ほだす -刻み続ける時計- 公演情報 劇団いまそかり。「ほだす -刻み続ける時計-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    説明不足かも…
    古書店が舞台で、そこの主人と間借人が織り成す話。
    そして冒頭から公演のキーとなる「鍵」が役者の手に握られている。
    公演のキーとなるのが、二つあるドアのうち一方だけ選択(開けられる)できるということ。
    さしずめ“人生は一度だけ”、ということだろう。
    絆す(ほだす)という言葉は、人からの愛情なりでヤンワリ束縛されることらしい。
    しかし、本公演は“運命”または“宿命”という言葉が合うような印象を受けた。

    どちらにしても人間の渦巻く欲望、エゴ、そして厭世的な面も垣間見えて面白かった。

    ネタバレBOX

    古書店は親の代から受け継いでいるが、今の時代に流行らなく経営は苦しい。その古書店には売れない(書けない)作家、写真家の卵など、夢を捨てきれない住人が住んでいる。また、親の代からの駄目使用人も…。そんなゆるーい環境に、以前住んでいた男が立ち退きの交渉人として現れ、自分は成功者だと吹聴する。

    夢をあきらめ現実路線へ、または夢を追い続けるのか、揺れる気持ちの住人達の右往左往が面白く描かれている。

    そして今後、人生はどう生きていくか。どのドアの「鍵」を選択するのだろうか。示唆に富む内容の公演だった。
    しかし、その面白さが十分伝わらない、というか印象が薄い。印象にあるのが、役者のパントマイムだけではさみしい。
    今後の公演に期待しております。

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    2014/09/10 23:44

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