありながら、そこで発せられるセリフの一言一言が名言のようである。
また舞台設営は、劇中において素舞台から瞬く間に稽古場(今は物置)を再現する。そこには衣装・小道具が所狭しと置かれていくが、この作業には驚嘆した。
初見の劇団であったが、「これこそ、芝居!」…最終公演で観劇できて良かった。
非常の階段

非常の階段

アマヤドリ

吉祥寺シアター(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

人間…孤独か孤立か
脚本・演出・演技という芝居の主要な項目について満足する内容であった。
まず、脚本は集団犯罪を描きながら、実は一人間の犯行の動機・実行に至る経過、犯罪を肯定する屁理屈(社会が悪いと問題をすりかえる)を上手く人間の懊悩と絡めて描く。そして犯罪集団に身を置きながら、段々と自分を見失い孤立するという矛盾と狂気がうまく表現されていた。
舞台もパイプを繋ぎ合わせ家屋の外観を模した衝立、中央に盆をセットし、家族・仲間という角の無い関係を象徴しているかのようであった。それらの脚本・演出に応えるかのような迫真の演技は見応えがあった。
上演後、作・演出・主宰 広田淳一氏のアフタートークがあったが、その中で気になることが…。

ネタバレBOX

広田氏の談では、太宰治の「斜陽」をモチ-フにしたと言っていたと思うが、自分はどちらかというと「人間失格」のイメージを持った。”恥多き生涯を送った”こと、家族の中でも孤独感を味わい、悪の仲間への逃避が生んだ悲劇。孤独には耐えられるが、孤立は受け入れ難いとは或る冒険家の談話。大勢の人に囲まれているが、心は素直になれない、解放できなければ苦しいだけだろう。そのもがいた挙句、自死の選択を…。その過程が痛いほどわかる苦悩、丁寧な状況説明は秀逸である。

今後の公演にも期待しております。
SPIRAL Cage

SPIRAL Cage

teamキーチェーン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

化学反応あり
相容れない作風の2団体(teamキーチェーン&EgHOST)の共作ということだが、そんなことは微塵にも感じさせない素晴らしい公演であった。

視聴率が取れないテレビ業界の下請け制作会社が、起死回生の企画を得るため取材を始めたその先にある出来事・・・、実にシュールな内容で面白かった。
また、舞台設営と衣装は黒を基調としたモノトーンで、重厚感があった。
しかし、演出・演技はどちらかというとポップ調でテンポ良く進展する。
この脚本、演出・演技設営という要素が微妙にズレており、もしかしたら、その不思議な感覚が2団体コラボの妙味かもしれない。

また機会があれば、コラボレーションの優れた公演を期待しております。

太陽への回廊

太陽への回廊

無頼組合

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

人間ドラマか社会ドラマか
高度成長期における重厚長大な産業の基盤で働く労働者の話かと思ったが少し違った。大きな話が二つ(1964年.2012年以降)あり、それが基本的には時系列を追いながら、時に交錯しながら展開する。前半部分は、どちらかと言うと人間ドラマ、中盤以降は、社会ドラマの様相を呈する。その結が強引すぎるような気がした。
説明文によれば、警察内部で邪魔者扱いされた者達の寄せ集めチーム、通称〝ダストボックス〟は、日々目にする狂気にまみれた犯罪現場に身も心も疲れ果てていたが、ついに連続児童誘拐犯を追いつめた〝ダストボックス〝は、犯人側との激しい銃撃戦になる。硝煙にまみれた現場で、チームは信じられない光景に遭遇する…とある。この件は「裏切り」と「猜疑心」という言葉が当てはまるであろう。推理サスペンス風な仕上げ方は、2006年当時のテレビドラマを席巻した「アンフェア」(篠原涼子主演)を思い出した。時代に翻弄され、紆余曲折しながらも長い人生を歩んできた主人公・海馬正義…その軌跡はまさしく”太陽への回廊”であったと思う。
次回の公演を楽しみにしております。

