junjuncatの観てきた!クチコミ一覧

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Bouquet

Bouquet

劇団だるま座

アトリエだるま座(東京都)

2014/02/23 (日) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

それぞれの人生、おしあわせに
初荻窪、初だるま座。開演待ちの間、大好きなジャクソンズの「アイル ビー ゼア」が流れてました。客層、年齢層に幅があるなあと感心。スタッフのかたの場内誘導、気配りが行き届いてました。

それにつけても 祝!満員御礼。あんな御目出度い席に参加できて、本当に温かい気持ちにさせて頂きました。結婚式の表と裏、とりわけ舞台裏があんなに大変だとは。

しあわせ って ひとそれぞれ違うけれど しあわせって到達点じゃなく、過程そのものなのかも。ひとのしあわせを素直に願える、祝福できるって素敵なことだし 「新郎新婦の願いを叶えてあげたい」と 吉里吉里舞してたスタッフたちが可笑しくも素敵で泣けました。

失望のむこうがわ

失望のむこうがわ

アル☆カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

夫婦 って
客席は Lの時に舞台を挟む形である。105分 観客は その大半を役者の背中を見続けることになる。

背中、であるから もちろん表情は見えない。見えないからそのぶんイマジネーションが働く。すると見えないけど見えてくる。もちろんそれは実際の役者の演技ではない。むしろ登場人物に自分の知ってる人物、もしくは自分自身を投影させる、スリルに満ちた作業かもしれない。いや、そうであった。

劇 だけれども 劇的な飛躍のある台詞はないかわりに 他人事はない、いきなり自分の鼻先に指差されたような。しばしば挟まれる沈黙の間、そして観客である私は傍観者から当事者となる

しかし 「熟していない熟年夫婦」の 或る事件と それが引き起こした状況と ふと訪れた和解 それをこれだけリアルな会話劇にしたのが 1975年生まれの劇作家とは!

いや、登場人物は 一組の夫婦だけではない。あとのひとりが誰か、それは舞台で確認してください


最後 思いがけないかたちで 不意の和解

その時の ふう…と 緊張が ほどけると同時に 心から笑った私。

戦いすんで(あと、何ラウンド?)

でも ひとつ何か「突破した」そんな男女の話

ネタバレBOX

夫婦間の 息のつまるような 時間の背景に ボリュームを絞ったテレビから流れる「ちびまるこちゃん」

うまいなあ
もっと泣いてよフラッパー

もっと泣いてよフラッパー

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

満足度★★★★

客席との距離は近いほうがいい
最初の「観てきた」で 「小さなとこでやったらいいな」みたいなことを書いてしまった補足というか追記。

もちろん装置や演出には限りがあるだろうけど 二時間くらいにして 客席の反応がもろにわかるくらいの劇場でやったら面白い題材だろうな って思った。

小劇場での小劇団による観劇に慣れてしまったからかもしれないが ライブ感とか 客席の磁場と呼ぶしかないような熱気とかを体験してしまうと…

どうしても比較しながら 観てしまいました

もっと泣いてよフラッパー

もっと泣いてよフラッパー

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2014/02/08 (土) ~ 2014/03/02 (日)公演終了

ほろ苦さを 煙にまいて
昔、吉田日出子さんのを観たんだった。あの♪もっと泣いてよフラッパー~~ってテーマソングは ずっと覚えてた。

で もうあの頃の倍、生きてしまっても一度観る。こんなほろ苦かったんだ。でもフラッパーたちのあんまりな人生も 残酷な不幸も みんな煙にまいて こんな哀しいコメディはないだろう。

レビューは 時代がワープしたみたいに 綺麗だったし 松たか子演じるジルの蓮っ葉な煙草の吸い方…キレのいいダンスより伸びやかな歌唱力より、こっちにやられた


でも こんなおっきな劇場で三時間かあ

どこか 小劇場で どっかの劇団が やってくんないかしら

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

祝・千穐楽
初日に観て なんとなく胃のあたりがスッキリしなかった部分が 楽日に再度観て すとんと消化できた感じ。


舞台は生き物とはよく言いますが 初日から公演回数を重ねて これだけ成長、進化したんだなあ… たかが観客の分際で、芝居が成長した、なんて(笑)何様な発言ですが 初日、私の中で覚えた うやむやな部分が、今日はくっきりと見えていた。あれ、私も成長した?← ほんとに何様!