今はただ遠くからありふれた歌を-

今はただ遠くからありふれた歌を-

演劇企画ハッピー圏外

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/16 (火)公演終了

満足度★★★★

面白い!!
今とあまり変わらない西暦2042年。50年の時間を越えて、あの日の友達との約束をたよりに再び3人は集まることに…。しかし、時間は逆戻りしたかのようで、失われた”宝物”を探索・確認するような心温まる話。
コミカルな演出でありながら、その描く内容は鋭く印象深い公演であった。その重層的な展開は幅広い観客層を満足させるのではないだろうか。ストーリーは、直接的には個人の愛情から発展するが、その背景にある社会問題への切り口はユニークである。必ずしも未来は日本人(取りあえず限定した)に希望を与えるだけではない。その描く対象が日本、と言っても関東近県(それ以外の地域から来た人には分かり難い)の行政を卑近な例に取りながら身近にある問題から軍事的なことまで飛躍させる。通常であれば無理な設定であるが、そこには演出の妙があった。
また、舞台セットは巨大玩具のような仕掛けが中央に据えられ、この装置が中盤から終盤にかけて有効な演出効果をもたらす。
演技は、子役も含め見事なチームワークであったと思う。

今後の公演にも期待しております。

人間機械より夜空へ

人間機械より夜空へ

劇団晴天

Route Theater/ルートシアター(東京都)

2014/09/20 (土) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

機械人間では暗闇に
劇団晴天…第5回せんがわ劇場演劇コンクールで観劇したのが最初であった。
さて、本公演はプロットに新鮮さはないが、限りなく人間に近い(感情を持つ)ロボットと人間の愛憎行為が分かり易く描かれていた。しかし、人間とロボットの本質的な違いの描き分けが、中途半端な感じだった。確かにロボットは、限定された使命・役割を持って製造されたことになっていたが、明確に描き切れていただろうか。また、人間は、ロボットに比べ自由な選択が出来る特徴があるらしい。見た感じでは、人間はロボットの持つ使命・役割に振り回される様相を呈していた。この芝居の視点は、人間側かロボット側かと言うことが明確でないため、何を主張したいのか分かり難い。人間またはロボットでもよいが、単に恋愛対象になり得るか否かでは、あまりに表層的すぎる。
限定された役割であれば、現代の人間社会でも存在するだろう。例えば就労形態など、差別・格差は社会問題になっていると思う。人間の感情の欠落は、社会を暗闇で覆ってしまうだろう。
どの視点から何を描きたいのかもっと明確にすれば、不条理感が際立ち深みが増し印象に残っただろう。脚本・演出は、テーマの明確さがあれば、今でも十分楽しめる。
今後の公演が更に充実したものになるよう期待しております。

おとなずかん ①今日ほど素敵なショウはない。

おとなずかん ①今日ほど素敵なショウはない。

ハグハグ共和国

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/23 (火) ~ 2014/09/28 (日)公演終了

満足度★★★★

厳封したネタバレ封筒あり
ゲネブロ拝見。
開演前から一人黙々と舞台上を掃除する女性(月野原りんサン)。
既に公演が始まっているかのような演出…、実は公演の一部だったのかも。
人間の煩悩を取り上げた芝居…、と記載すると内容がイメージできてネタバレになる恐れもあるが、その構成力は見事であり単純な結末ではない。

ネタバレBOX

精神を病んだ患者の妄想と医療陣が現実的な処置を施す、その内容が交錯する物語。
多くのキャストによる「妄想」と「事実」の入り組んだストーリーは、終盤になって明確になってくるが、それまでは役者のキャラが立っており、単に演技を追いかけるだけで精一杯であった。
場面転換が早いため思考が追いつかなかった…というのは自分の妄評多罪。
とても良かったです。
Libido

Libido

創作集団Alea

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2014/09/18 (木) ~ 2014/09/21 (日)公演終了

満足度★★★★

モラトリアムから現実社会へ
大学時代の楽しい生活から、卒業して直面した厳しい現実。その後、学生時代の友人との有り触れた付き合いを坦々と描いた話。大学時代は自由気ままな生活を送っていても、社会人になると思い描いていた理想とは程遠い思いをする。まさしく「理想」は「現実」に取って代わられる。そのギャップが大きいほど、社会で生きるには厳しい思いをするだろう。
何の変哲もない日常生活、いつの間にか沈殿してくる澱のようなものが精神を蝕んでいく。そのじわりじわりと追い込まれていく狂気が上手く表現されていた。
その病んだ心を、歪になった舞台セットで表現したのだろうか。客席前列からだと意味なく上方へせり上がったように見えるだろう。客席後方からは、屋上から街を眺める、または飛び降りるというイメージを持たせる。意識しないうちに迫り来る不安・恐怖が不思議と伝わる公演であった。
そう、フライヤーにある乾いた風景に生身の人間が写り込む…そこが現実なのだと主張しているかのようだ。
次回公演は、モラトリアム人間から力強く踏み出し、人間ドラマを期待しております。

300年の絵画と鉄仮面の姫君

300年の絵画と鉄仮面の姫君

KENプロデュース

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

大人も子供も楽しめる
「ファウスト」と「アラビン・ナイト」の中で有名な「アラジンと魔法のランプ」を融合したようなモチーフの話である。ストーリーは分かり易く、大人・子供も楽しめる内容だと思う(上演時間は休憩をはさみ2時間50分)。
舞台セットは、城壁を模した二階建を中央に据え、その一階部分の真ん中に場内外への城門が造られている。そして、左右には二階へ上がる階段が付けられ、役者が縦横無尽に動けるよう凝らしている。
また、衣装やメイクも凝っており、ビジュアル的にも楽しめる。
初のミュージカルということだが、多くの女優による中東のダンス(ベリーダンス若しくはラクス・シャルキー)の動きは妖艶で見入った。
公演は、脚本・演出は見せ場の設定、単純な予定調和にしないなど、観(魅)せる工夫をしていることに好感を持った。先にも書いたが、幅広い客層を意識したエンターテイメント…素晴らしかったです。

片恋スパイラル

片恋スパイラル

私立ルドビコ女学院

サンモールスタジオ(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

元気になる
ルドビコ女学院の公演は、開校前(上野ストアハウス)から拝見しているが、脚本・演出のパターンは確立してきたようだ。そして、演技も上手くなってきており、安定感が出てきたように思う。
この公演は、アイドルが出演しており、彼女達を目当てに来ているコアな観客と、芝居を観に来た観客が不思議と融和して公演を盛り上げている。
また、先にも記したが、演出のパターン…一部と二部との間に“特別ホームルーム”と称し、作・演出の桜木さやか氏が公開ダメ出しを行う。まるでゲネプロを観ているようだ。この観客層の違いやゲネプロ風の緊張感ある演出が相まって、良い相乗効果を上げていると思う。
元気を貰いたい方は、お薦めかも…。
今後の公演にも期待しております。

図書館二居マス

図書館二居マス

GENKI Produce

笹塚ファクトリー(東京都)

2014/09/17 (水) ~ 2014/09/23 (火)公演終了

満足度★★★★

優しい気持ちになる
市立図書館で起きるちょっとした(図書館にしてみれば大変な)事件を中心に、そこで働く職員と利用者の交流を描いた心温まる話。その内容をしっかり役者が演じていた。脚本と演出が絶妙にかみ合っており、心に響く公演であった。図書館大好き人間としては、実に楽しく観劇させていただいた。
芝居は日常の出来事を坦々と描き、それが本筋になり、枝葉がつくような構成になっている。本を”音読”するか”黙読”するか?たぶん本公演は後者のような雰囲気ではなかろうか。

また、その芝居を支える舞台セットが見事で、本物の図書館の一角がそのまま舞台へ移送されたかのようだ。

些細だが気になることが…

ネタバレBOX

図書館に住(棲)み着いている「虫」(精霊のようなもの)は、図書館の本を破損させていた男(著者)の配偶者ということが、終盤明らかになる。どうしてそれまで分からなかったのだろうか?
それにしても愛嬌のある「虫」で楽しませてもらった。
幻書奇譚

幻書奇譚

ロデオ★座★ヘヴン

新宿眼科画廊(東京都)

2014/09/19 (金) ~ 2014/09/24 (水)公演終了

満足度★★★★

魅力ある設定
脚本・演出は秀逸。ストーリーは説明に記されているが、ナノ法典を巡る謎、その取扱いをどうするか協議するために招聘された人の急遽実々の駆け引き。ミステリー風な仕立てながら、単なる謎解きでは終わらせないところが素晴らしい。
劇中の激しい議論…その会話の応酬には社会、とりわけ政治・権力に対する鋭い批判が込められている。しかし、それは直接的ではなく、斜に構え皮肉たっぷりに描いている。だからこそ印象深くなっている。
さて、そんな好公演に水を差すようだが、基本的なところで疑問がある。