あれだけの運動量、叫ぶ、吠える場もふんだんにある芝居をこれだけ重ねても誰ひとり声をつぶしてない!すごいと思いました。喉から、じゃあなくからだ全体で発声してる証拠。

素直に芝居って面白い と思わせてくれる数少ない若手劇団です


まだ、頭の中で 「ジュピター」が鳴っています

パラダイス・モーテル

パラダイス・モーテル

阿部一徳のちょっといい話してあげる

MAREBITO(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

それと♪
これが チケットです と 選ばせていただけたのが なんとまあ小さな貝でした (*^.^*)


なんと心憎い!

この貝、握りしめるたび あの不思議たのしい時間思いだし って仕掛けですね


パラダイス・モーテル の原作を私が知らなかったのもかえって良かった気がします。読もうと思います。

パラダイス・モーテル

パラダイス・モーテル

阿部一徳のちょっといい話してあげる

MAREBITO(東京都)

2014/02/14 (金) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

マレビトという希有な空間で…
この茅場町のマレビトという場所。確か看板らしい看板もなく最初来た時は、ほんとに此処なのかと何度も番地を確認しましたっけ。普段はリビングギャラリー&スペースと銘打ち 様々な古道具を展示(すべて、売り物)、雑誌の撮影にも使われる場所なのだそうで、しかもエレベーター無しの徒歩5階… と、なんだか愚痴っているわけではなく、大好きな場所、なのである。
この阿部一徳氏による一人芝居、初見。マレビトの 様々な顔の椅子、ソファーが 絶妙な間隔で置かれ、すなわち舞台装置 イコール マレビト。我々はどの椅子に座ってもどんな姿勢でもよく、その統制のなさ、自由さが実に心愉しい。待ちの間にアナウンスもないから気持ちをざわつかせる必要もない。

さて 唐突に 阿部一徳氏(構成・脚色・演出・演者)と 寺田英一氏(音楽・演奏)の登場。そういえば…みたいなゆるいおしゃべりのあと(今思うと、これが舞台前のチューニングのような役割を果たしていたと思う。このいかにもお肉大好きです!みたいな風貌の阿部一徳氏、我々に「筋を追うより、私を信じてイノセントに」とメッセージ。

一人芝居というより一人がたり、焚き火を前に村長(おさ)の話を聴いている気分にもなり もちろん筋など追いきれないが、長の語りの魔法、イメージが色が匂い臭いが拡がってくる、それが見えない霧のように場を覆い、そこにシテ・ワキの阿吽のタイミングで寺田英一氏の音が加わる、、いや加わるというより長の語りの一部となっている。

最初 私は 座禅のように 半眼にして、長の語りが次第にイメージとなってたゆたってくる感じを楽しんでいたが、次第に話の人物が長に憑依してくるのを見、何度も時間が止まった。

夢うつつ、催眠術にかかってしまった。宴が終わって…目覚め、やっと拍手(笑)。不思議な体験。

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

ぼくらは生れ変わった木の葉のように

インプロカンパニーPlatform

ART THEATER 上野小劇場(東京都)

2014/02/07 (金) ~ 2014/02/09 (日)公演終了

私には…
まず最初に 前日、劇団さんのほうから 会場までの懇切丁寧な道順の案内を頂けたことを感謝いたします。ここまでの配慮を受け、たとえ雪道とは言え、絶対に遅れるわけにはいかない と思いました。チケプレで観させていただきました。ありがとうございます。

清水邦夫が巨匠と呼ばれるかたなのかさえ無知な私はわかりません。ただ「楽屋」を観てとにかくストンとお腹の真ん中にくる感じというのか、その心地好い重さ、熱が忘れられないでいます。

今日見せていただいた作品、残念ながら、私にはわからず「観させてもらった」と書くことさえ自信がない。ただ出てくる人物たちの絶叫を60分も聞かされる。役者経験はありませんが、皆さん、身体からというより喉を振り絞るように締め付けられるように声を出される。あえて、意図的にそんな発声をしているのか、仕掛けのうちなのかわかりませんが、割れるようなMAXの、あるいはキンキンした声を長時間聞かされるのは私には苦痛でしかありませんでした。以下、ネタばれにて