ネタバレBOX

柳井氏の緻密な構成は素晴らしいが、次の点が分かり難い。
そして、この疑問はストーリ-を展開する上で重要だと思っている。

第一に、何故、元新聞記者・面堂氏(現うどん屋主人)が招聘されたのか。
確かに以前、ナノ法典に関わっていたが、長い時を経ているのに招聘された理由はなにか。
第二に、何故、ナノ法典が読めるのか。専門家・安西氏(日本考古学研究所の研究員)でも読めなかった。

この物語は、結果的に面堂氏がストーリーテラー的な役割を果たしたように見受けられたが、先にも記したように何故招聘されたのか、という疑問が解けないと展開できないような気がする。
時間的制約があったのだろうか…今は専門外な立場にいる人間を招聘するということの説明をしておく必要があると思う。

物語全体は緻密に構成され、演出も適度なアイロニーがあり面白い。しかし、その冒頭部分が曖昧な気がする。
素晴らしい公演は、足元から破綻しかねない、まさしく薄氷の上に成り立っている感じがした。

今後の公演にも期待しております。


流刑の島ー監獄の唄ー

流刑の島ー監獄の唄ー

平熱43度

萬劇場(東京都)

2014/09/11 (木) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

怒涛な感じ
「流刑」という刑罰に処せられた罪人の話。この芝居では女性罪人を対象にして描いているが、その女性の扱いには別の意味合いが隠されていた。その真の狙いとは…。
舞台セット、衣装は独特で面白かった。特に彼岸花が咲き乱れていた。そのいわれは、「彼岸(死)」を意味すること。彼岸花の花言葉は、「あきらめ」「再会」「独立」ということで、真さにこの公演を象徴しているかのようだ。
社会・法制度や権力への抵抗という重厚な面を見せながら、その描き方は女性罪人との恋愛が中心になる。硬軟の側面を持たせた内容・演出だが、その行く末は…。

ネタバレBOX

この物語の女性罪人は、看守の慰みものであること、そして子を宿し労働力を得ること。現代で言えば人権蹂躙、権力の横暴といった事になる。

さて、彼岸花には、もう一つ「悲願を達成する」という意味もあるそうだ。だから本公演は、最後まで描ききらず続編を示唆する終わり方になっている。花言葉には「情熱」もあるそうだが、「流刑の島」の未来に大きなうねりが生み出されるのだろうか。

本公演と続編とで完結するのか定かでないが、壮大な物語であり、その表現はエンターテイメントとして優れたもの。

ところで、舞台は流刑の”島”とあるが、台詞には”網走”と具体的な地名があげられていた。当時、網走は”流刑の島”という認識だった?
また、「この夏日に雪を降らせたら、あなたの女になってあげます」とあるが、彼岸花の咲く時期は本公演(9月中旬)の頃からでは…。

今後の公演にも期待しております。

【ご来場ありがとうございました!】「姦~よこしま~」【次回は12月本公演】

【ご来場ありがとうございました!】「姦~よこしま~」【次回は12月本公演】

ロ字ック

スタジオ空洞(東京都)

2014/09/13 (土) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

驚いた!
オムニバス三話で、シチュエーションは違うが人間(女性)の建て前が崩壊し本音とエゴだけが炙り出される。その過程が実に上手く、というかデフォルメ感が半端ではない
女性の本音会話であるが、下ネタも飛び交う内容に内心「大丈夫か~」と心配した。と同時に普段面と向かって聞けないエグい話、女性の心の内をそっと覗いた感じである。
素舞台、客席は入口側に簡易雛壇になっている。一話は二人芝居、二話・三話は三人芝居で、基本的には会話劇なはずだが…独特な世界観に見入ってしまった。
因みにタイトル「姦~よこしま~」は、女三人による隠微な空間を意図したのだろうか。それであれば、掴み狙いは成功したようだ。
本公演も期待しております。

ねじまき島エレキテル

ねじまき島エレキテル

アナログスイッチ

シアター711(東京都)