ネタバレBOX

シェイクスピアを演じているときとコテコテの任侠芝居のひと節をやってるときと 基本何も変わってない。がらりとべつな世界を見せてこその見せ場でしょうに。もし、もとの戯曲を読んだら、ああ、そうだったのかと合点がいくのかもしれない。かえって台詞でなく、途中、蜘蛛の巣のように張り巡らしたトイレットペーパーを身体に巻きつけての表現のほうが、はっとするくらい雄弁だった。でもなぜ、舞台の最後に「ぼくらは生まれ変わった木の葉のように」と叫ばなければならなかったのか舞台ではわかりませんでした。このタイトルにもなった言葉は大変詩的な比喩ですが、舞台では私にはその詩を感じられなかった。アンテナの感度の問題なのかもしれない。残念です。
ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

ブラック西遊記~ステッピン・イントゥ・ユア・ダークサイド・ワールド

X-QUEST

王子小劇場(東京都)

2014/02/05 (水) ~ 2014/02/16 (日)公演終了

満足度★★★★

アブでもノーマルでも
初日 観ました。
お金がなくてアブノーマルチケットにしましたけど、アブノーマルチケットでもノーマルチケットでも臨場感には差異はありません。

リングきわの汗が跳ぶような席で ハラハラドキドキしながらの100分

立ち回り、殺陣はこの劇団の真骨頂ですが、それぞれに役柄のキャラクターのならではがあって全体を観る楽しみと重箱の隅を観る楽しみで二度美味しい!

台詞があちこち聞き取れない、説明不足或いは飛躍 といった粗さは欠点かもしれませんが それを上回る「熱」があります。

そしてチケット代は あまりに格安。楽日は予約すみ。

今回は客演陣が!!

これは観てもらわないと



ながおか号砲アゲイン

ながおか号砲アゲイン

M's Garden

劇場MOMO(東京都)

2014/01/29 (水) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

花火 あがる
出てくるひとがみな 体温を感じさせます 脚本、演出がそうなのでしょうが 演じかた、描き方の隅々まで誠実さを感じました。

観るというより いつの間にか感情移入、ともに悩みました。

花火、上がりましたねえ!

けんかとにおい

けんかとにおい

劇団ジュークスペース

ザ・ポケット(東京都)

2014/01/28 (火) ~ 2014/02/02 (日)公演終了

満足度★★★★

関西弁ならでは
5年ぶりの公演なんですか!私は恥ずかしながら初見で、ふとしたことから観ようと思ったので、なんだか縁を感じます。ですから今までのジュークスペースさんは知りませんので、自信を持って、ああ~面白かった!と言えます。「けんかとにおい」というタイトルは見終わると、よけいすてきなタイトルに思えます。家族がみなホンネでどつきあうか、どつき合えるかといえばそうではなく、激しくぶつかり合いながらもにらみ合いながらも添うてきた夫婦、親子、友人。

これ、大阪のいいとこをまんまドラマにしたんじゃないかって、イナカモンの私は考えます。私はテレビや小説での大阪しかしりません。でも私が憧れている大阪そのものの舞台でした。

お互いぶつかりあったあとで、相手じゃなく自分に向かってこぶし固めて「このアホ!」それを繰り返してるその時々の顔に、しんみりしました。

けんかはねえ、相手も痛いけど、言葉のこぶし突き上げた自分はもっと痛い。

でも、そんなけんか、私はなかなかできないなあ。しんみりしながら羨ましくなりました。

地獄篇 ―賽の河原―

地獄篇 ―賽の河原―

鬼の居ぬ間に

王子小劇場(東京都)

2014/01/23 (木) ~ 2014/01/27 (月)公演終了

好みの問題かもしれません
ですから、私は★は、今回はつけないでおきます。評判を聞いていたので、最初から★★★★★くらいの思い入れもありましたけど、悲しいかな場面の要所以上に頻度多く使われる音楽に、私が自分で感じるのを邪魔され苦々しい思いです。

奇しくも同じ名を持つ二人の女性、名前だけでなくシンクロしている部分もかなりある二人ですが、この二人の女性の姿はそのまま、河原で懸命に石を積んでは何度も何度も鬼に崩される子どものようです。壊れ、破滅へと向かってしまうわけですが、その描きかたには飛躍はなく、この二人は不幸でありながらひとしてはまことにまっとうであると感じました。彼女らの慟哭に感情移入…と思いきや、そこで音楽。舌打ちものですよ(笑)