2014/09/12 (金) ~ 2014/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

楽しかった!
フライヤーの説明を読むと、サバイバル若しくはホラーものかと思ったが、ゆる~いハートフルパンチが、優しく身体を包むように効いてくるような公演だった。
また舞台セットは、孤島にある建物内の雰囲気を作り込んでいた。
本公演は、東京・下北沢と九州・福岡の二都市で公演するという。

ネタバレBOX

ハートフルだが、登場人物は、ほとんどがアンドロイドだから血が通うわけではないが、なぜか人間以上に人間らしい。わずか三日間の夏休みの話だが刺激的な思い出になる出来事…その体験を通して人との付き合いを学ぶ人間少年。人型アンドロイドが登場するが、とても未来とは思えない。
些細なことはあるが、公演全体から観客に楽しんでもらう、そんな姿勢が貫かれているようで好感が持てた。
近々は、福岡公演を頑張って欲しい。また、次回の東京・下北沢公演も決まっているとのこと。今後の公演にも期待しております。
【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

【全公演終了しました。ありがとうございました】カムバック!矢板のガールズ♪

らちゃかん

小劇場B1(東京都)

2014/09/10 (水) ~ 2014/09/14 (日)公演終了

満足度★★★★

下北沢公演…さすがです
らちゃかん の下北沢初の公演…素晴らしかった。
地元・矢板の女子高生がアイドルを目指し、その後、紆余曲折を経て20年振りに再会した。さらに…。

さて、らちゃかんらしいハートフルコメディだったが、今まで観てきた芝居と少し違うような気がした。
それはそれで面白かった。

ネタバレBOX

今までのらちゃかんは、ドタバタの疾風感があった。コメディと言うことを前面に出し強調していたようだ。しかし今回の公演は、少し抑制した落ち着いた感じがした。より自然体なコメディになった。
もう一つ、以前は被りものがあったと思うが、本公演ではキジの剥製オブジェこそ登場したが、無理やり感は気にならなかった。

本当に観ていて”笑い笑い“の連続で楽しませてもらった。
次回公演も期待しております。
ギンノキヲク 2.5 (第25回池袋演劇祭【豊島区長賞】受賞記念公演)

ギンノキヲク 2.5 (第25回池袋演劇祭【豊島区長賞】受賞記念公演)

ラビット番長

コア・いけぶくろ(旧豊島区民センタ-)(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

シリーズもの…面白い
ラビット番長の人気作品で、今回は第25回池袋演劇祭_豊島区長賞受賞の記念公演(本作はGREEN FEST2013 BASE THEATER賞を受賞+α)である。

舞台は特別擁護老人ホーム「紀陽の里」の入所者、そこに働く職員およびその家族のほのぼのとした”ホーム”ドラマである。芝居は暗くならず、あくまで前向きな展開で、生きる活力を感じさせる。いわゆる”生きる”とは、という深刻な命題を描くのではなく、観て楽しめる娯楽を追及したような芝居である。

さて、近々「ギンノキヲクFINAL」が上演される予定であるから、シリーズものもお終いか?
このシリーズ公演を観ると、なぜか映画「男はつらいよ」を思い出す。こちらは相当長く続いた国民的映画だが、それに通じるところがあっただけに、FINALは残念である。パターンは同じだが、泣き、笑いがあり、最後は感動させる。

先に深刻な命題…云々を書いたが、そうは言っても社会問題(例えば労働環境、介護現場の大変さ)をチクリ!この大上段に構えず、サラリと描きたいことをしっかり伝えるあたりは流石である。

今後の公演を楽しみにしております。

ほだす -刻み続ける時計-

ほだす -刻み続ける時計-

劇団いまそかり。

シアター711(東京都)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/08 (月)公演終了

満足度★★★

説明不足かも…
古書店が舞台で、そこの主人と間借人が織り成す話。
そして冒頭から公演のキーとなる「鍵」が役者の手に握られている。
公演のキーとなるのが、二つあるドアのうち一方だけ選択(開けられる)できるということ。
さしずめ“人生は一度だけ”、ということだろう。
絆す(ほだす)という言葉は、人からの愛情なりでヤンワリ束縛されることらしい。
しかし、本公演は“運命”または“宿命”という言葉が合うような印象を受けた。