音楽が止んで ほの暗い中に浮かぶ 破滅してしまった二人の女性の姿は、悲しく絵画的に美しく見えた。甲斐荘楠音(岩井志麻子「ぼっけえ、きょうてえ」の表紙の画家)とか岸田劉生の感じ。

救い については この芝居では語られなかった。でも語られなかっただけで私はやはり最後に菩薩がいて初めて地獄が完成すると思います。

芝居の前半は 地獄そのものより 自分の聖域に 他人が、他の人間が無遠慮に踏み込んでくることに心理的な怖さを感じました。

「塔/明るい夜」お蔭さまで連日の満席ありがとうございました。良い再スタートを切ることが出来ました。

「塔/明るい夜」お蔭さまで連日の満席ありがとうございました。良い再スタートを切ることが出来ました。

楽園王

タイニイアリス(東京都)

2014/01/16 (木) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★

久しぶりの体育ずわりと
久しぶりに体育ずわりして舞台を見上げる視点で舞台を観るのはとても新鮮でした。奇しくも2編とも「自殺」というワードが出てくる。これはあんまり観念的に語るべきものではないと私は思うのですが、なんかむき出しの感じが…あくまでも私の感じですが。

「塔」は 面白いと思ってみました。初見ですし論じることはできませんが、あちこちに仕込まれた毒が楽しめましたし、黒を基調にところどころ赤で差し色した舞台衣装もなかなか。

でも2編とも 音楽の多用というのか台詞だけのやりとりのほうがどんなによかろうと思う場所がいくつもあったような気がする。音楽って使いすぎるとこちらの自由なイマジネーションを阻みますからね。

久しぶりの復活の舞台とのこと、私は「塔」のほうはいつかまた観たいと思います。 「明るい~」のほうは、何となく腑に落ちないまま終わった感じで他の方の感想を待ちたいです

人魚の夜

人魚の夜

青☆組

こまばアゴラ劇場(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/20 (月)公演終了

満足度★★★★

雨、感じました
女性陣の清楚な白いブラウスに古風なフレアースカート、素足という出で立ちがとても色気がありました。ストーリーに関しては他の方々と多いに重なりますので申しません。ひとつの時代を感じさせるちゃぶ台が真ん中に、それを何度も拭いたり、そこでお茶を飲んだり、略さず繰り返される所作の美しさに見とれました。

間の多い芝居を 一番最後列の低い天井に怯えながら観るのは少々辛くはありましたが、役者さんの放つ声が、それぞれに心地良かったです。

開演まで たったひとりの女性スタッフが行き届いた場内誘導をしてくたさってました。初めての劇団ですがまた観たいと思います。

 燕のいる駅

燕のいる駅

Theatre Polyphonic

ギャラリーLE DECO(東京都)

2014/01/14 (火) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ふしぎなあかるさと のどかさ
燕 のイメージのせいか このひょっとしたら絶望かもしれないものを ふしぎなあかるさをもって表現している

最後の日を受け入れた時に 焦点のぼやけていた毎日が かけがえのない1日となる ということをラストに示してくれた

喜劇ではけしてないが ハッピーエンド


登場人物がみな 等身大で魅力的

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

【公演終了】ステロタイプテスト/パス

The end of company ジエン社

d-倉庫(東京都)

2014/01/10 (金) ~ 2014/01/14 (火)公演終了

劇後解説に感謝
ネタバレかもしれませんので、箱に入れます

ネタバレBOX

開演前から うねうねと微妙に演技している俳優たち、でもその感じはいささか徹夜明けの雰囲気、だりぃ感じでありまして(たぶん演出上)ひょっとしたらこれはまっすぐ真面目に観たら足元をすくわれる芝居なのかもしれない、観客を嘲笑うたぐいの芝居なのかもしれないと警戒(笑)しました。でもなぜ木戸銭まで払って嘲笑われる?否!腐っても観客なら登場人物の解説やらコンセプトのようなものが書いてある(会場で配られたパンフレット)を一切読まずに観てやろうじゃないか…

腑に落ちないことだらけで これを観てどう感じたらいいのか、という言い方は変だが こちらで手前にミットを構えているのに急に後ろ向きにボールを放られる感じ、とでも言おうか。居心地悪い。時計がないのが残念。だが、ひとを食った…と不快感はぬぐえないが、その台詞の生真面目さにしばしば立ち止まらざるを得ない。

私の木戸銭、できれば返してほしい…とつぶやきたくなるのを押さえながら元をとらねばという思いで終演後の劇後解説まで居座る。

枡野浩一氏(歌人、芸人)の解説を聞いて はたと膝を打つ。

そう、私はこれを言いたかったのかも。言いたくても言えずそれが昇華せずに未消化となりこのむかつきに似た症状になったのだ。

しかしこのひとの眼はすごいと思う。批評ではなく、まんま見る眼がすごい。


枡野氏が言ったように私もまず惹かれたのが、このチラシの文章。このチラシなくばたぶん未消化どころか初見で行く気持ちもなかった。このチラシの持つぞくぞく感が舞台ではまっすぐに来なかったのは私の観客としてのちから不足かも、である。
女王の盲景

女王の盲景

空想組曲

シアター風姿花伝(東京都)

2014/01/08 (水) ~ 2014/01/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

長い そして静かな余韻
強烈なコメディエンヌとしての小玉さんしか知らなかった自分を恥じた作品でした。


小玉さんに限らず、五人の役者のエネルギーのぶつかりあいを堪能しました。

空想組曲というのは初めてです。しかし劇団、世代の枠を越えたこんなコラボは、わくわくします。

最初は舞台背景が説明不足と思いましたが、今はその語らなかった部分は、観る側のイマジネーションに委ねてくれてい
るのだと感じさせます。

次の日の今も、まだ心地好い余韻が私を満たしてくれています。

ネタバレBOX

物語の最後、暗闇の中で和田琢磨さん演じる神谷ハイジの静かなモノローグがとても良かった。

おはなしがおわるのは…

の結びの言葉は忘れがたく、急いで書き留めました。
アクアリウム

アクアリウム

DULL-COLORED POP

シアター風姿花伝(東京都)

2013/12/05 (木) ~ 2013/12/31 (火)公演終了

満足度★★★★

ぽこ、ぽこぽこ、ぽこ…
楽しみにしていたにもかかわらず 夜勤明けのため 中盤、上体がかしいでしまったことをお詫びします。120分、がしっと受け止めることが出来る体調の時に観劇すべきだったと反省しています。


深刻なところ ゆるーい ところ 重いところ かるーいところのバランスが面白いし 幕開けの 長い長い 呟きのような独白に まず引き込まれる


ぽこぽこ、ぽこ と 水槽の中のあぶくの音を聴きながら 私は 全て 許してもらえるような気持ちになりました




カルネ・ウァレ

カルネ・ウァレ

朋澤精肉店

d-倉庫(東京都)

2013/12/19 (木) ~ 2013/12/23 (月)公演終了

満足度

わかりませんでした
最初 他の「観てきた」を読ませていただき、ある程度の覚悟はありました。でも 私はどうだろう…と なるべく白紙にして席に座ったのですが…

人間の原罪とか 形而上学的なことは 私には理解不能ですし 何より演じている女生徒たちの会話が そこらの中学生並にチープなので萎えてしまった感があります。「ゼミの中のディスカッション 」みたいな感じも受けましたし。

唯一 劇中のお祈りの中に私は 「詩」を感じました。あとは観念的な台詞の応酬、というより 相手の台詞をそのまま繰り返す等 クドさも感じ、残念です。

音響は すごくよかった。


私は 肌で 感じとれる芝居が好みなのかもしれません。難解だったのかもしれませんが理解できない自分を恥じてはいません

次作 どんな感じでしょうか

治天ノ君

治天ノ君

劇団チョコレートケーキ

駅前劇場(東京都)

2013/12/18 (水) ~ 2013/12/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

静寂…
ラスト 暗転の後の 静寂

あの静寂が 効きました

大正天皇というひとを 侮蔑の色で語るひとが多い中 大声ではないけれど「じつは」という声があることは知っていました

この作品は フィクションなんですよね ですからこの作品を答え、または結論にすることはできないけれど 私は観たあと誰かと語り合うより、観た後、何より自分自身と対峙したい。

あの 静寂

が 答えのような気がします

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