どちらにしても人間の渦巻く欲望、エゴ、そして厭世的な面も垣間見えて面白かった。

ネタバレBOX

古書店は親の代から受け継いでいるが、今の時代に流行らなく経営は苦しい。その古書店には売れない(書けない)作家、写真家の卵など、夢を捨てきれない住人が住んでいる。また、親の代からの駄目使用人も…。そんなゆるーい環境に、以前住んでいた男が立ち退きの交渉人として現れ、自分は成功者だと吹聴する。

夢をあきらめ現実路線へ、または夢を追い続けるのか、揺れる気持ちの住人達の右往左往が面白く描かれている。

そして今後、人生はどう生きていくか。どのドアの「鍵」を選択するのだろうか。示唆に富む内容の公演だった。
しかし、その面白さが十分伝わらない、というか印象が薄い。印象にあるのが、役者のパントマイムだけではさみしい。
今後の公演に期待しております。
Unbreakable-アンブレイカブル

Unbreakable-アンブレイカブル

演劇レーベルBo″-tanz

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2014/09/04 (木) ~ 2014/09/09 (火)公演終了

満足度★★★★

壮大な話
パンフに「この作品はあからさまにフィクションです」との注釈が・・・、切実感があるのは、現在の日本が抱える発電エネルギーを確保するため、そのあり方を模索する姿が見て取れるからだろう。
その現実に天使というファンタジー性を持たせ、リアリティ感を和らげている。

それでも本公演は、壮大な人類の未来への考察を描いた叙情詩のように見えるのは自分だけだろうか。

ネタバレBOX

本公演によれば、洪水は 「天界」に背いて降臨した堕天使(グリゴリ)を殲滅する目的で行われたという。
そのグリゴリは人間の娘と交わり子を宿すだけでなく、魔術の恩恵で人間界を豊かにした。その一方、富をめぐる争いが生じ、貧困・飢餓が生まれた。

また人間には御せないエネルギー創性技術(ネフィリム)までもその魔術に含まれていた。ここにグリゴリを抹殺する暗殺天使が送り込まれ戦いが始まる、というもの。

ダークファンタジーという謳いは大げさではない。しかし、芝居中で脱力するような場面もあるが、洒落だろうか。
ダークを貫いた方が良かったと思う。2時間を超える公演は観客が飽きる?ということへの配慮・サービスであれば不要である。

脚本に込められた力・メッセージは、いかにフィクションと力説しても現在の日本を見てしまう。その想像性を掻き立てるに十分な演出もしている。

そして、役者はその脚本の持つ意味、演出の絶妙な効果(例えば、ポスト・レコーディングなど)を十分伝えてくれた。芝居の全体的なレベルは高く、秀作だと思う。

今後の公演にも期待しております。
HOTEL CALL AT

HOTEL CALL AT

メガバックスコレクション

南大塚ホール(東京都)

2014/09/06 (土) ~ 2014/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

深淵なるかな
[HOTEL_CALL AT] という古城風のホテルに宿泊した人達の話。
南大塚ホールにセットしたホテルロビーを模した舞台セットは見事である。メガバックスコレクションはいつも素晴らしい舞台美術を見せてくれる。

さて、公演はテンポよく展開するが、実際は時間が止まっているような錯覚を起こさせる。そして、このホテルの宿泊客は、現在の生活環境を語るだけで、その生い立ちや人間性を深堀しない描き方である。

そもそもこの客達は・・・

ネタバレBOX

既に死んでいる。
このホテルは死者が持っていた「未練」「後悔」「罪悪感」「憎しみ」等の思いを全て置いていく場所らしい。
その思いが遂げられた者から、その先にある川(河)を渡り、あの世へ旅立つという。そういう状況であることを知らされながらも、まだ生きたいと願う人たち。
その生きたい理由は様々であるが、その人にとっては切実なもの。

ここで意地悪なゲームが支配人によって提案される。
宿泊客の中で一人だけ生き返らせるという。
その選出方法は多数決というもの。
いかに生きたいかを猛烈にアピールする…最終的には、駆け落ちした二人(現世では三人か)が生き返ることになる。
なぜ二人に…今後再演されるであろう秀作だから、観てのお楽しみとします。

因みに自分は、ホテルの従業員になりその先には行きたくないかも。
今後の公演にも期待しております。

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